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2014

12月7日  やってよかった、第7回くまもり東京シンポジウム

大変遅くなってしまいましたが、第7回東京シンポジウムの報告です。

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会場となったお茶の水女子大学の正門からの風景

 

東京都支部新スタッフのみなさんが、ほとんど自分たちで第7回東京シンポジウムを企画運営して下さいました。本当にありがとうございました。ご苦労様でした。

最近、集会の参加者が減っています。東京都支部のみなさんが一生懸命呼びかけてくださいましたが、なかなか人が集まらず、本部としても気が気ではありませんでした。直前になってやっと参加者が増え始め、最終的には110人の参加者を得ることができました。年末の忙しい時期に、又寒い中、ご参加くださったみなさん、本当にありがとうございました。

東京都支部スタッフのみなさんや東京都の会員のみなさんを元気づけたい一心で、本部からは会長と青年スタッフ3名が参加させていただきました。会員のみなさん、どうしたのですか。無力感を感じているのですか。もっと元気を出しましょうよという感じでの参加です。

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(会長講演要旨)

「森や動物の惨状を見て、何とも思わない人もいるが、それはそれでいいではないか。わたしたちは胸が痛む。国のあちこちで弱い者いじめが横行している。知って知らんぷりできない。福島、辺野古、リニア大鹿村・・・。力を合わせて、声を上げよう。孤立していてはダメ。一致団結。くまもりの旗のもとに集結せよ。メディアは最高の国家権力と言った人がいるがその通りだ。今や日本の大手メディアは国家権力とぴったりくっついて、国民世論を誘導をしている。何が真実かわからなくなってきた。国民はメディアに振り回されている。

今年、10月末までに3414頭のクマが有害駆除された。大変な数なのに、国民が以前のように騒がなくなった。理由は簡単。報道されなくなったから。みんな知らない。声を上げられない。テレビや新聞にだけに情報を頼っていたら、真実が見えなくなる。洗脳されるだけ。いろんな集会に積極的に参加して真実を見極め、大人の国民としての責任を果たそう。逃げない人生を、誇り高く歩もう」

 

 

講師の先生方のお話はとてもよく準備されており、参加者に大変好評でした。先生方、本当にありがとうございました。

「野生動物と悪化する生息環境」  金井塚務氏

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(参加者の感想)一口に水環境と言っても、滴り落ちる水、たまり水、湧水、勢いよく流れている水・・・水の状態によって、生息することのできる生き物たちがみんな変わってくるというお話は、目から鱗。今まで気づかされていなかった野生動物にとっての生息環境の大切さが、改めて見えてきた。これは、現地を歩いてしっかり調査している人の話だと納得した。もっともっとお話をお聞きしたい。

 

「日本の水とリニア新幹線」 橋本淳司氏

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(参加者の感想)リニア新幹線にこんなに問題が多々あったのか。初めて聞いた。いかにマスコミが、大事な情報を国民に伝えていないか気づかされた。橋本先生のお話はとても分かりやすく、時のたつのを忘れて引き込まれてしまった。

 

第7回東京シンポジウムを成功させた、東京都支部川崎支部長とスタッフのみなさん

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最後、スタッフのみなさんのお顔が輝いていましたよ。

 

結果的には、これまでの東京シンポジウムと比べると参加者は少なかったのですが、スタッフのみなさんは自信を付けてさらにやる気になってくださっていたし、参加者のみなさんも非常に熱心に集中して参加して下さり、満足度の高いシンポジウムになりました。本部としては、この日の講演内容や質疑応答については、機会を見て何らかの方法で全会員のみなさんに伝えたいと思っています。

 

 

 

 

クマたちが殺処分された理由のほとんどは、「集落の柿の実を食べに来たから」 ああ

今年、兵庫県の山の実りは良くありませんが、2004年2006年2010年のように、ゼロではありません。

しかし、熊森本部がある兵庫県で、29頭ものクマが殺処分されていました。

10月時点で、もうあまりクマの目撃がないと聞いて安心してしまっていたのが、本部としては失敗でした。

何と11月に、12頭も殺処分されていたのです。知らなかった。こんなことになっているという情報があれば、柿の実を取って山に持って行くなど、殺処分されるクマを減らせる活動ができたのに、残念です。

