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クマサミット:保護策検討を 国、県に調査要望--美作 /岡山

毎日新聞 12月17日(土)16時23分配信

全国で出没が急増しているツキノワグマとの共生を議論するクマサミット(美作市など主催)が16日、美作市の美作文化センターであった。鳥取や兵庫など 約30市町村の関係者ら約400人が参加。シンポジウムで首長が集落に迫るクマへの不安を訴え、生息数や生態の科学的調査をして保護策を検討するよう国や 県に求めた。
サミットでは大井徹・森林総合研究所鳥獣生態研究室長が講演。クマの大量出没の原因は山のドングリ類の不作で、残飯や柿を狙い、荒れた里山を通って人里 に近づくようになったと指摘した。全国の人身被害は80年代の年平均約10人が00年代に50人に増え、「生息地が広がったのが一つの要因」と話した。
環境省がクマの生息数の調査に乗り出したばかりで、まだ調査方法は確立されていない。シンポジウムでは、兵庫県佐用町の庵逧典章町長が「民家の納屋にク マが寝ていたこともあり、クマの出没は尋常ではない」と強調。西粟倉村の道上正寿・前村長は「東中国山地にクマがどれだけいるか情報がないまま住民に保護 を求めるのは難しい。しっかり議論しないまま、殺処分となると批判ばかりになる」と悩みを話した。
一方で、市町村がクマの調査や殺処分をするには力不足という意見も出た。美作市の安東美孝市長は「私の身近にも木の上にクマが座るクマ棚がある。岡山、鳥取、兵庫3県でクマを管理するセンターを設置し、捕獲されたらそこで飼育してほしい」と訴えた。【井上元宏】

熊森より

美作市のクマサミットに、岡山県支部をはじめ本部からも少数が参加しました。12月の熊森本部は、非常に多忙で、クマサミット出席者による報告会がまだ持てないでいます。約30市町村の関係者ら約400人出席とはすごいですね。来年には、当協会内で報告会を持って、このクマサミットの熊森評価をしたいと考えています。

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