くまもりHOMEへ

ホーム > 豊能町誤捕獲クマ

カテゴリー「豊能町誤捕獲クマ」の記事一覧

8月27日 とよ君ファンクラブ 元野生グマの飼育に挑戦

とよは、お世話に行くと、私たちを見て、すぐに寝室の餌箱の所に飛んできました。

木曜日以外は、お寺が餌や水をやって、健康観察をして下さっています。

まず、お寺との連絡黒板を読んで、1週間に食べたものや体調をチェックします。

 

今週も元気にしていたことがわかりました。良かったです。

餌箱には新鮮な水と果物を入れます。バナナ10本、スイカ半玉、すぐに食べ終わっていました。追加です。

s-P1030025

とよが食べている間に、鉄の扉を閉めて寝室に閉じ込めます。

次に、プールの掃除から始めます。余り掃除が長引くと、もう出たいと言って、扉をたたき始めるのだそうです。この日は、掃除が終わるまで約2時間、とよはおとなしく寝室で待っていました。

s-IMG_4177

最近なぜか、とよはプールに糞をします。自然界では、谷川に入った時、糞尿をしていたのかもしれませんが、プールの水は流れないので、ここでしてもらったら困ります。しかし、どう教えたらいいのかわかりません。とよも、流れない水があることを不思議に思っているかもしれません。

 

山上には水道がないので、夏場は井戸水だけでは追いつかず、たくさんのポリタンクで運んできた水を、プールに入れていきます。これはかなりの重労働です。やっとのことで、3分の1程度の深さにまで水が入りました。とよには悪いけれど、今日はこれで限界です。だれが給水車かタンク車を貸してください!

 

s-IMG_4200

 

運動場の掃除が終わってから、とよがどの果物から食べるか見ようと、運動場に果物を並べてみました。本当はもっと野菜的な物も与えたいのですが、何をやっても市販のクマフードと果物しか食べないので、しかたがありません。トマト、キュウリ、ナス、トウモロコシ、ゴーヤ・・・どれも食べません。

s-IMG_4213

 

いよいよ、寝室の扉を開けてやります。

なぜか、また、運動場の東端を行ったり来たりの常道行動が始まりました。どうしてこのような行動をとるのか、私たちにはわかりません。以前は必死で行ったり来たりしていましたが、最近は、行ったり来たりしますが、それほど必死でやっているようには見えません。

そのうち、プールに飛び込みました。

 

s-IMG_4225

 

とよは、プールが浅いので、一生懸命姿勢を低くして水につかり、ごくごくと音を立ててプールの水をおいしそうに飲んでいました。山にいた時も、こうやって谷川の水を飲んでいたのでしょうか。私たちが見ている間に3回、プールに入り、私たちをちらっと見上げていました。

濡れたままで体も振るわずあがってくるので、せっかく新しく敷いてやった藁が、すぐにぐちょぐちょに濡れてしまいました。仕方がありません。

また常道行動が始まります。運動場に置かれた果物は、ちらりと、目で追っていました。

取りやすかったのか、そのうち、一瞬にして梨をくわえ、常道行動しているところまで持って行って食べました。その早いことと言ったら、一瞬にして食べ終わりです。再び常道行動にもどります。次に狙ったのは、ブドウです。巨峰の所にさっと来て、一房を一瞬にして食べ尽くしました。ペロッとしたら、巨峰が全部消えていたという感じでした。味わって食べているとはとても思えません。

s-IMG_4244

とよ、来週また来るね。元気でね。

この日お世話に来てくださった皆さんです。

s-IMG_4273-lvl(1)

とよの獣舎の後ろの柿の木に、実がびっしりと付いていました。甘柿だそうです。実ったら、お寺の皆さんがきっと食べさせてくださると思います。

s-IMGP0490

ほんとうに、ここは抜群によい環境です。心配した夏場の蚊も、そんなに多くはありませんでした。(クマにはフィラリア病はないそうです)
お寺の皆さんに改めて感謝して家路につきました。

