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2018-03

3月25日 西宮市サクラ満開 観測史上最速か?

今年の西日本の冬の寒さは、尋常ではありませんでした。

ネットで調べると、32年ぶりの寒さだったそうです。

32歳以下の人にとっては、今までで一番寒かった冬ということですね。

 

これでは桜の開花も遅れるだろうと思ったのですが、事務所周辺のソメイヨシノは、何と3月25日にはもう満開でした。

観測史上最も早い満開ではないでしょうか。

まこと、自然界のことは、人間には予測できないことだらけです。

 

3月30日昼、 近くの万葉植物苑に、みんなで束の間のお花見に出かけました。

ここには万葉集ゆかりの72種類の植物が植えられています。

 

同じバラ科の植物でも、サクラは花と葉が別々の場所から出てきますが、ナシやリンゴは同じ場所から出てきます。おもしろいですね。

満開のソメイヨシノ

 

ナシ

万葉の時代(8世紀)に、ナシはあったのだろうかと思って下を見ると、ナシを歌った歌がちゃんと下の石に掲示されていました。

 

ウメの木には、小さな実がびっしりと付いていました。ウメは他家受粉ですから、ミツバチが大活躍して受粉します。このあたりにミツバチがいるのかどうか知らなかったのですが、ウメの実の数を見ていると、開花時には、たくさんのミツバチがきていたことがわかります。

ウメの実

 

リニア工事を止める運動を! 第9回ストップ・リニア!訴訟 (3月23日東京地裁の傍聴報告)

ストップ・リニア!訴訟の第9回口頭弁論が東京地裁で行われました。

傍聴定員98名に対し、140名が傍聴券を求め抽選に並びました。

 

2016年5月に提訴し、同年9月には第1回目の口頭弁論が行われました。第2回目からは、沿線各地の住民の方が次々と陳述を行ってきましたが、原告からの各地の報告は今回の町田、相模原で終了しました。

今後は、被告(国交省)側が3回にわたって反論し、それを受け、私たち原告側が追及していきます。

 

この日は、町田から地元のシイタケ農家の森和幸さんが、相模原からは桜井真理さん、浅賀きみ江さん2名の方が陳述されました。

 

シイタケ栽培に必要な井戸水が枯れてしまう

町田の陳述者は、シイタケ栽培にとても重要な井戸水が、リニアトンネルの掘削によって枯れてしまうことを危惧されていました。山梨実験線では果樹園や田畑に水を供給していた水路が枯れてしまったので、沿線各地で農家の方が危機感を募らせるのは当然のことです。

 

 

情報開示がないまま「影響は少ないと思われます」と言われても・・・

850人の地権者がいる相模原からは、桜井さんが、「大地が陥没する恐れはないのか」「JR東海は説明責任を果たしてほしい」「今まで全く説明がなく、盗人のごとく我が家の地下を勝手に掘り、リニアのトンネルを作ることが平然と行われてしまう。今のこの国を信じられない」などと、地権者たちの悲痛な声を代弁しました。

どの地域にも共通していることですが、ここも例に漏れずJR東海側からの説明は、情報開示などが無いまま「安全です」「影響は少ないと思われます」というだけです。このような状況では、住民の不安はぬぐわれることはありません。

 

 

相模原では、地元住民に愛され続けてきた神奈川県立相原高校がリニア工事によって移転を余儀なくされます。地元住民の浅賀さんは、そんな「心のオアシス」を奪われることが、地域住民の生活環境をも破壊すると訴えました。

 

 

被告側は、反論準備ができていないのか??時間稼ぎは認められない

原告側の陳述を終え、裁判長が、被告側に反論はいつごろ提出いただけるかといったことを質問しました。しかし、被告側代理人は、「すぐには反論できません」と回答しました。

今まで陳述してきた8か所を2か所ずつ(計4回で)反論していくことにしますと、被告側が述べたのに対し、裁判長、原告側からは、それでは時間がかかりすぎます。どうにかして3回までで終わらせるようにと伝えて、次回以降の期日が設定されました。

 

 

工事を止めるための運動をしなければ

このような裁判中をしている間にも工事は進んでいきます。訴訟だけでは、リニア工事を止めることはできません。

第3回の口頭弁論の際の報告集会で、原告団長の川村先生が、「裁判を進める一方で、この裁判を支える運動の裾野を各地にどんどん広げ、そのことが裁判に跳ね返るようにしていくことが大切」と、おっしゃったことを思い出します。

