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熊森との約束を守りましたよ 兵庫県波賀町リンゴ園の幸福さん 今年で引退

2004年の第1回山の実りゼロという異常年のときのことです。この年は、なんと、10個もの台風が日本に上陸しました。

兵庫県のクマ生息地にある兵庫一の大きさを誇る波賀町原観光リンゴ園では、台風でほとんどのリンゴが落ちてしまいました。わずかに残ったリンゴを、毎晩クマたちがやって来て、食べ尽くしてしまいました。

そして、この年、リンゴはゼロとなり、観光リンゴ園は閉園に追い込まれたのです。

この時、このリンゴ園のリーダーである幸福専務理事が、「リンゴは、クマにプレゼントしたとあきらめる」と発言。これを契機に、幸福さんは、スギの人工林で覆われた周りの山々を見て、「クマこそ被害者。残りの人生は、スギを伐って、動物の棲める森を復元する」と、宣言。都市市民を主体とする熊森と固く手を組んだのです。

 

あれから10年。リンゴ園の周りの山々は、毎年毎年、人工林のスギが伐採され、その後に実のなる木が植えられていきました。

 

今年8月22日、久しぶりにリンゴ園に幸福さんを訪れました。

くまもり「幸福さん、すごいですね。すっかり周りの山の景色が変わってしまいましたね。これまで、人工林のスギを何本ぐらい切られましたか」

幸福さん「もう数えられない。無数やね。熊森と出会ってちょうど10年です。あの時約束したことを、守りましたよ」

ー 約束を守りましたよ ー

この言葉に、わたしたちは、胸がいっぱいになりました。

くまもり「それはそうと、幸福さん。以前、リンゴ園でクマを飼ってもいいなと言われていましたよね」

幸福さん「もう無理です。わたしは今年で引退です。引き継いでくれるメンバーを紹介します」

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くまもり「わあ、すごい。後継者を立派に育てられたんですね」

幸福さん「さあ、最後の実のなる木の植林、くまもりさんとやりますよ。場所をご案内します。シカ除け金網も張ってあります。ドングリなどの苗木がある人は、自由に持ってきてください。

波賀町原での実のなる木植樹日は、10月25日(土)です

熊森本部より:自車参加可。定員30名。参加していただける方は、早めにお申し込みください。

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 10月25日植樹予定地

 

幸福さん「ここは来年春に、柿をたくさん植えてカキ園にしましょう。ここは、木を伐り出す時の架線集材の土場にする予定でしたが、もう、架線を張れる技術者がいなくなって、これからはみんな、道を入れて伐り出しますから、不要になりました」

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来春、柿植樹予定地

 

うーん。クマを飼ってくれる人なんて、すぐに見つけられるものではない。やはり、山に放獣するしかない。大阪府が豊能では絶対に放さないと言うのなら、近隣府県に頭を下げて頼むしかない。

 

くまもり「それはそうと、今も、リンゴを食べにクマさんがここに来ますか」

地元の人達口々に「この4年間、全くクマを見ていません。もう、氷ノ山にクマはおらんよ。みんな、餌を求めて、下の方へ行ってしまった」

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