7月16日 「とよ」元気です 

ふだんはお寺の皆さんがお世話してくださっていますが、木曜日はくまもりのお世話日です。

大阪府豊能町高代寺クマ保護獣舎に集合です。

みんな大変ですが、お世話隊は「とよ」に会うのが楽しみでなりません。

夏場は水が不足します。

この日は、水遊びが大好きな「とよ」のために、家から20リットルのポリタンクに水を入れて持ち寄りました。

 

まず、好物を与えて、寝室に「とよ」を誘導します。

「とよ」は賢くて、最近はこの手順を覚え、さっさと寝室に入ってくれます。

s-IMG_0449

 

まるでフルーターです。野菜はなぜか食べません。

どうやって食べているのか、寝室の隙間からそっとのぞいてみました。すごい食欲で、ムシャムシャ食べています。

s-IMG_0471

スイカは一番に持ち出して、赤い部分だけ食べています。

「とよ」の食事後の食器の中です。モモの種は、容器外に捨ててありました。

s-IMG_0482

 

「とよ」が食事中に、プールの水替えをします。

s-IMG_0188

少しですが、きれいな水が入りました。(これで約400リットル=ポリタン20個分)

s-IMG_0774

「とよ」を寝室から出してやりました。

s-vlcsnap-2015-08-04-00h16m21s201

プールに入って、ブクブクとおいしそうに水を飲んでいました。

今日のプールは水深が浅いので、ちょっととまどっているようでした。

何度も出たり入ったりします。そのたびに泥足で入るので、水が汚れてしまいます。

しかし、お世話隊のみなさんは、そんな「とよ」を、目を細めてみているのでした。

お世話隊のみなさん、ご苦労様でした。

s-IMG_0195

 

 

7月30日とよ君の世話

毎週木曜日に大阪府豊能町高代寺で飼育されている「とよ」の世話には、北大阪や兵庫の阪神地区の会員さんらが参加してくださっています。この日は、本部からも1名参加しました。

「とよ」が高代寺に獣舎へ移って、まもなく4ヶ月です。
この間、新しい獣舎に慣れるだろうか、エサは何を食べるだろうか、世話をする高代寺の方々 と熊森会員、参拝者の方たちに慣れるだろうかなどいろいろと心配がありました。

「とよ」は幸い、新しい環境には慣れてきましたが、食べ物については今も試行錯誤が続いています。
「とよ」は捕獲された 時に4歳でしたので、自然の中である程度の好みができていると思われます。また同じ食べ物でも、季節(時期)によっても食べたり、食べなかったりします。

普段はクマフードと果物を与えていて、私達が世話に行く日は果物を中心に与えています。

 

IMGP0001

会員のHさんの車には、エサとワラと水が満載

IMGP0002

獣舎横で打ち合わせ

IMGP0005

フンの数と量を記録しています

IMGP0014

汚れたワラを交換しています。

IMGP0011

プールの水を入れ替えるために、ゴミをすくい取ります

IMGP0021

プールを洗った後に、持ってきた水を入れます

 

DSCN4154[2]

今日のエサはブドウとキウイとバナナとモモです。
イチジクは食べませんでした。

IMGP0033

掃除が終わって、「とよ」を運動場に戻すと、さっそくプールに飛び込んで、ゴクゴクときれいな水をおいしそうに飲んでいました。獣舎のステンレス容器には、常時、水を入れてありますが、どうも、プールの水を飲むのが好きなようです。

IMGP0052

約2時間の掃除の後、獣舎前で記念撮影。お疲れさまでした。

現在のところツキノワグマの世話に慣れた会員さんを中心にお世話していただいています。もう少し「とよ」が人間に慣れてきて怖がらなくなってきたら、新たなメンバーの方にもお世話に参加していただこうと思っています。(tsy)

 

 

6月24日大阪府豊能町「とよ」のプールの水替え

みなさんの愛情を受けて、「とよ」は、元気です。「とよ」に会いに行くのを毎日の楽しみとする住民も出てきました。誠に、クマは接した人の心をとらえてしまうすばらしい動物です。

s-IMG_0003

 

えさは、クマフードと果物などです。この日は、大好物のバナナやビワ、スイカ、モモなどを平らげました。

s-IMG_0056

 

「とよ」が、夢中でビワを食べているところです。種は出します。人間と本当によく似ています。スイカも食べるのは赤いところだけです。

s-IMG_0063

 

