くまもりNews
自然エネルギー推進も自然破壊につながるという指摘
- 2012-05-27 (日)
- 東北大震災・福島原発
武田邦彦氏の書かれた「もうだまされない!身近な科学50のウソ」PHP文庫には、日本では、自然エネルギーへの転換もまた、環境破壊を進めることになると書かれています。化石燃料である石油を掘り起こすことは、地球を傷つけることです。原発もダメ、化石燃料もダメ、自然エネルギーもダメ。いったい何から電気を得ればいいのか。戦前までの、薪、炭の生活に戻るしかないのでしょうか。
どちらにしても、解決策は、現在の便利すぎるエネルギー大量消費生活を抑制し、地球人口を平和的に適正規模に落としていくことしかないでしょう。
<自然エネルギーへの転換が環境破壊を引き起こすという武田氏の指摘>
自然エネルギーを使う=地熱以外は、太陽エネルギーを使うこと
太陽電池・・・佐世保市でのシュミレーションによると、佐世保市の使用電力の8%を太陽光発電で賄おうとすると、市周辺の動植物のほとんどが死滅する。(理由)日光が当たらなくなるから。兵庫県豊岡市では、山に巨大な太陽光発電を設置するという計画があるようですが、太陽電池の下は、日光が遮られ草木も枯れます。山崩れの災害発生を助長するのではないでしょうか。太陽光発電は、人家の屋根だけという小さな面積に留めておくべきでしょう。
水力発電・・・ダムが国を滅ぼす。ダムの弊害。魚の死滅。
バイオマス発電・・・トウモロコシなどの食料からエタノールをつくるなど、食料をエネルギーに回すので、食料不足を招くうえ、効率がとても悪い。
風力発電・・・風車によって風の力を弱めることになるので、周辺の地面がじめじめし始め、植物の成長も悪くなる。風は無駄に吹いているわけではなく、風が大地に当たることによって、動植物や地球環境が保たれている。
ちなみに、スウェーデンのように人口密度の極端に小さな国では、自然エネルギーだけでまかなうことは可能。他に自然がたくさん残されているので、大した自然破壊にはならないそうです。
疑わしい、関電の夏の電力不足
- 2012-05-27 (日)
- 東北大震災・福島原発
マスメディアはこのところ、関西電力の今夏の電力不足予測発表を、関電発表として一方的に報道しています。しかし、我が家には、昨年の3・11以降、関電から3回も、ガスぶろを電気に変換するとお得ですという強力なお誘いの電話がかかってきています。全家庭に電話してオール電化を進めているのでしょうか。
本当に電力が不足しているのなら、この時期にこのような勧誘は、不謹慎ではないでしょうか。関電は、自ら電力が足りない状況を作り出して、大飯原発再稼働をもくろんでいると疑われても仕方がない行為だと思います。
関電の電力が不足というのは嘘だと断言している専門家たちもいます。ある日の数時間が危ないだけだと言っている専門家もいます。なぜ、マスメディアは、以前のように、反対意見がある時は、それも横に並べて報道してくださらなくなったのでしょうか。今のような、政府発表、企業発表だけの一方的な報道では、「原発再稼働やむをえなし」と洗脳されそうで、テレビも新聞も見たくなくなります。
日本国民は、戦時中、「欲しがりません、勝つまでは」と、倹約生活に耐えに耐えた国民です。夏のしかも、ある日の昼間だけ電力が足りないのなら、一斉にテレビを消すなど、いくらでも節電に協力できる国民です。お知りおきください。
「鳥獣被害防止特措法」(農水省平成19年)の改正(平成24年)に伴う「基本的な指針の改正案」(パブリックコメント終了)は、鳥獣捕殺推進一辺倒。ああ、人間がますますダメになっていく。
平成20年施行「鳥獣被害防止特措法」(農水省)は、以下の3つのことがらを進めるために作られた法律で、多額の国家予算がつけられました。
①野生鳥獣の有害捕殺促進
②野生鳥獣による農作物被害防除推進
③野生鳥獣の生息地復元 (当協会の強い要望と必死の運動で入れられた一項)
しかし、③野生鳥獣の生息地復元については、施行以来4年間、予算措置は毎年ゼロ!。何もなされなかったのです。これでは、法文条項の存在に意味もなく、国民に対する詐欺です。
にもかかわらず、自民党鳥獣捕獲緊急対策議員連盟(会長 武部勤元幹事長)が中心になって、さらなる鳥獣捕殺推進への暴走を促す法案を、昨年、国会に提出しました。
<自民党鳥獣捕獲緊急対策議員連盟とは>
(議連主旨) わが国は、シカ、イノシシ等による農林業や生態系への甚大な被害、クマによる生活環境への恐怖などが、全国各地で深刻な社会問題となっている。自然を守りつつ各種被害の防止や地域の安全安心を確保するため、根本的な解決方法として、捕獲による個体数調整が重要である。猟友会の育成と鳥獣の保護管理が適正に運営できるような法整備に取り組む。
