くまもりNews
熊森が、阿仁クマ牧場協議会に出席 7月23日
- 2013-08-12 (月)
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この日は、秋田県庁の依頼で、午後1時から5時まで開催された第1回阿仁熊牧場利活用推進協議会専門部会に、熊森も委員として出席させていただきました。この会では自由に意見を述べて良いということで、考えつくだけいろいろと提案させていただきました。
いろいろな立場の者9名が、委員として出席しました。
近年、社会変化に伴って、既存の阿仁熊牧場の入場者が大きく減ってきているそうです。新しくできるヒグマ園で、ヒグマたちがいかに幸せな余生を送れるようにするかが一番考えられねばならないことですが、終生保護飼育するには、安定した経営も必要です。
この両方の問題について、実にたくさんの意見が出て、とてもいい会になったと思います。しかし、この9名の委員は、いずれもすでに自分の仕事を持っており、新しくできるヒグマ園の経営やヒグマ飼育に携われません。いろいろ出たすばらしいアイディアを、誰がどのように採用して実際の場で実践してくださるのか、ヒグマたちに深い愛情を寄せる本気の専任職員の確保が最優先であるというのが、多くの委員たちの一致した意見でした。
<熊森の主な発言>
・とにかくクマたちが幸せに暮らせる場にすること。訪問客がそれを見て癒され、自分も幸せな気分になって帰るようになる。また訪れたいとリピーターになってくれることが大切。
・クマは森づくりの名人。クマだけを知る場にするのではなく、「クマ・豊かな森・水源」をセットにして理解できる、国民教育の場となるような展示を工夫してほしい。そのために使っていただけるなら、残された「八幡平クマ基金」をすべて展示に提供したい。
・質の高い専門性を持ったガイドが、園内を案内するようにしてほしい。
・秋田の自然や森とヒグマ園をセットにして観察体験してもらえるようにし、秋田の子供たちだけではなく、全国の学校に来場を呼びかけて、子供たちが、自然への畏怖や畏敬の念を持ち、自然や全生物との共存を実践してきた日本文化をここで学ぶことができるように仕組んでほしい。
・このヒグマたちのこれまでのくらしや、ここにやってきた経緯を示す掲示板を作り、全生物の生命尊厳思想を広めてほしい。この思想が、人間の生存環境である地球の自然を守ることにつながる。
・秋田の子供たちに、20頭のヒグマ全てに、個性に合わせたふさわしい名前を付けてもらいたい。(クマは知能が大変高く、犬や猫のように自分の名前や人間の簡単な言葉がわかるので、名前があると触れ合いが一層楽しくなる)
(感想)今回の秋田訪問で、いろいろな方々と心に残るお話ができました。
中でも、県庁の職員が、「昨年突然、八幡平までヒグマの世話に行くように言われて、初めのうちはクマが荒れていたので怖かった。しかし、今は落ち着いてきて、臭いでわかるのか、自分たちが行くと、クマたちが覚えていてくれて、喜んで寄って来てくれるようになった。県庁からは往復6時間かかるが、世話に行くのは負担ではなく、楽しみになっている」と、打ち明けてくださったのが、とても心に残りました。八幡平で現在、愛情を持って日々残されたクマたちのお世話をしてくださっているみなさんに、心から感謝です。
阿仁クマ牧場に隣接するヒグマ園の建設工事現場を視察 7月23日
- 2013-08-12 (月)
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7月1日から、ヒグマ園の造成工事が始まっていました。
当初、自然林を囲ってヒグマ園にする予定だったそうですが、施設として自然林が長年持つか等いろいろと検討された結果、自然林をバックに電気柵付き金網で0.6ヘクタールの造成地を囲うことになったそうです。ただし、床はコンクリートではなく、土にして、2か所に池も設置するということです。
