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2017-05-10

「とよ」近況

高代寺山は、今ちょうど、山笑うです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久し振りに出会った「とよ」7才は、少年の面影が薄れて、男らしくなって来たなあと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キウイに丸ごとパクつく「とよ」

 

 

今春も山菜類は一切食べませんでした。

今、一番好んで食べているのは、果物で、何と1位がカットパインナップルで、2位がキウイです。

キウイは、これまで丸ごと食べていましたが、この日見ていたら、丸ごとぱくついてからしばらく口の中でもごもごして、その後、皮だけまるごとペッと吐き出しました。中身はうまく食べきってありました。彼なりにいろいろと食べ方も学習していくのだろうと思います。

 

落ちないように足を獣舎の鉄柵に引っ掛けながらひさしの上に寝転んで、おだやかな目で、お世話の人の方を見ています。

なんだか、太郎と花子に似てきたねという声も。

人間を信頼したポーズをとるようになってきたということです。

お寺のみなさんと熊森お世話隊のみなさんが深い愛情を注いでくださっているおかげです。

山中でのクマ駆除は、棲み分け共存のルール違反 

全国各地でクマとの事故が後を絶ちません。以下は、福島県南会津町での事故です。

 

(以下、福島民友の記事より)

クマにかまれ男性重傷 南会津の山林で猟友会メンバー

5月6日午後3時15分ごろ、南会津町高杖原の山林で、有害駆除のため狩猟をしていた同町の農業男性(65)がクマに襲われけがをしたと、男性と共に山に入っていた地元猟友会メンバーから南会津署に通報があった。男性は顔や両腕をかまれ重傷。命に別条はないという。

同署によると、男性は有害駆除のため猟友会の複数の仲間と共に山林に入った。同日午後3時ごろ、前方からクマ1頭に襲われたとみられる。クマの体長などは不明。襲われた当時、男性は仲間と離れ1人だったという。

地元の山岳救助関係者によると、冬眠から目覚めたクマが渓流釣りなどで訪れた釣り客らに被害を及ぼさないよう、男性を含む猟友会のメンバーが同日朝から山林で警戒活動を行っていた。

猟友会はクマを発見したため、猟銃で発砲したが致命傷にはならず、興奮したクマに男性が襲われたという。負傷した男性は猟友会のメンバーに麓まで運ばれ、県警ヘリで福島市の病院に搬送された。

 

 

熊森が、この後のことを行政に聞き取ると、翌日5月7日、他のハンターが、状況確認を行うために事件現場を訪れたとき、けがを負ったクマを発見し、その場で射殺したそうです。体重70kg、体長1.2mのメスでした。

 

 

(熊森から)

狩猟であれ、有害駆除であれ、山中でクマを撃つことによって、クマはもちろん人間も不幸になるという例です。このような猟友会員の行動によって、全く関係のない人が負傷した場合、誰がどう責任をとるのでしょうか。

 

この大地は人間だけのものではありません。人間さえいなければ、クマは平地に住んでいるという研究発表を聞いたことがあります。一番過ごしやすい平地を、人間が全部取ってしまっているのですから、山の中にいるクマまで撃ち殺すというのは、いくらなんでも人間としてやり過ぎだと思います。人間に、そんなことをする権利はないはずです。これでは棲み分け共存ができません。

 

あきらかに人間側のルール違反です。このような習慣がなくならない限り、クマと人との事故もなくならないでしょう。

今回のような事故の場合、原因は人間が作っていると熊森は思いますが、みなさんはどう思われますか。

本部、アースデイ神戸に出展済 5月14日(日)は堺市「はまでら公園」に出展!来てね。

5月4日・5日、くまもり本部は、くまもり活動を広報するため、神戸市みなとのもり公園でおこなわれたアースデイ神戸に出展しました。

炎天下での活動となったため、スタッフ一同かなり日焼けしましたが、たくさんの方とお話ができて充実した2日間でした。

会員が訪問者に一生懸命、くまもりを説明

 

展示ブースに来てくださった方々に、みんなで熊森活動をご紹介しました。

かわむき間伐の紹介を熱心にしている会員(昨年の皮むき間伐イベントで会員になって下さった方)

 

 

くまもり横断幕が気持ちよく風になびいています

 

活動紹介パネルは、子供たちにも森の現状を分かりやすく伝えます。

くまもり活動紹介パネル

昨年作った横断幕は遠くからでも目立ちます。

「動物がつくる、水源の森を未来へ」

 

1日2回、くまもり紙芝居を実施しました。子供たちがたくさん集まってくれました。親御さんには森の復元にご協力していただこうと、皮むき間伐のチラシをお渡ししました。

環境教育部による森の紙芝居

2日目は3回のくまもり紙芝居を上演。身振り手振りでこども達を惹きつけます。環境教育部はくまもり紙芝居をしてくださる方を絶賛募集中です。

 

この2日間でたくさんの方にイベントのチラシを配ることができました。数人ですが新会員も誕生しました。クマ狩猟反対署名も集まりました。訪れてくださったくまもり会員の方や他団体、学生たちともいろいろな話ができました。今年も出展して良かったなあと思いました。

各支部や地区でも、各地でのアースディに出店して、熊森を広めて下さっています。

日本にも大きな自然保護団体を作ろう!

