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カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧

憎しみや対立からは何も生まれない 

熊森協会本部の電話は3台あります。毎日、朝から晩まで、電話が鳴り続けています。スタッフの一人が、しみじみと、「こういう活動をしているところって、日本には熊森しかないんですね。全国からの電話が、全部熊森に来る」と語っていました。毎日入ってくるメールもすごい量です。1日中返信し続けて、やれやれと思ったら、始める前より未返信が増えていることもあります。(返信した以上のメール数が、新たに入って来るからです)申し訳ございませんが、今の熊森本部の人員体制では、全てを返信することは出来ません。ご容赦下さい。

メールは匿名が許されるからか、読むに耐えないののしりや誹謗が入ってきます。名乗る勇気を持ち、他者への敬意を忘れないでください。様々な人生を歩んできた人間同士、感じ方や考え方が違うのは当然です。断片だけを見聞きして批判するのは、あまりにも軽率です。批判する前に、せめて、1冊100円の「クマともりとひと」だけでも読んでください。本当は、愛蔵版「クマともりとひと」を読んでからにしてほしいです。あまりにも的外れな誹謗中傷には、お返事のしようがありません。というか、こういう人たちは、誹謗中傷を楽しんでいるとしか思えません。匿名メールは、原則として読まずに削除させて頂きますので、ご了承下さい。ネットでもこのようなサイトがあると教えてくださる方がいますが、私たちは日本の森や動物を守るために、寝る間も惜しんで動きに動いております。そのようなサイトに付き合う時間などありません。みんなで読まないようにすればいいのではないでしょうか。

熊森会員のみなさんは、行政などに意見やお願いを伝えるとき、本部指導通り、まず名乗り、きちんとした言葉で、相手への敬意を忘れずに伝えてください。ネット上でのののしりや罵倒合戦などには参加しないで下さい。ネットでいさめたところで、そのような人たちが変わるなど期待できないと思います。憎しみや対立からは何も生まれません。

ただ、今回の愛知県瀬戸市のイノシシわなにかかったクマが殺された状況について、熊森報告を聞いた人たちは、大変な憤りと悲しみを持ちました。 これは当然です。瀬戸市の行政担当者たちは、私たちの思いに耳を傾け、本当によくがんばってくださいました。今も、感謝でいっぱいです。このクマが猟友会に撃たれたとき、檻の前に座り込んでいた熊森会員と瀬戸市担当者は、ともに泣き崩れたそうです。しかし、愛知県出先行政のなかには、誤捕獲されたクマを逃がしてやってほしいというわたしたちの当然のお願いに対して、市民をなめきって聞くに堪えないような暴言を吐き続けた人もいました。(全部、録音しました)

ある非会員の方から電話があって、「だれのせいであのクマが殺されたのか教えてほしい。そいつをネットでたたいてやる」 という相談がありました。熊森本部は、長時間かけて、そのようなやり方はかえって状況を悪化させるだけなのでやめるようにと説得しました。この非会員の方は、本当は優しすぎるくらい優しい方なのです。何とか命を助けてやろうと動き回ったが、助けられなかった。この怒りと悲しみをどう持っていけばいいのかわからないのです。

熊森会員のなかには、このようなネットたたきに参加している人はいないと思います。熊森は正々堂々と名乗って、きちんと話をする会だからです。 この非会員の方にも、本当に世の中を変えていける力となる、熊森のたたかい方を伝授しました。

11/15 フランス人のお客様

今日、熊森本部事務所に、フランス人のお客様が来られました。「フランスでは、せっかくピレネー山脈に残っていたクマを、ハンターが、撃ち殺してしまった。ハンターには本当に困っている」と、残念そうに言われていました。狩猟民族といわれるひとたちの間でも、近年は、ハンティングに眉をひそめる人が増えてきているという新聞記事を、どこかで読んだことがあるのを思い出しました。彼は、「その点、日本には、クマがたくさん残っており、すばらしい」と、とてもうれしそうに目を輝かせて話されていました。駆除暴走の無法地帯も多いという実態を知られたなら、どんなにショックを受けられることでしょうか。