ガラス越しにヒグマたちの全身がすぐ目の前で見れたり、床下にあいた穴からヒグマを下からのぞいて見たり、どんぐりを与えて食べるのを観察できるようにしたり、訪れる人とヒグマが触れ合えるような場所も、いろいろと工夫されているようでした。
ヒグマたちがぐちゃぐちゃにしてしまうかもしれないが、運動場内に実験的に木を少し植えてみる予定だそうです。
運動場は、オス・メスを徹底的に分離して、繁殖しないようにするということでした。
20頭全頭に個室を設け、餌やりの時は、取り合いしないように個室で与え、冬ごもりも個室でできるようにする計画だそうです。
阿仁熊牧場には現在約80頭のツキノワグマと1頭のヒグマが飼われています。
2010年秋愛知県豊田市で捕獲された野生の母子グマが、当時、何とか命を助けてやりたいと願う行政の方たちの尽力で、八幡平熊牧場に移送されました。悲しいことに、間もなく母熊はストレスで死亡したそうです。こぐま2頭だけが生き残りました。それが、アイチとトヨコです。
彼らはヒグマに先立って、この阿仁熊牧場に昨年移送されました。久しぶりにアイチとトヨコの元気そうな様子を見てホッとしました。母グマが、天からこの子たちの幸せを願って見守っているように感じました。
「日本の森や動物がどうなっているか、まったく知りませんでした」という東京の高校1年生522人に、今年も熊森会長講演 7月18日
- 2013-08-01 (木)
- くまもりNEWS
この高校では、毎年、入学してきた高校1年生に、まず森の大切さを教えます。夏休みには長野県の山まで生徒を連れて行って宿泊させ、現地学習をさせておられます。すばらしいと思います。これからの教育は、やはり森の大切さや生物の多様性を守ることの大切さを教えることから入るべきだろうと思います。 今この時点で、自然を守る文明に、現代文明を方向転換させられなければ、もはやこの生徒たちに未来はないからです。
この関係で、毎年、くまもりの会長講演を企画してくださっています。今年も、事前に全生徒が、「クマともりとひと」を読んで、感想文や質問を書いてくださいました。いつものことながら、生徒たちの感想文は、私たち大人に、大きな勇気と感動を与えてくれます。まだ経済第一主義に冒されていない純粋なわかものたちは、人間の本能的なやさしさや自然との共存本能を持っています。貴重な資料として、全員の感想文をいただき、保存することにしました。大人たちにぜひ読んでいただきたいです。また、生徒たちをここまで考えさせた「クマともりとひと」を、全国の高校生たちに読んでもらいたいと、切に思いました。
<会長講演要旨>
●みなさんの感性、判断力は、本当にまっとうですばらしい。
●すでに自然を壊してしまった都会の若者たちが立ち上がらなければ、この国の自然は守れない。(アラスカの例から)
●経済第一主義、人間至上主義、科学技術過大評価が、人類を破滅に向かわせている。
●新聞やテレビが隠して伝えない真実がたくさんある。真実を知るには、知る努力が必要。
●自然生態系を初め、人間には永遠に把握できずコントロール不可能な複雑系が、この世にはたくさんある。そういうものからは、人間は手を引くべき、触らないことがベストだと、私は思う。人間は神ではないことを自覚しなければならない。
●ひとりひとりが、だれかに洗脳されることなく、自分の目で見て自分の頭で考えて、勇気を持って発言しないと衆愚政治となり、国は方向を誤る。
表情豊かな八幡平クマ牧場のヒグマたちに会ってきました 7月22日
- 2013-08-01 (木)
- くまもりNEWS
