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<東京都2015年5頭のクマを捕殺>野生動物無差別捕殺の実態 本部&東京都支部による行政訪問1

わが国では、首都東京にも、クマの棲む森が残されています。

これは日本の誇りです。

2007年、東京都の残り少ないツキノワグマに対して、狩猟禁止令が出されました。

そんなツキノワグマを、東京都は2015年、なぜ5頭も有害捕殺したのでしょうか。

 

 

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東京都地図

 

1月14日、熊森本部2名・東京都支部4名計6名は、議員にも入っていただき、東京都のクマ捕殺市を訪れ、行政担当者と長時間懇談しました。

 

そこで聞かされたのは、野生動物に対する東京都の信じられないような無差別捕殺の実態でした。

この市では、数年前から異変が起き始めたそうです。

山から市街地に、野生動物たちがどんどんと出てくるようになったのです。

 

「クマがいるという通報を受けて、なにかのまちがいだろうと警察といっしょにとんで行ったら、真昼間にセブンイレブンの横にクマがいたり・・・」行政としてはこういうとき、熊鈴を鳴らして、ゆっくりと山中にクマを押し返すのだそうです。お話を聞けば聞くほど、大変なことになっています。

本当に良くやっておられると思いました。

 

1年前からは、突然シカの群れが現れ出して、今では街中シカだらけ。あちこちで昼間からシカのピーピーと鳴く声が聞こえるようになったそうです。

 

市内の山は観光地で、年間何百万人もの観光客が訪れます。

農家からは大型野生動物たちによる農作物被害の訴えが相次ぎます。

行政としては54基の米糠入り鉄格子型捕獲罠(=箱罠)を1年中常設。

罠にかかった動物は、田畑に被害を出したものかどうかなど関係なく、都庁の規定に従いすべて殺処分しているそうです。

(おびき出して殺す)

この市で、平成26年度、罠にかかった動物は、イノシシ400頭、サル43頭、タヌキ138頭、アナグマ26頭、アライグマ126頭、ハクビシン87頭などで、都庁の規定通り、全て殺処分しました。

 

そして、平成27年度、クマ1頭が罠にかかっていたので、殺処分したということでした。

これって、狩猟としての殺害でもないし、有害駆除としての殺害でもない。

一体何殺害なのか。

日本では、こんな殺害は認められていないはずです。

 

うーん、東京都で何が起きているのか。どうすればいいのか。

狩猟免許も持ち、長年この部署を担当されてきたここの担当者は、解決策として、あるひとつの強い意見をお持ちでした。(つづく)

 

 

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