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2017-06-03

5月31日、会津若松市の工業団地に迷い込んだクマを駆除→山へ帰す優しさを望む

5月31日、福島県会津若松市内の住宅地と工場が隣接する場所で、クマの目撃情報が相次ぎ、同日午前10時頃、地元猟友会の会員がこのクマを駆除しました。

熊森本部は、すぐに会津若松市の担当部署へ電話しました。

 

〇会津若松市の担当者のお話

クマが出没したエリアは、阿賀川とJR只見線が交差している地域で、山からは遠い。

阿賀川は、奥羽山脈から流れ出る大きな河川で、河川内には人の背丈を超す繁みが広がっている。

今回のクマは奥羽山脈の方から阿賀川を伝って北上し、JR只見線の法面の繁みに入って住宅地に侵入してしまったのだと思う。

会津若松市は、周囲を山に囲まれた盆地。

市街地と山の接する場所や河川の近くでは度々クマが出没し、行政の担当者らが爆竹等で追い払ったりしてきた。

このクマは、最終的に周囲を住宅地で囲まれた緑地の中に潜み、この後どこへ逃げるのか分からなかったため捕殺する以外の対応はなかった。

会津若松市の担当者からのお話しを基に熊森本部が作成した地図

 

 

 

(熊森から)

福島県郡山市では、2015年11月27日に工場内に入ってしまったクマを捕獲し、山へ放したという報道がありました。

今回もクマを捕獲して、山へ放獣してやる優しさが必要だったと思います。

もし自分がこのクマだったらと、共存するには常に相手の立場に立って考えてみることが必要です。

繁み伝いに移動していたら、突然町に入ってしまい、人間たちに追い掛け回されて、元来た道に帰れなくなってしまった可能性があります。

熊森本部は、今後、人間の居住区にクマが迷い込まないようにするために、河川内のクマの侵入経路となる繁みをできるかぎり刈りはらって、クマの潜み場を失くしていただくよう、市の担当者にお願いしました。

クマと人間の事故を防ぐためにも、ぜひ実施してください。

市民もボランティアで、手伝えればいいですね。

秋田県、早急に立ち入り禁止措置「やれることは全部やっています」田沢湖死亡事故

2017年5月27日、秋田県仙北市田沢湖玉川で、ネマガリダケをとりに笹薮へ入られた女性が、クマと思われる動物にかまれたり引掻かれたりして亡くなるという事故が発生しました。土曜日であったため、県や市とは連絡が取れず、熊森本部はすぐに警察に状況を聞き取りました。

 

〇警察担当者のお話

女性は、本日早朝から、お連れ様(女性)とネマガリダケをとりに山へ入られていた。笹薮の中でお互いにはぐれ、お連れ様は近くにいた他の山菜取り客に捜索を手伝ってもらった。しかし、女性が血を流して倒れているのを発見され、病院に搬送された。女性はニュースでは重体と言われているが、亡くなられている。

 

6月2日、熊森本部は秋田県庁・仙北市へ電話し、詳しくお話を伺いました。

 

〇仙北市の担当者のお話

事件現場は、田沢湖から北へ20km離れた場所で、鹿角市との境界近く。標高1000m前後で、国道341号線から近い場所にあり、国道の東側の焼山山系に属する。

この現場は、毎年多くの方がタケノコ取りに来るスポットで、去年の鹿角市での事故が相次いでいるときも、多くの方々が山へ入られていた。

しかし、これまで、この現場付近でタケノコ取りに入った方がクマに襲われるということはなかった。近くには玉川温泉郷などの観光地もある。

 

〇秋田県庁の担当者のお話

亡くなられた女性は、頭や左腕に深い引っかき傷と、かまれた跡があったようで、警察は失血死だとみている。警察の報告では、傷の状況からクマによるものと考え、県もクマによる人身事故として対応していく。女性の身体は、クマに食害された跡はない。

