くまもりNews
会報107号多めに印刷 再エネによる大規模森林破壊で地元は悲鳴、クマたち野生動物は生存の危機
- 2021-07-24 (土)
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会報107号では自然林伐採によるメガソーラーや尾根筋風力発電問題を特集しました。
今回多めに印刷したのは、会員ではない方々にも読んでいただきたいからです。
1冊100円で販売していますが、議員や社会のリーダー層に配布していただける場合は、無料進呈も考えています。
現在、再生エネルギーという美名の元、このような奥山水源の森を大規模に破壊する事業計画が目白押しです。
くまもりは、もうこの国は取り返しがつかないことになると、危機感でいっぱいです。
CO2の吸収源である山林を伐採して自然再生エネルギー工事を進めるなど、本末転倒です。
私たち国民が声を上げない限り、お上は動けません。
みなさん、法規制を求めて、みんなで大声を上げましょう!
以下は、会員のみなさんに連帯の気持ちをこめて会報発送を手伝ってくださっているボランティアの皆さんです。
(於:本部事務所3階)
西宮市の市議会議員さん(くまもり会員)も、あいた時間にやってきて手伝ってくださいました。
会報発送ボランティア20210709
会報発送ボランティア20210710
会報発送ボランティアのみなさん、いつもありがとうございます。
7月19日総勢18名でクマたちの餌場造り 秋の植樹地の地ごしらえに汗を流す (兵庫県豊岡市)
- 2021-07-21 (水)
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今回の本部主催作業には、多くの方がボランティアとして自車で参加してくださり、作業がぐんとはかどりました。
参加者のうち8名の方は、自然農に取り組んでおられる「神慈秀明会豊中支部」(大阪府)のみなさんでした。
先日行われた森山名誉会長の講演を聞かれて、すぐにでも奥山保全に協力したいと熱い思いで来てくださいました。
今回の作業地は、20年ほど前にスギの人工林だった場所を皆伐した跡地で、これまで何度か実のなる木の苗木を植えてきました。しかし、急斜面で豪雪地帯のため、春に雪がなだれ落ちる時にシカ除け柵が一緒に倒れてしまい、あっという間にシカに苗木を食べられてしまいます。このようなわけでなかなか苗木が育たず、苦労している場所です。
現地には、午前11時ころに到着。午前1時間、お昼をはさみ、午後3時間作業を行いました。
植樹予定地の階段化
この日は最高気温が37度を超える猛暑日でしたが、皆さん和気あいあいと楽しそうに一緒に汗を流してくださいました。
野生動物たちのために!次世代のために!
秋には、実のなる木を植えていきたいです。
その時はみなさん、またご協力ください。
本日は、どうもありがとうございました。
素敵すぎる サントリー 天然水の森 の広告
- 2021-07-18 (日)
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和歌山県の会員Fさんが、7月14日の新聞に掲載されていたサントリーの広告がまるで熊森だとして感激し、新聞を送ってくださいました。
新聞広告の中の言葉
サントリーの天然水は、森に降った雨が、
およそ20年かけて森の大地でゆっくり濾過され、
ミネラル分を授かっておいしくなった地下水。
健やかな森の力を借りて生まれます。
森がこれからもずっと天然水を生み出す力を
持ち続けられるように、森を元気にする。
それが私たちの大切な仕事になりました。
私たちが、この活動を通して学んだことがあります。
森の土壌や微生物、樹木や草花、鳥や動物たち、
森が様々な生き物で溢れていれば、
彼らのおかげで森はいっそう健やかになってゆく。
そうしてはじめて、ニンゲンは
おいしい天然水をいただくことができる、ということ。
未来の子どもたちへ水を贈る。そのために森を贈る。
「天然水の森プロジェクト」を、
サントリーは100年先200年先のために
ずっと続けてゆきます。
熊森から
ミネラル分を授かっておいしくなった地下水、
クマの棲む森が最高の保水力を誇る森で、
クマたち生き物が豊かな森を造っている。
賞をとられた広告とのことですが、熊森もこの広告に最高賞をさしあげたいです。
というか、まるで熊森作成の広告ですね。
7月17日(土)14時~★ストップ!!錯誤捕獲★第3回くまもりオンラインシンポジウム
- 2021-07-17 (土)
