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カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧
2/26 お誕生日おめでとう ツキノワグマの太郎と花子
- 2012-03-01 (木)
- 太郎と花子のファンクラブ
クマたちのお誕生日はふつう2月ごろ。母熊は、冬ごもり中に巣穴で子供を産んで、おっぱいをあげながら育てます。母熊は冬ごもり中の6か月間飲まず食わずだと言うのに!なんという体力の不思議でしょうか。
本部スタッフたちが用意したお誕生日ケーキは、リンゴ、ヨーグルト、イチゴでできています。どれも、2頭の大好物なのです。
長野生まれの花子は、冬ごもり中。物音に気付いて「なあに」と超緩慢な動作で1回出てきましたが、また再び冬ごもり部屋の自分で作った藁穴の中にもどって、うつらうつら。22歳になりました。
和歌山県生まれの太郎は、冬眠しません。今日は、本部スタッフたちの愛情をずっとひとり占めでき、最高に幸せな日でした。写真はスタッフからお魚をもらう太郎君。23歳になりました。
故東山省三先生、天から見ておられますか。熊森は、先生にお約束した通り、太郎の世話にあれから7年、ずっと通い続けておりますよ。エサ代も会員達の力でずっと出しておりますよ。ご安心ください。
究極の牧場 生乳販売 「想いやりファーム」(北海道十勝平野)
- 2012-01-30 (月)
- くまもりNEWS
日本の乳牛は、1頭の子牛を生むと十数頭の子牛にあげられるまでの大量のお乳が出ます。元々、こんな牛は自然界には存在しません。人間によって体を異状な状態に改変させられたのです。その結果、牛は草だけではもう生きられなくなってしまっています。人間によって、牛たちは、トウモロコシなどの穀類や骨粉などを与えられないと生きていけない体にされてしまったのです。
一般的には、2頭子牛を生むと、母牛は殺されて牛肉にされてしまいます。そのため、日本の牛の寿命は4年です。このような畜産のあり方に疑問を持った方が、牛への思いやりいっぱいの「想いやりファーム」を立ち上げられています。牛の体を工場生産としてみるのではなく、私たち人間と同じ生きものとして見られて、本来の牛の体に戻すことをめざしておられます。搾乳量も、一般牧場よりぐんと減らしています。
牧場には数十頭の牛がいます。今のところ、最高年齢の牛は12歳だそうですが、いずれ、年老いてお乳が出なくなっても、これまで役に立った牛たちですから、寿命までめんどうをみて安らかに過ごしてもらうようにする予定だそうです。
そんなことをしたら、採算が合わなくなる?!経済性だけを追い求めてきた人間社会は、人間を幸せにしたでしょうか。経済よりも大事な事、それは、人間性を失わずに全ての生き物たちといっしょに生きる事ではないでしょうか。
思いやりファームの牛たちは、追い立てられることがありません。広い牧場、自由な獣舎・・・・こんな飼い方をされている牧場の牛乳なら、高くても仕方がない。思わず買いたくなりますね。おっと、ここでは、牛乳ではなく、高温殺菌などの手を一切入れていない生乳(せいにゅう)だけを販売しています。こんな牧場が増えてほしいですね。このような畜産が一般的になれば、日本の畜産は多くの人間を養えなくなるでしょう。しかし、そもそもこの狭い国に、1億2800万人もの多くの人口を持ったことに、一体どれだけの意味があったというのでしょうか。
「想いやりファーム」のホームページ http://www.omoiyari.com/
愛知県に残された貴重な里地里山を巨大造成するトヨタテストコースの見直しを求める署名
- 2012-01-28 (土)
- くまもりNEWS
他団体が集めている署名ですが、ぜひご協力ください。署名用紙は、ここをクリックしていただければ取り出せます。
2012年 新年のごあいさつを申し上げます
- 2012-01-01 (日)
- くまもりNEWS
くまもり通信70号無事発送完了しました
- 2011-12-27 (火)
- くまもりNEWS
くまもり通信69号発送完了
- 2011-11-25 (金)
- くまもりNEWS
くまもり通信69号の発送が無事終了しました。
今回も多くのボランティアの皆様に駆け付けていただきました。おかげで、予定より一日早く終了いたしました。
皆様、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
本部スタッフ一同
今年、くまもり本部では、ドングリを集めていません
- 2011-10-17 (月)
- くまもりNEWS
熊森本部では、クマ生息地全都道府県に対して、山の実り状況、クマ目撃数、クマ捕殺数について電話で聞き取り調査を行っています。その結果、北海道と秋田県の山の実りが悪いようです。しかし、どちらにも支部がないので、残念ながらドングリは運べません。その他の府県の実りは、悪い所もあるようですが、去年のような異常凶作ではありません。人里に出て来ているクマも、去年と比べると少ないようです。
よって、熊森本部は、今年、原則として、緊急避難措置としてのドングリ運びをしないことにしました。ただし、支部によっては、地域的に大凶作の場所もあるようで、そこではこの限りではありません。もちろん、動物のすめる奥山を復元したり、動物を捕殺しないようにという活動は続けます。。