今後の現場対応としては、事件現場付近の笹薮への立ち入り禁止措置をとっている。事件現場は国有林で、国道から現場付近へ向かう林道を封鎖して、毎日朝4時から昼まで8人の警察官がパトカー4台で見回りし、現場へ入ろうとする人がいないか監視している。やれることはすべてやっている。

 

(熊森本部から)

この度の事件で、亡くなられた方とご遺族の方々にご冥福をお祈りします。

 

昨年の鹿角市での死亡人身事故を受け、秋田県は今年4月からの新しいツキノワグマ管理計画で、

「死亡事故が発生した場合の入山禁止、道路閉鎖等を関係機関と協力して迅速に実施する。」という方針を示しています。

 

今回の事故現場は、秋田県や関係機関によって早急に立ち入り禁止措置をとられました。このような対応は、今後さらなる人身被害を防ぐために必要だと思います。

しかし、立ち入り制限を行っても、現場を柵で取り囲んでいるわけではないので、どうしても入山される方がおられるそうです。

 

見通しの悪い森林内では、常にクマと人間が遭遇しやすい状況です。

これから事件現場へ山菜取りへ行こうと思っておられる方は、さらなる人身被害を防ぐため、入山をお控えいただきたいと思います。

 

 

6月1日 「とよ」のお世話に行ってきました よしず張り・プールの水替え・掃除・えさやり

今日は熊森本部職員3名と、お世話ボランティア5名の計8名で出かけました。

6月に入り、日差しも強くなってきますので、獣舎の上によしずを張ります。

 

現地到着後、まず最初に、サクランボでつって、「とよ」を寝室に閉じ込めました。

次に獣舎の上に登って、ヨシズ張りです。

落ちないように気を付ける

 

他のメンバーは、プールの水の入れ替え、寝室の掃除などを行いました。

 

プールが大好きなとよのためにがんばって水替え

 

寝室の掃除

獣舎の中には、フキやイチゴなど、様々な植物が生い茂っています。前回に引き続き、西獣舎の運動場で、イチゴを採集しました。

とよに食べてもらいたいと、イチゴを採集するくまもりボランティア

西側運動場には、2種類のイチゴが実っています。クサイチゴとセイヨウイチゴです。

今回も、たくさんのイチゴが、とれました。とよはたべてくれるでしょうか?

ほとんどがクサイチゴ。試食してみたらとても甘くておいしかった。

作業が終わってから、「とよ」を寝室から出してやりました。東側の運動場には、食べ物が並べられています。

イチゴ、ブドウ、モモ、ドングリ、バナナ、タケノコ、キウイ。

さて、「とよ」は、何から食べるでしょうか?

真っ先にイチゴをペロリと食べました。そして、そのあとすぐにブドウを食べ、モモを食べ、キウイを食べました。

ブドウを食べるとよ

この時期の野生のクマは、野イチゴや昆虫などを食べます。「とよ」は、野生の感覚で食べたかもしれません。

以前、「とよ」はお世話に来るスタッフを警戒し、走り寄って鼻息を立てて威嚇するなどの行動が目立ちましたが、最近はとても穏やかになりました。

お世話ボランティアのそばで、まったりくつろぐ「とよ」

 

クマは、本当に賢い動物です。人間と同じように、うれしさ、かなしさ、怒り、恐怖といった感情をもっています。

とよは、捕獲されてから、この獣舎に入るまで295日間も、暗く狭い檻の中で生活してきました。

その間、これからどうなるのかと、不安でいっぱいだったと思います。

しかし、毎日くまもりボランティアの皆さまや高代寺の方々が愛情たっぷりのお世話をしてくださったおかげで、ここまで人間に心を許せるようになりました。

皆様、いつも本当にありがとうございます。

 

野生で大人になったクマでも、愛情を持って飼えば、だんだん人間に心を開いてくることがわかりました。

まだの方は、「とよ」に会いに来てやってください。

 

 

 

 

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