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2022-02
NHK報道「太陽光パネル大廃棄時代がやって来る」「2040年には今の180倍」
- 2022-02-22 (火)
- くまもりNEWS
2022/02/20 韓国の朝鮮日報日本語版記事より
太陽光発電施設の普及が本格化してから10年目を迎えた日本で「太陽光パネル廃棄物処理」を巡る議論が始まっている。NHKは先日「太陽光パネル『大廃棄時代』がやって来る」という特集番組を放映し「寿命を迎えた太陽光パネルが大量の産業廃棄物となる事態に備え制度の見直しが必要」と伝えた。
報道によると、2018年に寿命を終えた太陽光パネルは4400トンだったが、それが2040年ごろにはその180倍以上となる年間約80万トンに達すると試算されている。設置から20-30年が過ぎ寿命を終えた太陽光パネルが次々と出てくる上に、毎年太陽光発電事業を放棄する個人や事業者が徐々に増え、太陽光パネル廃棄問題が今後さらに深刻になるという見方だ。一部では「2040年問題」という名称まで付けられている。
専門家は「太陽光パネルの廃棄に関する制度が不十分で、廃棄方法についての広報もしっかり行われていない」と指摘する。発電事業者の場合、太陽光パネルのリサイクルを義務づける規定がなく、寿命を終えた太陽光パネルが大量に埋められるなど違法投棄される懸念が大きいというのだ。中部大学の細田衛士教授は「多くの事業者がパネルのリサイクルよりも費用がかからない埋め立てを選択するだろう」「埋め立て地も限界があるので、リサイクルが広がらなければ、結局、不法投棄や不正な輸出につながってしまうことが懸念されている」とNHKの取材に答えた。
太陽光パネルが設置された家庭では最初から廃棄方法を知らなかったり、廃棄費用が予想以上に高くとまどったりするケースが多いことも分かった。実際にNHKがパネル販売店やメーカーなど20以上の専門業者を対象に調べたところ、撤去費用は平均で20万円だった。リサイクル業者を利用する場合、撤去費用は50万円にまで跳ね上がるという。
日本政府は太陽光パネルの不法投棄を防ぐため、発電事業者に、電気を売って得た収入の一部を撤去や廃棄の費用として、あらかじめ積み立てるよう義務づける制度を今年7月に始める予定だ。また太陽光パネルを再加工し農業用の土に混ぜる事業体なども次々と登場している。
キム・ドンヒョン記者
熊森より
メガソーラーも巨大風車群も、FIT期間が終わる20年後は自然界に放置される恐れが大です。
廃棄すると言っても、谷に捨てて土をかぶせるか、海に捨てて埋め立てるしかありません。
気が遠くなるような膨大なゴミです。
再エネ部品は工場で大量の石油や資源を使って製造します。ヨーロッパや中国から船で運ばれてきます。
二酸化炭素削減どころか、反対に二酸化炭素を増やしている可能性もあります。
事業者は金儲けしか考えない国内外の投資家たちです。
日本の国土が大破壊されようとしているのに黙っている大人であっては、子や孫に恥ずかしい。
ここはひとつ、大人の責任を子や孫に見せようではありませんか。
ふるさとの自然を守るため、住民の健康を守るため、反社勢力も多いという再エネ事業者と勇気を出して闘っておられる全国の皆さん、日本熊森協会が事務局の全国再エネ問題連絡会に連なってください。みんなで議員の皆さんに訴えて、法規制してもらいましょう。
一部太陽光が迷惑施設になっていると山口環境相、韓国の新聞が日本の再エネ問題を詳しく報道
- 2022-02-22 (火)
- くまもりNEWS
「太陽光が迷惑施設に」…日本の環境省、10年ぶりにブレーキ
配信
(写真:朝鮮日報日本語版)
「太陽光が迷惑施設に」・・・日本の環境省が10年ぶりに再エネにブレーキ
埼玉県小川町の大規模太陽光発電(メガソーラー)事業について「抜本的な見直しと事業実施の再検討を強く求める」と発表し、経済産業省は今月24日にこの事業についての最終判断を下すことにした。地域における山林破壊や大規模土砂災害への懸念がその理由だった。
