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生き物が大量消滅し、沈黙の森と化していた兵庫のブナ・ミズナラ林 7/27、7/28調査
兵庫県本部、岡山県支部、鳥取県支部の3県合同で、東中国山地の生物調査を1泊2日で行いました。
標高800メートル~1200メートルあたりのブナ・ミズナラ林を2日間歩き続けたその結果は・・・
今年のブナ・ミズナラなどのドングリ類の実りはゼロ。トチとオニグルミだけが、よく実っていました。
生き物の姿はほとんど何もありませんでした。夏なのに、気味が悪いぐらい静かな森でした。
ツキノワグマのつめあとは、ブナの木に無数にありましたが、全部10年前ぐらいのもので、新しいものは皆無でした。
夜、電燈にも、全く虫が来ませんでした。以前は、ガとかが、夏の電燈には群がってきたものです。
今回、動物の糞がゼロでした。ヘビに1回も会いませんでした。ここまで生き物の気配がないのは、さすがに今回が初めてでした。
虫がほとんどいませんでした。クモの巣がほとんどありませんでした。最近はこの傾向がどんどん進んでいました。
昼食時、地面に座ろうとして、少しのアリを発見。
「やっと生き物を見つけた!」
と、みんなで喜び合いました。
アカネズミの巣穴は2ヶ所しか見つけられませんでした。
クマの大好物、ウワミズザクラの実も一房だけで、無しに等しいものでした。
どうして生き物たちはみんな、森から消えてしまったのでしょうか。
森に食べ物がないのでしょうが、どうしてなくなってしまったのでしょうか。
なぞだらけの沈黙の森でした。
生き物たちの命があふれていた昔の森を知っている参加者たちの話を聞いているうち、
なんか大変なことが、日本のブナ・ミズナラ林で起きているのではないかと思えて来て、恐ろしくなってきました。
8月6日 関東の猟友会員から熊森に叱咤激励の電話 山は空っぽだぞ
(関東の猟友会員より)
くくりわなの12センチ規制が、なし崩し的に規制緩和されていっているのに、熊森は何をしてるんだ。ある県では20センチまでOKにしようとしている。熊森はクマの絶滅を止めるんだろう。クマが誤捕獲されたら、放獣したらいいと言う人もいるが、実際は、誤捕獲されれば放獣なんて大変だから、猟友会は黙って殺してしまっているんだぞ。これではクマがどんどん減ってしまうよ。熊森、もっと動けって怒ってやろうと思って電話したんだ。12センチ規制があっても、シカ、イノシシはいくらでも獲れるよ。
(くくりわなの12センチ規制:シカやイノシシを獲るためのくくりわなの直径を、クマがかからないように12センチ以下にするよう、環境省が規制したもの。く くりわなは残酷で危険な上、誤捕獲が多いので、廃止するようにというわたしたち自然保護団体の主張に対して、当時の環境省が、くくりわなの廃止は 出来ないが、クマが誤捕獲されないよう、直径を12センチ以下にすると決めたもの)
今のように、鳥獣保護員がオールハンターでは、猟友会の監視など期待できないよ。熊森のように動物を守りたい人たちが、鳥獣保護員になって、違反がないか監視してほしいんだ。
自分はクマを滅ぼしたくない。シカやイノシシは獲るけど、クマは絶対に獲らないね。山でクマに会ったことが何回かあるよ。ほれぼれとして、じっと見つめてしまうね。クマも逃げたりしないよ。お互いに見つめ合っている。私の横を通り過ぎていくよ。そんな間柄だ。
今、山に動物などいないよ。山は空っぽさ。みんな里に下りてきているよ。どうしてこんなことになるのかわからないね。最近の現象だ。餌がないんだよ。
クマは1年中、高く売れるからね。獲り尽くされないか、本当に心配なんだ。自分のような思いの猟友会員は1割ぐらいいるよ。獲物を獲りたいだけの人もいるから本当に心配だ。(熊森の取り組みをいろいろと話すと)そうか、お宅らもがんばっているんだな。とにかくクマのいる所では12センチ規制を守ってもらわないとね。がんばってくれ。
