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カテゴリー「豊能町誤捕獲クマ「とよ」」の記事一覧

4月10日 きれいにそうじしました 「とよ」の運動場

最近「とよ」は食べ物でつっても寝室に入ってくれなくなり、運動場のお掃除ができず困っていました。

4月10日午前6:30、副住職さんから、寝室に「とよ」閉じ込め成功の電話をいただきました。

チャンスです。5名で駆けつけて、久し振りに12:30まで、きれいにおそうじしました。

プールはピカピカ。地面も新しいパレットを敷き詰めてやり、きれいになりました。

寝室の戸をあけてやると、すごいスピードで飛び出して、運動場をダッシュしていました。

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冬籠り前はあんなに肥っていた「とよ」ですが、今では元の体型に戻っています。よかった。ブドウをおいしそうに食べているところです。

熊森(9)[2]

新しいパレット、気持ちいいね。

熊森(4)[2]

熊森(7)[2]

きれいにしてもらったプールの水を、うれしそうにごくごくと飲んでいました。何度も何度もプールに入っていました。本当に水が好きなクマさんです。

 

結局「とよ」を、6時間も寝室に閉じ込めていたことになります。「とよ」、ごめんね。

 

3月19日 高代寺の「とよ」冬ごもり明け <速報>

冬ごもり明けした3月20日の「「とよ」のようすが、新光風台に住むK会員から届きました。以下にご紹介します。

 

2か月ぶりに見た「とよ君」極めて元気、プールに入って水を飲んだり、檻に這い上がって、ひさしの上を歩いて右側から下りたり、遊びまくっていました。
4号寝室に入って、何か食べて来ては又、運動場でゆっくりと常同行動。「ウンチ」もシッカリと出していました。
冬ごもり中は何も食べていないので「糞」はしませんでしたが、今日は気持ちよさそうに「ウンチ」していました。
表情も穏やか、可愛かったです。
何か食べる「餌」を与えてやりたいです。(熊森本部から:さっそく本日、お世話隊長が食料を持っていってくれました)
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「とよ君」と声をかけると、「フゥーッ」と息を吐きながら、2か月ぶりにご対面
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 檻の東から登り
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 ひさしの上でしばらくお休み
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檻の西側から降りていた
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プールに入り、おいしそうにがぶがぶと水を飲んでいた
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かわいい、穏やかな表情で話しかけてきましたよ
 24日は「とよ君」のお世話が久しぶりにできます。がんばりましょう。
(熊森本部から)
K会員、いつもありがとうございます。

2月20日 ガールスカウトに、本部環境教育部が「とよ」を題材にした初授業

今回お話を聞いてくださったのは、大阪のガールスカウトの子どもたち、リーダー、保護者の方々です。

「とよ」が高代寺で飼われるようになったいきさつや、「とよ」を通して見えてくる、日本の森や自然の問題をお話させていただきました。

すでにこの団のスカウトは、「とよ」に3~4回会いに行ってくださっているので、「とよ」の写真が出るたびに、大喜びしてくれました。

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お話の後のクイズ大会では、様々な面白い意見が出されました。

子どもの想像力に、改めて驚かされます。

 

「クマたちが安心して暮らしていくためにはどうしたらいい?」とたずねると、

「人間だけが住んでいるんじゃないことを、人間が理解しないといけない」

と言ってくれた子がいました。

まさに、私たちが伝えたいと思っていること、そのものでした。

私たち人間は、たくさんの植物や動物たちが織り成す自然の恩恵を受けて生きているということを、これからも多くの子どもたちや人々に伝えていきます。

 

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みなさん、とても熱心に聴き、質問してくださったので、嬉しかったです。

関係者の皆さん、貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。(SY)

3月の「とよ」君の劇、楽しみにしています。

 

<4月23日(土)、トヨちゃん保護飼育開始1周年記念イベント>

於:高代寺

あたたかな春の日差しの中、元野生グマ「トヨ」6才に会いに行きませんか?