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◆2019年は5283頭、2020年は6002頭のツキノワグマが捕殺され、乱獲が止まりません。その1つの要因として、シカ・イノシシ用の罠にかかったクマが放獣されず殺処分されているという「錯誤捕獲」問題があります。
クマだけではなく、様々な殺される必要のない野生動物たちがくくり罠に多数錯誤捕獲されて、足を失ったり、死亡したり、殺処分されたりしていますが、実態は誰も把握できていませんでした。「くくり罠=日本残酷物語」
◆日本で唯一、許可捕獲実施主体を猟友会から行政へと移行させた長野県小諸市で、鳥獣保護管理の専門員を務め、不明な点の多かった錯誤捕獲の実態を発表された竹下毅さんをゲストに迎え、錯誤捕獲をどう防いでいくかを考えます。
九州で原発4基分の再エネ電力がムダになる日も なぜ再エネ電力は捨てられるのか
- 2021-07-18 (日)
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鹿児島七ツ島メガソーラー発電所ー京セラ提供
なぜ、再エネの電力が使われなかったのか。
・
九州電力株式会社より
晴れの日の日中は太陽光発電で造った電気の余剰分を揚水に使って、夜、揚水発電を行うが、それでも余るときは出力制御を要請する。
電力会社は、電力の需給バランスを保つため、電力使用量が少ない時には、発電会社に一時的に発電の抑制を求める「出力制御」を行う。例えば春や秋は、冷暖房の使用が減る。電力需要が少ないのに、発送電を続けて需給バランスを崩してしまうと、周波数の乱れなどによって、最悪の場合、大規模停電の事態を引き起こす。
このため、電力が余りそうな日には、①火力発電②バイオマス発電③太陽光・風力発電④水力・原子力・地熱発電――の順に、発電会社に出力を抑制してもらうルールになっている。この順序は、発電コストのほか、発電量の調節が容易かどうかによって決められた。
熊森から
晴天の昼間は大量に太陽光で発電した電力が余ってしまいます。
再エネの出力制御は、再エネ導入が進む北海道や四国でも発生するとみられており、九州だけの問題ではなくなりつつあるそうです。
九州で再エネが余る日は、電力需要が大きい本州などに送電すればいいのですが、送電する連系線の不足でまだ、実現できていません。経済産業省によると、送電連結線の使用実現は2030年代後半になるということです。
自然、水源の森、多くの野生生物たちの生息地を壊してメガソーラーや風力発電の電気を造る。これはもう自殺行為以外の何物でもありません。しかも、そのようにして作られた電気が無駄に捨てられる日が年々増えていくとは、なんともかともやり切れない。現代人がやることの愚かさ、罪深さに絶句です。
・
祖先が経験から、絶対に手を入れるなと言い伝えてきた山の5か所
熊森作成
今年5月15日に熊森が実施した
以来、私たちは、この問題は個々の地域だけでは闘えないと感じ、再エネ問題を考える全国連絡会の立ち上げを準備してきました。
いよいよ、明日、オンラインで全国再エネ問題連絡会の立ち上げを行います!
マスコミの皆さん、取材していただき、全国に知らしめてください。
全国で再エネ問題で闘っておられるみなさん、
自然、水源の森、多くの野生生物たちの生息地を守りたいみなさん、
つながりましょう!
拍手!広島県安芸太田町の橋本博明町長、広島西ウィンドファーム事業受け入れに反対声明
- 2021-07-17 (土)
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祝 安芸太田町は(仮称)広島西ウインドファーム事業を受け入れないことを決定しました!
橋本町長に感謝の言葉を!
〒731-3810 広島県山県郡安芸太田町大字戸河内784番地1
電話番号 0826-28-2111(代表)
FAX番号 0826-28-1622(代表)
安芸太田町役場 橋本博明町長様
対象事業の実施想定区域
令和3年2月25日 環境影響評価方法書の縦覧終了
1992年以来、兵庫県から何度も訪れた場所です。
あとは、広島市と廿日市市がどうするかです。
・
小泉進次郎環境相は7月6日、の立地規制を検討することを発表した。
2021年2月15日に長周新聞がこの計画について詳細な記事を掲載されていたことがわかりました。ぜひお読みください。
全国再エネ問題連絡会立ち上げオンライン会議のお知らせ 7月18日(日)13:30~15:30
- 2021-07-15 (木)
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全国でメガソーラーや大規模風力発電問題に取り組む団体が連携するための、「全国再エネ問題連絡会」を立ち上げます!