日本の環境省は2020年4月以降、出力が3万キロワットを超える大規模太陽光発電施設の建設に環境影響評価(アセスメント)を行っているが、これによって実際に建設へのブレーキがかかったのはこれが初めて。山口壮環境相は「一部の再生可能エネルギー事業が地域の環境に悪影響を及ぼす『迷惑施設』になっている」と強く批判しており、この問題は日本のエネルギー関連業界で重要なテーマへとなりつつある。
今月8日付の日本経済新聞は「脱炭素社会の実現に不可欠な大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を巡り、事業者と住民間でのトラブルが全国で相次いでいる」「再生可能エネルギーの大量導入時代の旗手として注目されるメガソーラーだが、逆風が吹き荒れる」と報じた。東日本巨大地震や福島原子力発電所の事故により日本で成長を続けてきた太陽光発電が地域の「民弊施設」に転落したのだ。日本政府は太陽光施設の普及に向け2012年に固定価格買い取り制度(再生可能エネルギーによる電力を一定期間にわたり買い取る制度)を導入したが、それから10年で変化が出始めたのだ。
これまで日本の各地で山を削ってのメガソーラー建設が相次ぎ、これに反対する住民運動も広がりを見せている。太陽光発電はその規模がここ10年で一気に約10倍に広がるなど急速に普及したが、これに伴う反発や摩擦も大きくなっているのだ。産経新聞は山地や休耕地に太陽光パネルが雑草のように設置される現象を「黒い植民地」と表現した。
とりわけ地域住民は「山地のメガソーラーは台風や豪雨による土砂災害や洪水などの自然災害を引き起こす」と懸念している。奈良県平群町では住民約1000人が昨年3月にメガソーラー建設業者を相手取り集団訴訟を起こした。資本金10万円の零細企業が約48万平方メートルの山林に太陽光パネル5万3000枚を設置するため木の伐採を進めているためだ。住民は「零細企業は建設後の管理がずさんになる恐れがある」と指摘した。実際に日本政府による太陽光電力買い取り価格も徐々に下がっており、全国各地で事後管理を放棄し連絡が途絶える事業体も出てきている。 昨年7月には静岡県熱海市伊豆山のメガソーラー周辺から10万立方メートルの土砂が流れ出し、16人が犠牲になる事件が発生したが、これも反対世論を大きく刺激した。環境省が正式に問題提起した埼玉県小川町でも昨年の台風被害により工事現場で土砂が崩落し流れ出したことが報告された。毎日新聞が昨年6月に全国47都道府県の再生可能エネルギー担当者を対象に行った調査では79%が「メガソーラー設置と運用について住民とのトラブルを抱えている」と回答した。その内訳は「傾斜面での土砂被害(74%)」「景観の悪化(72%)」「山林伐採に伴う自然破壊(59%)」などの順となっていた。
そのため一定規模以上のメガソーラー事業を規制する自治体も全国で増え続けている。地方自治研究機構の集計によると、太陽光発電設備の設置を規制する条例は2014年に初めて導入され、その後16年の26カ所から昨年は175カ所に増えた。日本で「日照量1位」とされる山梨県でさえ昨年「土砂災害防止法」という条例が制定され、土砂災害危険地域でのメガソーラー新規建設を禁止した。
日本政府は2030年までに炭素排出量を13年比で46%削減する目標を掲げ、電力全体の15%以上を太陽光で賄う計画を進めている。しかし全国各地で太陽光への不信が深まり、目標の修正が迫られているとの指摘もある。日経産業新聞は「太陽光施設建設に向け環境への影響をしっかりと把握し、地域住民の理解を得る過程が必要」と指摘した。
東京=崔銀京(チェ・ウンギョン)特派員
熊森から
韓国の新聞社が日本の再エネ問題を詳しく調べておられるのに驚きました。
そのうち、私たちの全国再エネ問題連絡会にも取材が入るかもしれませんね。
それにしても、国土大破壊をもたらす再エネ問題が各地ですさまじい紛争となっているのに、日本の新聞社がほとんど報道しないのはどういうことなのでしょうか。
電力会社から多額の広告費などをもらっているので書けない???