もっともっと多くの集落とつながっていかねばならないと思いました。

 

以前は、クマが捕殺される度に、大きな新聞記事になっていました。私たちはそのたびに気づいて胸を傷め、ついに熊森協会を立ち上げるまでになっていったのです。しかし、最近は、1年中、全くクマの捕殺記事が載らなくなりました。

 

環境省が進めている、「みんなでシカ肉を食べよう」とか、「ハンターになろう」という記事は、参加者12人という小さなイベントでも、何度も何度も写真入りの大きな新聞記事になります。その一方、クマたちがこんなに殺されているのに、全く新聞に載らなくなったのはなぜでしょうか。どこかに載せるなと止められているのでしょうか。

新聞社の責任者に、電話できいてみました。

 

新聞社責任者の答え:記事にするかしないかは、その内容が県民に役立つかどうかで決めます。クマが殺されたことを報道しても、県民に役立たないと考えるので、報道しないことにしています。

 

熊森の感想:なぜ、クマが集落のカキを食べに出て来るようになったのか、本来のクマの生息地だった山はどうなっているのか、地元の人達も含めて考えねばならない重大な問題なのに、この責任者の方は全然わかっておられないと思いました。しかも、強圧的で、熊森の話を聞く耳も全く持ち合せておられなかったので、残念ながら電話を切りました。

 

大量に殺されているクマ、シカ、サル、イノシシ・・・死刑判決の罪状は、みんな、かれらが何かを食べたことです。

殺処分されたクマはやせていなかったということですが、やせていなくても、動物ですから、おなかがすいたら何かを食べなければ生きていけません。もし自分が動物だったら、何かを食べたからという理由で撃ち殺されるのは、本当に悲しいです。

しかも、動物たちの生息地だった森を壊し、今もなお壊し続けているのは、わたしたち人間なのです。

 

もう一度昔のように人と動物の棲み分けを復活させるには、人間が壊した森を人間が責任を持って元に戻してやるべきです。ここをやらずに、動物たちを殺すだけは、まちがっています。兵庫県で、夜こっそり集落の柿の実をクマが食べに来るところはたくさんあります。もちろん殺せという声の大きい人もいますが、クマとは共存できるから殺さなくても良いという人が圧倒的多数だと思います。

 

今後どうやってこの国を、大型野生動物と共存する国に戻していくか、まだまだ熊森がやらねばならないことが山積みです。

 

 動物が棲める広葉樹の森=豊かな水源の森=大雨でも崩れにくい森

 

<会員のみなさんへ>

この1年、日本の森と動物を守るための尊いボランティア活動や熱いご支援、本当にありがとうございました。

来年も、がんばりましょう。どうぞよいお年を!

12月26日 豊能グマお世話 熊森としては、年内最終 

この日は年内最後のお世話日でした。
 
今回、お世話に初参加された会員さんが、クマさんの魅力に出会
ってとても感動されていました。想像していたよりも体が大きく
て毛並みがきれい、つぶらな瞳がなんとも言えないなどと目を輝
かせておられました。  

 若グマの姿形の美しさもさることながら、賢く愛嬌のある仕草
にすっかり魅了されたようです。

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 クマさんはもしかしたら冬籠りに入(りかか)っていたの
 かもしれません。
 わたしたちが檻の置かれた室内に入って行っても
 うつらうつらしていました。

 檻の横のシャッターをがらがらと開けはじめると
 クマさんは顔を上げ
 ようやくむっくり起き出して
 光の射しこむほうへ移動しました。

 先週食べなかった柿は
 熟れて甘くなったものを食べました。
 会員さんからいろいろと送られてきたものを与えてみまし
 た。
 食べるものと食べないものがありました。
 これまでと、嗜好が違っていました。

 クマさんはワラの交換作業に慣れたようです。
 作業中も落ち着いていました。
 お腹が空いていないのか
 ご飯の催促もしません。

 といっても、殻なしのクルミにだけは目がありません。
 柵に並べたクルミを
 立ち上がったまま舌でなめとり、ぱくぱく食べました。
 舌が届かないものは手の爪で器用にすくいとりました。
 その仕草にみんなから笑顔がこぼれました。
 (立ちながら食べる姿は初めて見ました!)
 