立ち上げに伴いオンライン会議を行います。
団体、個人、マスコミなど、我が国の国土保全に責任を持ちたい方はぜひご参加ください。無料
日時:2021年7年18日(日)13:30〜15:30
場所:オンライン(ウェビナーで開催)
要・事前申込み
事前に下記の内容をご記入の上、メールでお申し込みください。
・お名前
・お住まいの都道府県名
・所属団体がある方は団体名
*団体の代表の方には、今回の会議で取り組みなどの紹介をお願いしますので、簡単に明記して下さい。
メール宛先:saiene@kumamori.org
申し込み締め切り7月17日17時まで。
問い合わせ先
0798-22-4190
(一般財団法人日本熊森協会まで)
全国再エネ問題連絡会について
外資を初めとする投資家による、今もうかればいいだけのメガソーラーや大規模風力発電などの無責任で無茶な設置事業が、現在、目白押しに全国で計画されています。我が国にはこのような問題に対する法規制がほとんどないため、裁判所に訴えても事業を止めることはむずかしいです。
自然エネルギーの推進は大切ですが、それが森林や草原など残された自然を破壊し、そこで暮らしていた生き物たちを死に追いやったり、地域住民の健康や生活を害するものであれば、何をしていることかわかりません。
(活動目的)メガソーラーや大規模風力発電などの再生エネルギー問題に取り組んでいる全国の団体や個人が 連携し、国及び関係機関へ多くの国民の声を届けること により、豊かな自然環境を保全し、安心安全な住民の生活を守る再生可能エネル ギー事業を推進する制度を国や地方自治体に作っていただくための全国ネットワークです。
(活動内容)
(1) 国、議会、地方自治体及び関係機関への政策提言
(2) 各地の活動の情報交換
(3) その他目的を達成するために必要な活動
(構成員)
メガソーラーや大規模風力発電などの問題に取組み、本会の目的に賛同する団体等
(会費)なし
呼びかけ人(北から)
太白カントリークラブ メガソーラー建設に反対する会(宮城県)
函南町のメガソーラーを考える会(静岡県)
平群のメガソーラーを考える会(奈良県)
宇久島の生活を守る会(長崎県)
日本熊森協会(全国)
土砂崩れの9割は林業が原因 自伐型林業推進協会の中嶋健造代表理事
- 2021-07-08 (木)
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7月7日、兵庫県の七夕様は、大雨でした。
各地で土砂災害の警報が出ています。
自伐型林業推進協会の中嶋健造代表理事は、この度、調査の結果、山崩れの9割以上が、林業による皆伐地、林道、作業道であると発表されました。
政府は「林業の成長産業化」と称し、巨大な高性能林業機械に多額の補助金を出し、皆伐を奨励しています。高性能林業機械を使うには幅の広い林道や作業道が必要で、それが崩壊の原因の一つになっているのです。
熊本県球磨村の皆伐地
※週刊朝日 2021年7月16日号より一部引用
熊森から
球磨村の皆伐地の山の写真を見てぞっとしました。
こんなの、もはや山じゃない。
山に手を合わせてきた祖先の文化はどうなってしまったのでしょうか。
熊森も、山崩れの現地をこれまで各地で見てきましたが、中嶋代表のいわれる通りだと思います。
山は、林道からよく崩れています。
今の林道の幅が広すぎるからです。
なぜ広い林道を造るのか。
大型機械を入れるためです。
なぜ大型機械を入れるのか。
もうけるために国が補助金まで出して推進しているのです。
とにかく、山に大規模な手を入れることをもうやめませんか。
林野庁は、国有林の100ヘクタール皆伐計画をやめるべきです。
林業でもうけることよりも、命を守ることの方が大切です。
日本人は、欲張り過ぎると不幸になる昔話を、もう一度読んだ方がいいですね。
ここで反省しなければ、本当に子どもたちにもう笑われますよ。
私たち大人は気づかないうちに、みんな狂ってしまっているのではないでしょうか。
熱海の土石流に思う JR東海と国交省は 今からでも遅くない リニアを中止しましょう
- 2021-07-07 (水)
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だめだとわかっても方向転換することができず、とことん破滅するまで突き進むなら、それはあまりにも愚か者です。狂気です。
