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2010

真下栃木県支部長が下野新聞・話題人として登場

栃木県支部長・真下弘征氏のインタビュー会見が、下野新聞に掲載されました!

栃木県支部の活動参加にご興味がある方は、是非お問い合わせください。(本部事務局まで)

参加者募集 12月29日 地元の方々に教わるしめ縄づくり

いよいよ2010年も押し詰まってきました。兵庫県本部、年内最後の活動は、兵庫県豊岡市但東町の地元の方々に教わるしめ縄づくりです。参加を希望される方は、12月28日までに、本部までご連絡ください。

富山県の森林組合員からドングリ運び応援の電話

富山県の森林組合員から電話が入りました。ナラ枯れがひどくて、標高1000メートルまで枯れが入ってきている。この分だと、来年以降も、森の動物たちには餌がないのではないか。ドングリ運び、応援していますという電話でした。当協会の正会員だという事です。来年以降、いっしょに活動してもらえるといいですね。

また、息子が富山市在住の会社員というお母さまからの手紙では、次男の息子が、今年、クマが皆殺し状態になっているのを知って耐えられず、個人的にドングリを山奥に何回も運んだということです。心配で、長男といっしょに山裾で待っていたら、3時間ぐらいして、次男が山から降りてきた。彼が言うには、「あちこちにクマの巣穴があって、子グマ達が母グマの帰りを待ってピーピー泣いていた。母グマは、有害駆除されて、戻ってこないだろう。あの子たちは、生き残れない」人間が、動物を殺すことをなんとも思わなくなってきている。自分の幸せしか考えない日本人でいっぱいになってきている。とんでもないことだ。熊森のような団体があることを知ったので、息子に教えたいとのことでした。

12月25日26日 お手伝いください! くまもり通信 発送ボランティア募集

京阪神地方の会員のみなさんへSOS

お待たせしました。

「くまもり通信」第65号・66号の会員への発送が始まりました。

発送数が半端ではなくなっているので、一人でも多くの方に手伝って頂けたらと願っています。
1日中、又は少しの時間でもかまいませんので、来ていただける方は、本部事務所まで駆けつけてください!

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場所:くまもり本部事務所(兵庫県西宮市)
日程:2010年12月25日(土)午前10時~午後6時45分まで  この日は、午後6時45分以降は、事務所は閉まります。

26日(日)午前10時~夜遅くまで       この日は、夜も事務所はずっと開いています。

☆☆☆

お手伝い下さる方は、可能な日時をご連絡ください。
どうぞ宜しくお願いいたします!

富山県にどんぐりを送っていただいた皆様へ

富山県でどんぐりを運んでいる会員の方々より、

どんぐりを送っていただいた皆様へお礼のお手紙です。

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全国の多数の皆さんからドングリ、柿、りんご等を送っていただき、本当にありがとうございました。送っていただいたどのパッケージを開いても、皆さんの熊を思いやる優しい気持ちが感じられ、一粒のドングリも無駄にしない様に、そして熊に届くように、10月から12月の間に4トン以上のドングリや果物を富山の山に運ばさせていただています。50ヶ所以上の場所に置きましたが、多くの場所で熊が食べた痕跡がありました。最初は、1ヶ所につき20キロから25キロのドングリを置きましたが、食べてある場所は、一粒のドングリも残さず食べてあります。その様な場所では、熊が地面を掘り返してまで、残りを探していたのか、小さなくぼみが出来ています。ある場所では、最初見た熊の糞は、あきらかに草のような物しか食べていなかったのか、草色のやわらかそうな糞でしたが、栗やドングリの皮が糞に混ざるようになると、ようやく黒く硬そうな糞になっていました。また、熊森協会のホームページで紹介していただいた写真にあります様に、子熊の小さな糞も柿やドングリを食べたであろう痕跡があります。本当にドングリ運びをしてよかったと実感しています。