楽しいプログラムを企画しています。詳しい内容は追ってご連絡します。

皆さん、是非、この日を開けておいてください☆

2月18日 大阪府高代寺 元野生グマ「とよ」の冬ごもり 熟睡中でした

異常暖冬ですが、高代寺山の山頂の最低気温は、このところ毎日零下を記録し続けています。

本部には、くまもり会員による冬ごもり中の「とよ」の安否確認報告が次々と届いています。みなさん、ほんとうにありがとうございます。

 

2月15日午後3時到着 Hさん

運動場のすのこの上に5日前にはなかったフンがひとつだけありました。

「とよ」が寝ている4番寝室の入り口のワラの奥をじっと見ていると、黒い物が動き耳のような丸いものが見えたと思った次の瞬間、ひょっこり頭をあげた「とよ」の顔がこちらを向いていました。ぬれた鼻が光り、口が少し開いていました。

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奥の黒い塊が「とよ」

カメラを向けたら、すぐにまた頭を下げて寝てしまいましたが、生きている「とよ」を、確かにこの目でみることができました。

 

2月17日 K氏H氏さん

高代寺山頂は寒い北風の中、あられが降っていました。

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右端寝室で冬ごもり中。扉をまだ自分で閉められず、少し開けたまま中で寝ている。

暗くてハッキリとは確認できませんでしたが、「とよ」は、4番寝室で休んでいる様子でした。プールの水はきれいなままでした。そっと見守って下山しました。獣舎の横の梅のつぼみが大きくふくらんでいました。

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 うめのつぼみ

2月18日午後0時半到着 気温10度、晴れ お世話隊6名

「とよ」は、1月21に冬ごもりに入ってからも、太陽があたっている時には時々運動場に出たり、非常食のドングリが少し減ったと思ったら新しいフンが増えていたりで、完全には寝ないのかなと思われました。しかし、この日訪れて住職さんにきくと、最近は全く運動場に出ていないということでした。

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「とよ」が寝ている4番寝室をみんなで観察したところ、奥の方に「とよ」の体の黒いかたまりが見えるものの、全く身じろぎしませんでした。熟睡中のようでした。

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すきま風が寒いのか、「とよ」は開いた入り口に、自分で藁を積み上げていた

この日は、運動場に冬の間たまったフンなど片付けてやるつもりでしたが、「とよ」のあまりの熟睡ぶりに、そっとしてみんな何もしないで帰ってきました。

 

●いったん野生で大人になったクマでも、人間の飼育下で安心して、熟睡のような冬ごもりをすることが、確かめられました。

 

 

 

 

 

1月21日13時 「とよ」寝室に入ったまま 

本日昼1時、お世話隊はみんなで高代寺に到着。
雪はほとんど消えていました。

Hさんが先に獣舎まで行って、とよ君が寝室に
入っていることを確認しました。
次に、みんなでそっと様子を見せてもらいに行
きました。
とよ君は寝そべったまま、寝室から私たちが来
たのをじっと見ていましたが、これまでのように
飛び出してくることはありませんでした。

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寝室から外を見ているだけ 本日の「とよ」


クマの冬ごもりというのは、カエルの冬眠
などのように完全に眠ってしまうものではなく、
あくまでこもっているだけで、意識もあり、
冬ごもり穴の中でごそごそと動いたりもします。

野生で大人になったクマを飼育してみたら、
無事に冬ごもりに入れたみたい!
うれしくなって、お掃除もやめ、みんなで
そっと帰りました。


獣舎の前の梅が、かわいい花をつけていました。
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お寺のスイレン鉢には厚い氷が張っていました。
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これからもお寺のみなさんと、「とよ」を見守っていきます。
「とよ」の保護飼育を温かく応援してくださっている全国の
みなさん、いつもほんとうにありがとうございます。

追伸(お寺からの情報)
1月22日ー太陽が運動場にあたっている時に、とよは外に出ていた。
1月23日ー終日、寝室から出て来なかった。冬ごもり中。高代寺、
現在雪。
(会員からの情報)
1月24日―寝室から出て来ず。冬ごもり中。高代寺昼12時30分
曇り時々晴れ。気温2度。プール凍る

まだかなと皆で待つ 「とよ」の冬ごもり  大阪府豊能町高代寺山頂

1月18日。プールの水替えに訪れる。

到着、午前10時。昨日の最高気温6℃。

なんと、とよが運動場に出ていない。

この時刻にまだ寝室で寝ているではないか。

私たちの話し声を聞いても、寝たまま耳を少し動かすだけ。

すわ!ついに「とよ」冬ごもりに突入か。

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しかし、水を運んできた車の音を聞くと、元気いっぱい飛び出してきて、またいつもの常同行動を開始。