この日はあいにくの雨でしたが、ヒグマたちは雨に濡れることが気にならないようです。多くが運動場に出てきて、東京のくまもり会員が送ってくれたにんじんをもらって、おいしそうに食べていました。元牧場主の長崎さんによると、晴れの日は暑いので、最近はずっとプールに浸かっているということでした。ここのプールは深いので、さぞ、気持ちがいいだろうと思います。
ヒグマたちの顔を1頭1頭眺めてみました。みんなすっかりおだやかな顔になっており、表情豊かでした。話しかけるとじっと聞いています。今は、毎日食事を与えられ、世話もしてもらっているので、食べ物の取り合いをしなくなったと、長崎さんが言われていました。残飯を与えていた時と比べると、ずっとスリムで健康的になったということです。
残念ながら、調子の悪いクマもいて、彼らは運動場の下にある獣舎で、食事をもらっていました。うち1頭は、すでに床ずれができており、抗生物質入りパンをもらっていましたが、高齢で治りそうにもないということでした。11月には20頭そろって、新しい天地である阿仁に行きたいのですが、行けるのは19頭になるかもしれないということで、胸が痛みました。
ヒグマたちの食料ですが、最近、大舘市にある大きな食品工場が協力してくださるようになり、無料で、野菜や果物の切れ端を大量に提供してくださっているというので、見に行きました。この日は、パイナップルを加工したあとの芯などを、大きなペール缶に5缶もいただきました。いくらヒグマたちでも、食べきれないと思います。ドッグフード、キャットフード、パン、野菜、魚、果物など、バランスよく与えているということでした。食料やインフラなど、八幡平クマ基金が、ずっと11月末まで支え続けます。
本部森再生活動 兵庫県千種町佐古井の森 7月13日~14日
- 2013-07-29 (月)
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兵庫県千種町にある熊森植樹地1ヘクタールは、以前、国と町で分収造林契約がなされたスギの官行造林地でした。しかし、手入れ不足で、このあたりの約300ヘクタールの官行造林地は、本来の土地の広葉樹がスギの間に大きく育ち、針広混交林になってしまっていました。人工林率83%の千種町においては、造林失敗地と言われるここの人工林内の広葉樹は、今や野生動物たちの貴重な食料です。
2000年、この造林地300ヘクタールが皆伐されることになりました。スギとスギの間に大きく育った広葉樹を守るために、熊森は、当時、姫路工業大学佐古井一朗助教授らと、激しい伐採阻止運動を展開しました。地元の多くの方々の協力を得て、ついに伐採は阻止できたのですが、一角だけは皆伐されてしまっていました。そこを、もう一度、「佐古井の森」と名付けて、広葉樹の森に戻そうと、熊森は植樹を開始しました。他にも、いくつもの団体が植樹に挑戦したのですが、<急斜面・豪雪・シカ>に立ち阻まれて、どうやっても苗木が育ちません。シカの食害から苗木を守るために張り巡らされた熊森金網も、春先に雪の塊が斜面を滑り落ちる度になぎ倒され、何度補修しても、持ちませんでした。
熊森は、熊森金網の撤去を開始しました。(2013.6.2)
撤去作業は、大変な労力を要します。今後、多くのボランティアのみなさんに、ご協力をいただきたいと思います。
斜面中央の、緑色が濃い三角形部分が、熊森植樹地です。金網で囲まれていた時期、シカが入れなかったため濃い緑色のササに覆われています。それ以外のところでは、シカにササを食べられ続けたため、ササの背丈が低く、むしろ明るい緑色をしたススキ等が群生しています。
この斜面を、人間の手で短期間に森に戻すことは、もはや不可能なのでしょうか。熊森は、金網撤去作業と同時に、森復元のための新しい試みにも、ささやかながら挑戦していきます。何年後かに答えを出します。(2013.7.13.)