書いてくださらないと、新聞社の信用を失うと思います。
イタリアが、将来の世代のために生態系と多様性を守らなければならないとする新しい憲法を承認
- 2022-02-22 (火)
- くまもりNEWS
より
環境・生物多様性を守らねばならないと憲法に明記
2022年2月8日、イタリアで歴史的な憲法改正が行われることが決まった。同国議会は、将来の世代のために生態系と生物多様性を守らなければならないとする憲法を承認した。また今回の改正では、民間の経済活動は健康と環境を損なってはならないと記述されている。
環境と動物の保護に関する内容を憲法に盛り込むことは、イタリアの将来にとって非常に大きな決断であると、政治家、活動家ともにこの改正を評価している。
ロベルト・チンゴラーニ環境移行大臣は、声明の中で「今日は記念すべき日だと思う」とコメント。「環境、生物多様性、生態系の保護が我々の国の価値になることは素晴らしいこと。この改正は必要不可欠なステップである」と述べた。
またイタリア以外の国々からも、賛同する声が報じられている。ヴィルジニウス・シンケヴィチウス欧州環境委員は、「大きな一歩」と自身のツイッターでコメント。
WWF(世界自然保護基金)イタリアのドナテッラ・ビアンキ会長は、「ついに環境保護がイタリアの基本原則となった」とし、この憲法改正はイタリアの法制度を世界の環境原則と調和させる「重要な第一歩」であると述べている。
熊森より
人間至上主義、経済第一、科学技術盲信の現代文明は人類を滅ぼします。
ネット記事がどこまで本当かはわかりませんが、市民社会である西洋が、全生物との共存本能を持つ国民の声を次々と吸い上げ、持続可能なかつての日本文明にどんどんシフトしてきているようです。
グッチ、プラダ、ヴェルサーチなど、多くの高級ブランドが生まれたファッション大国のイタリアで、2021年12月、毛皮生産を永久に禁止する修正案をイタリア国会が可決しました。毛皮生産を禁止したヨーロッパの国は、これで16国となったそうです。
一方、日本社会は人間中心の西洋文明にどっぷりつかったままで、西洋と逆転現象が起きていると感じます。
初の本部オンラインくまカフェ開催!42名が参加
- 2022-02-22 (火)
- くまもりNEWS
これまでコロナ禍の間をぬって感染対策をとりながら、何度かくまカフェを実施してまいりましたが、2月20日の午前10:00~12:30まで、初のオンラインくまカフェを実施してみました。
ラインやフェイスブックで 呼びかけたところ、42名の方がご参加くださいました。会員・非会員の割合は半々でした。
まず初めに、室谷悠子会長が、日本熊森協会の起こりから最新の活動までを、写真を多用しながらわかりやすく1時間話してくださいました。
その後、環境教育担当スタッフがくまもり紙芝居を実演。
後半は、10人ずつに分かれてグループでのオンライン座談会です。
オンラインということもあり、各地の方がご参加くださいました。
初めての方と気軽に視聴・発言できるため、参加者のみなさんに大変楽しかったと喜んでいただきました。
熊森から
少人数でもくまカフェは開催できますので、自分たちでも森や野生動物のことを語り合うオンラインくまカフェの開催を企画してください。ご一報くだされば、本部スタッフが1名以上入らせていただき、質問などに答えます。
それにしても、早くコロナが収まって、本来のくまカフェを実施できる日が待ち遠しいです。
お詫び:今回の オンラインくまカフェを実施するにあたって、zoomIDの送付がうまく出来ていなかった方が何名かいらっしゃいます。申し訳ございませんでした。お詫びいたします。
ツキノワグマの保護計画または管理計画に対するパブリックコメントを募集の残り都県
- 2022-02-22 (火)
- くまもりNEWS
環境省の特定鳥獣保護・管理計画作成のためのガイドライン(クマ類編)改定案についての検討会は、3月1日(火)13:30~16:00 WEB会議形式で開催されるそうです。ネット傍聴可能。今年はコロナのこともあってか、環境省のクマガイドラインの改定が遅れています。