11/15日 狩猟解禁

狩猟解禁日になると、毎年、顧問の和歌山県鳥獣保護連絡会会長故東山省三先生の奥様が11月15日に顔をゆがめて苦しそうにつぶやかれた言葉を思い出します。

「今日から3カ月間、なんも悪いことしていない動物たちが撃たれるんやなあ。痛いやろうな」

全国で、狩猟免許保持者は、今、19万人だそうです。当分、鉄砲の弾が飛び交って、地元の山主さんでさえ、危なくて奥山には入れません。スポーツハンター、レジャーハンターに疑問を持っている人は、国民の中にたくさんおられます。厳しい自然界で一生懸命生きている動物たちを殺すことが、スポーツやレジャーとは。

狩猟解禁の新聞記事を見ると、このような批判の声は、全く意識されていません。今年は多くのところで、狩猟期間が4カ月間に延びて、3月15日まで続くそうです。
ある行政に聞くと、イノシシを狩猟するための箱罠、くくり罠が、今日から一斉に多数設置されることになるということでした。クマ狩猟には、罠を使ってはいけないことになっています。しかし、実際は、クマもイノシシ罠にどんどんとかかります。もう、狩猟は、やめる時代でしょう。

11/1 兵庫県内クマ捕殺数最大の地元行政に、動物への緊急食糧運搬を申し出る

兵庫県内、クマ捕殺数最大の地元行政に、どこにクマが出ているのか教えてもらおうと思って、電話をしました。

くまもり「このままでは、クマが絶滅してしまうので、なんとか市長さんに緊急に会わせていただけないでしょうか。動物への食糧緊急運搬を行いたいので、ご協力いただきたいのです」

秘書課「市長は多忙のため、無理です。夜も全部つまっています。担当課長なら会えるかもしれません」

担当課長「話があるなら、県の出先である農林振興事務所の担当者に話してください。」

農林振興事務所の担当者「1分1秒の時間もないほど忙しいので、話は聞けません」

くまもり「いつならいいですか」

農林振興事務所の担当者「・・・・・・」(無言)

国民のみなさんも、いろんな行政に電話して、どのように対応されるか、ぜひ試してみてください。公務員は公僕であると習ってきたわたしたちは、活動を始めた当初、行政の対応に目を白黒させるほどショックを受けたものです。例外はありますが、日本の鳥獣担当行政はほとんどがこんな感じです。国民が怒らないからですね。

空手道の宇城憲治先生と対談させていただいたとき、「人間にとって一番大切なものは何ですか」と問うと、宇城先生は即座に「怒りです。怒りを忘れた者は人間ではありません」といわれました。弱者の命を救うために、何とか突破口を探していくしかありません。

最終日海外NGOのミーティングに入り込めたが・・・   名古屋生物多様性COP10   


参加NGO のミーティング室

ドイツでのCOP9にはNGOが7000人参加したというのを聞いて、そのような海外の本気の自然保護団体とつながりたいとの一心で、熊森はCOP10に参加しました。ところが、前もって連絡を取りたいのでどのようなNGOが海外から参加するのか教えてほしいと、外務省や環境省などいろんなところにきいて回りましたが、どこも教えてくれませんでした。会議が始まってから外務省に問い合わせても、まだわからないということで、驚きました。

あきらめていたところ、10月27日の夜になって、名古屋国際会議場で、毎朝、9時から、参加NGO のミーティングが行われているという情報を得ました。このミーティングは28日が最終ということです。急遽早朝に兵庫県をたって名古屋に駆けつけ、厳重な身分証明審査などを受けてから、3名でNGOミーティングに出席しました。 40名ぐらい入れる部屋に海外からのNGOと日本の大手の自然保護団体などが半々ぐらいで集まっておられました。参加NGO は、たったこれだけ?!熊森は簡単な会の紹介後、「世界のNGOと連携を取りたいと思って初参加しました」と、一言あいさつしました。さまざまな連絡事項などでミーティングは30分間で終わってしまい、気が抜けました。


傍聴した作業部会

せっかく国際会議場に入り込んだのだから、本会議場を傍聴してみようかと思いましたが、この日は各国閣僚級の会議ということで、傍聴禁止でした。仕方なく作業部会を傍聴してみました。条約の細かい文言や記号についてでしょうか、ああでもないこうでもないと言い合っておられました。今、日本の里で大量に撃ち殺されているクマたちの命1頭も救えないなと思うとむなしくなっていきました。しかし、国際会議をのぞいてみて、いろいろとわかってくることがあり、行ってみてよかったです。