みんなでがんばりましょう。

 

次は5月14日(日)にアースデイはまでら公園に出展しますので、お時間のあるかたは是非遊びに来てください。もちろん出展を手伝ってくださる方、大歓迎です!

「アースデイはまでらこうえん」

日時:5月14日(日)10:00~16:30

場所:大阪府堺市西区浜寺昭和町2-200-45 大阪府営浜寺公園

マイカップ、マイ箸、マイバックは持参する必要があるそうです。

アースデイはまでらこうえんHP

https://earthdayhamadera.wordpress.com/

 

出展のお手伝いをして下さる方は熊森協会本部(担当:家田)までお問い合わせください

電話  0798-22-4190

メール contact@kumamori.org

くまもり本部と支部で、クマとの事故例の聞き取り

くまもり本部と支部は、クマとの事故の詳細を行政担当者などから一つ一つ聞き取っています。

 

石川県金沢市の医王山山中(4月15日15時ごろ発生)

山中でクマを銃で駆除中、クマに銃弾が当たったと思い近づくと、突然クマが向かってきて、頭や手足をかまれた。

 

北海道標茶町の山林(4月16日8時ごろ発生)

山菜採り(ギョウジャニンニク)を採りに、ササなどが生い茂る見通しの悪い場所に入って、子グマを2頭連れた母グマと出会い襲われる。

 

富山県高岡市の山中(4月20日12時50分ごろ発生)

タラの木などを栽培している自分の畑へ行き、左手をクマにかまれた(左指骨折)。

 

岐阜県高山市の住宅街(3名負傷)(4月25日19時50分~20時00分ごろに発生)

19時50分ごろ、ランニングをしている男性が、クマとバッタリ鉢合わせしケガを負う。クマは住宅街の中へ逃走し、民家の玄関で73歳の女性と出くわし、女性の頭や首にかみついた。そこへ47歳の女性が物音に気付き、女性にかみついたクマを引き離した。その際に47歳の女性も手や足にけがを負った。クマは、家屋の中に逃げ込み、駆け付けた猟友会に射殺された。クマは体長1.3mのメス。

 

 

宮城県大和町の笹倉山山中(4月25日11時ごろ発生)

タラの芽をとりに来ていた男性が、下山途中にコグマを2頭連れた母グマに遭遇し、攻撃された。笹薮からクマが突然出てきたという。クマは、男性の左肩をかんだ。男性は右手を使ってクマを引き離したが、その後左指をかまれた。男性は持っていたカマでクマの頭をついたら、クマは逃げた。

 

 

岩手県山田町山田の山林(4月25日発生)

男性は、父から引き継いだ山の下草刈りに、ひとりで入っていた。ケガの状況は、顔面挫傷、左腕負傷、尾骨骨折と重傷。命に別状はないが、話すことができないので、現在、どういう状況かわからない。

 

 

青森県弘前市の山中(4月30日午前15時30分ごろ発生)

ひとりで見通しの悪い笹薮の中で山菜取りをしていた女性が、親子と思われる体長80cmくらいのクマと60cmくらいのクマに出会い、大きい方のクマに太ももをかまれた。軽傷。

 

熊森から)

クマとの事故で、けがをされた皆様に、お見舞い申し上げます。

 

 

クマは山中では、昼間も動いています。山に入られる方は、クマ鈴やラジオを携行したり、大声で歌を歌うなど、人間が山に入ってきたことをクマに知らせてください。これだけで、警戒心の強いクマは自らが先に立ち去り、事故が激減するはずです。

 

クマは、人里では、人間に見つからないように早朝や暗くなってから動くことが多いです。ゆっくり歩いている人より、走っている人の方に恐怖を感じるようですから、クマの行動時間にランニングすることは危険です。充分お気を付けください。

 

子グマの傍には必ず母グマがいて、子グマを守るために人間を排除しようとしますから、子グマを見かけたら直ちにその場を立ち去って下さい。

 

①の石川県の事故例は、人間がクマの国に入り込んで発砲するなど、棲み分け共存に対する人間側のルール違反です。クマのやったことは正当防衛であり、当然です。

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