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2018-06

利尻島のヒグマ「そっとしておいてほしい」北海道庁にくまもりが要望書提出。

6月7日付けの朝日新聞デジタルに、利尻島のヒグマの今後の対応について、捕獲も検討という記事が載り、熊森はあせりました。ヒグマ放獣体制が全くない北海道では、捕獲後は100%射殺するからです。

 

朝日新聞デジタル(6月7日)https://www.asahi.com/articles/ASL6635W6L66IIPE003.html

 

熊森本部はすぐに北海道稚内総合振興局と利尻富士町の担当者に電話をしましたが、会議中ということで出られませんでした。

利尻富士町役場で利尻のヒグマ対策会議が開かれ、道(宗谷振興局)、利尻富士町、利尻町、環境省稚内自然保護官事務所、稚内警察署、宗谷森林管理署の6者で話し合いが行われていたのです。

 

熊森本部は、このクマが捕獲(=駆除)されないよう、北海道のヒグマ研究の第一人者である門崎允昭先生(北海道野生動物研究所所長、日本熊森協会顧問)に電話をし、先生の見解を聞いてみました。

先生は、捕獲や駆除はすべきではなく、調査のためにドローンなどを使ってクマを追いかけることも避けるべきで、静かに見守るべきということで、私たちと同じ見解でした。

さっそく、熊森本部から北海道の高橋はるみ知事あてに要望書を提出しました。

クリックしたら大きくなります。

 

この日の利尻ヒグマ対策会議では、

「クマの捕獲や駆除はせず、引き続き島民や観光客にむけて警察・町・環境省でクマの注意喚起をしていく」

ということが決まったそうです。マスコミに、捕獲を考えているなど言ったことはこれまでないということでした。

道や町は、自動撮影カメラを設置し、このクマの姿をとらえようとしています。

 

利尻富士町役場には、このヒグマを捕獲したり駆除したりしないでほしいという声が多数寄せられているということでした。

声を届けてくださった皆様、ありがとうございます。

熊森本部は、今後も、利尻島のヒグマがどうなるか注目していきます。

 

 

 

 

 

 

徳島県天神丸風力発電の白紙撤回を その6  徳島大学鎌田 磨人教授のFacebookの情報から

鎌田先生のフェイスブックに、徳島県天神丸風力発電関連の情報が続々と掲載されています。

とても参考になります。鎌田先生、ありがとうございます。

鎌田 磨人 | Facebook

 

以下鎌田先生のフェイスブックから

5月24日

(仮称)天神丸風力発電事業に係る「計画段階環境配慮書」に対する知事意見が出ました。あわせて、「徳島県環境影響評価審査会の答申」も掲載されています。
「次の各論に示す指摘事項について,追加書類を速やかに提出することなど 検討することが望ましい。また,あらゆる措置を講じてもなお,重大な影響を回避又は低減できない場合は, 本事業の取り止めも含めた計画の抜本的な見直しを行うこと」との文言が書き込まれたのは素晴らしいと思います。審査会委員の皆さんのがんばりの賜物かと思います。ご苦労様でした。
以下、鎌田メモ。
(1)答申では、「本事業計画で発電機の設置計画区域から周辺1キロメートル 範囲に影響が及ぶと想定した場合,徳島県及び高知県に連なる四国東部域の自 然度7以上の冷温帯林の約7パーセントが消失並びに影響を受けると予測され ることから,希少生物・生態系への影響は甚大であると推定される」との文言が残っている。
(2)しかし、「5km、10km、15kmを閾値として、四国東部の冷温帯域に設置された鳥獣保護区(特別保護区を含む)への影響を検討したところ、本事業計画での発電機設置計画区域から5km以内には冷温帯域鳥獣保護区の20%(特別保護区の9%)、10km以内には51%(特別保護区の43%)、15km以内には71%(特別保護区の56%)が含まれることとなり、影響は深刻である。これは、これまで徳島県や地域が築き上げてきた保護政策を無視した開発行為だと言わざるを得ない。設置場所や配置については速やかに代替案を作成し、風車から5~15km圏域に鳥獣保護区等が内包されない配置を検討すべき」等、重要な指摘は削り落とされていた。
(3)また、「環境省による「平成 27 年度再生可能エネルギーに関するゾーニング基礎情報整備報告書」によれば、計画区域は開発不可条件に該当する地域となっており、陸上風力の導入ポテンシャル評価は著しく低い。 本来的に風力発電の導入に不適切だとされる地域で行おうとする事業の公益性について、合理的な説明 資料の追加提出が必要である。鳴門市が実施している「鳴門市における陸上風力のゾーニング(適地評 価)」等を参照して、関連する付帯工事も含めて、立地適正を客観的に判断できる資料を作成し、速やか に提出することを求める」との意見も重要だと思っていたが、ここも削り取られていた。
(4)そして、これら意見、知事意見では全てなくなってたのは残念。

 

5月27日

知事意見提出についての、徳島新聞(5/25)朝日新聞(5/26)の記事

5月31日

NHKニュース(5/31)

200万回近く再生されているポルトガルでの風車火災の動画

6月1日

「風力発電は広がるか?」5月16日放映されたNHK徳島放送の特集動画。

 

今後も、鎌田先生のフェイスブックを、読ませていただきたいです。

徳島県天神丸風力発電の白紙撤回を その5  熊森の意見書提出とオリックス社の反応

遅ればせながら、熊森は5月24日、天神丸風力発電計画の白紙撤回を求める意見書をオリックス社へ、また、計画を認めないでほしいという要望書を、飯泉嘉門徳島県知事と中川雅治環境大臣に提出しました。

こんなに遅くなったのは、徳島県には熊森の支部がないため計画を知ったのが遅く、知ってからも責任ある意見書を書くために、一から調べねばならないことがあまりにも多かったからです。

 

提出後、知ったのですが、天神丸風力発電事業に係る「計画段階環境配慮書」に対する徳島県知事の意見が、5月24日、発表されていました。

意見書や要望書の提出が遅くなって申し訳ないのですが、熊森は、徳島県に住む人々のためにも、徳島県で生きる動植物のためにも、天神丸風力発電計画は100%白紙撤回すべきであると断言していますので、提出先のみなさんには、ぜひ読んでいただきたいです。

 

熊森の意見書 (ダブルクリックして拡大していただくと読めます)

 

オリックス社の担当者に電話をしてみました。

熊森:徳島県知事の「本事業の取り止めも含めた計画の抜本的な見直しを行うこと」という意見書が出ましたね。先日、知事が反対したら、この計画は進められませんと言われておられましたから、もうこの計画はなくなったと考えていいですか。

オリックス社:まだどうするか決まっておりません。

熊森:(あれっ?中止じゃないのかな。この前と返答が違う)いつごろ結論が出るのですか?

オリックス社:まだ決まっておりません。

熊森:県外者なんですが、結論が出たらぜひ知りたいです。どういう方法で発表されるのですか?

オリックス社:まだ決まっておりません。

 

(熊森から)オリックス社の担当者の返答は、取りつく島もないという感じでした。オリックス社がこの計画を断念されるよう、全国から声を届けていく必要があると感じました。

 

<白紙撤回訴え先>

オリックス株式会社 代表取締役 井上 亮 様

〒105-0023
東京都港区浜松町2丁目4番1号 世界貿易センタービル

電話03-5730-0184 天神丸風力発電事業係 担当者:明治、長谷

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