しかし、都府県の特定鳥獣保護管理計画は令和4年4月1日から実施しなければなりません。環境省のガイドラインがまだ出ていないにもかかわらず、今年になってからは各都府県の計画案に対するパブコメ募集が目白押しでした。熊森は、パブコメ提出に日々追われました。
もう多くが、パブコメ提出期限を終了しましたが、あとまだクマの保護計画または管理計画のパブコメを募集しているのは以下の県です。
{クマパブコメ近日実施予定}
山形県 2月中旬
岐阜県 近日中?鳥獣保護管理事業計画については実施中
滋賀県 近日中
{クマパブコメ実施中}
東京都 鳥獣保護管理事業計画(ツキノワグマに関する記載あり) 3月11日まで
現在、実質、クマを保護の対象としているのは、日本では滋賀県だけです。
クマを管理計画の対象としている都府県は、クマの個体数をどうやって管理するか(=減らすこと)を計画しているため、残念ながら、初めから保護の視点はありません。人間が破壊した生息地の再生を忘れて、個体数を減らしてさえおけば、クマとの軋轢は無くなるだろうという誤った考えに囚われているのです。
各都道府県が作ったクマの保護計画または管理計画に対するパブリックコメントに挑戦してみようと思われる方は、ネットで各都道府県の長文計画を読み、規定に従ってご意見を提出してください。
なお、意見を提出しても採用されることはまずありません。日本のパブコメは、パブコメをとりましたよという形式だけの感がありますが、クマなど野生動物の大量捕殺が進まないように願っておられる方は、ダメもとで行政に声を届けてみてください。
放射能汚染の東北大学六角牧場(宮城県大崎市・栗原市)、除染せず風力発電へ貸し付け計画
- 2022-02-15 (火)
- くまもりNEWS
以下、産経新聞2022年2月15日記事より
異例の貸付け
平成23年の東京電力福島第1原発事故により、放射性物質に汚染された宮城県内の東北大学牧場地を、大学が除染しないまま大規模風力発電事業に貸し付けていたことが15日、分かった。国立大学の遊休地を業務外に貸し付けることは近年の法改正で認められたが、文部科学省によると放射性物質に汚染された土地を貸し付けた例はほかになく、極めて異例。風力発電事業によって放射性物質が周辺地へ流出、飛散する懸念も指摘されている。
宮城・鳴子温泉郷で計画が進む「(仮称)六角牧場風力発電事業」のイメージ図(一般財団法人日本熊森協会作成・提供)
計画は「(仮称)六角牧場風力発電事業」。宮城県大崎、栗原両市にまたがる東北大川渡(かわたび)フィールドセンター内の六角牧場に、高さ最大200メートルの風車を最多20基設置。最大出力は7万キロワットで、発電全量を東北電力へ売電する計画。令和5年春にも着工、7年度末の運転開始を目指している。
事業者は、風力発電会社「市民風力」(札幌市)と関連会社のCSS(同)、日立サステナブルエナジーの3社で作る「川渡風力発電」(同、鈴木亨社長)。現在、環境影響評価(アセスメント)の手続きが3段階のうち第2段階の「方法書」まで進んでいる。
平成29年から、国立大学法人法改正により、大学の遊休地を本来の業務と関係のない第三者へ貸し付けることが可能になった。東北大は30年11月、牧場地376万平方メートル(376万ha)の貸し付けを文科省へ申請、翌31年3月に認可された。
東北大によると、大学は令和2年3月、公募により川渡風力発電側と土地の貸し付けを契約。貸し付け料は年間8千万円(くまもり注:1基あたり年間400万円、原資は私たちの毎月の再エネ賦課金)、期間は発電開始後20年間で、計16億円の収入を見込んでいる。
ホットスポット除染せず
ところが、牧場は平成23年の原発事故により、放射線量が局所的に高い「ホットスポット」となった場所だった。原発事故直後、放射性物質が大気とともに雲のように流れる「放射性プルーム(雲)」となり、風に乗って宮城県北部の上空を通過。大崎、栗原両市の一部に降り注いだためだ。
