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カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧
6月23日 放獣グマと人身事故グマは、別グマと判明
三重県は6月23日、放したツキノワグマは滋賀県多賀町で女性を襲ったクマとは別個体だったと発表した。体毛などのDNA型を鑑定し判明した。
三重県は放したクマの捕殺を決めていたが、鑑定結果を受け、捕殺方針を撤回する可能性もあるとしている。多賀町の要請で、同一個体か調べるため、捕獲時に採取したツキノワグマの血液と多賀町の現場付近にあったクマの体毛のDNA型鑑定を森林総合研究所(林野庁外郭団体)に依頼していた。
熊森から
「クマは人を襲う」というまちがった思い込みが、大勢の行政、猟友会、市民を巻き込んで、大混乱を引き起こしてきました。
銃を持った多くの人間から1か月以上も恐怖の追いかけまわしを受けてきた無実のクマに対して、ごめんなさいでは済まない問題です。また、このようなケガをさせた当事者かどうか確かめもせずに、即殺そうとした冷静さを欠いた社会は、私たち人間にとっても恐しい社会です。
このクマは、人気を感じると猛スピードで逃げて行き、多い日には約10キロ移動したそうです。どんなに怖かったことでしょうか。
相手の立場に立つことが出来る人なら、このクマが味わった恐怖を想像できると思います。
本来のクマ生息地であった奥山の人工林部分は内部荒廃して「死の森」となっており、自然林部分も内部荒廃して「沈黙の森」となり、どちらもクマが棲めなくなってきています。
これまでありえなかった場所にクマが出てくることが各地で起きております。
今後はそういう場合、クマ対応に慣れない行政担当者は遠慮せず、慣れた府県の担当者や、当協会のようなクマに詳しい自然保護団体に対応を相談してほしいと思います。わたしたちは、相談や協力を惜しみません。
岐阜県庁が制作した、啓発ちらし、「ツキノワグマとは」は非常によくできています。リンクを張っておきます。
6月18日 三重県、人身事故グマでなくとも捕殺する考え
以下、朝日新聞デジタル 2015年6月18日より転載
(三重県)滋賀県内にクマ放ち1カ月 捕殺巡り賛否も
いなべ市で捕獲されたツキノワグマを県職員が滋賀県内に連絡せずに放した問題は、17日で1カ月が経った。クマは、いなべ市と岐阜県大垣市、海津市、養老町にまたがる山中を行ったり来たりしている。
三重県鈴木知事、捕獲許可延長へ
クマは5月17日、いなべ市北勢町の民家から約250メートルの山中で捕獲された。三重県職員は発信器をつけ、14キロ西の滋賀県多賀町の山中に滋賀県の許可を得ないままクマを放した。その6キロ南西の同町で5月27日、女性(88)がクマに襲われて大けがをした。同じクマかどうかは不明だ。
三重県獣害対策課が発信器の電波を追ったところ、捕獲されたクマは5月28日、多賀町の現場から19キロ離れた地点にいた。それ以降も南北約15キロ、東西約5キロの範囲内にとどまり、滋賀県内に移ったことはない。自然保護団体の日本熊森協会は「クマが1日で20キロ動くのは難しい。女性を襲ったのは別のクマだ」として、「冤罪(えんざい)」の可能性を強く指摘している。
クマは17日午後5時現在、大垣市上石津町の山中にいる。海津市の猟友会長が15日、山中でチラッと目視しただけで、人里に降りて来てはいない。最も民家に近づいたのは直線距離で500メートルほどだった。
三重県は、多賀町の現場にあった動物の体毛と、捕獲したクマの血液のDNA鑑定を依頼し、近く結果が出る見通しだ。しかし、同一でなくても、県は捕殺の方針を変えていない。鈴木英敬知事は6月15日、「関係市町でよく協議してもらい、それを踏まえて対応する」と述べた。いなべ市に出した1カ月の捕獲許可期間を延長する考えを示した。
三重県伊賀市岡本栄市長、知事に捕殺反対の手紙
