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2022-07
ついに福島県でも風発中止の流れが 村長や町長が白紙撤回を求める 昭和村・南会津町
- 2022-07-30 (土)
- くまもりNEWS
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昭和、会津美里、下郷、南会津の4町村にまたがる国有林で計画されている国内最大級の風力発電事業をめぐり、昭和村の舟木幸一村長は14日、事事業者の日立造船にっ議業計画の白紙撤回を求めたことを明らかにした。
日立造船の幹部が同日、計画発表後初めて村役場を訪れ、舟木村長らと非公開で面会。舟木村長は面会後、報道陣の取材に対し「計画は自然保護、文化財保護、景観、防災などで多くの問題をはらんでおり、私としては受け入れることはできない」と述べた。
計画検討エリアには、林野庁設定の「緑の回廊」や国指定天然記念物の駒止湿原、博士山鳥獣保護区、駒止湿原鳥獣保護区があり、舟鼻山周辺には貴重なブナの森が広がっている。
また、舟木村長は事業者と村長との間で事前協議やヒアリングがないままに計画が進められ、計画段階環境配慮書の縦覧に至ったことに触れ「進め方に法令上は問題ないと考えているかもしれないが、誠に遺憾」と述べた。
舟木村長によると、日立造船の幹部は「これほど反対の声が強いとは思わなかった」などとして、意見を持ち帰るとの返答にとどめたという。日立造船の幹部は15日に南会津町を訪れ、事業計画を説明する予定。
以下、福島民友新聞 2022.7.29
風力発電、中止を含め検討 日立造船、昭和村などの反対受け
昭和、会津美里、下郷、南会津の福島県4町村にまたがる国有林で計画されている国内最大級の風力発電事業を巡り、事業者の日立造船(大阪市)が地元からの反対意見を受け、事業中止を含めて検討していることが28日、同社などへの取材で分かった。
熊森から
宮城県北部での大規模風力発電事業白紙撤回署名を全国民で集めよう!
- 2022-07-16 (土)
- くまもりNEWS
宮城県北部で進められている6つの風力発電事業の白紙撤回を求める署名に、他地域の皆さんもぜひご協力ください。
署名はネットか紙かのどちらかをお選びください。
署名表
署名裏
関西電力による蔵王風力発電計画が6月末に持ち上がると、計画地に含まれる宮城県川崎町、蔵王町の地元では、猛烈な反対の声が一斉に沸き上がりました。両町長も絶対反対と強く宣言されています。
宮城県北部の町でも、何とかしてふるさとの山を風力発電による自然破壊から守ろうと、町民有志が全風力発電計画の白紙撤回を求めて立ち上がっており、本業の傍ら、本当に時間もお金も使って皆さんくたくたになりながらも、必死で反対運動にがんばっておられます。5月22日には加美町で400名の大集会を成功させました。
しかし、加美町では、残念ながら、町長さんが風力発電推進派です。
今まで住民には業者からの十分な説明がなされず、計画がどんどん進められてきました。
現在集まった宮城県北部における全風力発電計画の白紙撤回を求める署名は3200筆です。
何とか、1万名は集めたいです。
宮城県北部地域の人口は少ないので、あと6800筆を集めきれるよう、全国の皆さんのお力添えをなにとぞお願いしたいです。
紙署名を集めてくださる方は、署名用紙をダウンロードしてください。
署名用紙は裏面だけでも有効です。
署名用紙が多く必要な方は、日本熊森協会までお電話くださればすぐに送らせていただきます。
電話 0798-22-4190
署名者は他府県者でも有効です。
以上、よろしくお願いします。
風力発電計画乱立の宮城県加美町で熊森がクマ生息調査開始 14.35haの山林を5年間立ち入り禁止に
- 2022-07-15 (金)
- くまもりNEWS
