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太陽光 37府県でトラブル 再考エネルギー 

6月28日の毎日新聞が、太陽光発電設備の設置が引き起こす景観や自然破壊などの問題が各地で深刻化しているとして、トップ記事で特集を組まれました。

 

 

毎日新聞の調べでは、実に8割超の都道府県が太陽光発電をめぐる問題に頭を抱えていたことがわかったそうです。

3面にも記事が続いており、奈良県平群町の住民1000人による集団訴訟と固定価格買取利権が転売されて事業主体となる外資系投資会社がころころと別会社に替わっていく無責任体制が報じられています。

2020年時点で、500キロワット以上の太陽光発電施設は8725か所にも上っており、これらの3分の2は環境影響法(アセスメント)対象外。国立公園や鳥獣保護区にも太陽光パネルは並べられており、経済産業省は今後ますます増やしていく方針だそうです。

日本には、山を削り、森を裸にしてパネルを設置することに規制がないのだそうです。(なんてこった!遅れ過ぎ)

 

熊森から

 

太陽光発電をめぐるトラブルとして、土砂崩れ、濁水、景観悪化、反射光などが懸念されているそうです。それはそうですが、いつから人間は人間のことしか考えなくなってしまったのかと悲しみを覚えました。

 

まず一番に、生息地を奪われて息絶えるしかない野生生物たちの悲鳴が頭に浮かぶやさしい人間であらねばならないと思います。熊森のスローガンの中に、「他生物にも優しい文明が一番優れている」ということばがあります。

 

また、20年後に廃棄されるパネルのゴミ化問題、山をめぐる税制問題、そして、無責任なパネル設置が相次いでいる原因となる自然再生エネルギーが投資になる仕組み、私たちが無駄な電力を使い過ぎていないかなど生活様式への反省など、法整備も含めて、自然再生エネルギー問題はとても大きな問題を抱えていると思いました。

 

新聞社や雑誌社には、今後、自然再生エネルギー開発による生き物たちの死活問題、環境破壊問題を次々と大きく取り上げていってもらいたいです。

 

そして、地元の皆さんには、勇気を出して団結し、他生物のためにも、次世代のためにも、無茶なことをする投資会社と闘い続けてほしいです。

それでこそ大人です。熊森も声を上げ続けます。

 

当協会顧問の世界的な科学者である安田喜憲先生は、日本文明の特徴を、「祖先への感謝、未来への責任、生きとし生けるものへの畏敬の念」と言われています。(完)

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