くまもりHOMEへ

ホーム > 豊能町誤捕獲クマ「とよ」

カテゴリー「豊能町誤捕獲クマ「とよ」」の記事一覧

病状深刻につき、安静中の「とよ」

多くのみなさんに愛されている「とよ」は、現在、病状が深刻です。

体をできるだけ動かせないようにと獣医さんに言われており、安静が必要な状態です。

といって、とよに動かないように伝える手段がありません。

放っておくと、プールが大好きなとよは、プールに入ってしまいます。

 

そこで、8月7日、本部職員とお世話隊メンバーで、とよが寝室から少ししか出られないように、寝室前にバルコニーを造って閉じ込めようと突貫工事を行うことになりました。

バルコニー部分を設けようと思ったのは、とよが糞尿は寝室外でする習慣があるので、排泄時はバルコニーに出てきてトイレを済ませられるようにとの配慮からです。

もう最近は毎日の日課になってしまいましたが、この日も、本部職員は朝9時に高代寺に向けて、本部事務所を出発。

 

獣舎に到着すると、プールに入ってはいけないと獣医さんに言われているのに、やっぱりとよはプールに入っていました。

背中にはこのプールに住みついているカエル君が乗っかっていました。

プールに入って気持ちよさそうにしているとよ まつ毛が長いです。

 

餌を見せると、プールから上がろうとしました。しかし後肢が動かないため、なかなか上がれません。

前足の力だけで動いているとよ

 

この日は夜9時までかかって、みんなでバルコニーを造りました。電気をつけながらの作業です。

ついに完成したバルコニー 外は真っ暗

 

翌朝8月8日に行ってびっくりしました。バルコニーから出ようとして、とよが暴れたみたいです。床材を持ち上げてバルコニーの入り口に立てかけており、これでは、バルコニーにも出られません。あわててみんなでとよにつぶされないよう、バルコニーの補強工事を施しました。

 

ところが、次の日8月9日の朝行くと、またまた、とよがバルコニーの木の床を持ち上げて噛んで壊していました。

 

みんなで今度こそとよにつぶされないようにと、補強工事をさらに追加しました。

バルコニーに出られるようにしてやると、とよはあわててバルコニーに出てきて、2回分の多量ウンチをしました。きっと、寝室でしたくないと、がまんしていたのだと思います。

 

次の日8月10日の朝行くと、やれやれ、バルコニーはやっと無事です。

賢いとよは、学習したのだと思います。

 

バルコニーに顔出ししたとよ

 

獣舎がある場所は山の上ですから、夜は涼しくなりますが、日中はさすがに暑いです。

お世話隊の皆さんが、扇風機や冷風機を獣舎に持ち込んで、寝室とバルコニーに閉じ込められたとよが熱中症にならないように、日中は寝室内に風を送り続けてくださっています。

寝室前に、扇風機や冷風機の持ち込み

 

食べものも至れり尽くせりで、人間でも食べられないいい物を与えています。

寝室内で食事するとよ(食欲は旺盛)

 

本部スタッフとお世話隊は、毎日高代寺に詰めており、日中ずっと、とよの見守りを続けています。

住職さんたちも毎日のぞいてくださっています。

 

ボランティアさんの中には、仕事を休んでまで駆けつけてくださる方々もおられ、みんなとよが心配で、とよの回復を祈り、連日涙ぐましい努力を続けているところです。

一体、あの元気すぎるほど元気だったとよの身に何が起きたのでしょうか。

 

次ページに、経過を報告させていただきます。

 

どうした?!「とよ」

大阪府高代寺で保護飼育されてきたツキノワグマの「とよ」9才。

元野生グマで、最初は人間をえらく恐れていましたが、今では良くなついています。

元気に走り回わる愛らしい姿は、熊森の希望でした。

 

7月13日、お世話隊や副住職さんが、とよの異変に気づきました。

食欲不振。あんなに好きだったブドウも食べず寝ています。

風邪かなと思っていたら、7月16日、後肢が2本とも動かなくなっていることが判明したのです。

「とよ」は犬のように横になったまま、寝たきりになってしまいました。

 

何の病気?!。

みんな、もう真っ青です。全く原因がわかりません。高い所から落ちて骨折か?