あーあ、観測史上最高の暖冬だからなあ。

 

プールの水を全部落とす。

最近は、プールの中で糞をしなくなった。今回もしていなかった。

プールは谷川のように水洗トイレにならないことをやっと学習したのだろうか。

空っぽのプールに入ってどうして水がなくなったのかなと不思議そうな顔をして、きょとんとしている。

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新しい水を入れてやると、真冬だというのに、うれしそうに何度もプールに入って、ごくごくと水を飲んでいる。

冷たくないのかな。本当に「とよ」は水が好きだ。

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平成27年度の京都府のクマ捕殺数は40頭を超えた。

絶滅の恐れがあるクマなのに、いったいどういうことなのだろう。

1昨年は、「とよ」を元いた京都の山に放してやろうと、会をあげて取り組んだがかなわず、悲しかった。

しかし、もし、山に放していたら、目の前のこのクマの命は消されていた可能性が高い。

「とよ」を見ながら、何が「とよ」の幸せか、改めていろいろと考えてしまった。

 

寝室のドングリはほとんど減っていなかった。

もう、脂肪は十分たくわえたから、何もいらないのだろう。

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和歌山県の花子はどうかと思い、山田さんに電話した。

「例年なら、クリスマスごろに冬ごもりに入るのですが、今年はまだそのそぶりもありません」との答えだった。

やっぱり・・・

 

野生グマはどうしているのだろうか。

兵庫県森林動物研究センターに電話してたずねると、「12月末以降、目撃がほとんどなくなりましたから、暖冬であっても、冬ごもりに入っているんじゃないですかね」という回答だった。わからないことだらけだ。

 

「とよ」お世話係の人達が、「とよ」が冬ごもりに入れるようにとある作戦を立てた。

さて、その作戦とは?うまくいくかな。

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お世話隊のみなさん、今年もよろしくお願いします。

 

 

 

12月29日 今年度最終「とよ」飼育報告 冬ごもりに入る気配なし

多くのみなさんに応援してもらって、4月9日から高代寺とくまもりで始めた5才の野生グマ「とよ」の保護飼育。

今年、最後のくまもりお世話日となった12月29日の報告です。

 

①獣舎をきれいにお掃除してあげたいと、総勢11名の熊森会員が集まりました。

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獣舎裏で、責任者の諸注意を聞くお世話隊員たち

 

しかし、最近なぜか、「とよ」は、おいしい食べ物でつっても、寝室に入ってくれなくなりました。この日も、とうとう、入ってくれませんでした。

「あーあ。おそうじができないよ」

仕方がないので、獣舎の外からできる範囲でお掃除します。

 

②プールの水の確保問題が解決したと思ったら、次は、排水問題です。

 

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外から、プールの水を替えてやりました。「とよ」は、プールが本当に好きです。この日は、12月というのに、お世話に行っている間に5回もプールに入って体を沈め、お風呂みたいに水に浸ってうれしそうでした。(冷たくないのかな)

そして、突然上がってくるのですが、犬のように、ブルンブルンと体の水切りを一切しないのです。よって、獣舎の地面は、水浸しになります。プールの水は、ごそっと減っていく。(「あーあ」獣舎が、びちゃびちゃや。「とよ」がうれしそうやから、ええけどな)

この獣舎の床のコンクリートには、直径10センチぐらいの穴がいくつかあけられていて、水は、この穴から地面の中にしみ込むように設計されています。しかし、この獣舎の下が、たまたま分厚い粘土層であったため、水が抜けないのです。

 

どうしたら獣舎の水はけを良くできるか、いろいろ考えてはみたのですが、難題です。一応今は、「とよ」の足が濡れないように、木製のすのこやパレットを通り道に敷き詰めてやっていますが、この際、専門家に入っていただこうと思います。来年になりますが、排水に関して専門知識のある会員さんがおられたら、熊森本部にご一報願えませんか。

 

③1本の棒を介して、人間とのふれあいが始まった?