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この時とばかり、ツキノワの模様を観察する会員たち


 そろそろ作業もおしまいというころになると
 クマさんにエンジンがかかってきます。

 この日は水切りモップをつぎつぎにキャッチ、
 ぼりぼりとかじってしまいました。
 クマさんにかかれば
 アルミの柄などぽきりと折れてしまいます。
 水切りモップのゴムもプラスチックも
 あれよあれよというまにボロボロです。

 興味深かったのは、
 クマさんがモップの柄を口でくわえて檻のなかに引きずり
 込むと両手で体のしたに隠すような仕草をすることです。
 2本目のモップの柄もやはり体のしたに抱え込み、
 それらに覆いかぶさった状態で
 ゴムやプラスチックのパーツをかじりました。

 モップを取り戻すのはなかなかたいへんです。

 この行動は獲物を取り上げられないようにする工夫でしょ
 うか。

 もうひとつ思い浮かぶのは「熊棚」を作る習性です。
 (クマさんが木に登って実を食べるとき、
 実のついた枝を折って口でしごき
 食べ終わると枝をお尻の下に敷いていくので
 木の上に棚のようなものができます。)

 野生のクマさんの習性をちょっぴり垣間見たようで
 わくわくする気持ちが抑えられませんでした。


 スギ材の輪切りは残っていた3個を与えて
 在庫がなくなりました。

 


 クマさんのお世話で
 毎回気になるのは飲み水です。

 飲み水用の容器(バット)は小さく軽量で
 クマさんがちょっと手をかければ
 ひっくり返ってしまいます。

 バットは柵の5cmの檻の鉄格子の隙間から取り出して
 洗い、檻のなかにもどしてホースで水を張ります。
 そのため、いつも檻の隅に置かれています。

 クマさんは檻の隅をトイレに利用します。
 今回は3つのバットのうちひとつが
 うんちでいっぱいになっていました。
 ほかの2つのバットには水があまり残っていませんでし
 た。

 クマさんはもう冬籠りに入りかけていて
 ほとんど水を飲まないかもしれませんが、
 それでも、新鮮な水の常設は必要です。
 
 この日、クマさんがいちど嘔吐しました。
 こぶしひとつくらいの量を
 げろっと吐き出して
 あとはけろりとしていました。

 吐き出したものは
 すりおろした自然薯みたいでした。

 わたしたちはこれからも
 このクマさんとは長いお付き合いになると思います。
 大阪地区、阪神地区、近隣府県の会員のみなさまのご
 協力をいただきながら、力を合わせてお世話していき
 たいと願っております。

 とりあえず、春に広い新獣舎が完成するまでは、クマ
 さんを元気づけながら、本当に狭いのですが、この檻
 の中で元気に生き抜いてもらうしかありません。
 みなさん、応援してやってください。

 このクマさんを生かしてくださっている役場の担当者
 の方に、心からお礼申し上げます。年末年始の間も、
 毎日お世話に行ってくださるということで、本当にあり
 がとうございます。
 来春までお世話になりますが、どうか来年もよろしくお
 願いします。

12月26日付神戸新聞特集ページ 貝原俊民氏連載「わが心の自叙伝」に熊森が登場!