宮城県加美町奥羽山脈では、6つもの巨大風発計画が乱立しています。すべて完成したら、合計約170基となる計画です。
建設計画目白押し。東北地方は自然破壊型再エネの草刈り場にされている
すでに稼働1、工事中1、計画中の残り多くは地元の猛反対に遭っているもよう
風車病に苦しむ和歌山県由良町の元町会議員由良守生氏(ブログあり)の話では、由良町の風車の出力規模は1基あたり1000kw~2000kwが21基です。
1000kw~2000kwでも「風車を止めてくれ」と叫ぶほどの風車病に苦しんだり死んだりする人たちが出ているというのに、加美町で計画中の風車は、もっとずっと大きなものです。
こんなものを尾根筋に170基も造ったら、どんなひどいことになるのやら。
もろに直接被害を受けるクマをはじめとする野生動物たちはどうなるのでしょうか。
熊森は、加美町の風車建設予定地で、クマをはじめとする野生動物たちの生態調査を開始することにし、山主との契約を取り交わしました。
7月10日、調査地に看板を建てに行きました。
道中、風車建設工事中(10基)の場所がありました。その近くには、熊注意の看板がありました。
クマ出没注意必要の看板
国も県も町も、クマたちの生息地と知った上で、風車建設許可を業者に出していたことがわかりました。
下の看板には、業者がご理解・ご協力お願いいたしますと書いていますが、地元がほとんど何も知らない間に工事が進んだと地元の人たちは憤っていました。
町長さんや町議会は、知っていたはずですが。
いよいよ、熊森が調査地に選んだ14.35haの山林に到着しました。
この場所は元々、スギの人工林だったそうです。手入れが悪くて針広混交林になってしまっていたということです。
この山をブナの天然林に戻そうと、去年スギだけを伐採してスカスカに見渡せるようになっている場所があり、そこに熊森の看板を立てました。
看板立て工事のもよう
看板には、
無断立ち入り禁止
クマなどの大型野生動物の生息状況調査中
とあります。立入禁止期間は5年間です。
自動撮影カメラもいくつか掛けます。
くまもりの看板
ついでに熊森の旗も立ててきました。
熊森の旗
調査結果は、学会などで発表する予定です。(完)
和歌山で保護飼育中のくまこ2歳、ひとり遊びの天才です
- 2022-07-12 (火)
- くまもりNEWS
何でも遊びの材料にしてしまうくまこ2歳は、ブランコを吊り下げているロープを
どうやって嚙み切ってやろうかと、余念がありません。女の子なんですが、とにかく活発です。
冬毛がどっさり抜けていました。
お世話隊のみなさん、いつも本当にありがとうございます。
熊森本部から、お礼申し上げます。
熊森から
和歌山獣舎のお掃除日は、毎日曜日です。
第1第3日曜は、和歌山県支部が担当、
第2日曜は、南大阪地区が担当、
第4日曜は熊森本部が担当しています。
ボランティアで参加してくださる方を、募集しています。
年齢や会員非会員など問いません。ぜひご応募ください。
1回きりの参加も歓迎です。
ご家族での参加も歓迎です。
電話:0798-22-4190(良いクマ)まで。
和歌山で保護飼育中の太郎32歳、プールに入りたいんだけれど
- 2022-07-11 (月)
- くまもりNEWS
7月10日、ツキノワグマの保護飼育獣舎がある和歌山県生石高原山上も本格的な夏を迎えました。
今年もお世話隊の皆さんが、すだれや寒冷紗遮光ネットを張ってくださいました。
夏対策ばっちりの和歌山獣舎
飼育中の太郎君は32歳と高齢ですが、とても元気です。
クマは水が大好きですから、毎週日曜日にお世話隊の人たちがプールの水換えに来てくれるのが楽しみでした。
しかし、最近は、足腰が弱ってきたのでしょうか。
深いプールに入ろうとしなくなりました。
そこで、安全な浅い容器に水を入れてあげたら、5分間ほど気持ちよさそうに浸かっていました。