7/28 箱罠で捕獲されたクマがどう行動するか、クマを知る貴重な映像をごらんください(東北)
7/23、24 東北の森と動物の現状について、地元猟友会員に教わる ④ 証言
地元猟友会員の家を訪れ、東北の森と動物について質問しました。この方は、クマを3頭飼っておられました。
猟友会員の証言
クマもサルもみんなね、平成になるまでは、会いたくても会えなかったよ。県境の高い山の奥に入って行ったら会えると聞いたことがあるが、見たことなかったね。平成になってからだ。特に最近になってからだよ。目の前に森の動物が次々と現れ出したのは。
奥山のかつての生息地は、空っぽだよ。鳥も獣も虫もおらん。
山には食べ物がないんだ。
どうしてこんなことになってしまったのか、わからん。クマに関して言えば、ナラ枯れがすごいし、今年はブナもなっていない。
クマに凶暴性があるかって?ないよ、そんなもの。まったくないよ。ほらみてごらん。(この方がクマを触ると、クマがとても嬉しそうにして、甘えていた)犬や猫とおんなじだ。ただ、6月の発情期の期間だけは気を付けている。それ以外はね、どおってことないよ。(目を細めておられました。ここのクマたちは、母グマが殺されたりして生きていけなくなった赤ちゃんグマを、保護飼育しているということでした)
クマたちは、水をかけてもらって本当に嬉しそうでした。
7/23、24 東北で進む安易なクマ駆除の実態を視察して唖然 ③
東北では、いまだにこんなに簡単にクマたちが殺されていたのか。唖然としました。
事例1 スイカ畑にクマが出た!
(確かにクマの足跡が畑についていました)
指摘1 ここは山の中。クマの国に農地を開墾。
指摘2 追い払い、防除策(電気柵など)など皆無。
指摘3 谷に捨てられた売れないスイカが、クマを誘引している。
皮の白い色が見えるまで、きれいに食べ尽くすのがクマ。
このような状態で、クマを即、有害駆除してしまうなどあんまりです。非会員の方たちが、畑の持ち主に、「クマを誘引しないように、廃棄スイカは土に埋めてほしい。電気柵はクマに有効なので、防除努力をまずしてほしい」とお願いしてくださったところ、畑の持ち主さんは了解して下さったそうです。
この町の畑には、クマ捕獲罠があちこちに設置されていました。
どの罠の中にも、クマの大好物であるハチの巣が入っていました。
指摘4 これでは、関係のないクマまで、山から出てきます。
1つ目の檻は、有害駆除許可書がついていませんでした。(違法)
2つ目の檻は、有害駆除許可書はついていましたが、許可期限が1か月前に終わっていました。(違法)
クマやサルをおびき出すようなことを人間がして、出て来たら、防ぐ努力も何もせず、即、有害駆除申請して捕獲し、動物を罠にかけて殺してしまう。人間にそんな権利があるのでしょうか。そこには、生き物の命への尊厳がありません。県行政に改善を申し入れました。
どうしてもクマを捕獲しなければならない時は、
放獣が困難な箱罠ではなく、ドラム缶型檻にして、
クマがかかるや否や、餌のありそうなところに運んで放獣して下さるように申し入れました。生き物の命を大切にすることが、結局、自然を守ることに繋がります。行政の方々は、私たちの主張をていねいに聞いてくださいました。しかし長年の慣習があります。どこまで改革して下さるか、見守っていきたいと思います。
●この後、県庁記者クラブによって、報道の在り方などの改善をお願いしました。
要望:どこどこにクマが出たという事象だけ書くのではなく、原因と対策も書いてほしい。
何人かの記者さんが共感して下さいました。今後の記事に期待します。
7/23、24 東北で進む山林への農地開発とすさまじいナラ枯れ、安易なクマ駆除の実態を視察して唖然①
(今回の東北調査のいきさつ)