神戸新聞「わが心の自叙伝」連載中に、貝原俊民前兵庫県知事が事故死されました。そのため、幼少の頃のことはわかったのですが、知事になられてから、何を考え何を感じておられたのか、もうこれで永遠にわからなくなってしまったと、大変残念に思っていました。

 

ところが、完璧主義の貝原さんらしく、自叙伝はもう最後まで完成されていたということで、亡くなられた後も、神戸新聞紙上で連載が続いています。

 

12月26日の連載18回目「県政基調④」を読ませていただいていたら、何と、熊森に言及した記述がありました。会員のみなさんに喜んでいただきたいので、ご報告します。「環境創造への取り組み」というのが、この回の見出しです。

 

そこには、急激な都市化や工業化、目に余るゴルフ場開発などの自然環境破壊が進むなか、知事として貝原氏が、何とか乱開発を阻止しようと取り組まれたお話が出ています。そのなかで、

 

「クマが棲む奥山の生態系を保全しようとする日本熊森協会の活動も兵庫発である」

 

という部分が出てきました。この回には、豊岡市の中貝宗治市長によるコウノトリの野生復帰のことも、誇らしく書かれています。

 

貝原氏が、熊森について書いてくださった一文を何度も読み返してみて、涙が出そうになりました。貝原氏が、兵庫県から、クマが棲む奥山の生態系を保全しようと熊森が立ち上がったことを、誇りに思ってくださっていたことが伝わってきたからです。

 

何度か顧問として熊森の若手リーダーたちに指導講和をしてくださったり、長年会報を読んでくださったりしていましたから、わたしたちの活動を理解して下さっていたのはわかっていましたが、自叙伝にこのように誇らしく書いてくださっていたとは!

 

貝原さん、ほんとうにありがとうございました。これまでもまっすぐ進んできましたが、これからも、貝原さんにずっと誇りに思ってもらえるように、熊森はどこまでも徹底した現場主義者として国民に真実を伝え、真っ直ぐに活動していきます。

12月22日~  会報82号発送 

会報は、くまもり本部と全会員をつなぐ唯一の媒体です。読んでくださった会員のみなさんが、真実を知り励まされ、希望と勇気が湧いてくるような内容にしたい。中学生でも読めるものになど、いろいろ考えて、毎回毎回、心を込めて作っています。

1号1号出来上がるたびに、しばらく放心状態に陥るほど、精力を使い果たします。82号も一生懸命作りました。可能な方は、ご意見や感想をぜひお知らせください。

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12月22日から、本部近隣会員のみなさんが、発送ボランティアとして連日、入れ代わり立ち代わり本部に駆けつけてくださいました。愛知県や奈良県から来て下さった方もおられました。

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発送作業風景

手際よく作業が進められていきます。本当に毎回、ありがたい限りです。みなさん、ぜひ読んで下さいね。1号100円で販売もしています。新しい会員を獲得するためにも、ご活用ください。

 

 

12月24日 故貝原俊民前兵庫県知事 県民お別れ会 於:公館

かつての知事公館で、井戸敏三兵庫県知事が呼びかけ人になって、故貝原俊民前兵庫県知事の県民お別れ会が開催されました。

 

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白いカーネーションを供花する祭壇

 

お別れ会に参列しながら、かつての知事公館で、わたしたちの訴えを一生懸命聞いてくださった当時の貝原知事の姿や、知事をおやめになられるとき、夏の暑い日に大勢の県庁職員に建物から出てきてもらって直接ごあいさつされるというので、どうなるのかと思っていたら、見事に庭が日陰になる時間帯を選んで実施されたことなどが、ついこの前のことのように次々と思い出されてきました。

 

貝原氏は、分け隔てなく相手を大事にされる、すばらしい人格者であるとともに、信じられないほど頭脳明晰な方でした。熊森協会に永久顧問として残っていただき、後々までわたしたち熊森を指導していただきたいと思います。

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寒空の中、大勢のみなさんがお別れにつめかけて来られており、どんなに多くの方々に慕われておられたのかが改めて良くわかりました。長蛇の列なので、寒くて震え上がるかと思いましたが、風もほとんどなく、穏やかな冬の1日でした。最後まで貝原さんの心配りを感じました。

 

尚、会報82号には、当協会副会長による貝原氏への追悼文が掲載されています。会員のみなさんは、こちらもぜひお読みください。

12月19日 豊能グマ報告

5人でお世話に行ってきました。

今日のクマさんはあまりお腹が空いていないようでした。

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熟し柿はよろこんで食べましたが、それ以外の
甘くない柿、りんご、ドングリ、いちごなどには無関心
でした。干し柿はおいしいようでした。