太郎が出た後、容器の水は半分以下になっていました。
でも、やっぱり、本当はプールに入りたいのでしょう。
今度はプールの前に行って、大きな前足で、バシャバシャおなかに水をかけ続けていました。
あーあ、あたり一面水浸しです。
お世話隊のみなさん、いつも本当にありがとうございます。
熊森本部から、お礼申し上げます。
熊森から
和歌山獣舎のお掃除日は、毎日曜日です。
第1第3日曜は、和歌山県支部が担当、
第2日曜は、南大阪地区が担当、
第4日曜は熊森本部が担当しています。
ボランティアで参加してくださる方を、募集しています。
年齢や会員非会員など問いません。ぜひご応募ください。
1回きりの参加も歓迎です。
ご家族での参加も歓迎です。
電話:0798-22-4190(良いクマ)まで。
大阪府豊能(とよの)町、とよの獣舎の夏対策
- 2022-07-11 (月)
- くまもりNEWS
今年も暑い夏がやってきました。
7月5日に、熊森本部職員たちも出動して、夏対策として、寒冷紗の遮光ネットを天井に張りました。
遮光ネット張り
プールが大好きなとよ君は、お世話隊が遮光ネットを張るのを、プールに浸かったままじっと見ていました。
クマのしっぽはすごく短いです。とよがプールから出たところを撮りました。
クマのしっぽは、こんなに短い
以下は、この日のとよの食事です。
クマフード250g
りんご3個
キウイ1個
ブドウ4房
プラム7個ヤマモモ1パック
野菜2パック
とよ、今年の夏も元気で乗り切ってね。
百聞は一見に如かず。
みなさん、とよに会いに来てください。
クマが人間と棲み分け共存可能で、どんなに素晴らしい動物か、実物を見ればすぐ理解できます。
熊森から
●3名で担当しているとよの餌やりパートさんに欠員が出ました。
大阪府豊能町高代寺山の近くにお住まいの方で、自車で週2~3回、お好きな時間帯に短時間でいいので、水と餌を与えてくださる方を新たに募集します。
●また、毎週火曜日と第3日曜日に、プールの清掃などをのお仕事を日当でしてくださる方も新たに募集しています。
こちらは、朝、西宮市にある本部事務所から車で現地に行って、夕方本部事務所に戻ってきていただきます。
どちらも、動物が大好きで、運転できる方を希望します。年齢、性別、会員かどうかなどは問いません。
仕事内容は慣れるまでていねいに指導させていただきます。
これまで無事故です。
クマは人間と心を通じ合わせることができる素晴らしい動物です。
ボランティアで、現地に来てくださる方も歓迎です。
1回限りのお世話やご家族での参加、学生さんも歓迎です。
参加してくださる方は、事前に本部事務所までお申し込みください。
獣舎に至る道が細いため、車の方は軽自動車がいいです。
電話0798-22-4190(良いクマ)(完)
第11回日本奥山学会研究発表会に57名参加
- 2022-07-09 (土)
- くまもりNEWS
2022、7、3 関西学院大学上ヶ原キャンパスG号館201号教室をお借りして、熊森が支援している「市民と研究者で作る日本奥山学会」の第11回研究発表会が持たれました。
一般市民が、年に一度、奥山に関係する研究者の発表を聞いて、いろいろ質問できるというユニークな学会です。
発表してくださった皆様、ご支援・ご協力くださった皆様、参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
初めの挨拶をする脇井真理子学会長
記念講演をしてくださったのは、北海道大学の立澤史郎先生です。
立澤史郎先生
立澤先生のお話より一部抜粋
「この60年、日本人は野生動物に何をしたのか。奥山を壊すというひどいことをしたのです。高度経済成長は、地方を収奪し、都市を栄えさせていきました。尾根筋や谷筋は野生動物たちが主に利用している場所であると、ひいおじいちゃんたちの時代までは地方はみんな知っていました。そのため、そういう場所には手を付けないようにして山を守っていました。そういう地域社会が崩壊して、世の中全て金次第という大量消費社会に日本国中が舞い上がっていったのです。
