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クマの有害駆除名目の捕殺が暴走する富山県

11月2日、熊森北陸会員たちは、富山県で宿泊研修会を持ちました。その席に、3人の富山県猟友会員が参加してくださいました。肉を食べたり、クマノイが高く売れること(販路は秘密だそうです)などから、富山県では2004年2006年に続いて、今年2010年もまた、クマの有害駆除名目の大量捕殺が暴走しているそうです。県が発表しているような多いクマ数なんて絶対に富山にはもういない。このままでは、富山県のクマが早晩絶滅してしまう。熊森にもっと動いてもらいたいという、危機感いっぱいの訴えがなされました。

とにかく富山では、クマの有害駆除許可が市町村に下ろされてしまっています。ふつう、行政は逃げてしまっており、猟友会のしたい放題。無法地帯であるということでした。

最近、魚津の山に行った人が、山から出てくる猟友会員に会ったら、火薬のにおいがして、銃を撃ってきたことがわかったそうです。(本人は否定していたそうですが)

車のトランクからは、明らかに血の臭いがしていたそうです。谷川の石には血がべっとりと付いていて、さっきクマを獲って解体していたことがわかったそうです。車が発達し、道路がどこまでもついて、簡単に人が奥山まで入れるようになりました。決まりを守らないハンターがたくさんいたらどうなるか。密猟監視人などのチエック機能が全くない日本は、本当にどうかしています。

それにしても、どこの県にも、仲間の違法行為に胸を痛めている猟友会員がいること、そのなかでも勇気のある人たちは、熊森に名を出してきちんと教えてくださることに、胸を打たれました。

ある富山県会員が、「空腹で生きられなくなった子供たちを連れて、山から出てきた母グマを、平気で撃ち殺すことを許していたら、動物たちがかわいそうなだけでなく、人間がもうだめになってしまう。人間が人間でなくなっていく。恐ろしいことだ」と、うめいておられました。

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