合理精神の欠如は日本人の特徴という人もいます。そうかもしれませんが、時代は昭和ではなく、もう令和なのです。
JR東海と国交省は、熱海の土石流事故のすさまじさを映像で見られましたか。
盛り土が原因ですよ。
東京ー大阪間をほとんど地下で走るリニアは、天文学的な残土を生み出します。
JR東海は、残土処理として山の谷を埋めるそうですが、大雨の度に、熱海と同じことが各地で起きるようになります。
子供でもわかることです。
●南アルプスの最大1400メートルの地下を貫通させるリニアトンネルは、前例のない工事です。環境への負荷が予測できません。
しまったと思うようなことが起きても、もはやトンネルを元通りに埋め戻すことなど不可能です。国土大破壊をどう償ってくれるというのですか。
●コロナ後の社会は、リモートが進みます。リニアが赤字路線となることは確実です。
●新幹線の3倍の電気を消費するリニアは、二酸化炭素の排出量を減らすという世界の流れに反します。
私たちの政府は、JR東海に超低金利で3兆円を貸しています。
リニアの総事業費は7兆円です。
これまでに使ったのは1兆円です。
7月5日の朝日新聞も、まだ遅くない、JR東海と国交省は、いったん立ち止まって事業の是非を再検討しようと社説で述べています。
JR東海と国交省が、熱海の土石流を見ても尚、リニア建設に突き進むなら、私たち国民は本当に心の底から「JR東海と国交省、目を覚ませ!」と、叱ってあげましょう。
人間は狂う動物です。狂っているものに対して本気で叱ってあげる。これこそ最高の愛情だと熊森は思います。皆さんはどう思われますか。
コロナ、熱海の土石流・・・天の声は、100%リニア中止せよです。
以下は、7月5日の朝日新聞社説です。
太陽光 37府県でトラブル 再考エネルギー
- 2021-06-29 (火)
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6月28日の毎日新聞が、太陽光発電設備の設置が引き起こす景観や自然破壊などの問題が各地で深刻化しているとして、トップ記事で特集を組まれました。
毎日新聞の調べでは、実に8割超の都道府県が太陽光発電をめぐる問題に頭を抱えていたことがわかったそうです。
3面にも記事が続いており、奈良県平群町の住民1000人による集団訴訟と固定価格買取利権が転売されて事業主体となる外資系投資会社がころころと別会社に替わっていく無責任体制が報じられています。
2020年時点で、500キロワット以上の太陽光発電施設は8725か所にも上っており、これらの3分の2は環境影響法(アセスメント)対象外。国立公園や鳥獣保護区にも太陽光パネルは並べられており、経済産業省は今後ますます増やしていく方針だそうです。
日本には、山を削り、森を裸にしてパネルを設置することに規制がないのだそうです。(なんてこった!遅れ過ぎ)
熊森から
太陽光発電をめぐるトラブルとして、土砂崩れ、濁水、景観悪化、反射光などが懸念されているそうです。それはそうですが、いつから人間は人間のことしか考えなくなってしまったのかと悲しみを覚えました。
まず一番に、生息地を奪われて息絶えるしかない野生生物たちの悲鳴が頭に浮かぶやさしい人間であらねばならないと思います。熊森のスローガンの中に、「他生物にも優しい文明が一番優れている」ということばがあります。
また、20年後に廃棄されるパネルのゴミ化問題、山をめぐる税制問題、そして、無責任なパネル設置が相次いでいる原因となる自然再生エネルギーが投資になる仕組み、私たちが無駄な電力を使い過ぎていないかなど生活様式への反省など、法整備も含めて、自然再生エネルギー問題はとても大きな問題を抱えていると思いました。
新聞社や雑誌社には、今後、自然再生エネルギー開発による生き物たちの死活問題、環境破壊問題を次々と大きく取り上げていってもらいたいです。
そして、地元の皆さんには、勇気を出して団結し、他生物のためにも、次世代のためにも、無茶なことをする投資会社と闘い続けてほしいです。
それでこそ大人です。熊森も声を上げ続けます。
当協会顧問の世界的な科学者である安田喜憲先生は、日本文明の特徴を、「祖先への感謝、未来への責任、生きとし生けるものへの畏敬の念」と言われています。(完)