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兵庫県、今年度、クマ特別捕獲隊結成の計画なし

以下に、12月13日井戸知事の定例記者会見の大意を記します。

 

記者:

クマ被害対策:今年は集落での目撃情報も頻繁にありました。捕獲以外の対応も検討が必要かと思います。クマを寄せ付けない対策(電気柵、緩衝帯)も何か取り組みのお考えがあればお聞かせください。

 

知事:
来年の取扱いは決まっていませんが、まだ、4頭しか捕獲できていません。いわゆるクマ狩猟解禁の800頭以上の実情が続いています。やはり猟に慣れていないというのが一番の理由だと思います.狩猟技術を磨いていただくような機会を作っていくということが、すぐに考えられる対応なのではないでしょうか。

 

ただ、出没件数は、解禁前は1か月に150件程度だったのが、解禁後は3分の1の50件程度に減っています。つまり、狩猟者が山に入っていただいたおかげで、クマが里に出てこないで山奥に隠れるような行動をとったのではないかと考えられます。

いわば、クマの生息域と集落の棲み分けが図られたという風に評価できるかと思っています。そのような意味で今後の課題は、頭数管理を徹底しないといけないということと、人家の周辺への出没抑制を行わなければいけないということです。

そのためには、周辺での有害捕獲や山中での狩猟による捕獲に加えて、集落を囲む里山で捕獲を検討する必要もあるのではないかと考えています。

それから、もう一つは、集落周辺でクマを誘引する果樹などを減らしてもらう、追い払いのための資材を準備していただいて、身を守っていただくようなことをするなどの工夫を狩猟とは別に行っていきたいと考えています。

 

 

(熊森から)

今年も、暖冬が続いています。兵庫県北部の熊生息地では、やっとのことで一部の地域に少し積雪が見られるようになりました。

 

11月21日の知事定例記者会見でのハンターによるクマ特別捕獲隊の編成案には、肝をつぶしましたが、県庁担当部署に確認すると、今年度は、そのような計画はないということです。ひとまずほっとしました。

 

しかし、それにしても、今回の知事の答弁を読ませていただいて、知事にいかに正しい情報が届けられていないかがわかり、愕然としました。

 

例えば、今年10月15日 ~11月14日までのクマの目撃数と、 11月15日 ~12月14日までのクマの目撃数を比べると、後者の方が激減していますが、これは、毎年のことで、今年クマ狩猟を再開したこととは無関係です。

 

 

 

 

 

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