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2011-06-18

6月12日 本部第6回森再生チーム活動 皮むき間伐調査地づくりなど (兵庫県宍粟市)

昨年から皮むき間伐をおこなっている場所で、今後の調査のためのプロットづくりなどを、9名でおこないました。

まず、入山前に、塩、米、酒を入り口にまき、皆で手を合わせました。

山に入ることで小さな虫を踏んだり、これからスギの皮をむいたりして、生き物の命を断ってしまいますので、そのけがれを清めるとともに、作業の安全と成果を山の神様にお祈りしました。
山とそこで生きている命に、感謝と畏敬の念をもって作業にあたることは、活動の大切な一部です。

皮むき間伐予定の場所を、10m×10mのマス目に区切っていくことから始めました。

マス目の完成後、この日は、その中に生えているスギの本数や直径などを計測し、記録していきました。

その後、赤いテープでマス目を区切った(上写真)うち1つの区画で、皮むき間伐を実施。今後の変化を追っていきます。

さらに別の1区画では、間伐前と後との比較ができるように、チェーンソーを使って強度間伐をしました。

さて、昨年皮をむいたスギの中に、まだ元気で枯れなさそうなものを多く見つけました。形成層(木の生きている部分)がしっかり切断できていなかったようです。


元気な木は、樹液をたくさん出すことで、少々の傷なら自分で治す力をもっています。スギがなんとか生きようとしているようで心苦しかったのですが、ノコギリを使って、切れ目をしっかりと入れ直していきました。

みなさん、おつかれさまでした。この日は初めての試みも多く、みなさん新鮮な気持ちで作業されたようです。

さて次回は7月2日(土)、今回つくったマス目を使っての皮むき間伐。
写真後方にあるのは、強度間伐+植樹をした場所。下層植生が年を追うごとに豊かになってきています。
この場所も、見学できます。みなさま、ぜひご参加ください!

6月4日 本部第5回森再生チーム活動 雪で倒れた、植樹地金網柵と苗木起こし (兵庫県但東町)

この日の主な活動は、冬の大雪で倒れてしまった、植樹地のシカ除け用金網柵の補修でした。
(5月15日撮影 写真左側が植樹地)

ここの金網柵が倒れてしまったのは初めてです。珍しく冬の積雪が多かったからでしょう。雪解けがとても遅かったので、下草もまだあまり生えていませんでした。

倒れていたのは、斜面の中腹で雪の重みの影響を受けやすい箇所。金網の支柱は、曲がったり、根元からちぎれたり折れたりしていました。雪の力はすごいです。

この日は14名で活動。新たに支柱を立て直したり、曲がっている支柱に添えて、補強したりしました。

静かな林内に、金網を引っ張るみんなの声が響きます。

大変な作業ですが、柵の中では、植樹後4年目を迎えた苗木たちが、すくすくと育っていて、力が湧いてきます。


(作業後。写真左側が植樹地)
自然の力もすごいが、あっという間に金網柵を起こし終えた、みなさんの頑張りもすごかったです。
各自が進んで作業を探して協力してくださり、どんどんはかどりました。

後半は、倒れた苗木を起こしました。みなさん、本当にありがとうございました。


(バックの明るいところが植樹地)
積雪の多い奥山で、金網柵やネット柵をボランティアの力で維持するのは、なかなか大変なことです。今後試験的に、(頂芽を動物たちに食べられないように、柵をしなくてもよいように)背丈の大きな苗木を少しずつ植えてみてはどうか、という案も出されました。

6月5日 自然農④ あぜ塗り

兵庫県豊岡市但東町  参加者14名

この日はうす曇りで涼しく、あぜ塗りには最適のお天気になりました。

あぜ塗りの前にまず、苗床の確認をしました。前回はほとんど芽がでておらず、みんなを心配させていた苗床でしたが‥

こんなに順調に育っていました!どの苗も鮮やかなグリーンの芽を、元気よく地面から突き出しています。これで今年も無事に田植えができそうです。

元気に育っている苗に一安心したところで、あぜ塗りにとりかかります。

①草刈り

まず、あぜを作るあたりの草だけを刈っていきます。刈った草は田んぼの中に置いて置きます。

②どろ練り

次に、草を刈ったあたりの土の一部を水と混ぜて、足で練ります。これがなかなかの重労働で、どろに深く長靴がはまると、力いっぱい引きぬいてもなかなか抜けません‥。

③どろ塗り

練った土を、クワで上手に、あぜにするところに塗っていきます。これが乾くときれいなあぜになります。

作業のあとは、山の水で道具をきれいに洗います。道具を長く大切に使うことも、自然を守る事につながります。

そして、この日も田んぼはいろんな花や生き物でいっぱいでした。田んぼの周りにはいたるところにトキワハゼ。ほたるぶくろのつぼみやどくだみの花。田んぼにはおけらややごがたくさんいました。

田んぼも畑も、たくさんの命に支えられています。自然への変化をいかに最小限に抑えるかを考える事が自然農ではとても大切です。

苗も育ち、あぜもきれいに塗れて、田植えへの準備ができました。次の田植えが楽しみです。みなさんお疲れさまでした!

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