膨大な国民の税金を使って、国民には何をしているのかさっぱり分からない国民疎外の大イベントが、また一つ終わったと感じました。世の中、なんにも変わらなかった。

環境省野生生物課鳥獣保護業務室

くまもりはクマの大量捕獲や捕殺の暴走を、全力を挙げて止めようとしているのですが、残念ながら、歯止めがかかりません。きょうも、2頭の子グマを連れて山から決死の覚悟で出てきた母グマが、子グマと一緒にドラム缶の捕獲罠にかかりました。もうたまらなくなって、無駄だと知りつつも、環境省野生生物課鳥獣保護業務室のクマなどの大型野生動物担当者に電話をしてしまいました。03-5521-8282

くまもり「今年、山で大異変が起きています。なぜか、山の実りがまったくありません。地元行政が、田舎の方たちに、クマが来るからカキの木を切ってしまうように。実は絶対にやるな。取ってしまえと指導していますが、これは国の指導ですよね。しかし、これでは、森の動物たちは今年、生き残れません。このような異常年は、分かち合いの精神でもって、クマや森の動物たちに食料として、人間の食べないものは提供してやってほしいと思います」
環境省「クマの誘引物は、取り除くように言っています」

くまもり「全国でクマの捕獲・捕殺が暴走しています。何とか環境省から、歯止めをかけてもらえませんか。お願いしますよ。絶滅してしまいます」
環境省「各都道府県に任せていますので」

くまもり「イノシシのくくり罠や箱罠に誤捕獲されて殺されていくクマが大量です。兵庫県では、今年、9月末までに43頭ものクマが誤捕獲されています。クマがかかる恐れのあるところでは、かかったクマが逃げられるようなクマスルー檻しか使用してはいけないと指導していただけないでしょうか」
環境省「各都道府県に任せていますので」

くまもり「有害駆除したあとのクマの遺体ですが、有害駆除は狩猟ではないので、猟友会の方にあげないように指導していただけませんか。もらえるとなると、駆除する必要のないクマまでとってしまう人たちも出てきます」
環境省「各都道府県に任せていますので」

くまもり「2004年2006年の大凶作と大量駆除の嵐の中をどうにか生き残ったクマが、今年どんどん獲られています。こんなに大量に有害駆除したのですから、もう今年の11月15日から始まる3ヶ月間の狩猟期間は、クマ狩猟禁止とするように、各県を指導してもらえませんか。でないと、絶滅に結びつくところが、今年、各地で出ますよ」
環境省「各都道府県に任せていますので。秋田は確か自粛するといっていました」

くまもり「さっきから聞いていると、金太郎飴みたいに同じことばかり言われていますが、環境省の野生生物課鳥獣保護業務室大型野生動物係りはクマの絶滅を止めるために何もしないんですね。一体この部署は、大型野生動物のどんな保護業務をするところなんですか」
環境省「・・・・・・・・(無言)」

担当者は個人的にはいい方なんですが、組織の一員としての答えとなると、ハンを押したようにこのような答えになります。日本の行政マンはこうです。私たちがこのような活動を始めて間もない頃、環境省(当時は環境庁)に期待した時期がありました。ほとんどの国民は、今も、以前の私たちのように、勘違いして環境省に期待していると思います。

読売新聞の最近のUSOニュースに、「環境省、ドングリの緊急輸入を決定」というのがありました。おもしろいと思いましたが、実際は、環境省はそんなこと、露も考えておりませんから、国民の皆さん、誤解なく。

国民ひとりひとりが勇気を出して声をあげ動く以外に、クマの捕殺を止めることはできません。同じ思いのみなさん、思っているだけでは、世の中何も変わりません。日本熊森協会の旗のもとに、どうか、お集まりください。

COP10 – 25日:雨時々人ネットワーク

今日は、朝から少し曇り空。
ブースに集まったドングリを、岐阜県のH産業さんへ送るため、台車を借りコンビニへ配送の手配をとりに行く。コンビニで、送り状に住所と内容物を明記。内容物を「ドングリ」と書いて、お店の人に渡したら、「えっ、ドングリ?!」と再確認された。Mは、「はい。クマのもとに。」と答えてしまい。お店の人は、不思議そうな顔でMを見つめていた。ドングリとともに、紙芝居のセットを環境教育部長の元へ返送するべく、同じように送り状に住所と内容物を明記。内容物を「紙芝居セット」と書き、渡す。またお店の人に、「中身はなんですか?」との問い合わせ。Mは、「内容物のところにも書いたのですが、紙芝居セットです。」と答えた。またまた、不思議そうな顔で見つめられてしまった。
その後、降り出した雨の中、傘をささずに、お店の人の不思議そうな顔を思い出しながら、笑いがこみあげてくるのを抑えながら(多分、顔がニヤニヤしていたと思う。怪しい。)、空の台車を押して帰るMであった。

