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2022-05-12

4月30日放映 危機のカナリア 風力発電問題

BSテレ東の「石川和男の危機のカナリア」という番組が、再生可能エネルギー問題をシリーズで取り上げています。

毎週土曜午前7時から30分間

 

 

2022年4月30日放映【風力発電への期待 追い風参考記録?】を視聴しました。

 

【進行】
石川和男(元経済産業省 政策アナリスト)
大浜平太郎(テレビ東京)
【ゲスト】
竹内純子(東北大学 特任教授)
山口雅之(全国再エネ問題連絡会 共同代表)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主な内容

政府の2030年目標は、陸上と洋上合わせて風力発電5%。しかし、こんな目標は野心的目標といって最初から無理な目標。風力は進んでいないし、今後も進みそうにない。2030年になっても、洋上はゼロに近いのではないか。

 

陸上風力

・日本の陸上で風況のいいところというのは山の尾根。そこまで風車を運び上げるのに、森林伐採して道を造るのが大変。環境破壊も甚だしい上、道造りには切土・盛土が必然で、災害が起きるようになる。

・平地でも年間通じて偏西風が吹くヨーロッパと、まったく風況条件が違う。日本では無理。

 

洋上風力

・洋上が進まないのは、巨大インフラなので大企業にしかできない、日本の海底地形は沿岸を離れると急激に深くなり洋上風力に向かない、漁業権の問題がある、地域との共生が難しいなどの理由もあり、国が加担しない限り難しい。

 

熊森から

課題山積みの風力発電についても、前回の太陽光発電同様、実質25分間という短い番組の中で実によくまとめられています。さすが、プロだと思いました。出演者の知見もすばらしいです。

 

ウクライナを見ていて、安全保障の面からも大規模発電ではなく、小規模発電を国内に多く造る方がいいのではないか、第一、風車の廃棄物処理法がまだ見えない段階で、どんどん風車を設置しているが、太陽光もそうだが、これってトイレのないマンションと言われた原発と同じだというまとめにも納得しました。

 

地元の方の中には、太陽光も風力も、お上の進めることだから大丈夫だろうという方がおられますが、お上のすることがこんなにずさんだったのかと、よくわかる番組でした。

 

さあ、これからの日本の電力どうしたらいいのか。優秀な日本の官僚の皆さんにもどうしたらいいかわからない難しい問題なのだと思いました。まず一つ思ったのは、海外事例をまねるのではなく、日本の国土にあったものでなければならないということです。

 

後2~3日はネットから視聴できます。まだ見られていない方は、消される前にぜひご覧になっておいてください。

 

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