大雨の中、会員の獣医さんに診に来てもらいました。

骨折ではない。血栓か椎間板ヘルニアが疑われるが、外からではわからないとのこと。

「とよ」は、寝室に寝たままで、4日間出てきませんでした。

もうだめ。

マジックハンドを使ってサクランボを口の前に差し出すと、1粒ずつなら食べることが分かりました。

とにかくサクランボで命を繋いでもらおうと、どんどん買ってきて与えました。

なんと、「とよ」は、この日、サクランボを15パック平らげました。

次々と「とよ」の口の前にサクランボを差し出すお世話隊の方は、最後、腕が動かなくなるまでがんばったそうです。

 

2本の前足だけで移動する「とよ」

 

本部は森山名誉会長を中心に必死で、クマにくわしい獣医さんを探し回りました。

和歌山県の北野支部長や室谷会長も、つてを頼って獣医さんを探しました。

動物園の獣医さんには、すべて断られました。

やっとのことで獣医さんを見つけて、「とよ」の動画をいくつか送って見てもらったり、現地に来てもらったりしました。

骨折ではないが、ヒビによる神経炎かもしれない。左足の甲を下にして足をひきづっているのは、脊髄損傷のサイン・・・。

いろんな診立てがありましたが、レントゲンを撮らないとわかりません。

痛みがひどいと食欲も出ないということで、とりあえず、痛みどめの抗炎症剤と胃の保護剤を飲ませることになりました。

 

おかげさまで、服薬によって痛みが抑えられたのか、「とよ」の食欲は戻ったのですが、まだ後肢が不自由なままです。

お世話隊を中心にお寺や熊森本部職員も入って、連日、お世話や見守りをしていますが、現在、完治のめどが立っていません。

若いクマなので、こんなことになろうとは夢にも思いませんでした。

 

とりあえず、みなさんに、「とよ」の現状をお知らせしておきます。

トヨくんに会いに行きました

はじめまして、私は、7月22日から8月4日まで、熊森協会でインターンシップさせて頂いている学生です。

 

私は動物が守りたくて、保護関係の仕事に就きたいと思いました。

自分なりに動物を守るにはどうすればいいのか考えた結果、環境を守ればその環境に生息している動物は悠々自適に過ごせるのではないかという単純な考えから始まりました。

今回初めて、動物保護関係の団体でインターンシップをすることができました。

経験を積んでいき、今後につながるようにしたいと思います。

 

7月22日に熊森協会が保護したクマ――トヨくんのお世話に行きました。

その時は雰囲気的に少しやせていて、構わないでほしいように見えました。

目線もずっと別のところを見ていて、たまにチラッとこちらを見るぐらいで、私に興味を持ってはくれなかったです。

前日の餌も手付かずで、ビタミン剤を入れたソーセージも少しいじったぐらいで、減ってはいませんでした。

 

職員さんもボランティアさんも、とても心配していて、食事を取らないことで栄養が足りなくなり、ますます衰弱しかねないので、何とか食事を摂ってほしく、トヨくんの好物を色々用意してマジックハンドで口元まで運んでみたり、親しい人が名前を呼んでみたり、色々な方法を試してみました。それでも食べなく、少し鼻を鳴らしてそっぽを向いてしまいました。

 

職員さんとボランティアさんも何とか元気にならないか相談したり、トヨくんを見てくれる獣医さんを探したり、お世話をするため毎日のように訪れるほど皆さんは心配でいっぱいでした。

寝室に引きこもったままのトヨ

 

ボランティアさんが用意してくださったものの中で、犬猫用のドライフードを与えてみたら、少しクンクンと匂いをかいだらパクパク食べ始めました、フードの量は少ないがきちんと栄養とカロリーが凝縮しており、活動や生きるために必要なものが詰まっているので、ちゃんと食べてくれて皆さんホッとしていました。

 

25日、また職員さんとトヨくんを訪れました。初めての時と打って変わって、色々食べていました。大きなマスカットを美味しそうに食べていたり、ボランティアさんが採ってくれた山菜をもぐもぐ食べていたり、終わっても口をこっちに向けもっと頂戴とねだっているように見えました。とてもではないですが、元気そうで何よりです。

飲んだヤギミルクが付いて、鼻が白くなっているトヨ

 

そんなトヨくんのために、ボランティアさんが雨でぬかるんでしまった運動場を新しい木の板で張り直し作業を行いました。

私も含め、皆で置く場所をどこにどう置けばトヨくんが過ごしやすいかを話し合って決めました。

トヨくんが早く元気になれるようお薬を用意し、好物の蜜蝋と合わせて与えてみたところ、お薬に気付かずペロッと食べました。

その後、トヨくんのところから事務所へ帰ったところ、ボランティアさんから動画が送られてきていて、トヨくんが運動場に出ていました。

お薬が効いたのか少し後肢を引きずりながらプールの横までいき、トイレができるくらい踏ん張れるようになっていました。

動画を見た職員さんもとても喜んでいて期待が高まっていました。

 