三重県伊賀市岡本栄市長は6月17日、クマを捕殺する三重県の方針に反対する手紙を鈴木英敬知事に宛てて送ったと明らかにした。会見で「命に慈しみを持つことは行政を進める上で大事なこと」と話した。捕獲して飼育するか、人に危害を与えない場所に放つべきだとの考えを示した。
手紙は「絶滅危惧種とされる小さな命への思いやりを示すことも知事への信頼と共感を呼ぶものと思います」「より柔軟な幅広い選択肢を考えるのが大事では」としている。
熊森から
一般的に言えることですが、わたしたちは、たとえ人身事故を起こしたクマであったとしても、簡単に命を奪うべきではないと考えます。
なぜなら、彼らの生息地を戦後大破壊して、彼らが人里に出て来ざる得ない状況を作ったのは、他ならぬ私たち人間だからです。
人間を襲おうと思って襲うクマなど、まずいないでしょう。
クマという動物は見かけと正反対であまりにも臆病な性格ゆえ、人間と出会った時、人間への恐怖心から、人間を前足ではたいてそのすきに逃げようとします。これが人身事故の真相です。人身事故はふつうほとんどがひっかき傷ですが、ときには大事故となり、痛ましい限りです。当協会も常に、クマによる人身事故が起きないようにということを第一に考えており、そのためには、人間側も、クマの習性を知らねばなりません。
クマ生息地の会員たちによると、大声であいさつしてから山に入れば、クマから逃げてくれるので、クマに会うことはないということです。
今回のように、被害者に何の落ち度もない事故もありますが、私たちの被害者調査では、人間が対応を誤っていなければ避けられた事故がとても多いのです。
人間が仕掛けた罠の中にあった糠の発酵臭に誘引されて出て行ったばかりに、全身麻酔をかけられ、首に一生取れない苦しくて重い発信機を取り付けられ、連日人に追われて、逃げ惑っている哀れな三重県クマ。
おそらく本来の生息地に、恐怖のあまり逃げ帰ったのでしょう。もう人里に出ていくのはこりごりのはずです。
人道上からも自然生態系保全上からも、そっとしておくべきです。
三重県がこれまでやってきたように、山奥にひそんでいるクマを追い掛け回わすと、人間に対して恐怖でいっぱいのクマをかえって人里に近づけてしまい、人にもクマにも得策ではないと思います
6月7日 リニア市民ネット・大阪主催 奈良県生駒市リニア勉強会に46人
- 2015-06-13 (土)
- くまもりNEWS
リニア市民ネット・大阪主催、日本熊森協会後援の「リニア勉強会」が、関西で次々と会を展開しています。
今回は、初めての奈良県です。40名の会場を用意しましたが、席が埋まるかどうか心配でした。
結果は、46名の方が参加くださり、大盛会。立ち見となったみなさん、申し訳ございませんでした。
講師の方々のお話も、良かったです。
① 坂田昌子氏「生物多様性から見たリニア中央新幹線」
休憩後、 <アコースティックギター演奏で、活力をもらう>
② 谷口昇氏「リニアに関する大鹿村の現地報告」
現地の苦悩など、いろいろと考えさせられました。
どちらにしても、もう、南アルプスでは、トンネル掘削工事が始まります。
1車線の狭い山道を、1日1500台のダンプが行き来することになる大鹿村の悲惨な事態に、多くの国民が、他人事ではないと目を向けて下さるような社会を作っていきたいものです。
今回も全ての大手マスコミに取材を依頼しましたが、どこも来てくれませんでした。日本のメディアは、一体どうなってしまったのでしょうか。お上のニュースしか報道しないのなら、ない方がましです。
ただし、岩上安身氏が立ち上げられているIWJというメディアが、メディアとしては初めて市民ネット・大阪の取材に来てくださいました。この日の勉強会のもようは、Ustreamで近々公開されると思います。動画撮影をありがとうございました。
次回、第5回勉強会は8月1日奈良市100人会場で予定されています。
リニア市民ネット・奈良、リニア市民ネット三重を立ち上げて下さる心意気のある方が現れるのを心からお待ちしています。
