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2019-04-19

【くまもり本部】春の森林整備活動中

日本熊森協会です。

(1)兵庫県三田市の里山保全 4月1日

以前、大学生のみなさんや家族連れなど、多くの方々に皮むき間伐をしてもらった場所です。

ヒノキの人工林ですが、かなり内部が明るくなってきており、場所によっては、アラカシ等の常緑広葉樹の下層植生が多く育ってきていました。

自然は正直ですネ。

 

アラカシなどの下層植生

 

去年の台風で倒れた木で、まだ片づけられていない木がどれくらいあるか調べてみました。

あと少しですが、チェンソーがないと作業できません。

倒れかけの木

 

この日は、ノコギリしか持って行っていなかったので、ノコギリでできる範囲の片づけをしました。

 

ノコギリで倒木の枝伐り整備

 

4月に入ったというのに、突然雪が降ってきました。暖冬なのか、寒春なのか、訳が分からなくなりました。

人間の力では、計り知れない世界です。

 

この山の横に、新しく砂防ダムが出来ていました。こういう風景は、私たちには悲しいです。

この水路の中では、生き物たちは一切棲めません。

税金をこのようなことに使っていいのかどうか、もっともっと国民みんなが考えて議論する国になって欲しいです。

 

新しく出来ていた砂防ダム

 

(2)兵庫県三田市の里山保全 4月13日

この日は、チェンソーが登場したので、みるみる林内の片付けが進みました。

チェンソーの威力はすごいです。

チェンソーで林内整備

 

きれいになりました。

山主さんにも喜んでいただきました。

お疲れ様でした。

 

(3)兵庫県豊岡市の奥山植樹地(但東町大河内2)4月7日

 

植樹地は、和紙にするミツマタの黄色い花が満開でした。

 

今年は雪が少なかったため、防鹿柵が倒れていたのは3か所だけでした。

しかし、柵が倒れていないのに、苗木の多くが枯死したり、シカの食害を受けたりしていました。

 

頂芽にシカの食害

 

ここの植樹地は、苗木を1本もしくは2本ずつ、小さな防鹿柵で囲っています。

どうも、外からシカが柵内に首を突っ込んで、苗木を食べているようです。

苗木が大きくなってきたら、小さなパッチディフェンスではダメなことがわかりました。

 

そこで、この日は、小さな囲いを外して、シカの首が苗木に届かないよう、大きな囲いに造り直しました。

作業前(囲いの数6カ所、高さ1.5~1.6m)

作業後(一つの大きな囲いにしました、高さ約2m)

 

この地域は、アベマキが多い地域なのですが、会員が育ててくださったクヌギの苗木が何本かあったので補植しました。

クヌギはかつて祖先が日本各地に苗木を植えて回ったため、地域固有の遺伝子がありません。

自然植生というより、人為活動の結果、どこのクヌギをどこに移動させても今更不問ということです。

日本熊森協会は遺伝子を調べたわけではないですが、江戸時代の苗木流通の記録とクヌギに付く虫を調べてみた結果、地域固有の遺伝子がないことを前から知っていました。

 

数年後にはドングリが実ります。クヌギの苗木!

 

ここ人工林の皆伐跡地にも、「ツクシ」がたくさん出ていました。但馬にも春がやってきました!

大自然の中での森林整備活動は、心身がリフレッシュされて本当に気持ちがいいです。

 

 

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