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東北の皆さん、命を大切にして!

福島県出身の安積遊歩さん(くまもり顧問)が、3月26日夜8時過ぎ本部事務所を訪れてくださり、国内の原発を全て停止するようにと約90分間、切々と訴えられました。残っていた十数人のスタッフや会員が真剣に聞き入り、心を大きく動かされました。原発を推進してきた政府、東京電力、原子力安全委員会、原子力保安院、専門家、大手マスコミ等々・・・・かれらの発表の嘘とごまかし。いかに日本国民が、原発や放射能について本当のことを知らされていないかが改めてわかり、愕然としました。実態を知れば知るほど、驚愕します。

遊歩さんが放射能や原子力について勉強され始めたきっかけは、生まれつき障害があったため、医者たちの研究材料にされ、子ども時代に2000枚ものレントゲンを撮られたという悲しい過去があるからです。こんなに放射能を浴びて大丈夫なんだろうか。遊歩さんは放射能の勉強を始められます。福島原発を止めてほしい。万一のことがあったらと、ずっと心配されてきました。今回不安が的中しました。東京在住の遊歩さんですが、今回の大事故を見て、ただちに危険を察知し、行政決断よりもいち早く、ふるさとの全市町村に、「すぐに住民を避難させるように」と必死で電話をかけ続けられました。

強い放射能が出ている原子炉付近での冷却作業は、知識のない作業員ではなく、「原発は安全です」と言い続けてきた専門家の偉い先生方にやってもらうべきではないか。専門家の方が、処理作業もはかどるし、専門家としての勉強にもなるのではないかという声が熊森からでました。

震災以降、どうして私たちは地震も津波も収まったのに、家に帰れず不便な避難所生活を続けねばならないのかなどと東北県人が考え始めないようにか、やたらと街中「がんばろう」のプロパガンダ一色に染められています。人間、お上に従順でじっと我慢しているだけでは世の中良くならないのではないか、子供たちを守れないのではないかという疑問を、熊森は遊歩さんぶつけてみました。

「わたしは誰よりも知っている。東北人は、底抜けのお人好しなの。がまんするばかりで、怒ることを知らない。あきらめているのかもしれない。でも、命を大事にしてほしいの。命より大切なものってないのよ。」福島県人を思うあまり、最後、遊歩さんは泣きそうになって、東北県人に訴えておられました。

熊森は、こんな大事故が起きたのだから(いまだに夢を見ているようです)、原発推進派の人たちも、国も、きっと原子力エネルギーを使わない方向に、今後、方向転換していかれるだろうと思います。

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