6月1日 東京の高校1年生に、今年は室谷副会長が講演
- 2015-06-13 (土)
- くまもりNEWS
6月12日 三重県が放したクマ「捕殺は違法」 県民らが監査請求
- 2015-06-13 (土)
- くまもりNEWS
以下、6月13日朝日新聞より
三重県いなべ市で捕獲されたツキノワグマを県職員が滋賀県内に連絡せずに放した問題で、三重県内に住む74人が12日、県がクマを捕殺するのは違法として、クマ捜索の費用支出の差し止めを求める住民監査請求書を県完さ委員事務局に出した。
監査請求書によると、ツキノワグマは県のレッドデータブックで絶滅危惧1B類に指定され、養老・鈴鹿山系では特に生息数が少なく、慎重な取り扱いが強く求められる。滋賀県多賀町で女性を襲ったクマと捕殺対象のクマの関連性は極めて薄く、人身被害の恐れについて根拠がない状態で捕殺を認めることはできないと主張している。
74人は、自然保護団体「日本熊森協会」の県支部メンバーらの呼びかけで集まった。元県支部長の三浦美恵さん=明和町=は「人を襲ったのは違うクマなのに殺処分が撤回されない。無実のクマを追い回すのはいじめです」と話す。
クマは12日午後4時現在、捕獲場所から南東約4・5キロのいなべ市の山中にいる。13、14両日には位置の確認は続けるが、捜索する予定はない。
鈴木英敬知事はこの日の会見で「住民の不安を払拭(ふっしょく)したいという地元市町の意向を尊重する」と述べた。
以下、熊森より
{住民監査請求とは}
地方自治体のお金の使われ方をチェックする制度です。
自治体には監査委員というものがあり、そこにチェックをお願いします。
その自治体の住民なら誰でも(一人でも。署名とか集めなくていい)、自己の利益に関係なく公益の視点から請求できます。
その自治体の法人でもいいです。年齢も関係ありません(未成年でもいい)。
支出行為から一年以内に請求する必要があります。
それを受けて監査委員は監査し、請求がもっともかどうかを決めます。
もっともなら自治体に必要な措置を勧告します。
もっともでないなら、理由を付けて請求人に通知します。
たいてい、監査委員は、もっともでないと言ってきます。
これに、不服があれば、
ここで、今度は、住民訴訟という特別な訴訟を起こすことができます。
住民監査請求をしないと住民訴訟は起こせません。
ただし、通知を受けて30日以内にしないといけません。
住民監査請求を起こすことで、多くの人達に問題を広報することができます。
5月31日 大阪のライオンズクラブと4年目の奥山再生合同活動
- 2015-06-13 (土)
- くまもりNEWS
なんとしても、水源の森、大型野生動物の棲める森を、奥山に取り戻したい。
大阪のあるライオンズクラブが、くま森の奥山再生活動に賛同してくださり、年1回現地作業に汗を流してくださるようになって、4年目です。
集合は新大阪駅。午前7時20分。
伐り出しもできない不要な奥山人工林を除去しようと、今年は、森づくりの名人クマも開始している皮むき間伐に挑戦していただきました。
スギの皮を全周むくことで、スギは水分の引き上げルートを失い、徐々に枯れていきます。
ライオンズクラブのみなさんの熱心な働きぶりや手際の良さに、熊森本部スタッフたちも脱帽。みるみる作業が進んでいきます。仕事のできる方々なんだと納得しました。
ご覧のとおり。数十本のスギの皮むき皆伐が終了。
後半は、スギ伐採跡地に6本のトチノキを植樹し、シカよけ網をかけてくださいました。
早朝出発にもかかわらず、昼食抜きで午後2時半まで作業してくださいました。
その後、5月のさわやかな風に吹かれながら、近くの草原でみんなで昼食。
お弁当のおいしかったこと。
毎年、作業が奥山に入っていき、きつくなっていきます。
来年は子や孫を連れて参加しなくちゃという声もあちこちで出ていました。
こういうものは人海作戦なので、全国のライオンズクラブに奥山再生運動が広まっていただけるといいのになあと思いました。
