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志摩市会長講演 手を合わせる里海

10月1日、三重県志摩市主催で森山会長講演が持たれました。志摩市は、「新しい里海の創生によるまちづくり」を進めておられます。市役所の担当者の方に案内してもらい、小高い丘から英虞湾を眺望させて頂いたとき、ここの海は本当に人間が利用できる海だなあと思いました。湾でいっぱいで、いかだを浮かべていても大丈夫です。このあたりは広葉樹の森で、まるで熱帯雨林を見ているような錯覚をおこしました。、

講演では、山川海の物質循環を断ち切るダム、海の貧酸素、貧血(鉄分不足)など、上流の人たちの生活が、地元の方々が守りたいと思っておられる里海にどう悪影響を及ぼしているかの話などが入りました。海の汚染や荒廃は、奥山以上に人々に見えにくいものです。志摩市は今も漁業の町ですが、いつまでも漁業が栄えるよう、山や川を昔の山や川に戻していかなければなりません。そして、里海に生きるすべての生き物たちに畏敬の念を持ち、手を合わせる謙虚な文化を、この町から保全してほしいと思いました。

講演後、志摩市のくまもり会員たちが、夕日が美しいので有名な大王町の岬を案内して下さいました。カメラマンでいっぱいでした。遠くに見える黒い山並みの中に、台形の山が見えます。あそこが、大台町だと教えていただきました。

市役所の方々や市長さんなど主催者の皆さん、現地の熊森会員のみなさん、大王町の美術館の案内係の方、みなさん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

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