東北大によると、六角牧場でも放射性セシウムが検出され、牛の放牧を中止。除染を検討したが、面積があまりに広大であることなどから行われず、そのまま放置された。
環境アセスメント手続きの一つで、昨年4月に開かれた宮城県環境影響評価技術審査会では、放射性物質の専門家が「一帯に1平方メートルあたり1万~3万ベクレル降った」と指摘。風力発電施設の工事などによって「下手に土をいじると、それが泥水になって大学の土地ではないところに流れていく可能性もある」と周辺地への流出を懸念した。
文科省によると、法改正後、全国の国立大学へ計26件の遊休資産貸し付けを認可したが、放射性物質による汚染を理由とする申請は東北大のみ。再生可能エネルギー事業への貸し付けも他には京都大の太陽光発電のみで、極めて異例。
東北大は「今回、土地の貸し付けに当たって放射線量を測定し、牛の放牧には適さないが、開発業者が作業する際の被曝(ひばく)については問題ないレベルだった」としている。
周辺に200メート級巨大風車189基の計画も
牧場のある大崎市の鳴子温泉地区は、こけしで知られ、環境省が「国民保養温泉地」に指定する全国有数の温泉地。周辺では現在、六角牧場を含め7つの事業者による巨大風力発電計画が進んでおり、最大で200メートル級の風車が計189基建設される計画という。
住民団体「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会」(曽根義猛代表)は「除染せずに風車を建設すれば、汚染物質の流出だけでなく、風車の風圧により放射性物質が飛散する可能性がある」と指摘。「鳴子温泉の景観を損ない、健康被害の恐れもある。東北大も住民に何の説明もなく貸し付けを決めたことの責任が問われる」として、計画の白紙撤回を求め、昨年末から署名サイト「Change.org」などで署名活動を続けている。
国の認可基準から疑問視
改正国立大学法人法は、文科相が国立大に遊休地貸し付けを認可する基準の一つとして「騒音、振動、塵埃(じんあい)、視覚的不快感、悪臭、電磁波又は危険物等を発生又は使用する等周囲に迷惑を及ぼすような用途に使用」に「該当しないもの」と定めている。
今回の計画は、このうち放射性物質汚染だけでなく、騒音や低周波音による健康被害の懸念や、景観への視覚的不快感も住民団体や県の技術審査会委員から疑問視されている。
文科省国立大学法人支援課は「国は、大学が事業者に認可基準を守らせることを前提に認可している。事業者が基準を守らない場合、国としては東北大学へ問い合わせるなどすることになる」と話す。
除染されていない土地に風車を多数建設することについて、川渡風力発電側の担当者は「環境アセスメントの手続きの中で調査し、調査結果に基づいて、専門家の意見も聞きながら問題ない形に事業を計画していきたい」と話した。
東北大の伊豆仁志・財務部長兼アセットマネジメントセンター副センター長(60)は「今後、風力発電が国から事業認可された後、仮に住民から何か問題が寄せられた場合、一次的には事業者の責任だが、土地所有者である東北大学が知らないふりをするわけではない。現時点ではそうした話はないが、今後、もし問題があれば真摯(しんし)に対応する」と話した。
熊森から
・
風力発電に土地を貸し付けることは、騒音、振動、視覚的不快感、電磁波又は危険物等を発生又は使用する等周囲に迷惑を及ぼすような用途に使用してはならないに、まさに該当しています。
東北大学の再考をお願いします。
風車建設は、想像外の大土木工事です。直径130mの羽を尾根筋まで運び上げるのですから広い道路を造る必要があります。高さ200メートル(60階建てビルに相当)の支柱を倒れないように建てるのですから、深い穴を掘らねばなりません。放射性物質を含んだ表土が掘られて、下に流れ出ることは十分考えられます。
福島原発事故から11年、地元住民としては、そっと触らずにいてほしいのは当然です。
現地を訪れてみましたが、過疎地であり、反対の声を大声にするだけの人口がありません。