同じ県内でも地域によって状況は違うと思いますが、今年の山は熊にとって本当に食べる物が少ないと感じます。これでは、熊も食べ物を求めて、下界に降りて来るか、より上の方に登るしかなかったと思います。実際、本来熊を見かける事がない高い山でも、熊を見かけたと聞きました。富山県の70%近くは森林地帯です。近い所で富山市の街中から、車で15分足らずで、熊の巣穴を見つけることが出来る場所に行けます。よく山里近くに暮らす人達から、かつて奥山近くにあった集落等は、集落の周りに柿や栗の木を植え、山のドングリ等が凶作の年は、熊に自由に食べさせていたと聞きます。日本の熊は、決して人間や家畜を襲うために出て来るわけではないのです。

また、熊の頭数が増えたからであるとか、よりおいしい物の味を知り、下界に降りて来る等といった事はない。山では、熊の食料となる昆虫も激減していると聞きます。先日も、子熊のために、きれいな沢にいる小さなサワガニを探している親熊を射殺した話を聞きました。子熊に食べさせるためか、大きな沢の石を両手でしっかり起こしていたそうです。射殺されて死んでもその石を離さなかったそうです。また、猟師から、まるまると太った子熊とがりがりに痩せた母熊をよく見るといった事を聞きました。春には、熊の巣穴から、子熊だけが出て来る、中では痩せた母熊が死んでいることもあると聞きました。母熊は、子熊に食べさせようと必死に食料を探します。害を与えない熊をただ恐怖の対象だから殺すことは人のやることではない。今年、公表では富山県において150頭以上の熊を捕殺したと出ていますが、猟師等からは、300頭以上を殺していると聞きます。実際、ドングリ運びの帰り道で熊を射殺した跡を目撃しました。また、11月15日の狩猟解禁の前でも、山の中で密猟者と出会いました。環境省から、熊の食料となる物を里山では取り除くように指導がなされていると聞きました。あまりにも現状に無知であり、これでは、環境省ではなく、環境破壊省と名前を変えた方がよいのではないでしょうか。英語に環境を表す言葉として、FAUNA and Flora(ファウナ アンド フロウラ) がありますが、環境を形成するものとして、ファウナ(動物)とフロウラ(植物)があり、本来、環境省の役割は、地域の環境を形成している動物や植物を守ることではないかと考えます。なによりも環境省は、生命への畏敬、自然に対する畏敬の念に基づいて施策を進めることが大切だと思います。

また、今回のドングリ運びで、多くの里山、ウチ山等を回りましたが、山が本当に壊されていると感じました。何のための林道なのか理解に苦しむような無駄を感じさせる立派な林道が作られていたり、建設中であったりします。林道の近くには、古い熊の巣穴があるのも見ました。富山県の人工林率は公表では、19%と聞いていますが、杉の自然増殖はもっとあるのではないかと感じます。いまだに政府の林業政策のミスが改善されていないだけでなく、無謀な林道建設が進められているのではないかと思います。決して、開発を否定するつもりはありませんが、もっと自然環境に配慮した開発がなされるべきではないかと考えます。山の自然環境の崩壊は、単なる気象変動だけではなく、人間によるところが大きいと思います。ますます、熊、カモシカや多くの山の動物や植物の環境が、破壊されています。この様な事態を改善するには、時間がかかると思います。

しかし、熊や山の動物は、今も生きているのです。食料がなく必死で生きようとする熊を助けようとすることは、人として当たり前のことだと思います。下界に食料を求めて必死に降りてきた熊を、追い詰め、簡単に殺してしまうことは大きな間違いです。なによりも、人としての優しさが、すべての問題を解決していく上での前提条件ではないでしょうか。

最後になりますが、あらためて皆さんの優しい心に感謝いたします。

岡山県支部がニュースに登場!

岡山県支部のどんぐりを集めている様子が、テレビで流れます!

12月14日午後6時10分から、ニュースコア6岡山です。

ぜひご覧ください!

福島県国見町でもどんぐり運びの成果あり!

山形県支部長より、どんぐり運びの報告がありました!

