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2013-12-02

「熊森の”柿もぎと山運び”のおかげで、クマが出なくなりました。山になら、柿を植えてやっていいよ」と、地元から感謝の声

11月10日に行った”集落での柿もぎと山運び”の効果を調べに、11月23日、2回目の現地調査に入りました。

 

住民の方が、「柿もぎをしてもらった日の夜だけは、クマが出て来ていたようですが、おかげさまで、それ以来、クマが出て来なくなって、夜も、安心してぐっすりねむれるようになりました。」と、お礼を言ってくださいました。

 

山道を歩いていくと、クマの糞が落ちていました。臭いを嗅いでみると、まだ新しいのに無臭です。イノシシや犬の糞だと臭いのですが、クマの糞は本当に不思議です。中を割ってみると柿の皮や種が出てきました。当たり前ですが、皮ごと種ごと食べているのがわかります。

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渋柿の木の下には、上の甘くなったところだけ食べて、下の方のまだ渋いところは食べずに捨てられた実がいくつか落ちていました。これは、クマの食べ方です。クマも渋いのは嫌なのでしょう。

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いよいよ、みんなで柿の実を運んで置いたところに着きました。柿の実の山は、跡形もなく消えていました。

 

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誰が食べたのか。仕掛けていた自動カメラをチェックしてみました。

いろんな動物が食べに来ていました。タヌキ、アナグマ、シカ、キツネ・・・そうして、4日目にクマ!

クマが来るとみるみるうちに柿が減っていきます。他の動物と食べる量が全然違います。冬籠り前の食い込み期だから、仕方ありません。時刻は明け方でした。

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「集落の近くに来ると困るけれど、山にならクマがいてもいいから、昔みたいに山の中に柿をたくさん植えてやればどうかな。もう林業などする気はないから、うちの山に植えてやればいいよ」何人かが、山を提供してくださることになりました。

地元の人たちの優しさに、心が温かくなる思いでした。こんな活動が全国に広まればいいな。

 

来年の春は、柿植えで忙しくなりそうです。

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