環境省発表によると、今年、東北でのクマの目撃数が、昨年の3倍に増加しているという。山に食料がないのだ。山から出て来たクマたちは、罠にかけられ安易に捕殺され続けている。
このことに胸を痛めた数名のクマ愛好家(非会員)らが、現地に駆け付け、捕殺ではなく、捕獲して奥地に放獣してやってもらいたいと、地元農家らと交渉を開始し、保護活動を展開し出した。
その過程で、熊森も出て来てほしいと強い要請があり、本部が現地に急行し、彼らの案内で、東北の山々や、クマ捕獲の実態を見て回った。その結果、唖然とする実態があった。
(1)規制なく進んでいく、東北での山林への農地開発
その1果樹園
地球温暖化がこのまま進むと、近い将来、東北の平地ではりんごなどが実らなくなるだろうなどと言われているそうだ。果樹農家は、今、競って果樹園をより涼しい所、山の上に移動させ始めたという情報を、これまで地元会員から得ていたが、行ってみてびっくり。
あちこちの山が白く光っている。
車窓から
見渡す限りのブドウのビニールハウスだった
最近、これまで見かけることもなかったクマやサルたちが、山から出て来るようになったと地元の声。野生動物たちの生息地を人間が次々とつぶして果樹園にしていっているのだ。野生動物たちが生きられなくなって出て来るのは当然だ。
(2)規制なく進んでいく、東北での山林への農地開発 その2畑
クマの生息地と思われる山の中に入っていくと、突然ブルトーザーで平地にされた空間が現れる。ここは最近まで、クマたちの国であったはずだ。米どころ東北の平地は、水田で埋まっていた。畑は山の中に移動させるのだろうか。
(3)人間のためにも、山林開発に規制を
県行政に、山林の開発規制をたずねたところ、伐採申請をすればだれでも開発できるという。地元の行政の方は、人間が生きるためだから仕方がないと言われるが、山の斜面を単一植生で覆うと、大雨の時、崩れてくる。山まで果樹園や畑にされて、まず困るのは 餌場や生息地を失った野生動物たちだが、いずれ、人間にも必ずしっぺ返しが来る。
昨年の紀伊半島集中豪雨での山崩れ、今年の九州での大雨による山崩れ。山を単一植生で埋めるとどうなるか。教訓 にしてほしい。
しかも、国土をすべて人間が取ってしまうのは、まちがいである。もうこれ以上生息地を野生鳥獣から奪ってはならない。人間が生き残るためにも、人間が優しい人間社会を作るためにも。県知事さんに、手紙を書こうと思う。
このあたりの山々から、近年、動物たちが出て来始めた理由が、現地に行ってみてはっきりわかった。
7月6日 札幌市長に、人とヒグマが共存するための提言を提出後、札幌市役所で記者会見
札幌市でのヒグマ駆除は、例年、0頭~1頭程度でしたが、昨年度は7頭という、大量駆除となりました。(北海道全体では、714頭の大量駆除が行われました。生息推定数2000頭~3000頭)
また、今年4月20に、札幌市南区で山菜を食んでいただけの、何の危険性もない若グマが射殺される様子が、映像として全国に流されました。札幌市のクマ対応に危機感を感じた森山会長とヒグマ研究歴43年の顧問、門崎允昭農学博士は、札幌市市長に、「ヒグマ対応は、非捕殺で行うべきである」などの申し入れを行うことにしました。
この日は残念ながら札幌市長さんにはお会いできませんでしたが、環境局みどりの推進部クマ対策調整係などの担当部署係官の方々に、1時間とっていただき、
①ヒグマの駆除をやめること。
②住宅地と林の境に柵を設置すること。
③ヒグマに対する正しい知識を啓蒙することの3つを、申し入れることができました。
担当者の方々は、ヒグマが何頭いるのか、増えているのか減っているのかなどに関心を持たれていましたが、当協会としては、「何頭いたっていいではないか。人間がいくらがんばっても正確な生息数の把握など不可能だ。絶妙のバランスの上に成り立っている野生に、人は手を入れるべきではない。他生物の生命も尊重されるべきだ」という考えを示しました。