今や、地方はどこもすっかり疲弊してしまっています。最近、町中に野生動物が出て来るようになったと言われていますが、戦後の奥山開発や拡大造林から端を発しています。」
講演風景
「鹿児島県の大隅諸島(種子島、屋久島、口永良部島、馬毛島)のシカを比較したら面白いのではないかと思って、研究を始めました。1990年代までは、山の奥に入らないとシカがいないという状況でしたが、今ではシカが、だんだん里に下りて来るようになっています。
馬毛島で調べたところ、シカが増え過ぎてくると、出生数が減り、死亡率が上がるため、生息数が減ってきます。
天敵もいない、雪も降らない馬毛島ですが、増え過ぎないようにシカは自分で個体数調整をしていることがわかりました。」
<参加者のアンケートから>
・シカは放置していると増え続けてしまうので、人間が殺して食べてやらないとだめだというのが環境省の方針ですが、殺しても、やがてまた元の数に戻ってしまうことがわかりました。何をしていることやら。
・馬毛島のシカが、自分で個体数調整をしていたことを知って、衝撃を受けました。
・今の日本のように絶えずシカを罠で捕殺し続けていると、高齢のシカがいなくなり、若齢の元気なシカばかりになっていくので、出生数が多くなると思う。シカ社会の年齢構成に人間が手を入れていることになるが、人間がこのようなことをしてもいいのだろうか。
・今のシカ問題を引き起こしたのは、人間の行為によるものが大きいとわかりました。
・大変おもしろかったです。多くを学びました。
・海外では、シカ問題にどう対応しているのか知りたいです。
・ここは関西なので、次回は、奈良のシカについても講演してほしい。
・シカ問題の解決には、奥山を再生することが必要なのではないか。シカと森の関係をもっと知りたくなった。
・立澤先生のシカに対する愛情が伝わってきて、心が温かくなりました。
・記念講演以外の、池ノ谷の土木、ナガレヒキガエル、東北の森と再エネ開発、どれもおもしろかったです。
学会事務局から
この度、日本奥山学会誌第9号(41ページ、定価800円)を出版しました。
御注文をお受けしています。
<記念講演>
テーマ 「今やんばるの森で起こっていること」
金井塚 務
環境NGO広島フィールドミュージアム代表 日本森林生態系保護ネットワーク代表
<研究発表>
野生ツキノワグマの保護飼育と放獣の事例報告(新潟県南魚沼市)
水見 竜哉
一般財団法人日本熊森協会 主任研究員
学会員募集中
完全民間の学会ですので、研究者の良心のまま発表いただけます。
このような学会を今後も継続させるには、発表したり会費を出して支えてくださったりする学会員がもっと多く必要です。
ただいま、学会員を多数募集中です。ぜひ、ご応募ください。
研究助成
若手の奥山研究者が増えるよう、学生や院性の研究助成も行っています。
研究助成を希望される方は、お問い合わせください。
地球環境のために八甲田山国有林を伐採?「みちのく風力発電事業(仮称)」計画地1万7300ha
- 2022-07-08 (金)
- くまもりNEWS
「みちのく風力発電事業(仮称)」:最大で高さ200メートルの風車を約150基、野辺地方面へ連なる尾根に並べる。総延長は約100キロ。
事業者:ユーラスエナジーホールディングス
20220707 朝日新聞デジタル中山由美より
国内最大級・総出力約60万キロワットの大規模風力発電事業計画が進む青森県八甲田山系。
厳冬の吹雪に耐えた森は雪がとけ、木々が一斉に芽吹く季節。八甲田連峰は明るい新緑に包まれていた。
雪が消えれば、生い茂る草木が行く手を阻む。登山道はなく、人が歩いた跡も見えない、ひっそりした奥山だ。