普段、何をどれだけやってどれだけ食べ残したかわかるように、お寺の皆さんが表に1週間分の与えたえさの記録を書き込んで下さっています。毎日食べ残しゼロです。「とよ」が元気なのがわかります。ウメやブルーベリーまで食べています。

s-IMG_0074

 

 

獣舎が山の上なので、飲料水は手に入りますが、プールの水の補給に苦労しています。

この日は、お寺のタンクの水が残り少なかったので、20リットル容器で下から水を運び、プールの水を替えてやりました。

s-IMG_0079

水が足りなくて、プールの4分の1ぐらいしか入れてやれませんでしたが、「とよ」は、さっそく嬉しそうにプールに入り、水をごくごくと飲んでいました。

s-DSCN3837[2]

ちゃんと飲み水を獣舎内のステンレス容器に入れて与えているのですが、プールの水の方を飲むのは、野生グマ故でしょうか。

 

 

以上、6月24日分です。

s-IMG_7760

写真は6月18日のお世話の様子

熊森会員のみなさん、週1回のお世話通い、ありがとうございます。

 

5月10日 「とよ」のクマ舎にヨシズはり

最近は、真夏のように暑い日があります。季節的には少し早いような気もしますが、この日、「とよ」のクマ舎にヨシズを張ってやりました。

クマさんを見ようと次々と家族連れなどが山の上まで登ってこられます。みなさんクマに大変好意的で、よくぞこのクマを殺処分から救ってやってくださったとお礼を言われ、喜んでくださいます。

大阪府民にとって、クマの生存が身近に感じられる場所になってきたことがわかりました。

s-IMG_1017

 訪問された方々に、クマの生態などについて説明する森山会長(白トレーナー)

 

食料庫をのぞくと、私たちがふだん買えないような高価な果物がずらりと並んでいます。「とよ」に食べさせてやってほしいと、匿名で府民がお寺に送ってこられるのだそうです。ありがたいことです。

s-DSC04792

食料庫の一部

クマに何を食べさせてやっているのですかと、よく聞かれます。

s-IMG_0043

今のところ、動物園などで使っている乾燥クマフードに果物や野菜をそえて与えています。クヌギのドングリは食べますが、マテバシイのドングリは食べません。

何を与えるのがいいか、現在試行錯誤中です。

餌を入れる引き出しは、大阪市にあるステンレス鋼材を取り扱っている豫洲短 板産業株式会社が4つも作って寄付してくださいました。ステンレス製のどっしりとした素敵な容器です。大切に使わせていただきます。

 

さて、肝心のとよは、どうしているでしょうか。

s-IMGP1609

 なにかにとりつかれたように常動行動を繰り返しているとよ

 

相変わらず、東の端を、行ったり来たり、常動行動を繰り返しています。次々と人が訪れて、神経が休まらないのでしょうか。3日前にプールまでの道のりに敷いてやった芝生が 土だけになっており、芝生はもう見る影もありません。

プールは大好きです。飛び込んで気持ちよさそうにしていたり、プールの水を飲んだりしています。

しばらく一般公開を取りやめた方がいいのではないかという考えが、また浮かんできました。

クマ舎には自動撮影カメラをかけていますが、人が来ていないときは、ゆっくりと獣舎の地面に座って、寝室の餌箱から持ち出した果物などを食べています。

 

この日持たれた、お寺と熊森の「とよ飼育会議」で、いつもとよを見て下さっているお寺の方のお話から、この1か月間、とよなりにいろいろと学習していることがわかりました。最初の頃は、早朝であっても、登山客が訪れると、寝室から飛び出して行って威嚇していたようですが、最近は、人が来ても朝のうちは知らん顔で、遅い時は昼前まで寝室で寝ているそうです。人が来てもいちいち飛び出していかなくても大丈夫ということがわかってきたのだろうと思います。

獣舎に近づいてきた人に走って行って、フッという音を出して威嚇することも、ずいぶん減ってきたそうです。もう少し様子をみてみることにしました。

とよは、お寺のみなさんに大変大事にしてもらい、愛情をこめてかわいがってもらっていることが、この日の会議でも再確認できました。とよ、よかったね。

 

