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12/21 福島県  ツキノワグマ推定生息数、カメラ調査の結果を撤回

県内に生息するツキノワグマの推定生息数について、県が今年度から導入した「カメラトラップ調査」による試算結果を撤回し、来年度以降の調査方法を再検討することがわかった。

カメラトラップ調査は、クマが生息する森にカメラを設置、映ったクマの胸にある「斑紋」と呼ばれる模様から個体を識別し生息数を推定する手法で、 8~10月に西会津町の20か所で実施した。11月に県が学識経験者らによる検討会に報告した調査結果では、推定生息数は514~3384頭と試算してい た。

しかし、この数は過去に別の方法で行った調査(860~1600頭)に比べ最大で2倍以上に上るため、21日に福島市で開かれた検討会で、委員らから「調査区域の設定が限定的で、推定に必要な個体数が少ない」といった指摘が相次いだ。

検討会は、調査の手法自体は有効としながらも、「調査の精度に問題がある」と結論づけ、今年度の調査結果をいったん取り下げ、来年度以降に区域設定や計算方法を再考する。県自然保護課は「調査地点の数や選び方を増やすなど、精度を上げる工夫をしたい」としている。

(2012年12月23日  読売新聞)
くまもりから
自浄力のある福島県検討委員会に、敬意を表します。
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