この後、札幌市役所記者クラブで、記者会見を行いました。多くの記者さんが来てくださいました。無理もないことですが、ヒグマがどのような動物であるか、ご存知でない方がほとんどでした。
ヒグマの食性は植物中心・・・ヒグマの食性はふつう98%が植物で、残り2%はアリやザリガニなどです。ほぼ、ベジタリアンといえます。サケなどの魚は好きですが、人間がダムを多く造ったため、今や、北海道でサケが上がって来る川は2本しか残されていません。冬ごもり前にサケを食べられるヒグマは、特別の幸せなヒグマだけです。近年、エゾシカの駆除や狩猟が多くなり、放置された死体をヒグマが食べている光景が見られるようになってきました。人間がヒグマの食性を変えていっているのです。
ヒグマは人を襲わない・・・マスコミ報道によって、「ヒグマは人を襲う」と誤解している方が多くいます。もし、ヒグマが人を襲う動物であるなら、毎年、全道で大量の死者が出るでしょう。その気になれば、ヒグマはいくらでも人を殺せます。しかし、ヒグマには、人を襲う習性はありません。自分や子供たちを守ろうとして、人間に向かうことがほとんどですから、人間側が正しい対応策をとれば、人身事故は限りなく減るでしょう。
記者さんには、事象だけ報道するのではなく、原因や対策まで書いていただくことをお願いしました。札幌では今も、山林開発が続いており、宅地が造成されていっています。ヒグマは移動するしかありません。この現実を伝えずに、ヒグマの目撃数が増えたということだけを報道すれば、国民は、ヒグマに対して悪感情を持つだけです。
人と動物の両方の言い分が分かるような公平な記事を書いてくださるよう、お願いしてきました。今後に、期待したいです。
貴重な時間をとってくださったみなさんに、心から感謝申し上げます。
山形県東置賜郡高畠町が今回、熊の放獣を決定
13日に報告した山形県高畠町の熊についての続報です。
17日朝、高畠町役場に電話し、現況をお聞きしました。
ドラム缶のわなを設置しているが、まだ熊は捕獲されていません。捕獲された場合の対処として、県より、放獣が決定したとのことです。
13日に電話でお聞きしたときに放獣場所を探しているとのことでしたが、今日お聞きしたところ、県で放獣場所をなんとか確保できたとのことでした。山形県でも熊が多数出没しており、放獣場所を探すのもなかなか困難であるとのことでしたが、ご尽力により確保していただきました。
また、経営者の方へも、電気柵を設置していただきたくよう指導中とのことです。補助金では全額出ないとのことですので、熊森が足りない部分を補う旨再度申し入れました。
ひとまず、放獣が決定されたことは、喜ばしいことです。
当然のことながら、捕獲されたクマの、精神や心臓へのショックや苦しみは大きい上に、全身麻酔するための薬物を注入すると弱ってしまいます。当協会は、人間の所に出て来たクマ対応としては、クマが執着している食べ物の除去、追い払いや電気柵などの防除をお願いしています。捕獲は、最終的にそれ以外に方法がない場合に限るべきだと思います。捕獲しても、いわゆるお仕置きなどせずに、水と餌がある奥地に運んで、そっと逃がしてやっていただきたいと思います。
(山形県)牛の飼料を食べに通ってくるクマに捕獲許可 熊森が東置賜郡高畠町役場に電話
7月12日、山形県東置賜郡高畠町の牧場で、熊が牛のサイロの飼料を食べに来ている映像が、テレビで放映されました。12日の夜に、このクマを捕獲するため、わなをしかけるということでした。
あいにく当協会山形県支部長が山奥に出かけており、電話がつながりません。まず12日夜、役場に電話をして確認しようとしたところ、担当部署(産業経済課)が出払っているとのことで、生活安全課の方とお話しました。捕獲後殺処分ということもあり得そうでした。