クマさんが一番好きなのはクルミです。
檻の柵(水平の柵)に殻付きのクルミを並べてやると
クマは落とさないようにひとつずつじょうずになめとって
ちょうど手の甲の上あたりでボリボリかじります。
手の甲にクルミのかけらがどんどんたまります。
すると、そのかけらもなめとって食べます。
 
手の甲がお皿みたいでした。


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クルミがワラのなかに転がりこんだら
 ワラのなかを鼻で探って
 ちゃんと探し当てます。

 
狭い檻の中では何もすることがないので、ストレス解消の
ために、スギの間伐材を輪切りにしたものを何枚も与えて
います。
 輪切り材を手でしっかり抱え込んで
 顔の角度を左右に変えながらかじっていきます。
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木の輪切りをかじる感じは
 人間がコップの氷をかじるのに似ています。

 木の輪切りが足りなくなりそうです。


 豊能の町は今週の寒波でうっすら雪が積もったようです。
 日陰や北向きの屋根などに雪が残っていました。

 クマさんは2度目の雪で冬籠りするという話も聞きますね。
 このクマさんも
 次に雪が降ったら冬籠りするのでしょうか。

 元気ながらも
 いつもの食欲をみせなかったクマさんを見ていて
 そんなことを思いました。

12月5日豊能町グマの報告

12月5日、4人でお世話に行ってきました。

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クマさんはみんなが部屋に入って行くと
 檻の端っこに移動して
 おいしいご飯を待つような仕草をしました。

 差し入れたイチゴがとても気に入ったようで
 大きな粒をぱっくんぱっくん食べました。
 熟し柿もおいしかったようで
 6個の大きな柿をぺろりと平らげ
 まだ足りない様子でした。

 今日のクマさんはご機嫌な感じで
 ちょっとふざけているようにも見えました。

 いつもは水切りモップなどにあまり反応しないのですが
 今日は水切りモップのゴムを2本分、咬み切ってしまいました。
 (ゴムを飲み込まないように、慌てて取り出しました。)

 水飲み用のバット3つに水を張って
 作業完了かと思いきや
 クマさん、バットの中にダイブ。
 水は豪快にひっくり返りました。

 はたまた
 ワラで雑巾がけをするようなかっこうで
 なんども檻に滑り寄りました。
 ワラに押し出されて
 クルミやドングリが
 ざらざらとこぼれ落ちました。

 そうかと思うと
 檻のところで体を丸めて
 むさぼるようにスギの輪切りをボリボリボリ。

 バットを置き直そうとすると
 クマさんがそのバットを手で奥に引き戻したり。

 毎日、ひとりで退屈しているクマさん。
 みんなが帰るとまた退屈してしまうので
 ちょっと引き止めてみたようにも見えました。
 (願望です;)

 ひとしきりやんちゃを終えると
 クマさんは落ち着いて
 檻の中ほどにすわり
 ぽりぽりとドングリを食べ始めました。
 そこで、わたしたちも引き上げてきました。

 
 今回、気になる点がひとつありました。

 クマさんの月の輪マークの上に
 2箇所ほど
 脱毛しているように見える部分がありました。

第47回衆議院総選挙小選挙区全候補者に熊森がアンケート

アンケートの質問は以下の2点です。

 

Q1 当選されましたら、奥山自然林復元にご協力いただけますか。

①大いに協力する ②協力する ③どちらともいえない ④協力できない

 

Q2 リニア中央新幹線のトンネルが南アルプスを貫通する計画の見直しについて

①大いに見直す  ②見直す  ③どちらともいえない  ④見直す必要はない

 

比例立候補者の方の中には選挙事務所を持たない方結構おられて、連絡方法がわかりませんでした。そこで、不公平にならないように、今回は、小選挙区に立候補された方のみ全員にアンケートをお送りさせていただきました。