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自分から頭をコツンと棒にあてて、甘えたり楽しんだりしているように見える「とよ」。すぐ横にお世話の人がいる。

 

以前は、人間を怖がって寄せ付けなかった「とよ」ですが、この頃、変化してきました。まず、常同行動のスピードがスローになってきました。

常同行動の道中に、お世話の方が箒の棒を突っ込むと、トコトコと歩いてきてわざとその棒に頭をコツンとぶつけ、向きをくるりと変えて元来た道に戻ります。何度も何度も、まるで楽しんで遊んでいるかのように、この行動を繰り返します。自分のすぐ横に人がいるのに、威嚇もしません。1本の棒を通して、人間とクマが身体をふれ合わせることができるようになってきたのでしょうか。

 

④この日、獣舎に、「とよ」がここに来たいきさつや、クマの生態について書かれたパネルを、取り付けました。

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⑤獣舎にお正月飾り

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「とよ」の食べる量は減りました。糞も1日に5個ぐらいで、多い時の半分以下です。

寝室に厚い板を敷いて、わらをたくさん入れてやり、窓には風よけのシールを張るなどして、いつでも冬ごもりに入れるようにしてやりました。

丸々と太ったことだし、みんなで冬ごもりに入るのを期待しているのですが、この日、そのそぶりもありませんでした。

今年は、観測史上始まって以来の暖冬で、神戸市の12月の平均気温は10.8度でした。当分、冬ごもりは無理かな。

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木製パレットの上をうまく歩く「とよ」

 

「とよ」良いお年を!

 

2015年のブログは、これで最終です。

熊森は、現場に通っていろいろな自然保護活動をしています。

忙しすぎて、なかなかブログにまで手が回りませんでしたが、がんばりました。

1年間読んでくださって、ありがとうございました。

みなさんも、良いお年を!

 

新光風台のみなさんが、「とよ」のためにスーパーの店頭でドングリ集め→今冬分充足、感謝

「とよ」が冬ごもりするためには、大量のドングリが必要であることを知った大阪府豊能郡豊能町新光風台有志のみなさんが、11月初めからスーパーの店頭にドングリ集め箱を置いてくださいました。ご協力いただいたお店のみなさん、ありがとうございました。食料品を扱っているので申し訳ないが協力できないと言われたお店もありましたが、なんと、その代わり、店長さんの呼びかけで、従業員のみなさんがドングリを集めて下さいました。

 

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店頭の箱に、「とよ」の食べるドングリ、食べないドングリを写真で表示

 

公園に落ちているドングリをひとつひとつ拾い集めるのは、腰が痛くなる大変な作業です。みなさん本当にありがとうございました。熊森会員のみなさんも、ドングリを集めて段ボールに入れ、郵送してくださいました。おかげさまで、今年度、「とよ」がお腹いっぱい食べられるだけのドングリが一挙に集まりました。

 

「とよ」に早く与えてやろうと、ご自宅の庭の固い柿の実を採ってくださった方がおられます。「とよ」が食べないので、段ボールに入れたままにしておいたところ、熟れて赤く色づき柔らかくなっていました。これを与えてみると、よく食べました。熟した柿は好きなことがわかりました。

 

「とよ」がドングリばかり食べるようになって困ったことがあります。週1回木曜日のお掃除の時、えさでつって「とよ」を寝室に閉じ込めるのですが、これまでの餌では、寝室に入ってくれなくなったのです。「とよ」が、ドングリよりも好きなものはないのだろうかといろいろと与えてみたところ、見つかりました。ブドウです。寝室の餌箱にブドウを入れると、すぐ飛び込んでくれました。

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木にぶら下げたブドウを食べようと、2本足で立ちあがった「とよ」

 

元野生グマ「とよ」に、イギリスから訪問者

大阪府豊能町高代寺で保護飼育中の元野生グマ「とよ」(5才)オスに会いに、いろんな人たちが訪れて下さいます。

10月末には、なんとイギリスから、ひとりの女性が来てくださいました。昨年度、イギリスで、「とよ」を山に放獣してやってくださいというネット署名が立ち上がった時、署名された方の一人だそうです。

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フリッパさんの話を聞きながら作業する会員たち

 