鳥獣捕獲緊急対策議員連盟 | |
顧問 | 伊吹文明・大島理森・二階俊博・山東昭子 |
会長 | 武部勤 |
副会長 | 小坂憲次・河村建夫・森英介 |
幹事長 | 林幹雄 |
副幹事長 | 谷公一 |
常任幹事 | 岸田文雄・高市早苗・遠藤利明・浜田靖一・塩谷立・脇雅史・吉田博美 |
事務局長 | 鶴補庸介 |
この議連が元になって国会に提出された自民党案の内容は、鳥獣捕殺をさらに促進するための過激な内容で、さすがに警察などからも反対意見が強く出され、最終的には自ら撤回され、有害捕殺鳥獣の食肉化推進など、一部意を汲んだ形で、「鳥獣被害防止特措法」の平成24年改正が国会で成立しました。(2012、3、30当協会ブログ参照)
今回はそれに伴う「基本指針な指針」の改正で、当然のことながら、野生鳥獣の生息地の復元など一切考えず、鳥獣捕殺をさらに促進する内容です。野生鳥獣から見れば、人間はますます悪魔になっていく一方でしょう。
農水省が5月24日締切でパブリックコメント(パブコメ)を募集しておりましたが、パブコメに応募することすら馬鹿馬鹿しく感じられたことと、多忙過ぎたために、みなさまにはパブコメ募集のお知らせをしておりませんでした。熊森本部からのパブコメは、一応、農水省担当部署に送付しました。
<なぜ、パブリックコメントへの応募が、馬鹿馬鹿しいと感じたか>
日本の行政は絶えず担当者が変わるからでしょうか。このたび、パブコメ担当者に問い合わせの電話をしましたが、担当者は法文の内容を把握することすらされておりませんでした。
このようなところに、国民が大変な思いをして法文を読んでパブコメを提出したところで、「今後のご参考にさせていただきます」という返事が返って来るだけでしょう。もしかしたら、パブコメを読むことすらなされないのではないかと感じました。「一体、あなた方は何のためにパブコメを募集しようと思われたのですか」と、思わず担当者に尋ねてしまいました。黙っておられましたが、おそらく、「パブコメをとりました」と言うためだけでしょう。
日本のパブコメは、至る所でこのように形骸化されてしまっています。パブコメで多くの国民から同様の意見が出ても、まず採用されることはないというのが実態です。こちらのほうを、大問題にしていくべきだと思います。
兵庫県本部チェンソー講習会ステップ③ 5月19日(土) 新たに4名が修了!
- 2012-05-25 (金)
- _奥山保全再生
5月19日(土)にチェンソー講習会ステップ3を実施しました。
この日もステップ2の復習から始まり、伐倒設計・林内整理・実践伐倒と順調に講習が進み、4名が講習を無事に修了することができました。お疲れさまでした。
ステップ3までの修了者はこれで計7名となりました。
今回演習に使わせていただいた山は、一人暮らしの81才のおばあさんの山です。おばあさんは、「都会の人たちが来て、ボランティアで間伐してくれなさるんか。本当にありがたい。自分ではもうどうしにもしようがなかったんだ」と、大喜びして下さいました。
↓基本をしっかりと身につけるために、受口、追口、ツルの残し具合、伐倒方向など、一本一本伐根をしっかり確認します。
↓ 伐倒した木の玉切り。地面の石や土をチェンソーで切らないように慎重に刃を入れます。
↓危険を伴うかかり木の処理。
兵庫県内における6月のチェンソー講習会の予定は下記の通りです。
6月9日 (土)チェンソー講習会ステップ2(定員3名) 山崎町 定員に達したため申し込みを締め切ります 6月16日(土)チェンソー講習会ステップ3(定員3名) 山崎町 定員に達したため申し込みを締め切ります
6月23日(土)チェンソー講習会ステップ2(定員3名) 山崎町 定員に達したため申し込みを締め切ります 6月30日(日)チェンソー講習会ステップ3 (定員3名)山崎町 あと1名(6月4日現在)
日本の消費によるオーストラリア原生林破壊の実態
- 2012-05-25 (金)
- 海外関連
日本への木材輸出のための原生林伐採の加速に、現地タスマニア島の怒りが広がっています。
東南アジアの森を破壊し続けた日本が、いよいよ地球最後の秘境の森林破壊にまで手をかけています。日本人としても問題意識を持ち、紙の消費量の削減や原生林を伐採した木材は買わないなど、輸入側としてすべきことがあるのではないでしょうか。
この事実を広くお伝えください。
↓ こちらのサイトをご覧下さい。(外部サイト) ↓
自然農塾 苗床作り 2012年4月29日
- 2012-05-17 (木)
- _自然農
田んぼでの作業2回目の今回は、苗床作りです。
4月1日に整えた田んぼは良好でした!