第18回くまもり全国大会、参加者160名で盛会に終わる 5月24日
- 2015-06-12 (金)
- くまもりNEWS
ー 子や孫と参加 ー 第18回くまもり全国大会は、北海道から鹿児島まで160名のみなさんがご参加くださいました。
・この1年間に亡くなられた顧問、支部長、一般会員のみなさまに黙とうをささげました。
・オープニング 英国の10歳の男の子が歌う
「Tell me why」 に、参加者が大きな衝撃を受けました。
・森山会長の基調報告
全生物との共存を実現した祖先の他生物への共感文化を高く評価し、2000年代になってうなぎ上りに増えるクマの目撃数・捕獲数の原因は、冷温帯に残された自然林の急速な下草消失が原因とする熊森見解を発表しました。
この後は、来賓の皆さんや顧問の先生方、法人会員や個人会員の参加者の紹介、祝辞、祝電と、にぎやかに華やかに会が進みました。
・くまもり特別報告は本部作成「豊能町誤捕獲グマ救命」映像
上映後、救命にかかわって下さった方々にマイクを回しましたが、泣いてしまってうまく答えられません。会場参加者のみなさんも、あちこちで目を赤くされていました。山に帰してやりたかったと、会場みんなで涙しました。「とよ」を、これまでの太郎や花子共々、大切に飼育していきます。
・その後、本部・支部からの元気いっぱいの発表が続きました。どの発表も熱くさわやかでとてもよかったと思います。
<休憩>
・後半オープニングは、会員による二胡の演奏と歌
みんなで、聞き惚れました。
・次は、お楽しみ、テーブルごとに懇親の時間です。
みなさん、楽しそうですね。アメリカのノースカロライナ大学の先生も参加くださいました。新しいお友達ができたかな。
・最後は副会長たちがしめました。
・恒例のくまもりエール
今年も楽しかった、元気が出ましたと、初めて参加くださった方もいつも参加くださる方も、みなさん喜んでおられました。
・最後に全員で記念撮影を撮りました。
参加者のみなさん、0歳から上は○○歳まで、参加してくれた子や孫のみなさん、本当にありがとうございました。
来年もぜひご参加ください。
来年の全国大会は、5月1日です。
会場は兵庫県尼崎市ホテルホップインアミングです。
今から、ご予定を立てておいてください。
遠くの方は、申し訳ございませんが、旅費の積立を開始してください。
この日の夕方から次の日の夕方まで、1泊2日の恒例の全国支部長・地区長研修会が西宮市で持たれました。
「どんな会もリーダーで決まる」という森山会長の言葉に、来年も成果を持ち寄れるようにがんばろうと心新たに決意し、研修会を終えました。
支部長・地区長のみなさん、ご苦労様でした。
平成26年度誤捕獲グマ放獣時の発信器装着は、ゼロ(近畿圏調査)
- 2015-06-12 (金)
- くまもりNEWS
平成26年度誤捕獲後放銃されたクマの発信器装着例を近畿地方で調べてみました。
(誤捕獲グマは、原則として全頭放獣されています。例外:京都府3頭兵庫県2頭)
誤捕獲後放獣されたクマの頭数 発信器装着頭数
三重県 0 -
奈良県 0 -
和歌山県 3 0
滋賀県 6 0
京都府 58 0
兵庫県 87 0
誤捕獲グマは捕獲許可を得ておらず、人間側のミスで捕獲してしまったのですから、速やかに現状維持のまま現場復帰させるべきです。
三重県は、誤捕獲グマに付けた発信器を何らかの方法で外してやるか、それが無理なら発信器を付けなかったことにして、山中にいるクマの位置確認をやめるべきでしょう。そうすれば、おのずと、このクマはどこにいるのかわからなくなり、捕殺事業は幕引きされます。担当部署や猟友会の皆さんにも、ゆっくり休んでいただけます。
誤捕獲されて、里や人間の怖さを知り、もう2度と出ていくまいと学習して山奥にもどったクマには、危険性はありません。
6月7日(日)早朝 三重県いなべ市クマ捕殺隊集結地でクマの助命を訴える