寝室に入っている時のとよは、とても落ち着いてリラックスしています。ここは自分の家で安全な所だと思うようです。寝室のわずかな隙間から覗いてみると、左足で右足裏をかゆそうにかいていました。足裏の傷が、治りかけてきたのかもしれません。目と目があいましたが、とよはゆったりとしたままでした。

s-IMGP1624

 

この日は、プールの水を全部抜いてプールをきれいに洗い、新しい水を入れてやりました。

s-IMG_1027 s-IMGP1600

とよ、元気でね。また来るね。

 

 

 

 

 

突然歩けなくなった「とよ」の看護と回復まで

4月27日とよが歩けなくなった

お寺から、「今日は、とよが寝室から全く出てこなかった。どうしたのか寝室の隙間から覗いてみると、足の裏から血を出しており、歩けなくなっている。どうしてやればいいのか。死んじゃうんじゃないか。よほど痛いらしくとよがしょげかえっている」という、悲痛な電話が入りました。クマ専門の獣医などいませんから、さっそく熊森は、近くの犬猫病院の獣医さんに尋ねてみました。野生は舐めて治すから、様子を見るしかないという答えでした。

 

4月28日足の裏にヨードチンキをぬってやる

とよは、足の裏を地面につけないように肘をついて寝室から出てきてオシッコをし、また寝室に戻ったそうです。お寺のみなさんはその痛々しい姿に胸を痛め、かわいそうでたまらないと、あちこちに相談の電話をされたそうです。うれしいことに町や府の方も心配してくださって、とよの獣舎に飛んで来たり、動物園の獣医さんを紹介したりしてくださったそうです。結果、お寺の方が、水鉄砲に薄めたヨードチンキを入れ、とよの足裏めがけてかけたところ、うまく患部にあたったということです。お寺のみなさんの必死の看護話を聞いて、胸が熱くなりました。

s-EK000395

前両足の裏を付けないように、肘を付けて寝室から出てきたとよ

 

4月29日食事はとれている

とよは動けないが、水や食べ物だけはとれているときいて、熊森もホッとしました。とよの獣舎の地面は、オシッコがたまらないようにと砕石を敷いてあるのですが、その上をとよがあまりにも(人々を威嚇するため?)走り回ったため、どうも、足裏の皮がめくれてしまったようだということがわかってきました。対応を考えねばなりません。

 

4月30日(木)獣舎地面にわら敷き

この日はくまもりのお世話日です。とよが痛そうにして足の裏を地面につけないように持ち上げているので、足裏の写真を撮ってみました。これはひどい。これは痛いと思います。しばらく、ヨードチンキを塗ってもらわねばならないでしょう。

s-IMG_3408-trim2

皮膚が破れて血が出ている 痛々しいとよの前足の裏

 

対策として、寝室からプールまで、とよの歩く道に、藁を敷き詰めてやりました。そうしたら、足裏を付けてゆっくりととよが四足で歩いたのです。また歩けるようになった。みんな大喜びです。

s-IMG_3509

 藁の上を四足であるいたとよ

 

偶然ですが、クマを見に来られた方の中に、獣医さんがおられました。とよが歩けなくなった話をすると、原因を教えてくださいました。9か月以上も、狭い檻に閉じ込められている間に、とよの足の裏の皮はすっかり薄くなってしまった。その足で、とよを見に来てくださった人たちに対応しようと、激しく砕石の上を走り回ったため、足裏の皮がむけてしまったということでした。

こんな状態なのに、とよはこの日、何回もプールに飛び込んでいました。よほど水が好きなんでしょうか。

s-IMG_3516

 

 

5月2日すだれ囲い

見に来てくれた人間たちに、とよが神経をすり減らさないように、獣舎の周りをすだれで囲ってやりました。これで、とよはほっとして落ち着いたように見えました。

s-IMG_0953

 

5月7日(木)芝生敷き

とよの足裏により優しいものとして、寝室からプールまで芝生を敷いてやりました。

s-DSC_0595[3]

とよは気持ちよさそうに、芝生の上を四足で歩いていました。

s-DSC_0604[2]

とよが四足で歩いている。こんな当たり前のことが、今回、本当にうれしいわたしたちです。

 