北海道庁発表・・・ミズナラ不作~凶作、ブナ凶作
秋田県(東北森林管理局発表)・・・ブナ凶作見込
祝 10月15日 くまもり和歌山県支部結成会
- 2011-10-15 (土)
- くまもりNEWS
本日、和歌山県会員が11名参加し、本部からは森山会長も参加して、生石高原で太郎と花子の獣舎掃除を午前中に行いました。
午後からは、生石高原山の家にみんなで移動し、くまもり和歌山県支部結成会が持たれました。残念ながら、今回、和歌山県南部の会員のみなさんは、台風12号による災害がまだ復旧せず、参加できませんでした。
6年間ずっと太郎と花子のお世話に通い続けてくださっている北野さんが、支部長に就任されました。生き物にやさしい和歌山、生き物にやさしい国をとりもどしたいと、支部長決意を述べられました。
ささやかなスタートとなりましたが、本日出席された11人が、支部長を中心に力を合わせ、支部を発展させていって下さることを願います。これで、紀伊半島全県で熊森活動が展開されることになりました。
9月11日 太郎と花子に、熊本産早生グリを与えてみると・・・
- 2011-09-16 (金)
- 太郎と花子のファンクラブ
今日の「和歌山たろはなのお世話」は、大阪南地区が担当しました。
熊本産の大きな早生グリがお店に出ていましたので、早速購入して持って行きました。以下、この日持参した食料(真ん中の白いのは、おからです)
太郎の大好物はニンジン、花子はキュウリで、いつも真っ先に各自の大好物を心行くまで食べます。
その後、リンゴやモモなどの果物を一つづつあげ、途中、クリをあげて反応を見てみました。
・・太郎は他のものをそのままにして、栗にとびつき、ボリボリいい音を立てておいしそうに食べ始めました。
花子はなんと・・知らんぷりで、モモやトマト、ブドウなどを食べ続けています。
クマはドングリが好物ではなかったの?野生の味を忘れてしまったのかしらと心配になりました。
わたしたちが獣舎のお掃除などを終えて、クマたちを観察していると、2頭ともお腹が大きくなったのかゆったりとした動きになっています。
その時、驚いたことに、突然、花子がクリに手をのばしたのです。そうして本当に嬉しそうに、手で中身をほじくりながらゆっくりゆっくり味わうように食べ始めました。
まるで、一番の好物を最後に残して味わっている人間の子どもみたいでした。
プールにはきれいな水が満タンにたたえられ、クマたちが水遊びをして、ゆっくとりした時間が流れていきます。やさしいクマたちとふれあえた幸せな一日でした。
会員のみなさん、たろはなお世話に参加されませんか。本当に、心が癒されますよ。
マスコミは、崩れた山の多くが人工林であることを報道すべき
- 2011-09-15 (木)
- くまもりNEWS
土砂崩れで川がせき止められてできたダム湖=和歌山県田辺市熊野で2011年9月6日午前9時46分、本社ヘリから幾島健太郎撮影
土砂崩れによりふさがれた道路の復旧作業を行う自衛隊員ら=奈良県五條市で2011年9月6日午前8時39分、川平愛撮影
土砂崩れで通行できなくなった熊野古道=和歌山県田辺市内で、県教委提供
熊野古道が土砂にのみ込まれた崩落現場=和歌山県田辺市で2011年9月12日午前10時56分、小松雄介撮影
(以上の写真は、毎日新聞ネットより)
紀伊半島豪雨による山崩れなどの災害は、実態が分かって来るにしたがって、想像を超える大災害となっています。被災された方々、被災した動物達には、痛ましい限りです。奈良県の奥山、和歌山県の奥山、私たちは何度か調査に行っていますが、見渡す限りのスギの放置人工林で埋まっています。(奈良県平均人工林率63%)(和歌山県平均人工林率62%)
早く自然林に戻さないと、下草の生えない放置人工林内では雨のたびに表土が流出しており、大雨の時一気に崩れる。野生動物たちがすめないだけでなく、地元の人たちの命や財産が脅かされている。私たちは長年、地方行政や国に奥山の自然林復元を訴え続けてきましたが、行政も国も動いてくれませんでした。自然林でも、あまりの大雨には崩れることがありますが、人工林の崩れやすさはその比ではありません。マスコミは決して書きませんが、今回の災害は、自然災害ではなく人災なのです。
2年前の兵庫県佐用町の大洪水の時もそうでした。マスコミは、人工林の「じ」の字も書きませんでした。大手マスコミの責任者に電話をして、記者さんたちは現地に行かれるから、佐用町大災害の原因が分かっておられるのではないかと熊森が聞くと、いともあっさりと、「スギの人工林です」といわれました。「わかっておられるのなら、なぜ、書いてあげないのか」と、たずねると、「書けません」という答えでした。「多くの人命が失われたのですよ。2度と繰り返さないように、大災害が起こった原因をきちんと書いてあげてください。でないと、人々は気づかないのです」必死で訴えましたが、無駄でした。研究者、行政、マスコミ、みんなで大災害の原因を自然災害にして終わらせました。
今回も私たちは訴えます。「研究者、行政、マスコミは、大災害を引き起こした本当の原因を、きちんと発表して下さい。死者まで出ているのですよ」命よりも経済が大切という構図は、原発事故問題と全く同じですね。
今度こそ、奥山人工林を自然林に戻そうという声を、全国民であげましょう。