各地でストップリニアの運動を盛り上げていく以外に、リニアをストップさせる方法はないのです。

例えば、沿線各地で被害が出る度に小さな訴訟を行うなど、今後は、いかに「工事を進ませない運動」ができるかにかかっています。

 

次回以降の口頭弁論の日程は6/25(月)9/14(金)11/30(金)です。時間は14時半から東京地裁です。

第10回目以降も傍聴席をいっぱいにしていきましょう!ぜひご協力ください。

訴訟前集会にて
熊森本部が共に活動しているリニア市民ネット・大阪の春日代表も挨拶

訴訟後の院内集会 約100名が参加

大切な国土が、企業の利益のために取り返しのつかない破壊を受けているのに、指をくわえてみているだけの大人でいいわけない?!

もっともっと、大きなうねりを起こしていこう!

【本部】春の陽だまりの下、ハッピーアースデイ大阪に出展!

3月25日(日)、くまもり本部は、大阪府八尾市の久宝寺緑地公園で開催されたハッピーアースデイ大阪に出展しました。

動物たちに帰れる森を、地元の人たちに安心を!をスローガンに活動している熊森ですが、都市の人たちにも水源の森が必要で、そんな水源の森を作っているのは、そこにすむ動物たちであることを伝え、野生動物を守ることの大切さや彼らの生息場所が大変なことになっていることを、ブースに訪れてくれた人たちにお話ししました。

 

風は少し冷たかったですが、木々には新芽が芽吹き、足元は草花が彩り、春の訪れを所々に感じました。

ハッピーアースデイ大阪は初参加です。

 

今回の目玉は、「ツキノワグマのとよくん等身大パネル」。たくさんの方が、とよくんと記念撮影をされていました。

子どもから大人まで大人気のとよくん。「クマって意外と小さい!」という声を多くいただきました。

 

アースデイ恒例の紙芝居。たくさんのご家族が、見に来てくださいました。

紙芝居を聞いてくれた子どもたちが、どんぐりボックスを作って、園内のドングリをたくさん集めてくれました。「なんで殺されなきゃいけないの、かわいそう」等、優しい声も。

 

ハッピーアースデイ大阪は、大学生が主体のイベントということで、学生さんたちの頑張る姿が多く見られました。また、くまもりのボランティア活動に興味を持って、積極的に質問してくれる子も。これからは、若い世代とももっと仲間になって、子どもから大人まで、たくさんの方と共に、くまもり活動に取り組んでいけたら嬉しいです。

 

次は5月4日・5日にアースデイ神戸に出展しますので、お時間のある方は、是非遊びに来てください。もちろん出展を手伝ってくださる方、大歓迎です!

 

ハッピーアースデイ大阪の実行委員や出展団体の皆さま、

そして、今回お手伝いくださったボランティアの皆さま、ありがとうございました!(SY)

3月25日(日)ハッピーアースデイ大阪に出展します!

明日のハッピーアースデイ大阪に熊森本部が展示ブースで出店します!

 

今回のイベントは学生主催の親子がたくさん来られるイベントなので、「くまもり紙芝居」や子供たちが見て触れて楽しめる展示物もご用意してますよ!(^^)!

 

また、等身大の「とよ君」も展示していますので、まだ「とよ君」に会ったことのない方も、是非お越し下さいね☆

 

ハッピーアースデイ大阪

【日時】3月25日(日)10:00~16:00

【場所】久宝寺緑地  大阪府八尾市西久宝寺323

・ JR関西本線 大和路線 「久宝寺」(北へ 徒歩10 分)

・ 近鉄大阪線「久宝寺口」(西へ 徒歩 10分)

http://www.happy-earthday-osaka.jp/

 

お手伝いをして下さる方も募集しています。当日参加も大歓迎ですので、090-3031-4190までご連絡下さい。

お待ちしております!!