トヨくんが元気に運動場で動き回っている姿が見られないのは残念ですが、職員さんやボランティアさんと一緒にエサを工夫したり、運動場の模様替えをしたり、色々な方法を試して回復に繋がるように考えていき、トヨくんが元気になっていく姿を見ると、喜びとやりがいを感じました。

 

インターンシップ生 H

大阪の法人会員である豫洲短板産業株式会社のみなさんが、保護飼育中のクマ「とよ君」を訪問

5月26日(日)、日本熊森協会を長年応援してくださっている豫洲短板産業株式会社の森社長と大阪本社社員から8名、ベトナム支社のベトナム人研修生16人の計25名が、高代寺山をハイキング。その途中、とよ君を訪れてくださいました。

この日、とよ君はとてもフレンドリーで、お腹がすいていたのか旺盛な食欲でエサを食べていました。

 

すっかり人間にフレンドリーになった元野生グマ「とよ君」

 

ベトナム人研修生たちからは、

「クマは何を食べますか」→「果物やドングリです」

「肉は食べますか」→「魚は少し食べますが、肉は食べません」

「体長と体重はどれくらいですか」→「体長は132cmくらい、体重は推定100kgくらいです」

などの質問が出ました。

逆に日本熊森協会本部スタッフが、

「ベトナムにクマはいますか」

と尋ねたところ、

「マレーグマもツキノワグマも非常に数が減っていて、動物園でしか見たことがない」という返事でした。

 

獣舎前で記念撮影

 

豫洲短板産業株式会社は、ステンレス鋼板を取り扱う会社で、これまで、とよ君の水飲み容器やエサ入れの引き出し、フンを分解するコンポストなどにステンレス材料を提供してくださっています。

 

冬ごもり中に、とよ君がエサ入れのステンレス製引き出しにおしっこを何回かためていたことから、クマは冬ごもり中に排泄を一切しないという通説が間違っていたことが分かった話は、今年3月のブログに書きました。

森社長さんは、「これが例のとよ君が冬ごもり中トイレにしていた引き出しですか」と、豫洲短板製ステンレス引き出しに見入っておられました。

 

みなさんとても楽しかったようで、また来たいと言ってくださいました。

ぜひ、また来てください。

この日、クマファンが新たに多数誕生しました。良かったです。

 

速報 3月 18日 とよ君お目覚め

本日、とよお世話隊が訪れたところ、梅の花が満開の中、冬籠りしていたとよ君が、ゆっくりと寝室から出てきました。

この日の最低気温は4℃、最高気温は8℃でした。

(ちなみに、去年の冬ごもり明けは、3月13日でした)

冬籠り前と比べると、ずいぶんすらっとしています。

約3か月間、飲まず食わずでしたからね。

容器の中のクルミを少し食べるとよ

冬籠り跡の藁穴

いつでも水が飲めるように

いつでも食べられるように

 

とよ君、今年も人間と楽しく暮らそうね!よろしくね。

 

大阪市の企業会員社長が熊森本部を訪問

1月18日、くまもり企業会員である豫洲短板産業株式会社(本社:大阪市)の森晋吾社長が、今年も秘書の方とくまもり本部事務所を訪問してくださいました。

2004年のご入会以来、企業会員としていただいている年会費とは別に、毎年、年1回、ご寄付を持ってきてくださるのです。

また、「売り上げの一部は日本熊森協会に寄付されます」と明記された会社の自動販売機からのお金も持ってきてくださいました。

 

丁寧に包まれた寄付金を、森社長が室谷悠子くまもり新会長に直接手渡たされました。

 

左:森社長、右:室谷会長

 

お忙しい社長さんに申し訳ないので、ご寄付を頂けるなら熊森がお伺いさせていただきますと申し上げたこともありますが、社長さんは、「こちらが寄付させていただくのですから、当然こちらから出向かせていただきます」と言われます。くまもりとしては、申し訳ない限りです。毎年、本当にありがとうございます。

 

完全民間の熊森は、会員の会費だけでどうやって運営しているのかとよく聞かれます。

豫洲短板産業株式会社以外の法人会員や個人会員からも、自然を守りたいという私たちの理念に賛同して年会費以外に寄付金を入れて下さる方々がおられます。

会費を入れていただけるだけでもありがたいのですが、このような寄附にも熊森が支えられていることをお知りおきください。

 