まだまだ課題はこれからでしょうが、お寺とくまもり、とよを見に来てくださった方々、みんなで協力し合って、とよを大事に育てていきたいと思います。

みなさん、これからも、元野生グマとよと、とよの飼育を応援してください。

 

「とよ」と命名 大阪府豊能町誤捕獲グマ

4月26日、獣舎の前に、名前の札をかけました。

IMGP1118

 

 

獣舎の東側に、クマ飼育開始を記念して、お寺の方と甘柿を記念植樹しました。柿は本当は1日中日が当たる場所がいいのですが、とりあえずこの場所に植えました。

DSC04500

 

 

日曜日だったせいか、次々と家族連れやカメラを持った若い人たちが、クマを見に来られていました。ありがたいことに、皆さんとてもクマに好意的で、やさしい目で見て下さっていました。

 

しかし、とよは、獣舎の東端を、行ったり来たり走り続けるという常動行動を繰り返していました。人間が近づくと、飛んで行って、フッと威嚇しているときもありました。

IMGP1106

獣舎の東端を走り続ける「とよ」

 

私たちがお世話を終えて帰る時、とよは寝室に入りました。疲れてぶっ倒れているような感じでした。あれだけ何時間も走り続けていたら疲れただろうと思います。

 

このクマは、野生で大人になったクマですから、まだ人間が怖いようです。ひとりで必死に人間に対応してフラフラになっている感じでした。

 

まだ、一般公開は無理だったかなとわたしたちも考えてしまいました。わたしたちは、野生グマを飼ったことがないので、わからないことが多々あります。対応策を考えてみます。(4月26日)

 

癒されます 週刊文春4月30日号に、大阪府豊能グマ写真 

京都府会員から、本日発売の週刊文春に豊能町誤捕獲グマの記事が載っているという連絡を受けました。

一番の当事者である当協会が取材を受けていないのに、どんな記事になっているのか心配になりました。

 

さっそく、近くのコンビニに飛んで行って文春の立ち見をしたのですが、記事がさっぱり見つかりません。

何かの間違いかもしれないと帰ろうとして、裏表紙から5枚ほどめくったグラビアコーナーに載っているのを、やっとのことで見つけました。

 

プロの写真家が撮ったからでしょう。

まず、クマと住職さんの表情豊かな写真が、とにかくすばらしい。このページを見ているだけで、心が癒されます。見入ってしまいます。

添えてある文章も、読ませます。

 

ほっとしました。皆さんも良かったら、今週の「週刊文春」4月30日号を手にしてみてください。

 

ここに至るまでの、熊森メンバーの大変な努力は一切書かれていませんが、そんなことを世に認めてほしいと思って活動しているメンバーは熊森にはだれ一人いませんから、まあいいかと思いました。

新獣舎への移送時の、当協会の名前を一斉に伏せたマスコミ報道と違って、住職さんの、「獣舎も餌も、日本熊森協会が寄付を募って提供してくれている」というコメントがきちんと載せられています。

 

ちなみに、記事では、このクマの名は、これまで仮称として私たちが使ってきた「トヨ」という名になっていました。

 

クマが、人間と心を通じ合わすことのできるすばらしい動物であることを、この1枚の写真が世に十分に伝えています。この獣舎を建設して良かったと、改めて思いました。寄付してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 

行政に記者会見を止められたこともあって、寄付金はまだ必要経費の半分強しか集まっていませんが、気長に集めていきます。

 

4月16日 威嚇しては寝室に戻る豊能グマ 一般公開1週間目の野生 

この日は、これまでこのクマに餌を与え、移送檻を掃除し、このクマが狭い檻の中で精神的に参ってしまわないようにはげましの声を掛け続けてきてくださった、くまもりのクマ、ベテランお世話隊の人達が集まりました。

まず、獣舎の前で打ち合わせです。

s-IMG_0749

クマの状態を調べながら、動画を撮影します。

https://youtu.be/Z_QN0xRmYKw

 

クマは見かけと正反対で、とても臆病な動物です。知らない人が次々と見に来るのが、まだ、怖くてたまらないらしく、人が来る度に走って行って、必死に檻に体当たりして威嚇して回っていました。