このような弱いところに、大もうけしたい人たちが、騒音や振動を出し、倒れてきたら大事故となる巨大建造物を建てるのです。毎日見る景観は人工物で台無しです。札束をちらつかせて黙らせ、弱い者にいやなことを押し付ける。これまでの原発と同じ構造。いじめ。都市市民は他人事として傍観。熊森は、こんな不公平な世の中を変えていきたいです。
「ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」
石川啄木 一握の砂より
いつまでも、一握の砂の心がわかる子供たちでいてほしい。都市の大人は、地元の再エネから森を守る運動を支援しませんか。
2/14 小学生だってCO2減らすために木を伐る?何のためにと思っていると萩生田経産大臣が答弁
- 2022-02-14 (月)
- くまもりNEWS
2月14日、衆議院予算委員会で茨城県選出福島伸享議員が、太陽光発電の規制について大変的確に質問してくださいました。
「国土の平地の単位面積当たりの太陽光設置はすでに世界最大です。今後は山や田畑に造るしかなく、現実的には各地でトラブルが発生しております。森を守るのが農水大臣の仕事です。一度表土をはぎ取ってしまった森は、2度と元には戻りません」として、茨城県笠間市で深刻な自然破壊を引き起こしている山間地メガソーラーの乱開発について報告し、太陽光発電、風力発電、地熱発電などに対する法規制の必要性を強く訴えられました。
これに対して、萩生田経産大臣は、「 小学生だってCO2減らすために木を伐る?!何のために伐るのかと思っている。我々がイメージしていた太陽光と違う方向に行ってしまっていることは否めない。関係省庁を横串で刺すような法律が可能かどうか検討していく」と答えられました。
ハイライト25秒
該当発言1分15分
熊森から
やっと再エネ乱開発問題が国会で取り上げられるようになってきました。
福島伸享議員、よくぞ質問してくださいました。心からお礼申し上げます。
法規制がないため、全国各地で再エネ乱開発が止められません。
この問題は、今年の参議院選挙の争点になりえると思います。
福島伸享議員が言われていたように、与野党関係なく多くの議員の皆さんに取り組んでいただきたいです。
あなたも環境省パブコメに声を 自然エネルギー促進区域は都市、除外区域は森林 締切2月11日
- 2022-02-06 (日)
- くまもりNEWS
2020年、菅総理は、自然エネルギー事業を急ピッチで推進すると宣言しました。しかし、各省庁間がバラバラでは推進できません。河野太郎大臣が規制改革の内閣府特命担当大臣に任命され、2021年には、「改正温対法」(環境省)が成立しました。
正式名:「地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法案」
地方自治体や企業、投資家たちが、自然エネルギー事業に取り組みやすくなるよう、次々と規制緩和が進められていったのです。
「改正温対法」で、地方自治体は、自然エネルギー事業促進地域(=地域脱炭素化促進地域)を決め、そこでは自然エネルギー事業をどんどん推進するよう定められました。
4月1日からの「改正温対法」の施行を前に、今、環境省は太陽光発電や風力発電を促進する区域の基準、反対に、促進区域に含めない場所についての基準について、パブコメを実施中です。
一人でも多くの皆さんに、以下の声を環境省に届けていただきたいです。拡散希望。
・
■自然エネルギー促進区域=都市
■自然エネルギー促進区域に含めない場所
=森林・生き物がいる所・地元が同意しない所
私たちは、メガソーラーや風力発電を全て否定しているわけではありません。豊かな森林や自然を破壊する場所につくるのではなく、都市部や電力大消費地で送電ロスなく実施するべきと考えています。
奥羽山脈を尾根筋巨大風車群による森林大破壊から守れ 2月2日 熊森本部室谷会長らが国会へ
- 2022-02-06 (日)
- くまもりNEWS
奥羽山脈は、東北地方の中央部に位置し、青森県の夏泊半島から福島・栃木県境の帝釈山地に至る全長約500 kmの脊梁山脈で、ツキノワグマの安定的な生息地です。