しっかりクマさんのところまで届いたようです。

以下、報告をお知らせします。

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11月17日に、およそ120kgのクリを、2ヶ所に分けて置きました。

12月8日、その2箇所を見てきました。

クリを置いたすぐ回りに大きな糞が3ヶ所にありました。

こちらは昨日から気温が下がり、奥羽山系では雪が降っていました。しかし、現地はわずかに小雪は舞っていましたが、積雪はなく、クリを置いたものが雪で隠れることもないギリギリのタイミングだったと思います。

今回のことで、この周辺にたしかにクマは生息していることがわかりました。置いたものは120kg、残っていたのがおよそ20kg(推定)。 100kgは動物たちに食べられたことになります。

以上、報告です。

12/7 兵庫県井戸敬三知事とくまもりの懇談 

くまもり会長ら6名は、兵庫県井戸知事を緊急訪問。兵庫県庁で、45分間懇談していただくことができました。県庁の担当局長らが同席されました。

今年のような奥山の大凶作年に、落ちリンゴや都会の公園のドングリを、クマに給餌する活動をおこなっているが、環境省などから、餌付けはやめろなどという批判があるという話を、くまもりがしました。

知事は驚いて、「そんな馬鹿な話はない。なぜ、餌付けになるんだ。人の世界に入ってこいというのが餌付け。人の世界に入ってくるなというのは餌付けではない。食糧供給だ。餌がないから出てきているんだから、餌をどうにかするしかない」と、断言。「くまもりは、ドングリ運びという方法を提示し、地元の人にも知らせるべき。子どもたちを巻き込んでできるのではないか」などと、アドバイスをしてくださいました。(詳しくは会報に)

知事のお考えを聞けて、本当によかったです。さすが、関西広域連合の連合長をされるだけあって、国がどう言おうとも、ご自分の判断力で、こう思うとバシッと言われます。井戸知事の偉さ、立派さが、再確認できた会見でした。

 森山会長宇都宮大学講演会に87人  11/28 くまもり栃木主催

1年半前に、数人で立ち上げたばかりの熊森栃木県支部が、初めての会長講演会を宇都宮大学で企画しました。今年は多くの地方で、山の実りが大凶作。生きられなくなった森の動物が、山から出てきては次々と人間に撃ち殺されていきます。いつものごとく、熊森講演会には、人間のしていることはむごすぎるんじゃないかと胸を痛める、知的で誠実でやさしい方々が集まってくださいました。殺さないクマ対策に、希望を見出して、みなさん熱心に聞き入っておられました。

講演会後、大学生風の自信にあふれた若い女性が会長のところに近づいてきて、「クマは、日本に何頭ぐらいいるのですか」と、きいてきました。会長が、「正確な生息数など誰にもわかりませんよ」 と答えると、彼女は「クマは増えているのですか?減っているのですか?」とたたみこむように聞いてきます。 会長が、「今年、たくさん殺された分だけ、減るでしょう。でも、増えていたのか減っていたのかはわかりません」と、言うと、 彼女は、「データも持たずに、よくこんな講演をされますねえ」とあきれたように言って帰っていきました。なんと非科学的な!ということになるのでしょうか。

わたしたちにとって大事なことは、いかにして、クマを殺さずに、クマが山から出て来ないようにするのか、また、山にクマたち野生動物が、年間を通じて食べられる食糧があるのか、安心して棲める森があるのかです。興味や関心ごとが、彼女と私たちとでは全然違うんだなあと感じました。

打ち上げ会は、仲間が急に増えた感じでした。森づくりに取り組んでこられた他団体の方々から、連携したいという、うれしい申し出もありました。熊森栃木のいっそうの発展を期待します。

くまもり推薦図書: 橋本淳司氏 最新著書 『日本の「水」がなくなる日』 12月6日発売されました。

橋本淳司氏の最新著書『日本の「水」がなくなる日』 (主婦の友社)が12月6日に発売されました。

著書の中には、橋本氏による日本熊森協会の取材内容が多く盛り込まれております。

皆さん、是非読んでみてください。

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