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2017-06-29
6月27日 岐阜の山中で2頭でいるクマを目撃
本部職員2名と岐阜県支部スタッフが岐阜の奥山を調査しました。
6月27日午前11時ごろ、崩壊した林道を伝って登山中、中年男性がくしゃみをしたような音を聞きました。
「こんな山奥に、他にも来ている人がいるのかな」と話していると、10秒後ぐらいに「オーオー」というまたしても中年男性のような低くて太い声が、谷を隔てた対岸の斜面から聞こえてきました。
声の方を見ると、対岸の斜面の上から何かが10メートルぐらい落ちてきて、途中で止まりました。
てっきり人が滑落してきたと思い、助けに行こうと思った瞬間、真っ黒の塊のようなものが見えました。
人ではないとわかりました。「クマや」という声があがり、すぐに一同、カメラとビデオを取り出しました。
直線距離で100メートルはあるでしょう。
カメラを持つ者、ビデオを持つ者、それぞれを拡大してレンズをのぞくと、何と2頭がケガもなくじゃれ合っているではないですか。
しばらくして、2頭は別の方向に急斜面山を駆け上がっていきました。
人間には絶対あんなことできません。すごい運動能力です。
クマってすごいな。見とれてしまいました。
クマにとって6月は交尾の季節、成獣のオスメスだったのだろうか、それとも兄弟グマだったのだろうか。
一同興奮冷めやらず、とりあえずビデオのスイッチを切ったら、何と録画が始まりました。
えっ、一連の動きを動画撮影したつもりだったのに、撮影されていなかったのです。がっくり。
という訳で、今回は写真のみの報告です。
日本にはまだこうやって、野生のクマが人間と無関係に暮らしている原生林が残っている。
何とすばらしい国なんだろう。未来永劫、絶対にこの自然を残したいと思いました。
ちなみに、このあたりの森は、兵庫県と違って下層植生が豊かで植物も虫も多様性にあふれているように見えました。
兵庫県のクマ哀れ。