今回来てくださった森社長の会社はステンレス鋼材を取り扱う会社です。

森社長は大阪府豊能町高代寺に誤捕獲グマの保護飼育のために獣舎を造る時、ステンレス製のどっしりとしたエサ箱の引き出しを4つ製作してご寄付くださいました。

 

昨年の12月31日から冬ごもりに入っている「とよ君」ですが、この前、訪れたところ、ステンレス製のエサ箱の中がおしっこでいっぱいになっていました。

「とよ君」は賢いので、寝床の藁をぬらさないように、トイレの場所をうまく考えついたのだと思います。

このことをお話しさせていただきましたら、森社長は大笑いされていました。

中のおしっこを捨てて、えさ箱をきれいに洗ってやりました

 

(もちろん、冬ごもりに入ったばかりの頃の話で、1月22日に行くと、エサ箱の中にはもう何も入っていませんでした。

本格的な冬ごもりに入ると、クマは排泄しなくなります。)

隙間から寝室をのぞくと目を開けた冬ごもり中の「とよ」1月22日

 

冬ごもり前の食い込み期の「とよ」に、毎年、友達とドングリを拾ってダンボールで送って下さる中学生の息子さんにも感謝です。

豫洲短板産業株式会社では今年、妙見山から高代寺方面への社員ハイキングを計画されているそうです。

その時はご案内しますので、ぜひ「とよの獣舎」を社員のみなさんに訪れていただくようお願いしておきました。

毎年恒例になっておりますが、この日も森社長と約1時間、歓談させていただきました。

社長様、秘書様、お忙しい中、本当にありがとうございました。

 

熊森も、「とよ」も、このような人々のやさしさや善意によって生かされているのです。

 

U

クマたちより 2018年もありがとう!!

クマの魅力を伝えるHP「くまプラネット」より、熊森の保護飼育クマ 太郎、花子、とよの2018ベストショットを贈ります。

今年の11月7日に天寿を全うした花子も含めて、たくさんのみなさんのお世話とご寄付で保護飼育が続けられています。今年もありがとうございました。来年も太郎やとよに会いに来てやってください。

クマたちの様子はのくまくま日記で公開中です。Facebookページもありますので、ぜひフォローください。https://www.facebook.com/KUMAplanet/

 

獣舎の柵に寄りかかって、くつろぐ太郎(7月22日)

 

プールの水を飲み、お世話隊Hさんをジィーっと見る花子(2月25日)

 

ミズをほお張って、無心にムシャムシャ食べるとよ(5月29日)

みなさま、どうぞ良い年をお迎えください!

くまもり本部2018年7月度 自然保護ボランティア募集(初参加、非会員も歓迎)

熊森協会本部では、各分野のボランティアを募集しています。

会員・非会員に関わらず、多くの方々にご参加していただきたいです。

学生さんや若い方も、みなさん誘い合ってご参加ください。

ご参加いただける方は、活動日の3日前までに電話、FAX、メールにて熊森協会本部事務局までご連絡ください。

本部電話番号 0798-22-4190

本部FAX番号 0798-22-4196

メール contact@kumamori.org

 

2018年7月の活動予定

 

<いきものの森活動>

7月7日(土)植樹地の草刈り(兵庫県豊岡市但東町)

午前8:00に阪急夙川駅南口ロータリーに集合してください

  • いきものの森活動は人工林の間伐や実のなる木の植樹、クマの潜み場の草刈りや柿もぎなど、兵庫県北部を中心に実施しているフィールド活動です。参加者のペースに合わせて活動を進めていきますので、どなたでもご参加いただけます。

現地までは本部が用意した車にご乗車いただけます。

雨などで中止になることもあります。

ネットの中を草刈りします

<環境教育例会(於:本部事務所)>

7月2日(月) 毎月第1月曜日

  • 小学校や保育施設などで、森や動物の大切さを伝える環境教育を実施しています。環境教育例会では、授業に向けての練習や打ち合わせ、プログラムの作製を行います。絵本の読み聞かせや紙芝居にご興味のある方、子どもがお好きな方、ぜひご参加ください。

保育施設でのフィールド環境教育

<とよ君ファンクラブ(大阪府豊能町高代寺)>

7月3日、10日(満席)、16日、24日、31日

(第1,2,4週は火曜日、第3週のみ月曜日)