ヒグマの駆除をやめるよう、北海道クマ研究会と北海道庁に申し入れ(7月10日)
- 2013-07-28 (日)
- くまもりNEWS
北海道のヒグマの有害駆除数の多さには、毎年、胸を痛めています。平成23年度714頭、平成24年度629頭、今年である平成25年度は6月末現在ですでに109頭です。(注:これ以外にも、狩猟などでもヒグマは殺されています)
これまでも、年に何例かは、マスコミ報道でヒグマの有害駆除を知り、「どうしてこのヒグマは殺されねばならなかったのですか」と、行政担当者に電話で聞き取りをしてきました。ほとんどの場合は、「それだけのことで殺すのですか?!」とあきれるくらい安易な駆除でした。ヒグマの国に、人間が後から入らせてもらったというような感覚は、人間側にないんだなあと、感じました。
北海道といっても場所によってずいぶん状況は違うようですが、これまで聞いてきたところでは、農協が捕獲檻を持っており、畑などにヒグマが出てきたら捕獲して、猟友会に檻の外から銃で撃ち殺してもらうことが多いようです。もちろん、射殺したクマの遺体は、熊の胆を筆頭に、肉はペットフード会社へなどと、人が利用します。
行政担当者は、電話で話を聞いて駆除の許可を降ろすだけで、現場を見に行っていないことも多く、安易な駆除や過剰な駆除が行われないように行政指導を期待することは難しいと感じてきました。(行政担当者が、必ず現場に飛んでいっているという、例外町もありましたが)
しかし、なんといっても、北海道の実態は、北海道でヒグマを調べている人にしかわかりません。今回の日本熊森協会の北海道庁への申し入れは、顧問の北海道野生動物研究所の所長である門崎允昭博士と、昨年できた北海道熊研究会の研究者の方々との合同で行いました。
水源の森の巨木群を、伐採から守るために、基金にご協力を!
以前、このくまもりNEWSでもお知らせさせていただきましたが、3年前から、滋賀県支部の皆さんが滋賀県旧朽木村のトチノキ巨木群を伐採から守るために大奮闘してきました。そして、この度、トチノキの所有権をめぐって伐採業者と争っていた裁判の中で、伐採対象となっていた巨木48本を、熊森が960万円で 買取るという合意を成立させました。既に売られてしまった巨木を守るための決断です。
琵琶湖源流域にある巨木の森をたくさんの人に協力していただいて守っていくために「びわこ水源の森・巨木トラスト基金」を立ち上げました。地元の会である「巨木と水源の郷を守る会」にも協力していただき、巨木トラストを実現させたいと思っています。
業者との約束期限は、今年12月。滋賀県支部長らが、電話帳をたよりに伐採業者を探し出し、時には今にも伐られそうな巨木の前に立ちはだかって、伐採を阻止してきた巨木たちです。 ぜひ応援いただき、周りの方々にもお広めいただけると嬉しいです。
★特設ホームページにて、詳細やチラシのダウンロード、また基金の状況もご覧になれます。
ぜひご支援の程、お願い申し上げます。
山形の月山ブナ原生林とクロちゃん見学ツアーに参加して
参加者レポート/2013.6.15~6.16
【山形の月山ブナ原生林とクロちゃん見学ツアーに参加して】
周り一面サクランボ畑が広がる山形空港で、旅行社の斉藤さんとクマのクロちゃんのお父さん(飼い主)の佐藤さんのお出迎えを受けた後、山形駅で他のメンバーと合流。勝手に少しレトロな山形駅を想像していましたが、綺麗な新しい駅ですぐ横には高層ビルがにょきりと立っていて、遠く東北まで来たという感じがしなくてちょっとがっかり。
一行は、まずは月山山麓の県立自然博物園を目指しました。夏スキーで有名な月山には、たくさんの雪が残っていて雪解け水の激しい流れに驚いていると、山から下りてくるたくさんの人とすれ違いました。聞けば山菜取りの人が行方不明になって警察も出て捜索中とのこと、地元の人も迷うほど山が深いということでしょうか。
その後、歴史を感じるお蕎麦屋さんで美味しいお昼を楽しむうちに参加者も自己紹介などもしながら和やかな雰囲気に。
佐藤さんの自宅に近いブナ林では、ドームのようになったブナの木々を下から見上げると厳かなような何とも言えない気持ちになり、目を地面に移すとそこにはブナの赤ちゃんが一面に広がっていました。佐藤さんいわく「こんなに多くあるけど来年まで育つのは一本もないだろう」とのことで、木々が一人前に育つことの大変さに想いをはせました。