ご回答いただいたアンケートの集計結果は、熊森のウェブサイトのトップページよりダウンロードできます。
ご覧ください。

 

本部自然農  雪の収穫祭  12月7日

いよいよ今年最後の田んぼの作業です。雪です。しかも20cmは積もっています。

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やはりここは、山里なんだと再認識しました。冷たいけれど、まずは、ネットはずしとワラを田んぼに返す作業をします。

草を刈って、田んぼに入れる予定でしたが、雪の下なのであきらめました。

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初雪にはしゃぐ人、雪だるまを作る人、昼食の準備をする人、19名の参加者はみんな自由に楽しみながら、今年最後の田んぼでの時間を過ごします。

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お正月用に刈り残した黒豆を収穫しました。この黒豆はあの素晴らしく深い味の枝豆です。

皆さんに持って帰っていただきました。

 

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囲炉裏で暖かくなった部屋でとれたての農林22号をいただきます。おいしい!おかわり!食べ過ぎてしまう!1年間の成果です。

地元のKさんもお話に来てくださいました。「今年はうちも天候が悪くて2割減だったよ」と慰めてくださって自家用米をみんなにおすそ分けしてくださいました。来年は考え付くあらゆる改善と手立てをして、気持ちも新たに再スタートを切ります。最後に、今年も田んぼを快く貸してくださったKさんをはじめ、ご参加いただいた方、ご協力いただいた方、すべてに心より感謝申しあげます。ありがとうございました。

 

 

<塾生の方々の感想文です>

1年間有り難うございました。
自然との関わりの中で作物を育てる農業の大変さ、手仕事中心で人々との協力がなくてはなりたたなかった(今日でも)自分の親達世代の苦労が少しわかったように思います。農機具も大切に残されていて懐かしく使えました。お世話になりました。(RY)

 

「自然農での米作りがあるのよ」と山仲間であるOさん夫妻から聞いた時、なんのためらいもなく「行ってみたい!」と返事。
私は「野菜作り」「花づくり」は経験があるのですが「米作り」は初体験。
自然農の米作りにまずもってびっくりしたのは、「どうして、、、?」「こんなところに、、、?」
「雑草と、、、?」「肥料もなしで、、、?」(とうてい受け入れがたい状態の田んぼにびっくり)でも参加したからには「相手」を知る必要があり、手にした本は「川口由一」著。
「うーん」と思いながら(自分の無知と戦いながら?)自分なりに反芻しながら勉強させてもらう。結果、見えたものは「ここはひとつの宇宙なんだな」ということ。もう少しこの宇宙と遊んでみたいと思っています。(KI)

 

始めに三月から十二月のながきにわたり無償のお世話をしてくださったことに感謝しお礼申し上げます。三月の座学で披露して頂いた稲穂の豊饒さは今でも印象に残っています。一泊の合宿行事も思いがけない企画で、学生時代に戻ったような楽しさでした。米作りはその作り方というよりも自然農法の「心」をお教えいただいたと思います。また、畦づくりの大変さなどを思うと生半可な気持ちではお米は作れないなという事も学びました。本当にありがとうございました。(KA)

 

 初めての体験で大変興味深く参加させていただきました。清々しい野山の空気、又、皆さんとの会話など楽しく参加できた事は大変良かったと思います。4月から6月苗作りに始まり、種まき、畦塗、水入れ、田植え、シカやイノシシ除けのネット張りと作業が進行致しました。8月から11月の草取りは雑草が茂り、稲と雑草の区別が分かりにくく苦労したのを思い出します。今はなんでも店頭で買える時代です。このような大変な作業を経て収穫の喜びを成し得たのだと貴重な体験ができました。今回は思ったほど期待できる収穫ではありませんでしたが、これも色々と勉強になりました。さいわい同時に植えた黒豆は良く出来て美味しく頂きました。耕さず、無肥料、無農薬、そこで生きている虫や草と共存し、安全な米作りの体験ができ意義のある経験をさせていただきました。最後にいろいろな方とお会いしお話ができたことを感謝いたします。(TT)

 

 

 

フィード

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