  • 大阪府豊能町で保護飼育しているツキノワグマのとよ君のお世話です。

現地までの交通手段は本部にご相談ください。

たけのこを頬張るとよ

<太郎と花子のファンクラブ(和歌山県生石町)>

7月22日(日)(毎月第4日曜)

参加費:1000円(交通費)

  • 和歌山県生石高原で保護飼育しているツキノワグマの太郎と花子のお世話です。

タイヤにしがみつく太郎

環境教育以外は兵庫県ボランティア保険(4/1~3/31の年間500円)への加入が必要です。

自車参加も可能です。

たくさんの方のご応募をお待ちしております。よろしくお願いします。

最近の「とよ」の一週間分の食料

とよの食料は、毎週一週間分を買い込んで冷蔵庫に保存して与えています。

以下の写真は、6月26日に買い込んだ一週間分の食料です。

リンゴ、キウイ、ブドウ、モモ、ハダンキョウ、ヤマモモ、サクランボ、ミズ(山菜)

季節によって変わりますが、いつも一番に「とよ」が飛びつくのは、クルミです。

この日の3位までの順位は、以下でした。

1、クルミ、2、ブドウ、3、ヤマモモ・・・・

ふつう、クマは音を立てずに食べますが、

なぜか、ミズを食べる時だけは、バリバリと音を立ててムシャムシャと食べます。

 

この他に、市販の固形クマフードを一日数百g与えています。

この季節の「とよ」の1日の食料は重量にすると2キロぐらいです。

 

獣舎の中にひさしを造っておいてよかったです。

「とよ」はひさしに登って遊ぶのがとても楽しいようで、よく登っています。

やはり、クマは登るのが好きなのでしょうか。

ここは風が通って気持ちいいな

(Wクリックして拡大していただけると、とよのお顔の表情が良くわかります。)

 

囚われの身ながら、とよが、生き生きと楽しそうに暮らしてくれているのが、私たちの何よりの喜びです。

大阪府北部で震度6弱 とよ元気でした

6月18日午前7時58分、本部のある西宮市で、短時間ながら身に危険を感じる地震がありました。

携帯電話にはすぐ、震源地は大阪府北部と出ました。直ちに通話制限がかかり、携帯は使用できません。

23年前の阪神大震災よりは明らかに規模は小さかったのですが、念のため、熊森本部はラインや固定電話でスタッフ間の安否確認をすばやく行いました。大阪府北部への電話は不通でした。

 

「とよ」だ!

 

「とよ」が暮らしている高代寺は、大阪府北部にあるのです。

 

この日はちょうどお世話日。前日までに買っておいたおいしい果物をいろいろ持って、車で高代寺に向かいました。「とよ」にとって、こんな大きな地震は初めての体験でしょうから、こわくておびえているのではと心配でした。

 

高代寺に、到着。

お寺は大丈夫でした。

獣舎も、問題ありませんでした。

獣舎、OK

 

次は、「とよ」です。

「とよ」は、何事もなかったように元気でした。

良かった。

好物の山菜や果物がもらえるのがうれしくて、待っていた感じでした。

お世話係の人たちを見ると、自分からさっさと寝室の餌箱に向かい、いつもの手順通り運動場のお掃除が終わるまで、寝室に閉じ込められての食事となりました。

「今日は、どんなものを持ってきてくれたの?」

 

獣舎のお掃除が終わってから、運動場にいつものように、山菜のミズ、ブドウ、サクランボ、キイチゴ、ビワ、ハダンキョウ、クルミ・・・などを並べてやりました。「とよ」はみるみるうちにおいしそうに平らげていきました。目が生き生きとしており、とても楽しそうです。

一番に食べたのはブドウでした

 

「とよ」はどんどん人間と心通わすようになってきています。

お世話係の人たちによると、以前いつもしていた行ったり来たりする常同行動は、今はもうしません。

すっかりおだやかになって、獣舎内でゆったりくつろいでいる感じがするということです。

 

シュレーゲル(カエルの一種)がプールに泡のような卵を産みつけると、気味が悪いのでしょうか。なぜか「とよ」は、あんなに大好きなプールなのに、入らなくなります。仕方がないので、お世話係の人たちは、泡のような卵をそっと取って、山中の池に持って行ってやります。獣舎にはカエルが何匹か住んで?いますが、それは気にならないようで、平気な顔をして同居しています。

 

「とよ」のかわいさは写真だけではなかなか伝えられません。ぜひ、熊森HPトップより、「くまプラネット」の「くまくま日記」で、最近の動画を見てください。

 

 

フィード

Return to page top