今夜の宿の田麦荘に荷物を置いて、いよいよクロちゃんに会いに、佐藤さんのお宅を訪問。
クロちゃんは、佐藤さんが飼育しているツキノワグマで、佐藤さんがかつて猟師だった頃、母熊を殺されて孤児になった小熊を見つけ、保護することにしたのだそうです。
佐藤さんはクロちゃんを保護した時、「熊はすぐに大きくなるので個人で飼うのは無理だと言われ、引き取り先を探していたのが、ある時クロちゃんが迷子になり、探す私の声を聞いて嬉しそうに駆けてくるのを見たとき自分で飼うことを決めた」とおっしゃっていました。
「それから20年以上いろいろ苦労したけれど、先日私が一週間入院した時にクロちゃんはその間餌も食べず排泄もしなかったと息子から聞いて、私はクロちゃんより先には死ねないと思った」と言われたのが印象的でした。
今では日本全国からクロちゃんに会いに人が訪れます。「来られた人が泊まれるように新しい宿泊所を建てたので、熊森協会からももっと多くの人に来てもらいたい」とのことでした。
クロちゃんのオリの中はとてもきれいに掃除されていて、大事にされているのがわかりました。
野生のクマの寿命は12,3年ということで、それからすると20歳を越えるクロちゃんはかなり高齢なのですが、体のツヤも良くとてもそんな年齢とは思えませんでした。
一時間ほどお話を伺った後、宿で頂いた夕食は山菜と日本海のお魚、それとクロちゃんファンクラブの会長でもある宿の女将さんから差し入れていただいた地酒も美味しく、皆、とても満足でした。
佐藤さんは、食事の間もそのあとの二次会でも会員からの質問に丁寧に答えてくださり、お話からはクロちゃんへの思いが伝わってきました。
翌日も佐藤さんがガイドしてくださり、午前中は羽黒山観光を楽しんだあと、山形駅で解散。それぞれ帰途につきました。
佐藤さん、本当にお世話になりました。またクロちゃんに会いに、田麦俣に行きたいです。(池田)
祝 秋田県阿仁に、ヒグマ園新建設着工
- 2013-07-21 (日)
- くまもりNEWS
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(「種の保存法」)が、罰則を少し強化した程度で、初の改正終了
参議院先議で環境省から国会に出されていた「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(「種の保存法」)の改正案が6月4日、衆議院を通過し、1993年に制定後、初めて‘改正’が行われました。現在、環境省が出したレッドリスト3597種のうち、90種しか保護対象になっておらず、実効性のあるアメリカの「種の保存法」と比べると、ほとんど実効性のない法律です。
今回の改正は、違反者に対する多少の罰則強化(100万円以下の罰金→500万円以下の罰金など)が入ったぐらいで、大きな変化はありませんでしたが、3年後、つまり、2016年の(抜本的な)見直しが付則に書き込まれたそうです。
今回のこの法案の改正につき、4個人と10団体からパブリックコメントに応募がありました。
熊に関するコメントとしては、2つありました。
1、熊の胆の国内流通を、「種の保存法」の規制対象とすべきである。
→(環境省、不採択)理由・・・熊の胆の輸入については、外国為替及び外国貿易法により規制しているが、国内では、狩猟によって入手するのは適法で あり、熊の胆を見ても、違法入手か適法入手か判別がつかないため、罰則をもって担保することは法制上適当でない。
2、国内のツキノワグマ、ヒグマを、「種の保存法」の保護対象とすべきである。→(環境省、不採択)理由 地域個体群として絶滅の恐れがあるところはあるが、国内から絶滅するところまではいっていない。
(熊森から)
地域個体群の絶滅が続いて、最後に、国内絶滅となるのであり、その時点で手を差し伸べるのでは遅すぎる。地域個体群の絶滅の段階で、保護策をとる必要がある。2016年の改正時には、ツキノワグマ地域個体群が絶滅の恐れ確実となっている紀伊半島や四国から、地域個体群の絶滅段階で、「種の保存法」を作動させてほしいと大声を上げていきましょう。