彼女は、本当に動物たちを愛していて、これまで世界をまわっていろいろな動物園などに飼育改善の提案をされてきた方です。この日は、「とよ」にぜひ遊べるものを入れてやってくださいと提案されました。そして、世界のいろいろなクマ施設で使われているハンモックなど、クマが遊べるものをいくつか紹介してくださいました。

 

1週間に1回の「とよ」の糞拾いも、いっしょにしてくださいました。80~90個の大きな糞の塊がありました。以前は、1日に糞を2個していましたが、冬籠り前の食い込み期に入ってからは、1日に12個の糞をしていることになります。獣舎中、もう、糞だらけでした。

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糞の中のゾウムシ(中央の白いもの

 

「とよ」は、ドングリから出てくるゾウムシが大好きで、ぺろぺろ食べます。しかし、糞を見るとゾウムシは死んでいるものの、全く元のゾウムシのままで、何も消化された様子がありません。では、一体何のためにあんなに喜んでゾウムシを食べるのか。ほんとうに、ふしぎです。

柿を食べた後の糞も、まるで食べる前の柿と同じじゃないかと思ったことがあります。

山の実りゼロの凶作年に、クマがギンナンの実を食べて、そのまま出しているとしか思えない糞をいくつか見たことがあります。

ある大学生が、同じことに疑問を持って、リンゴを食べた後のクマの糞を口の中に入れてみたそうです。そうしたら、糖分がきれいになくなっていることがわかったそうです。

食べる前と出てきた糞が、見たところ同じでも、クマは何かを吸収しているのでしょうか。わからないことでいっぱいです。

 

別れるときにイギリス人の女性に感想を聞くと、「今日一緒に作業してみて、くまもり協会の皆さんが、「とよ」に深い愛情を持って接していることがわかった。とてもうれしい。床がコンクリートではなく土であることや、プールがついているのはとても良いこと」と、喜んでおられました。

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プールが大好きな「とよ」

 

さっそく、後日、まず、天井からタイヤをぶら下げてみました。

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今のところ、「とよ」が、タイヤで遊んでいる気配はありません。

 

 

「とよ」がリンゴやカキにそっぽ、ひたすらクリとドングリを1日に10キロ

やはり野生のクマはリンゴやカキより、シバグリやドングリの方が好きなようです。

10月初め、会員のみなさんから送っていただいたクリや落葉広葉樹のドングリ30キロを、獣舎の運動場に山積みにしてみました。

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もちろん大好物のカキ、リンゴ、バナナ、クマフードもこれまで通り寝室の引き出しに入れておきました。

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4日目に行くと、30キロのクリとドングリが、殻だけになっていました。

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クリ、クヌギ、アベマキは、完全に殻だけ マテバシイのドングリ(中央ロケット型4つ)は食べていない

 

これまで、あんなに喜んで食べていたカキやリンゴ、バナナ、クマフードには、まったく手を付けていませんでした。

 

お寺の副住職さんのお話では、とよは7月の末か8月の初めころから、急に食欲が旺盛になって、「あれっ」と思ったそうです。

クリやドングリ等が届くようになってからは、そればかり食べ続けているそうです。

 

果樹の方がおいしいのでクマが山から出てくるようになったと、以前大学の先生たちが発表していましたが、とよに関しては間違いであることがわかりました。冬籠りするためには、おいしければいいのではなく、クリやドングリの成分が必要なのだろうという人もいます。良くわかりません。

 

しかも、とよは、去年の9月、その年に初めて入手できた常緑広葉樹のドングリであるマテバシイのドングリを与えると喜んで食べたのに、今年は食べません。

クヌギ・アベマキ・コナラの落葉広葉樹のドングリしか食べません。

ふるさとの冷温帯の落葉広葉樹林で母に教えられたドングリを、食べているのでしょうか。

 

大量にドングリを食べたからでしょう。獣舎内を拾って歩くと、20キロ位の大量の糞をしていました。表面が黒いのは3日前、茶色いのは2日前、白っぽいのは1日前の糞のようです。

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とよは毎日10kgほどのドングリを食べ続けています。
コナラ・アベマキ・クヌギ・クリを集めています。
熊森本部までお送りくださると嬉しいです。

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