 

昨年のアースデイはまでら公園 紙芝居の風景

昨年のアースデイはまでら公園

新温泉町における風力発電事業の地元説明会(3月11日)に参加

兵庫県新温泉町の人工林率は45%です。

天然林内には、今も下層植生が生えており、ツキノワグマをはじめとする野生動物たちの貴重な生息地です。

 

この新温泉町の山の尾根筋に、外資である合同会社NWE-09インベストメントが、21基の風力発電用風車を立てようと計画しています。

何のために。社名のインベストメントというのは、投資という意味だそうです。つまりお金儲け。

総工費280億円の事業となるそうで、他にも日本全国で事業展開を予定されています。

この会社の本社はシンガポールにあり、社長さんは、アダム・バリーンという40歳くらいのニュージーランド人だそうです。

 

高さ150メートルの風車が21基、新温泉町の尾根筋に立ったところの想像図(熊森作成)

 

熊森は、必ずしも風力発電に反対している訳ではありませんが、尾根筋に風車を立てるのはやめていただきたいです。

山の命である一番デリケートな尾根に、大きな穴を掘って大量のコンクリートを流し込まねばなりません。

直径130メートルの羽を運び上げるために、広い道路を山の上まで造らねばなりません。

そこから山が崩れることも十分、考えられます。

 

また、風車の寿命は20年ですから、20年ごとに、尾根筋を爆破して、コンクリート片を除去し、新たなコンクリートを流し込む工事が必要です。

そのうち、山がぐちゃぐちゃになって崩れてくるのではないでしょうか。

セメントの灰汁や泥水で渓流魚は死滅、野生動物を初め、大切な住民の水源も汚染されます。

原発と違って、町にもたらされるお金はスズメの涙だと聞いています。

 

次世代のためにも、他生物のためにも、尾根筋への風車設置は思いとどまって欲しいです。

風力発電は必ずしもエコではなく、立てる場所によっては取り返しのつかない環境破壊となります。

説明会では、マイナス面がほとんど紹介されていませんでした。

造ってしまってからでは遅い。これを機に、国民みんなで風力発電の勉強をしていきましょう。

 

この計画に意見のある方は、3月26日までに、以下に意見書を提出すればよいそうです。熊森提出済み。

〒105-0001

東京都港区虎ノ門4丁目1の28 虎ノ門タワーズオフィス14階

日本風力エネルギー株式会社 「新温泉」と書いてから意見と理由

FAX03-6452-9778  hiroshi.takayama@equisenergy.com

事業開発マネージャーの高山寛氏宛て

 

2018年1月19日くまもりブログを御参考にしてください。

4月14日(土)第2回くまもりサロンのお知らせ

くまもり本部にはこれまでに活動で知りえた、多くの画像・知見があります。

そこで、皆様と一緒に現在の自然環境について学び、語り合う場、「くまもりサロン」を始めました。もちろん、非会員の方も大歓迎ですので、お友達を連れてきてくださると嬉しいです。

参加は無料ですが、席が限られておりますので、事前に申し込みをお願いします。

第2回のテーマは「地球温暖化~その原因と自然環境に与える影響~」

ファシリテーターは事務局のUです。

日時:4月14日(土)13:00~15:00(予定)

場所:くまもり本部事務所3F 西宮市分銅町1-4

(自家用車来られる方は事前にご相談ください)

内容:地球が温暖化すると、自然環境にどのような影響があるのか

地球温暖化の原因は何なのか

地球温暖化を防ぐためには私たちは何ができるのか

皆で語り合いたいと思います。

参加費:無料

定員:10名(要予約)

3月8日(木)箕面ロータリークラブで卓話

日頃からお世話になっている会員のご紹介で、森保全・再生担当の家田が大阪府箕面市の箕面ロータリークラブで卓話をさせていただきました。

今回の卓話をセットして下さった会員さんがあいさつ

 

日本の奥山や野生動物の危機的な現状、箕面市の隣の豊能町で飼育しているツキノワグマ「とよ」の話、ナショナル・トラスト運動のことなどを話させていただきました。

卓話中の家田

 

30分の卓話をさせていただくのは久しぶりでした。みなさん熱心に聞いてくださり、本当にありがたかったです。

今も日本の自然は破壊されていく一方です。自然破壊に歯止めをかけるには、本当に自然を守ろうとする大きな自然保護団体を日本に育てることが必要です。まだ日本熊森協会の会員になっておられない方は、ぜひ会員になっていただきたいです。