このあとどうなるのか、心配されている会員の方も多いので、現在までの情報をお伝えします。
13日朝9時に再び役場に電話。今から現場に向かおうとされていた産業経済課の方につながりました。今回のわなは、一番よく出没する1頭を捕獲するためにしかけたということでした。熊森からは、「クマには電気柵が大変有効。今回、クマが入ってこないように電気柵を張るとかの防除努力もせずに、クマが何回も来たから捕殺するというのは、問題。すぐ、電気柵を設置すると同時に、クマが捕獲された場合は、奥地放獣してほしい」と要望しました。
担当者によると、町には電気柵の貸出補助制度もあるし、クマの放獣体制もあるということです。すばらしい町です。どんな生き物にもひとつしかない命ですから、最大限尊重していただくようお願いしました。
続報:当協会山形県支部長と連絡がつき、 高畠町役場に電話をしていただくことができました。役場としては、今回の熊が捕獲された場合の放獣先を探しておられるということでした。町では町の状況をふまえ、冷静に対応方法、対処法をかねてより探って来られており、今後も今回のことも踏まえ、さらに検討をされていくとのことでした。
秋田県が運営継続方法検討…八幡平クマ牧場死亡事故
当協会は、残されたクマたちを保護飼育する一方、殺処分を避ける方向で動き始められた秋田県に、大拍手を送ります。
昨日の、県議会福祉環境委員会での議論のようすは、感動です。動物にやさしい社会は、人間にもやさしい社会になるのですよね。
当協会が6月初めに立ち上げた「八幡平クマ牧場クマ基金」は、現在197万円集まっています。もっともっと集めて、クマたちの命を救おうと動いてくださる秋田県に全部送ろうと思います。いろんな団体が、基金を立ち上げて寄附金を集め、みんなで秋田県に送りましょう。
以下、読売新聞(2012年6月27日 ) です。
鹿角市の「秋田八幡平クマ牧場」(廃業)でヒグマに襲われて女性従業員2人が死亡した事故で、県は26日、同牧場に残るクマ27頭の殺処分を回避 するため、県による牧場の運営や、NPO法人、各種公社などへの運営譲渡の可能性を探ることを明らかにした。県議会福祉環境委員会で、委員から殺処分を避 けるよう求める声が相次いだことから、県生活環境部幹部が方針を示した。
同委では、クマの譲渡先が確保できない場合、県が最終的な殺処分もやむを得ないとしていることに対し、委員から「現在の社会風潮では秋田のイメー ジ(を守る観点)からも許されない」「薬殺すれば観光キャンペーンなど吹っ飛んでしまう」など、批判や再考を求める声が相次いだ。
また、業務上過失致死容疑で逮捕された元経営者の長崎貞之進容疑者(68)に飼育継続の意思がないことから、殺処分を避けるため、「第三者を探す か、県で経営しないと対応できない」「NPO法人などが指定管理者で運営するなど、(経営を)時限立法的にお願いするしかない」との意見が出た。
これに対し、県生活環境部の山田芳浩部長は「薬殺がイメージダウンになるのは同感。1頭でも多く救うため、10月より早い段階で(委員の意見を) 検討したい」と返答し、県費による飼育期限としている10月末までに、クマ舎など施設の改修費や、運営継続に必要な人件費などの算定、他団体への運営譲渡 の可能性などを検討するという。
山田部長は同委終了後、取材に対し、「最後までクマの生きる道を探していく。安楽死を防ぐため、様々な観点から調査、検討し、できるだけ早期に委員会で報告したい」と述べた。
佐竹知事は先月21日の記者会見で、「(犬猫は)行政がいつまでも飼えず、費用もかかるので殺処分になる。それと似たようなものだ」と述べ、クマ の譲渡先が確保できない場合、殺処分する可能性を示唆。今月11日の会見では「世界中の専門家の意見を踏まえて検討したい」と述べ、有識者の意見を踏まえ て最終的に判断する考えを示した。