今日のブース展示は、愛知県会員のOさんとMの2人。昼ごろからの雨の影響で、来場者も少なかった。そんな中、愛知県会員のYさんが、前回の「おにまんじゅう」に続き、チョコレートの差し入れをしてくださいました。ありがとうございます!! Yさんは、いつも自転車かジョギング姿で、ブースに来てくださっては、応援のエールを送ってくださいます。ありがたいです。来場者が少ないため、日ごろあまり交流ができてなかった、隣のブースの方々とお話ができました。熊森ブースの右隣りは、中部大学の学生さんたちがおられます。中部大学の学生さんの一人とお話しをしたら、将来、自然環境に負担をかけない発電を日本で広めていきたいとの夢を語ってくれました。石油や原子力にたよらない発電を広めたいそうです。早く、その夢が実現したらいいな!と期待をしております。熊森ブースの左隣りは、サメに関する資料を掲示している団体でした。あまりサメについて、知らなかったので勉強になりました。今日は、ブースに沖縄県の米軍基地の反対運動や環境保全活動を行っている沖縄出身の方や、上関原発の反対運動をしておられる方がブースにお見えになって、それぞれ運動について教えていただきました。活動分野が違うけれど、次の世代へ幸せに暮らせるために今を頑張っているのだと、勇気を頂くとともに将来に希望の光を見ることができました。ありがとうございます。

COP10 – 24日:どんどんとつながっていく人の輪

COP10開催期間の後半へ突入!土曜日に大阪市地区の地区長さんが、応援にかけつけてくれたのに続いて、今日は大阪市地区のIさんが応援に駆け付けてくださいました。日曜日は、いつもブース展示を手伝ってくださる愛知県会員Sさん・Yさん・大阪市地区のIさん、そしてMの4人体制でブース展示を行いました。最近クマニュースが多いため、たくさんの人が興味を持ってきてくださいました。忙しさにまけて、写真などを取るのを忘れていましたが、みなさんいつもの通り、熱心に広報活動に励んでくださいました。なんと、今日だけで小冊子を41冊も販売しました。びっくり!

土日は、ブース展示4時までと会場で決められており、もっとしたい気持ちを抑え、素直に4時過ぎ頃ブースを閉じました。土日は、来場者が多いので、いつもどおりに5時過ぎまで展示をさせてもらいたいものです。ブースを閉じるとともに、雨が強くなり、私達がブース会場から駅に向かうときは、本格的雨が降っていました。ブース展示のテントは、雨が降ると、雨漏れが発生し、展示している写真が濡れてしまった経験があるので、ガムテープなどを使い、雨漏れ対策を行ってから、出ましたが明日の朝が心配・・・(テント内がびしょ濡れになっていたら・・・)

夕方にCOP10会場付近にてプラカードを持ってパレードする予定なので、どうしたら効果的にできるかなどの案を考えるようにと会長より連絡があり、考えながら帰ったMは、読売新聞の記者さんにアドバイスを頂くために電話をしました。記者さんは、親切にアドバイスをくださいました。そのアドバイスを、会長に伝え、相談しパレードをする日を決めました。27日です。寒波がきて、寒い日になるそうですが、熊森パワーで熱く燃えましょう!

このパレードについて、今日ブースに来られたフランス人の新聞記者さんにも取材にきてもらったら、ヨーロッパにもこのニュースが伝わると思い、もらった名刺の電話番号にさっそく電話をかけてみました。そのフランス人の記者さんは、あいにく東京に戻り、パレード当日にはいないそうです。しかし!熊森の話を聞きたいので、名古屋駅周辺で会いましょうと言われ、会う約束をする。熊森の活動がフランスの新聞に載ったら、いいな~と思いつつその記者さんからの、名古屋駅到着の連絡を待つ。その時に、本部スタッフのKから27日の件にて電話が入る。あわてたMは、「Hello?」とフランス人記者から電話があったと勘違いをし、英語で応答。Kは、困惑している様子でした。ごめんね!