今、この奥羽山脈の尾根筋に、国内外の投資家による巨大な風車群設置計画が目白押しです。(今なら、FIT法を使うと、大黄な利益となるそうです)
完成予想図(森を人間の支配下に置いた姿)
昨年春、熊森は、まず、風車の直径130mという
①「宮城山形北部風力発電事業」計画に気づきました。
・事業者 株式会社グリーンパワーインベストメント
・事業位置 宮城県大崎市、加美郡加美町(面積 約2,505ha)
・・・・・・・山形県尾花沢市、最上郡最上町(面積 約385ha)
・出力 最大30万kW (3千~4千kW級×70~90基程度)
調べ始めたところ、宮城県北部の奥羽山脈尾根筋に合計189基にものぼる7つの巨大風車設置計画があがっていることがわかりました。(多くの住民は今も知らない。まず、知らせたいです。)
そうこうしているうちに、昨年末には、青森の宝である十和田八幡平国立公園を含む八甲田山の尾根筋に、風車の羽の直径が160mという日本最大の
②「みちのく風力発電事業」が計画されていることがわかってきました。
・事業者 株式会社ユーラスエナジーホールディングス
・事業位置 約17,300ha
・・・・・青森市、十和田市、平内町、野辺地町、七戸町、東北町
・総出力:約60万kw(単機出力4千〜5千kw×120~150基)
・風車:高さ150~200m・羽の直径130~160m
みちのく風力発電事業の阻止署名にご協力を!
国民の財産である国有林の注1保安林や注2緑の回廊を大規模に破壊するものです。
注1 保安林 水源の涵養、土砂の崩壊その他の災害の防備など17種の保安林があり、国や知事が公益目的を達成するため指定した森林で、立木の伐採や土地の形質の変更等が規制されている。
注2 奥羽山脈緑の回廊:人と野生生物が恒久的に共存し続けるため、奥羽山脈の尾根筋約2キロ幅に2000年に設置されたもの。約7万3千ha。
尾根筋の木々は山の命。風当たりが強く、水分も養分も少ない場所で、特別に長い年月かけて育ってきました。これらの木々を皆伐してしまう風力発電計画を認めることは、他生物や次世代に対する裏切りです。破壊してしまうと、もう元に戻せないからです。
このような計画が実施されれば、奥羽山脈のツキノワグマをはじめとする生き物たちは生息地を失ってしまう上に、祖先が大切に守ってきた水源の森が荒廃に向かいます。
人を含むすべての生命と、長期的な視点の国益も考えて、森林を破壊する再エネ開発を方向転換してもらうため、熊森本部室谷悠子会長と職員3名は、チラシをもって、お話を聞いてくださりそうな議員と、環境委員会と農水委員会に属しておられる全議員を回ろうと、2月2日兵庫県西宮市の熊森本部から国会へ向かいました。
まず訪れた議員は、熊森結成以来、副会長を25年間勤めてくださっている和田有一朗議員(前兵庫県県会議員)です。
昨年秋の衆議院選挙で、国会議員に当選しました。2月に予定されている予算委員会で初質問されるということで、慌ただしくされておられました。
熊森室谷悠子会長 熊森和田有一朗副会長
その後、参議院議員会館へ。
(1)参議院議員の上月良祐議員(茨城県選出)は、誠実いっぱいに話を聞いてくださいました。茨城県の熊森会員も参加しました。
片山大介議員(兵庫県選出・熊森顧問)を訪れたのは夕方で、議員はお疲れだったと思いますが、そこは顧問です。一生懸命、どうしたらいいか、ともに長時間考えてくださいました。
※この日の資料は、こちら。
奥羽山脈の豊かな天然林は、森の動物たちは当然、私たち人間にとっても、生存していく上で絶対に破壊してはならないものです。
日本中の自然保護団体が、日本の森を破壊から守るために、協力して動くときだと思います。
次々と大規模な森林破壊を伴う計画が明らかになるため、私たちも奔走していますが、自転車操業状態です。皆さんも、ぜひ、再エネの自然破壊から日本の森を守るために動いてほしいとお知り合いの団体にお声かけいただけると嬉しいです。
再生可能エネルギーは大切ですが、電力消費地である都市でこそ進めるべきです。
熊森が共同代表と事務局を務める「全国再エネ問題連絡会」のHPもご参考に!