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クマに恨みはないとご遺族 長野県松本市

11月28日に起きた松本市のクマによる死亡事故のご遺族に、事故後何日かして、電話してみました。

いろいろとお話を聞かせていただきました。どれもこれも、胸を打つお話でした。

亡くなられた方のご冥福を祈って手を合わせに行きたい、また、長年、クマの「ペッペ」を大切に保護飼育してくださったことに対して、ご遺族にお会いして一言お礼を言いたいという気持ちが高まって、熊森は12月11日、室谷会長ら7名でご自宅を訪れました。

飼育されていた場所は、普通の車ではいけないような、想像以上の山奥でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

周りは行けども行けども延々と山

 

部屋に上がらせてもらっていろいろとお話を聞かせていただき、長時間お邪魔してしまいました。

また来ますねと言いたくなるほど打ち解けて、なんだか親しい親戚の家に来ているような感じでした。

 

ご遺族によると、クマは、赤ちゃんの時、山の中で弱って動けなくなっていたのを動物好きの男性が保護して「ペッペ」と名付け飼育していた。「ペッペ」はみんなに可愛がられ、地域でもアイドルだったそうです。

 

アルバムの「ペッペ」の写真をたくさん見せていただきました。

「ペッペ」の顔つきは、熊森が今お世話をしているクマたちとそっくりで愛らしかったです。

「ペッペ」がどんなに大切にされていたのか、飼育されていた方とどんなに深い信頼関係で結ばれていたか、一目でわかりました。

 

 

 

 

 

 

事故後も「ペッペ」は、ずっと檻の周りにおり、外に置かれていた食べ物を食べたりうろついたりしていたそうです。逃げ出そうとしたわけでも、男性を噛み殺してやろうとしたわけでもなく、最大の親しみを込めて抱きつき、いっぱい甘噛みしたら、男性が動かなくなってしまったので、戸惑っていたのだろうと思いました。

なぜ事故が起きてしまったのか、獣舎の中もいろいろと見せていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ペッペ」のお墓には花が添えられていました。私たちも手を合わせました。

 

 

 

 

 

 

 

 

弟さんが、「兄貴は身体悪くして弱っていて『もう長くないと思うから遺影も撮った』なんて言ってた。あの世でもペッペのこと悪く言ってないと思うよ。向こうがじゃれてるつもりでも、クマの力はすごいんだから。こんなことになったけど、ペッペに怒りはないと思うよ」と話してくださいました。

 

熊森から

熊森は、クマを個人で保護飼育されている全国の方とつながり、情報交換したり、助け合ったりしたいという強い願いがあります。行政にクマを飼っている人を教えてほしいとお願いしたこともありますが、個人情報だからとどこも教えてくれませんでした。

全国でクマを個人的に保護飼育されている方がおられましたら、ぜひ、熊森までご連絡ください。

 

 

 

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