そうしているうちに、愛知県会員のIさんより、環境活動している海外の方がホテルの喫茶店に今おられるので、私もホテルにきて、彼女と熊森のお話でもしたらと提案の電話がありました。なかなか連絡がこないフランス人記者に、しびれを切らせたMは、薄情にも待つことをやめて、急ぎ足にてホテルへ向かう。道中、フランス人記者と連絡がとれて、宿泊されているホテルを聞くと、なんと~Iさんのホテルの向かいのホテルに滞在されているとのこと。なんて偶然!直接、Iさんのホテルに来てくださるように依頼し、承諾を得る。

ホテルに着くと、さっそくIさんより、環境啓発活動をアメリカ・ニューヨークでされておられるウエンディーさんと、その友人の4名方へ紹介していただき、話の輪の中にいれていただく。ウエンディーさんは、ニューヨークにて、グリーンマップという地域の地図に独自のアイコン(マーク)をつけて、自然環境に配慮した商業施設・公共機関・発電所・環境汚染が発生している場所・自然と触れ合える場所・文化や活動拠点になる場所などが分かりやすくなっている地図を作成する組織を運営されている。55か国の700地域にて採用されているとのことです。ウエンディーさんの友人の方々は、そのグリーンマップを日本でも広めようと企画されておられる人々でした。また、その方々は何らかの形で、お互いがつながっていました。Mの左隣に座っておられる岡山から来られた男性は、熊森の岡山県支部の支部長さんとお知り合いであったり、Mの右隣に座っておられた方は、Iさんのお知り合いの方だったり。さらに、、、後に合流をしたフランス人記者とウエンディーさんの友人のおひとりが、古くからの友人関係であったりと、本当に、ホテルの喫茶室にて「It’s a small world!」現象がおこりました。27日の熊森のパレードについても、色々なアイデアを皆様からいただきました。皆、つながっているんだな~と、人と人のつながりの凄さを感じた夜でした。最後に、そのフランス人記者さんは、「リベラシオン」というフランスの新聞社のアジア特派員でした。熊森について、フランスの本社へ記事を書いて送ってくれるそうです。いつの記事に書いてくれるのでしょうか、期待をするところです。

COP10 – 23日

今日も、天気も良く気持ちのいい一日でした!そして、ブースに来てくださった方が多かったこと!色々な活動をされておられる方々が、ブースを訪ねてくださいました。広島県で、クマのためにドングリを山に運んでおられる2名の方が、朝から広島より、ブースを訪ねてきてくださりました。熊森の会員さんではないけど、少しでも、捕殺されるクマの数が減るようにと活動されているとのこと。広島では、里に出てきたクマはほぼ捕殺されるそうで、それを見ていられなくなり、行動に移されたそうです。このクマの状況を、見るに見かねて、何か行動を起こす人々が増えているのかな~と思い、国民によってクマの安易な捕殺がなくなるのではと期待をした瞬間でした。ブースには、続々とドングリが集まっています。

どんぐり~~~!

明日、岐阜市地区長さんの提案で、飛騨産業さんのところに送りますね!岐阜県支部・地区の方が、山に持っていってくれるとのことです。ありがとうございます。

昨日、取材をしてくださった読売新聞の記者さんが、ブースまで今日の朝刊を届けてくださいました!ありがとうございます!T&Mがカラー写真でのっていました。Tが発言したコメントとして、記事に載っておりましたが、後でTに確認すると、「(水源の森を守ってくれている)野生動物たちと共存していける道を皆で歩んでいきたいって言ったんだよ~」と言ってました。新聞に書いてあるといって、その本人が発言した言葉ではないこと、くれぐれも気に留めながら、新聞を読まなくてはいけませんね。。

Tのめがねがサングラスになってる!

読売新聞の記事の3面目に、ハンターの減少がクマ出没の原因になっていると、書かれています。これに対しては、ハンターの減少が原因とは、熊森は思っておりません!詳しい見解は、くまもりHPにてご確認ください。それについても、さっそく読売新聞の記者さんに抗議をさせていただきました。彼が書いた記事ではないので、書いた担当記者に伝えてくれるそうです。よろしくお願いします!

今日のブース展示では、顧問の四元先生夫妻が、昨日の三重県大台町トラスト契約成立のため、名古屋に滞在され、今日はブース展示を見に、来てくださいました。ありがとうございます。

おめでとうございます!

