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2018-05-31
ヒグマが生存しない利尻島でヒグマの足跡発見、地元行政は、今は、捕獲や駆除は考えていない
5月31日、利尻島利尻富士町でヒグマの足跡が発見されました。
【5月31日、産経新聞デジタル】
https://www.sankei.com/affairs/news/180531/afr1805310026-n1.html
北海道本土から20km海を隔てた利尻島まで、ヒグマが泳いで行ったのでしょうか。
このヒグマはこのあとどうなるのでしょうか。
熊森本部は、さっそく利尻島行政(利尻町、利尻富士町)に電話をしました。
<利尻富士町の担当者>
砂浜にあった足跡の写真を北海道総合研究機構に送って鑑定してもらったところ、ヒグマであるという結果が来ました。
しかし、はっきりとした実体は確認されていません。
島民の皆さんは、普段の生活でクマを見たことがないので、驚いています。
今は、人が生活する圏内を警察とパトロールしています。
学校は、集団下校をしています。
今のところ捕獲や駆除は検討していませんが、住宅地に頻繁に出てくることがあれば状況は変わるかもしれません。
私たちもむやみに駆除をしようとは考えてません。
このまま、本土に帰ってもらうか、深い山の中でひっそりと暮らしてほしいです。
<利尻町の担当者>
今から106年前の明治時代にも利尻島にヒグマがやってきた記録があります。
その時は北海道本土で森林火災が多発しており、海を泳いで逃げてきたと言われています。
この時は、駆除されました。
利尻島にはミズナラの豊かな森があるので、このヒグマの食料はあると思います。
今回クマが出たのは利尻富士町ですが、利尻町でも注意喚起をしています。
熊森から
利尻島は北海道内でも随一の豊かな自然環境が残された島です。
本部スタッフも行ったことがありますが、クマが棲んでいても不思議ではありません。
両町では現在、生ごみは家の外に長時間置かないよう、ゴミの収集日に出すことを徹底しているようです。
島内ではクマ鈴が急に売れているようです。
【6月1日 北海道文化放送UHB】
https://www.fnn.jp/posts/2018060100000007UHB
島民や観光客の皆さんがヒグマと出会わないように注意していただければ、ヒグマとの事故を防ぐことができます。
利尻島行政には、ヒグマがまだ島内にいても、泳いで本土へ戻ろうとしても、そっと見守ってくださるよう伝えました。
熊森は、今後も動向を追っていきます。
【連絡先】
利尻富士町役場 総務課 TEL:0163‐82‐1112
お問合せフォーム:https://www.town.rishirifuji.hokkaido.jp/rishirifuji/1175.htm