雪がまばらに残る中、背の高さを超えるやぶをかき分けて進む。
2時間余り登ってやっと尾根に出た。風車の建設予定地だ。
日本自然保護協会の若松伸彦博士(植生地理学・環境学)
群生するブナ。幹回りは3・2~3・6メートル前後。樹齢300年くらい。伐採したら、森が元に戻るまで400~500年かかるだろう。
人が長年手を加えていない原生的な森が広がり、特に自然度が高い。ここは手を付けてはいけない場所だ。
山ガイドの川崎恭子さん
この景色は先代が守り続けた『宝』。八甲田は幼いころからの原風景、壊したくない。心のよりどころである風景の中に、巨大な風車群が並ぶ光景を想像するだけで涙がこみあげる。環境のための自然エネルギーをうたい、森をつぶすのは本末転倒。
仲間と「Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~」を立ち上げ、事業撤回を求める署名を集めている。水質汚染や土砂崩れも懸念し、山ガイドらは5月、事業の中止を求める約8千筆の署名を青森県の知事に提出。
三村申吾知事
再エネならどこでも開発してよいわけではない。(6月県議会)
熊森から
まだ環境アセスの段階なのに、道造りの名で、もう山が伐採されはじめているとのこと。
まず、祖先がそうであったように、森に棲んでいる多くの生き物たちのことを考えよう。
彼らは自然がないと生きていけないことがわかれば、森林伐採などできなくなるはず。
林野庁は国民の財産である国有林(ほとんどが保安林)を、風車の事業者に差し出さないでほしい。
今までなぜ保安してきたのかとなる。国に言われても、いやだと林野庁は抵抗してほしい。
川崎さん、泣かなくていいよ。全部守ろう。
ほんの一部の投資家たちのたった20年間のもうけのために、なぜ300年の森を伐らねばならないのか。
しかも、二酸化炭素削減という名目なのに、風車を作ったり運んだりするために、かえって二酸化炭素発生量が増えるとの指摘もある。
私たちは、このようなバカげたことを許さない。
尾根筋風力発電は、もはや事業ではなく犯罪だと思う。
大人たちがもっと強くなって、みんなで風力発電反対の声を上げよう。
再エネは、自然を壊さなくてもよい都市部で行うべき。
くまもりは、Protect Hakkoda~八甲田の自然を後世に~を応援しています。
クマさんの棲む最高に豊かな森を守ろう!
7月5日宮城県議会で、太陽光施設規制に関する条例案を可決
- 2022-07-07 (木)
- くまもりNEWS
7月5日、khb東日本放送テレビニュースより
土砂災害の恐れのある場所などへの設置の原則禁止などを盛り込んだ、太陽光発電施設に関する条例案が宮城県議会の本会議で可決されました。
宮城県議会
この条例案は、県内で太陽光発電施設の設置が急速に進む一方で、土砂災害発生の恐れなど住民の不安が高まっていることを受けて県が提出し、6月定例会最終日の5日に賛成多数で可決しました。
対象となるのは、出力50キロワット以上の太陽光発電施設で、土砂災害特別警戒区域や地滑り防止区域など4つの規制区域で設置を原則禁止します。
また、地域住民などへの事前説明や、事業計画の届け出などが義務化されました。
これらに違反した事業者には5万円以下の過料を科すという罰則も設けられました。
県では、これまでも設置のガイドラインを設けていましたが、義務付けがないなど拘束力が弱く、ガイドラインに沿って事業計画を提出した事業者は約6割にとどまっていました。
この条例は、10月1日から施行されます。
熊森から
一般家庭の太陽光発電は10KW程度です。50KWというのはその5倍程度の太陽光で、面積もしれています。そのレベルですでに規制が入るのです。
地域住民などへの事前説明や、事業計画の届け出などはこれまで努力目標でしたが、今回は義務化されました。いいことです。
