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みなさんの声を届けてください! 9月13日 山形県で親子グマ3頭捕獲

9月13日17時過ぎ、山形県西川町のモモ畑で捕獲されていた親子グマ3頭のうち母グマが捕殺されました
子グマ(体長60㎝、今年生まれ)は放獣
しかし、子グマは2年ほどかけて、親グマから、食べ物の採り方や冬眠の仕方など、人間と同じように生きる術を教わります。山に放しても、小さな子グマだけでは生き残れず、見殺しです。
みなさん、ぜひ意見を届けて下さい!
(意見先は下記)
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(報道より)
「親グマに襲われ大けが 西川・わなに子グマ、見回り中」
11日午前5時55分ごろ、西川町睦合のモモ畑で、クマ捕獲用のわなの様子を見に行った近くの農業長登政信さん(71)がクマに襲われたと、長登 さんの 家族から119番通報があった。長登さんは頭から左足にかけ、つめで引っかかれる大けがをし、山形市内の県立中央病院に搬送された。命に別条はないとい う。寒河江署によると、県内で今年、クマに襲われてけがをした被害は2件目。
同署などによると、長登さんは同日午前5時半ごろ、1人でモモ畑に出掛けた。わなはドラム缶を改造したもので、子グマ2頭が掛かっていた。わなに 近づい たところ、親グマとみられる成獣に襲われた。長登さんが携帯電話で家族に連絡し、助けを求め、自分で車を運転し自宅に戻ったという。

わなは最近、現場付近で頻繁にクマが出没した形跡が見られたため、町の有害鳥獣駆除の許可を得て10日、地元猟友会が設置した。現場は長登観音か ら北東 約500メートル地点の山中で、近くを国道112号と山形自動車道が通り、約500メートル離れたところに睦合小がある。地元猟友会は11日午前、長登さ んを襲ったクマを捕獲するためのわなを現場付近に仕掛けた。町は現場付近の道路を通行禁止とし、同署はパトロールを強化している。

県内では今年5月11日、河北町岩木の山林で、山菜採りに出掛けた無職の男性(78)がクマに襲われてつめで顔などを引っかかれ、大けがをしてい る。県警地域課によると、今年はクマの目撃情報が昨年より増えているという。
(以上、2010年09月11日 山形新聞より)
その後、9月13日朝、親グマと思われるクマが、捕獲オリにかかったと判明
・・・・
(熊森見解)

このたび、ケガをされた方には、さぞ大変だったことだろうと、心よりお見舞い申し上げます。

ただ、山形県の今秋山の実りは、ブナもナラも凶作が予想されるなど、動物たちは苦しい状況におかれています。
クマには人を襲う習性はなく、今回の事故は、子グマを守りたい一心で人間に向かっていった、母グマの行為です。

命がけで里に出てきたクマを、捕まえて殺すというのは、人として恥ずべき行為ではなかったでしょうか。

今後、果樹園を電気柵で防除する、捕まえたクマは奥地に放すなど、人間側も努力して、クマと共存を目指していただきたいです。

山形県のツキノワグマは生息推定数1500頭といわれていますが、平成18年から去年までの4年間に、有害駆除として届出があっただけでも1008頭が捕殺されています。これ以上安易な捕殺は、種の保全上からも、止めるべきです。
クマが造る豊かな森を残せなければ、動物同様森に依存して生きている、人間も生き残れません。
みなさん、ぜひ、意見を届けてください!
■山形県(代表)
メール:t77H58hB@pref.yamagata.jp
電話:023-630-2211
■西川町(代表)
FAX:0237-74-2601
メール:info@town.nishikawa.yamagata.jp
電話:0237-74-2111
・・・
(以下、くまもり山形県支部長のブログより)
私の子どもたちを返してください!
<このワナの中にこどもが!>
11日明け方、私は子どもたちを連れて食べるものを探していました。いつも歩き回っているところではブナもナラもほとんど実りがなく、食べるもの がど うしても足りないのです。雪解けのころには山菜やタケノコなどがありましたが、今はそういうものもありません。それで知らず知らず斜面を降りていたので す。ちょっと目を離したときでした。ガチャンという音。そして子どもたちの叫び声がしました。駆け寄ってみると、子どもたちはドラム缶でつくられたワ ナの中に閉じ込められていました。不覚でした。そういうものに対する注意をまだ十分に教えていなかったのです。
私は必死にこじ開けようとしましたが、うまくいきませんでした。もう子どもたちも私もパニックでした。そのとき、人が近づいてくる気配がしたので す。 私はとっさに近くの繁みに身を隠しました。その人が何と檻に近づいてゆくではありませんか。私は子どもたちを守りたい一心でした。檻からその人を遠ざけようと、檻をめがけて突進したのです。
私にも何がどうなったのか、その瞬間は覚えていません。その人はそこを離れてゆきましたが、子どもたちは檻の中に閉じ込められたままでした。しば らくすると、今度は大勢の人声がしました。そして子どもたちを檻ごと車に積んで持ち去ってしまったのです。
私の子どもたちを返してください! どうかお願いです。
西川町のクマ母より

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