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2022-05-23
5月22日「東北の山の今と未来を考える」再エネ問題を考える集会に400人参集 大盛況・大成功
- 2022-05-23 (月)
- くまもりNEWS
まだ昨日の感動が冷めやりません。
昨日の東北大集会は、兵庫県の自宅にてユーチューブで視聴させていただきました。
オープニングは、美しい音楽と地元のスタッフがドローンで撮影してきたふるさと加美町の自然豊かな風景です。
素晴らしい風景に見とれていましたら、いきなり会場が映し出されました。
うわあ、すごい人数だ。
200名まではみんなで数を読んであったのですが、当日何名になるのかは見当がつきませんでした。
これは200名なんかじゃないぞ。(スタッフ合わせて、参加者は約400名だったそうです)
会場に集まられた大勢の人たちをみて、胸の高鳴りを押さえられませんでした。
地元の皆さん中心に、みんなで一生懸命心を込めて再エネ問題を知ってもらおうと本当に涙ぐましい努力をして準備してきた会です。
会場では、なんの欲もない実直そのものの日本人が、次々と登壇します。
ユーチューブ配信を見逃した方は、ぜひご覧になってください。
この後、自分の言葉でこの日の会を振り返ってみます。登壇者の言葉は自分の言葉に意訳していますので、ご了承ください。
司会、挨拶、古屋圭司衆議院議員の衝撃のビデオレター
この後は、森林破壊を伴うメガソーラーや風力発電建設を止めようと、必死で闘っている宮城県4団体、青森県1団体が問題点を明らかにしながら、8分ずつ発表されていきます。魂からの語りは人々の胸にすうっと吸い込まれていくようでした。
休憩後、巨大風力発電設置時のブレード運搬の様子を撮影したフィルムの視聴。風車で森がズタズタにされることがわかりますが、見れたのは会場の皆さんだけです。
風車病にかかって苦しんでいる北海道稚内市の元市議の声。
その後は、特別ゲストであるヒマラヤから帰ってこられたばかりの野口健さんのzoom出演。
野口さんは兄弟同然の方を遭難で亡くされ、大ショックのようでしたが、この会は約束していたからと、がんばって出演してくださいました。ネパールで実施されている森再生のことや、ドイツでは森林伐採による再エネは禁止されていることなど、とてもいいお話をいくつかしてくださいました。その誠実な姿勢に、ファンがまた一気に増えたと思います。
その後は、東北大震災直後に東北に入られたという元産経新聞東北総局次長の三枝さんの記念講演。福島原発事故を起点として日本は、あまりにも再エネに急転換したため、ひとつひとつ検証する暇もなく突進し続けているという問題点を指摘されました。国は、ここで一度立ち止まって、今のような再エネを推進していっていいのか、点検すべきでしょう。
次は、日弁連メガソーラー問題プロジェクトチームを代表して、室谷悠子会長が、今の日本の法律では住民の安全安心を満たす再エネは望めない、法改正が至急必要。しかし、こんな中でも、住民が一致団結して無茶な再エネ開発を止めた例もいくつかあると、勇気が出る事例を紹介しました。
最後は質疑応答です。
たくさんいただいた質問のなかから、各団体が1枚の質問を選び、順に答えていきました。条例や法が現実問題に追い付いていないために、自分たちの生存権を守ろうと住民が本業以外に大変な労力を使って苦労して全国各地で無償の闘いを続けている。「今日、来賓席に座っておられる議員の皆さんは、条例や法律を作るのがお仕事。住民がこんなしんどい闘いをしなくてもいいように、早急に再エネ開発に規制をかける条例や法律を作ってください」との丸森からの発言があった時には、思わず拍手しそうになりました。議員の皆さんよろしくお願いします。
終わりのあいさつは、加美町町立宮崎中学校を卒業された高齢の方が、少しお話ししてから、校歌を歌ってくださいました。やくらい山の豊かな自然を、自分たちの代で破壊してはならないという思いが伝わってきて、思わず涙しました。この日の参加者の中には地元宮崎中学校出身者が多くおられたはずです。みなさん涙し、再エネ反対の声を上げようと決意されたのではないでしょうか。
最後、「加美の山に風車はいらない」と書かれたプラカードを持つ加美のみなさん
集会は大成功!