まず苗床に使うモミを選びます。
水の中にモミをいれて、水に浮かない中身のつまったものを使います。
田んぼの隅に苗床として使用するスペースを決めて、
表面をクワで浅く削りとります。
そこにモミを撒きます。
自然農では、田植えの時に苗を一本ずつ植えるんですね。
そのため、撒いたモミが重ならない様に手で広げます。
鳥よけとして周りに細い枝をさして糸も張ります。
鳥さん食べないでね。
苗床作りは「ていねいにやる事」がとても重要な作業で、
参加者の皆さんは前回よりいっそう真剣に取り組まれていました。
これから苗の成長が楽しみですね。
次回5月27日(雨天決行)は
苗床の草取りと一部田植え、田んぼの周りに大豆を撒く作業をします。
(苗は地元の方が育ててくれたものを使用します)
自然農塾では、
「この作業の時は、ちょっと興味があるから行ってみたいな。」
「忙しくて全部は参加できないけど、行ける時は行ってみたい。」
と思っている
単発での参加の方もお待ちしています。
一回につき 受講料 500円 交通費1000円 です。
車の手配がある為、お申し込みは3日前までに
下記までお願いします。
日本熊森協会事務局
〒662-0042兵庫県西宮市分銅町1-4
TEL:0798-22-4190
E-mail: contact@kumamori.org
5/13 くまもりの動物の棲める森再生実験地でのメンテナンス作業(兵庫県但東町)
- 2012-05-17 (木)
- _奥山保全再生
5/12 進む、本部のチェンソー講習会
- 2012-05-17 (木)
- _奥山保全再生
去年末から始まった本部のチェンソー講習会が、順調に進んでいます。今のところ、まだ卒業生は3名ですが、今年中に20名の卒業生を誕生させ、本部だけで今年中に人工林の2000本のスギを伐採して、山を自然林にもどしていく予定です。地元の方々も、間伐しても良い山を次々と提供して下さっています。
もう国が動き出すのなど、待っておれない。山が崩れるなど、取り返しのつかないことになる前に、間伐してしまおう。一般市民が立ち上がっているのです。国民のみなさん、応援してください。
5月12日 チェンソー講習会ステップ②の一場面
於:兵庫県宍粟市
日本の森を蘇らせたい、動物たちが人里に出て来て殺されなくてすむように、帰れる森を復元してやりたい・・・自分には何の利益にもならないことのために、毎回、会員のみなさんが、自費で参加費を払って参加してくださっています。
みなさん純粋で一生懸命だからでしょう、本部指導者も驚くほど早く確実に、参加者の腕があがっていっています。
この後の5月のチェンソー講習会の予定は以下です。一応チェンソーは使えるけれど、この際、しっかり基礎から勉強し直しておきたいという方も、ご応募ください。
5月17日(木) ステップ②
5月19日(土) ステップ③
5月24日(木) ステップ②
5月26日(土) ステップ①
スギの人工林を皆伐し、実のなる木を奥山に植樹 (ライオンズクラブ)5月13日
- 2012-05-17 (木)
- _奥山保全再生
くまもりの活動に賛同してくださった大阪のライオンズクラブのみなさんが、実のなる木の奥山植樹会を企画して下さいました。くまもりは、全面的に準備・協力させていただきました。とても楽しい植樹会となりました。
人工林伐採前のイメージ写真(近くの、スギ未伐採地)
スギ伐採後、明るくなった斜面にシカよけ網をパッチ状に張って造った植樹地 網の目が小さいのは、シカが角をひっかけて動けなくなり死んでいくのを避けるためです。
サルナシ(=コクワ)を一生懸命植えていた8歳の小学生 この日は、ウワミズザクラやヤマブドウなど、実のなる木をいろいろと植えていただきました。
「毎年、実のなる木を少しずつでも植え続けていきたい」植樹を楽しんでくださった参加者のみなさんの感想です。
国は、餌を求めて人里に出て来た野生鳥獣を効率よく捕殺したり、かれらが人里に入ってこないように柵を設けたり・・・人間を守ることにしか取り組んでいないと言っても過言ではありません。
こんななかで、まだまだ目に見えないような小さな流れですが、動物たちが山から出て来なくてもいいように、昔のような餌のある森を復元・再生してやろうという一般国民によるやさしい取り組みが兵庫県の奥山で実施されたことは、本当に心温まります。みなさん、ありがとうございました。
日本では、農薬ネオニコチノイドの規制なし (農林水産省農薬対策室)
農水省の担当部署に、電話しました。
くまもり「ネオニコチノイドは、日本でよく使われているのですか」
農薬対策室係官「カメムシやウンカ、ツマグロヨコバイを殺すために、農薬のネオニコチノイドは大変効果があり、田んぼなどでよく使われています」
くまもり「ハチが消えて、果樹園が困っておられますが」
農薬対策室係官「ハチが消えたこととの関連は、まだよくわかっておりません。ダニやウィルスによってハチが消えたという説もあり、現在調査中です」
くまもり「疑わしきは規制となりませんか。ヨーロッパでは使用禁止だそうですが」
農薬対策室係官「まだ結論は出ておりませんので、使用禁止にはしません」
くまもり「戦後、松枯れ対策に、膨大な薬剤の空中散布が行われてきましたが、山の中のいろんな虫たちを大量に殺しただけで、松枯れは止まっておりません。農薬会社が潤っただけです。疑いが起きた時点で、すぐに止められないのでしょうか。いまだに山に松枯れ対策として薬剤を空中散布していますよ」
農薬対策室係官「そちらの方は、林野庁の担当ですので」
くまもり「ありがとうございました」