 

くまもり協会では会長、副会長をはじめ、森保全・再生や野生動物保全など現場の担当者たちも講演できます。

今後も声をかけていただければいろんなお話をさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

 

3月17日(土)本部いきもり活動in三田市 計34本伐倒

人工林を皆伐または間伐することによって、生き物の棲める生きた森を市民の手でこの国に再生していく。本部「生き森活動」は、里山で奥山で、今年も数多く実施されます。

 

この日は地元の山林所有者の許可を得て皮むき間伐をした木を、伐採しました。

久しぶりのメンバーも揃って9名で実施しました。とても天気が良く、気持ちの良い一日でした。

ベテランの林業経験者である会員も参加し、指導にあたる。

 

皮むき間伐で枯れた木をロープで引っ張りながら、倒す

 

この方は、2回目のチェンソー。だいぶん慣れてきました。

 

地元の協力者が作ってくださったご飯を、青空の下でみんなでいただきました。

うまい!Sさん、いつもほんとうにありがとうございます。

 

最後は、手分けして丸太を運び出しました。

小屋のまわりは皆伐しました。

 

里山なので、材を運び出し利用することが可能です。

玉伐りして積まれた材

 

この日は、チェンソーを使い始めた人を中心に、たくさんチェンソーを使ってもらいました。

チェンソーを使った方は平均7本伐採し、合計伐採本数は34本!でした。

チェンソーを使わない方は、林床整備を熱心にしてくださいました。

現場はいっそう明るくきれいになりました。

 

次回の生き森活動は、4月7日(日)です。

ご参加いただけるかたは、本部までご連絡ください。お待ちしております。

くまもり本部2018年4月度> 自然保護ボランティア募集(初参加、非会員も歓迎)

熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。

会員・非会員に関わらず、多くの方々にご参加していただきたいです。

学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。

ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。

本部電話番号 0798-22-4190

本部FAX番号 0798-22-4196

メール contact@kumamori.org

 

2018年4月の活動予定

 

<いきものの森活動>

毎月第3火曜日、他

4月7日(土)皮むき木の伐採(三田市)

(チェンソーが使えなくても参加可能です。)

4月17日(火)植樹ネットの修復作業(宍粟市波賀町戸倉)

午前8:00に阪急夙川駅南口ロータリーに集合してください

チェンソーを使えない方はのこぎりでご参加いただけます。

  • いきものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、誰でもご参加いただけます。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。

天候不順で中止になることがあります。

丸太運びで林床整備

 

<環境教育例会(於:本部事務所)>

4月2日(月) 毎月第1月曜日

  • 小学校や保育施設などで、森や動物の大切さを伝える環境教育を実施しています。環境教育例会では、授業に向けての練習や打ち合わせ、プログラムの作製を行います。絵本の読み聞かせや紙芝居にご興味のある方、子どもがお好きな方、ぜひご参加ください。

candy親子フェスタ参戦

 

<とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)>

4月3日、10日、16日、24日

(第1,2,4週は火曜日、第3週のみ月曜日)

  • 大阪府豊能町で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。

現地までの交通手段は本部にご相談ください。

大好きなぶどうにありつくとよ

 

<太郎と花子のファンクラブ(和歌山県生石町)>

4月は定員に達しましたので自車参加の方だけ受付いたします。申し訳ありません。

  • 和歌山県生石高原で保護飼育しているツキノワグマの太郎と花子のお世話です。

カメラを覗き込む花ちゃん

 

環境教育以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。

自車参加も可能です。

たくさんの方のご応募をお待ちしております。よろしくお願いします。

兵庫県クマ狩猟再開反対のネット署名Change.orgが、毎日増えていく

3月8日に、兵庫県クマ狩猟再開反対のネット署名が3191人になっていることに気づいて驚きました。

あれっ、いつの間にか署名数が増えている!

一体何があったんだろう。

うれしくなって、あわててChange.orgに近況を書き加えました。

最近、ネット署名数を注意して見ているのですが、毎日確実に増えていきます。

一体何があったのかわかりませんが、本当にうれしく心強いです。

9日後の3月17日には、署名数が3300人を超えました。

意思表示をすることはとても大切ですね。

熊森の会員もこれくらいのスピードで増えていってくれたらなあ。

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