でも、紛争中の宮城県丸森の「 仙南プロジェクト 太陽光発電施設整備事業」などのメガソーラー開発が、この条例で実際に止まるのでしょうか。
今回可決された条例をもっと詳しく読んでみたいので、宮城県庁担当課に電話したところ、近いうちに公表しますとのことでした。
条例の遡及効果について尋ねたところ、10月1日までに工事が始まっていなかった案件については、全て今回の条例の規制対応となるそうです。
山林へのメガソーラーや風力発電は、100%迷惑施設になります。
次世代に負の遺産を残さないよう、本業の傍ら無給のメガソーラー建設反対運動に加わってへとへとになっておられる勇者の皆さん、くまもりは皆さんがむくわれる日が来ることを心から願っています。
参院選の争点第2位にエネルギーが入る
- 2022-07-07 (木)
- くまもりNEWS
政府は7月1日からことし9月末まで、7年ぶりに全国で節電要請を行います。
6月26日、東京電力の管内に「電力需給ひっ迫注意報」を発令し、4日間、家庭や企業に節電を求めてきましたが、運転を停止していた火力発電所の再稼働などで需給のひっ迫回避にめどがたったとして、6月30日、注意報を解除しました。
ウクライナ戦争のこともあり、国民が、日本のエネルギーに不安を感じ始めたのでしょうか。
参議院選挙争点2位に、エネルギーが浮上してきました。
以下、
エネルギー問題にどう取り組みますか(静岡新聞より)
■舟橋夢人氏
核融合炉を主電源として、核崩壊炉(現行の原発)は順次廃炉とする。再生可能エネルギーの割合を増やし、二酸化炭素排出の少ない発電方式にする。また、国内の資源開発を行い、千葉沖ガス油田や鹿児島沖油田などを開発し日本をエネルギー資源大国にする。
■鈴木千佳氏
日本の多様で豊かな潜在力を生かし、再生可能エネルギーに抜本的に転換する。再エネは天候などにより出力が変動するものもあるが、各地で普及が進めば進むほど、また、太陽光、小水力、バイオマス、風力、地熱といった多様なエネルギーを組み合わせることで、変動がならされて安定する。価格も安価になっていく。
■山本貴史氏
新たなエネルギー技術や蓄電池などの開発を積極的に進めるべき。太陽光発電は将来的に廃棄などの点で問題があると思う。山などを破壊する行為はさまざまな災害に結びつく可能性もある。
■山崎真之輔氏
資源の限られた日本にとって、エネルギー自給率の向上など、エネルギーを安全・安定・安価に確保することが何よりも重要。省エネ技術の開発と再生可能エネルギーを中心とした分散型エネルギー社会の構築を進め、バイオ燃料を積極的に活用することで、カーボンニュートラルの国際目標を達成し、持続可能な社会環境をつくる。
■若林洋平氏
再生可能エネルギー導入に取り組むべきであるが、山肌へのメガソーラーなど、危険を伴うことや、景観を損なうようなことをしてまで進めるべきではないと考える。地域活性化にも貢献する再生可能エネルギー等由来の水素、超高効率の次世代パワー半導体等の社会実装を推進する。
■平山佐知子氏
エネルギー資源に乏しいわが国にとって、エネルギー問題は安全保障に直結する。森林伐採を伴うメガソーラー建設に歯止めをかけつつ、自家消費型・地産地消型の地域マイクログリッド(平時は再エネを効率よく使用し、非常時には送配電ネットワークから独立し、エリア内でエネルギーの自給自足を行う仕組み)構築を支援する。
■堀川圭輔氏
エネルギー問題こそが戦争の大きな原因。
■船川淳志氏
既得権益者の情報開示▽最新技術とその応用で実現できることを地域社会に教育する(特に再生可能エネルギーは地域の気候特性を考慮する必要があるため)▽出馬会見で示した「三つの県の連合体」で地域特性、気候特性を考慮し、供給サイドと戦略立案を行う▽オンブズマンや監査を徹底しながら地域単位で実施する。
熊森から
他の立候補者のエネルギー観は、再エネ問題連絡会のHPでご覧になってください。