写真を見るとスタッフみなさんのお顔が「やったー!」との思いで輝きに輝いていました。小さな風車反対運動を、自分たちの力でここまで大きくしてきた。みんな感無量だったと思います。
嫌なことは嫌、おかしいと思うことはおかしいときっぱり言われた地元の皆さん、どなたも、めちゃくちゃかっこよかったですよ。
この後、私たち自然保護団体がしなければならないのは、再エネ問題で泣き寝入りをしている全国の人たちに、嫌なものは嫌と一緒に声を上げようと輪を広げていくことと、手遅れになる前に国会で再エネ規制法案が一刻も早く成立するように、政治家の皆さんにお願いし続けていくことです。
ここまで活動してきて思うことは、あまりにも国民の皆さんが、再エネの弊害を知らなさすぎるということです。メガソーラーも風力発電も、できてしまってから後悔しても遅いのです。工事が始まる前に、再エネの負の面もしっかり見ておかねばなりません。
最後にマスコミの皆さんに苦言。宮城の奥地に400人もの人たちが集まったのに、マスコミの取り上げ方があまりにも小さすぎます。マスコミの皆さんが、再エネ問題の大きさにまだ気づいておられないのか、それともいろいろなところに忖度されているのか、どちらかでしょう。(完)
2022.5.23 森山まり子
こちらもよろしく。
マゲシカ生存に国民が意見を届ける最後のチャンス 6月2日締切 多数の意見が必要
- 2022-05-23 (月)
- くまもりNEWS
防衛省は4月20日、鹿児島県西之表市馬毛島基地化(米軍+自衛隊)をめぐる環境アセスメントの第3段階である「準備書」を発表しました。
基地化が進む馬毛島
マゲシカ
それによりますと、事業実施区域は718ヘクタールで従来通りですが、フェンスで囲む基地面積が415ヘクタールに縮小されていました。「マゲシカの生息環境確保のため」、訓練区域を基地のフェンス外に設定することにしたのだそうです。まず第一弾、良かったです。
防衛省によると、工事期間中は資材置き場や仮設プラントを造るため、島の6割に当たる497ヘクタールをアスファルトで覆うなどし、完成後は基地敷地の415ヘクタールをフェンスで囲い、外側の82ヘクタールはマゲシカが生息できるよう芝を張るとしています。ウーン、この間マゲシカは生き残れるだろうか。
シカは草原の動物ですが、正確に言うと林縁の動物です。暑い日差しや嵐から身を守る森林も一部必要です。島中央の小高い森や、豊富な湧水の部分の保全は必須です。
どの部分を残せばマゲシカが生き残れるかは、長年マゲシカを研究してきた研究者でないとわからないと思います。熊森は今回、防衛省に、北大の立澤史郎先生に20年ぶりに入島許可を出していただき、まず現在の馬毛島の調査をとお願いしたのですが、残念ながら、許可がおりませんでした。理由がわかりません。
尚、今回の準備書によると、マゲシカは遺伝子的に馬毛島固有のシカではないという初記述があります。大昔は種子島のシカと同じものであったとしても、長い年月孤立している間に、馬毛島と種子島のシカに違いが生じた場合、それを固有種とするかしないかは、学者の見解が分かれるところだと思います。そういう問題は学者のみなさんにお任せすることにして、自然保護団体である熊森としては、今いる個体群をなんとしても存続させることをめざしていきたいと思います。
大規模な開発を行う時に義務付けられている日本の環境アセスメントは、配慮書、方法書、準備書、評価書の4段階あり、委託された業者が実施します。
国民が意見を届けられるのは今回の準備書が最終です。
前回の「方法書」の時を上回る500通以上の意見が寄せられる必要があります。
5月10日に西之表市で実施された地元説明会では、参加した約100名の市民から、騒音や生態系への影響予測についての懸念や不信の声が相次いだそうです。絶滅危惧種のマゲシカへの影響を心配する声も多く出たとのことです。
一人でも多くの国民の声を届けることが必要です。ぜひ、みなさんに、基地設計には立澤先生と防衛省の協議が必要との意見を出していただきたいです。草地造成にあたっては外来種を入れないこと、森や湧水の部分を最大限残すことを要望してほしいです。よろしくお願いします。
◆意見書の 提 出 先:〒862-0901熊本市東区東町1-1-11
熊本防衛支局 建設計画官様
TEL:096-368-2173 FAX:096-368-6970(平日午前9時から午後5時まで)
電子メール (ks-km-tyoutatsu@kyushu.rdb.mod.go.jp)
◆提出期限:令和4年6月2日(木)まで
◆意見書の提出に必要な事項:
1.氏名及び住所
2.意見書名:馬毛島基地(仮称)建設事業に係る環境影響評価準備書について
3.準備書についての環境の保全の見地からの意見(理由を記載すること)
日本はすでに再エネで23000ha の森林を伐採済み(メガソーラー+風力発電)
- 2022-05-23 (月)
- くまもりNEWS
日本の国土面積に対する太陽光パネル設置率は、世界一です。
もう設置場所がないため、現在、太陽光発電事業は奥地の山林に移動しています。
昨年熱海で土石流の大惨事を起こしたにもかかわらず、相変わらず大規模な森林を伐採し、切土盛土をして、数十haを超えるメガソーラーを何百か所も建設しています。
また風力発電も、山の尾根筋の森林を何十キロにもわたって伐採し、切り崩し、道路を作って、1基200m近い高さの巨大風車を何百基も建設する工事計画が各地で進んでいます。
大規模な森林伐採を行えば、まず初めにそこで生息していた野生動物たちが生きていけなくなります。他生物への思いやりが少しでもあれば、できることではありません。
ズタズタに切り崩された山は保水力を失い、やがて私たちも水不足に苦しむようになります。
熊森は、現地での調査や、衛星画像の分析から、再エネ開発(メガソーラー、風力)による森林を破壊が、すでに我が国でどれくらい行われたのか、チームを作り、長時間かけて一つ一つ測定していきました。
その結果、すくなくとも日本全国で合計23075haもの森林が、近年、再エネ名目で一気に伐採されてしまったことが判明しました。これは、大阪市の市域面積に匹敵します。
黄色の部分が、再エネで伐採されて森林
再エネ名目の新たな森林伐採計画は、今後もさらに目白押しです。
いっそう猛スピードで森林が失われていくことでしょう。
早く歯止めをかけないと、大変なことになると思います。
祖先が経験から私たちに残した「森なくして人なし、森あっての人間」という言葉を今一度かみしめるべきです。