 

威嚇に忙しく、せっかく与えた大好物の食べ物も、ほとんど手を付けませんでした。まだ人に慣れない野生グマを、一挙に、一般に公開してよかっただろうか。もう少し人間に慣れるまで、非公開にした方が良かったのではないか・・・いろいろと考えてしまいます。

 

しかし、運動場のいたるところに落とされた沢山の糞を見て、人間が来ないときには間違いなくしっかり食べていることが確認されました。人間に会うのが嫌なら、隠れておれる寝室も用意してあるし・・・。もう少し、様子を見てみることにします。クマは、ベテランお世話隊の人達とは、目と目を合わせていました。

 

棒で獣舎の鉄格子をたたいたりした人がいたようです。親しみのつもりかもしれませんが、クマはとても怖がりなので、そっとにこやかに見るだけにしてやってほしいと思います。

 

この日は桜の花びらがプールにたくさん落ちていました。クマの顔に桜の花びらがくっついて泳いでいるのが、とてもかわいかったです。それにしても、まだ寒いのに、クマは何度もプールに飛び込んでいました。

s-IMG_0770

 

どんなものを与えていけばいいのか、いろいろと研究しています。

s-IMG_0757

s-IMG_0777

s-IMG_0762

 

あんなに大好きだったタケノコやリンゴですが、今はもう食べません。ブドウとキウイが今は大好物です。キウイは丸ごと食べます。干物の魚は、頭を残して食べます。(人間みたいですね) 去年の秋の ドングリ、今春のフキ・・・いろいろ並べて、餌を研究しています。

 

s-IMG_0779

 

このクマは、いったん野生で大人になったクマですから、赤ちゃんの時に母を撃たれて孤児グマとなった和歌山でお世話中の太郎や花子とは、かなり嗜好や反応に違いが出てきそうです。いったん飼ったからには、最後まで責任を持って、お寺の方たちと協力して、楽しんでお世話をしていきます。(とてもかわいい顔をしたクマなのですが、あまりにもクマの動きが速いので、写真にうまく撮れません。どなたか、いい方法があれば教えてください)

豊能グマ 移送後3日目 獣舎に悲しい張り紙がなされていた

移送日翌日にクマを見に行ったメンバーから、熊森所有の獣舎に悲しい張り紙が貼られているという情報を得ていました。この日、熊森幹部が現地を見に行きました。

s-IMG_7899

何、これ?

 

IMG_7898

 

「この動物は人の命、身体及び財産に害を与える恐れがある動物であるため、第三者の接触等を禁止します。」

大阪府

 

私たちは、クマと人はこの国で棲み分けて共存できることや、クマのやさしくてがまん強い、平和的な本当の姿を大阪府民のみなさんに知ってもらいたくて、大変なお金や労力を出し合い、大阪府によって殺処分が決定していたこのクマの保護飼育を続けてきました。行政は1円の補助金も出されませんでした。冷や水を浴びせるというのは、このことでしょうか。

 

クマは、大変臆病な動物です。その臆病さゆえに、うっかり人と出会ってしまった時、人から逃げようとして人を前足ではたいて、多くはひっかき傷、たまには大怪我を人に与えることがあります。そういう事故が起こらないように、この獣舎は、鉄格子間隔5センチという大阪府規定の狭さを、わたしたちは泣く泣く飲んだのです。このクマは、大阪府規定にパスした頑丈な鉄とコンクリートの中に生涯閉じ込められるのです。人の命、身体、財産にどうして害を与えることなどできるのでしょうか。

 

このクマが字が読めたなら、この看板を見て、胸をつぶす思いでしょう。どんなに悲しいことでしょうか。クマに対して、一番、誤ったイメージを持っており、一番、勉強が必要なのは、大阪府行政のようです。当協会の所有物である獣舎に、無断でこのような張り紙を張るのはいかがなものでしょうか。

 

これまで、全国でクマを飼っておられる方々を多く訪ねて回っていますが、こんな張り紙をされたクマを、見たことがありません。府民の皆さんはどう思われますか。とりあえず、私たちは、横に、クマの本当の姿を書いた紙を貼って帰りました。

 

IMG_2185

 

フィード

Return to page top