6月4日に三重県庁を訪れた時、滋賀県で起きた人身事故の加害グマと三重県が放獣したクマは別個体の可能性が高いと獣害対策課の課長も認めていたので、6月7日に三重県がクマを捕殺することになったことを知って驚きました。
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6日の夕方、本部から若者6名が現地に行って、集まられた猟友会員の皆さんに、DNA鑑定が出るまで殺さないようにしてくださいと、お願いしてみようということになりました。
7日の早朝3時50分に本部に集まり、午前4時に本部を出発しました。
昨夜は遅くまで、訴えるチラシやプラカードなどを作ったので、ほとんど寝る時間がありませんでした。(筆者は2時間しか寝れなかった)
捕殺隊の集合場所である三重県いなべ市農業公園に6時30分に到着すると、もう、猟友会や行政の方々が20名くらい集まっておられました。
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三重県を初め、滋賀、和歌山、愛知など近隣支部から7名の会員が駆けつけて下さっており、感激しました。
午前7時には、養老町、大垣市、いなべ市の猟友会の方々だけで数十人にもなり、装備の点検や打合せをされていました。
(いなべ市猟友会15名、大垣市猟友会9名、養老町猟友会8名、海津市猟友会11名)
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私たちは、「DNA鑑定が終わるまで、クマを殺さないでください!」と、ひとりひとりが猟友会のみなさんに必死に訴えましたが、三重県庁の獣害対策課の方に、止められました。
行政の方々は、クマを殺すと強く決意されているようで、熊森の「クマを殺さないでほしい」という必死の訴えには誰一人耳をかそうとしてくれませんでした。
テレビ局が取材にきていましたが、熊森にはまったくインタビューにきませんでした。
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行政・猟友会の人々が車で山の中向かって次々と出発され始めました。私たちは、その人たちに向かって最後まで、「クマを殺さないでやって下さい」と訴えつづけました。
いっしょに山に入ろうかとも思いましたが、警察の人に、山に入ってはいけないと止められました。
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行政や猟友会の方に、少しでも熊森の想いが通じたのかわかりませんでした。最後の猟友会の車が、駐車場を出発し、現場は閑散となりました。
このクマが殺されないように助けてやろうと思ってやってきたのに、これ以上どうしていいのかわからず、何もできない自分達の不甲斐なさにやりきれない思いでした。
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7日夜、三重県庁の獣害対策課に電話したところ、今日はクマを見つけられず、殺せなかったことがわかりました。まだ、クマは生きている!希望が湧いてきました。
熊森みんなで知恵を出し合って、このクマを何とか守りましょう!!
文:Momi
愛知県、豊根村で誤捕獲されたツキノワグマを放獣
以下、クマニュースから
愛知県豊根村坂宇場の山中で4日、ツキノワグマ1頭が捕獲され、村は5日、県のマニュアルに従い、クマの健康状態などを確認し、村内の山林に放した。
捕まえたのは3~5歳とみられる子熊。体長110センチ、体重43キロ。4日夕、木や草の芽を食べ尽くしてしまうニホンジカを捕らえるために、県が仕掛けたわなにかかっていた。
5日午前、麻酔で眠らせたまま、置き去りにした。絶滅危惧種で「保護対象のため」(県環境部自然環境課)として、放獣場所は明らかにしていない。豊根村は長野、静岡両県と接するが、人けのない奥山で、県境付近ではないとしている。
(中日新聞)