本部スタッフより、昨日の三重県大台町のトラスト契約成立についての記事があるか、名古屋中の新聞を調べてほしいとの要請があり、夜の名古屋をさまよう。あっ!Iさんのホテルには、今日の新聞の朝刊があるかもしれない!と思いついたMは、さっそくIさんへお電話。快く承諾をいただき、いざホテルへ!記事チェックをさせてもらった上に、夕飯までごちそうになってしまいました。感激。夕飯を頂きながら、記事チェック!おいしいサンドイッチに気をとられていたのか、中日新聞にカラー写真にて大きく記事がでていたのに、その隣の記事に気をとられて、熊森の記事に気付かす。本部スタッフKに、「記事があったのは読売新聞さんだけだわ~」と報告電話。その後、Iさんがこられ、中日新聞の三重県大台町トラストの記事があることを教えてもらい、気づく。あ~、食べ物に気を囚われていたわ~。とにかく、無事、本部からの任務を終え、さっそくフェデックスキンコーにて、記事のスキャンをしに行く。そして、記事をブースでも展示したいので、ラミネート加工してもらう。明日、ブースで展示しよう!

三重県大台町

そして、フェデックスキンコーで、ラミネート加工をしてもらっている最中、本部スタッフSから電話。「COP10を広報している、街中のポスターなどの写真を撮ってきてほしい。」とのこと。カメラを持っていた、Mは、一人、名古屋駅の雑踏の中、カシャカシャと、COP10の宣伝フラッグ(垂れ幕)の写真だけをとる怪しい外国人になっていた。(Mは日に焼け、肌が黒く、良く日本人とは認識されず、海外の人と間違われる傾向があるため)
***

今日、食べ物を探して、町まで降りてきて、柿を食べていた熊の親子が殺されたというニュースが流れました。生まれたばかりの小さな子グマであっても、容赦なしです。(猟友会)銃で撃たれて血塗れて地面に横たわる子グマが画面に映った時、なんともいえない気持ちでした。住むところも食べるものも、人に奪われてしまった動物たちの行く末がこれでは、あまりにも悲しすぎます。己の行いはいずれ己に返ってきます。人間は、もっと謙虚に生きることを思い出さないと・・・。
人として誇りを持って生きていきたいからこそ、明るい未来に希望を持って一歩一歩進むのみです。

COP10 – 22日

愛知県会員Iさんが経営されているホテルに、COP10関係者の方々が泊まっておられると聞き、T&Mは朝ごはんを食べながら彼らとお話をしたく、朝からホテルにお邪魔させていただきました。そして、願っていたとおり、COP10の会議に出席している西アフリカから来られた4名にお会いでき、話すことができました。その内の一人は、IUCNの職員の方で、そしてIUCNと共に活動している生物多様性保全の団体の方々でした。IUCNは、国を環境・野生動物保全のIUCNの取り組みに巻き込むために23年間の時間をかけて交渉を続けたそうです。すごい粘り強さ!政府と協力して、取組みしたことで、今や国土の15%は開発や乱獲などができない保護地区になっているそうです。やはり、国を取り込んでいかなければ広範囲の保全はできないので、国を巻き込むほどの活動にする必要があるとアドバイスを頂きました。朝から、本当に充実した時間でした。時間は、かかるかもしれないけど、熊森も国を巻き込んで、豊かな水源の森を守り、再生し、野生動物との棲み分けができる社会にしなくては!

お腹いっぱいに朝ごはんを食べたT&Mは、いざブースへ!最近はずっと「西高蔵駅」からブースに行っていたのだけど、久しぶりに「日比野駅」からブースに行こう!と日比野駅に降り立ったら、一人の女性に「ブースはどうやって行くのですか?」と声をかけられ、その後、お話ししてみると、なんと、その方は、西宮からブース展示の手伝いで名古屋に来られたとのこと!西宮市民の彼女は、日本熊森協会のことを知っておられました。彼女は、「お米の勉強会」を開催するなど、在来の種の保全活動をしておられるとか。種も、遺伝子組み換えや外国産の種が多く日本にはいってきて、在来の種が少なくなってとのことです。色々教えていただき、勉強になりました。ありがとうございます!

ブース会場の正面玄関に到着。私たちのブースまでの道中、19日のくまもりフォーラム発表会にて、インドのお話をしてくださったニックさんに出会いました。ニックさんは、インド政府の方と歩いておられ、紹介を受けました。インド政府もブース展示をしているとのことです。知らなかった~。

今日は、Tにとって最後のCOP10。T&Mは、19日に行えなかったくまもり紙芝居を上演することを決定。11時30分に、2名の子どもたちと数名の観客を前に上演!同時に、読売新聞の記者さんとカメラマンが来てくださり、取材をしてくださいました。

紙芝居後、Tは、東京へ旅立つ~。Tよ今まで、ありがとう!お元気で~

相棒がいなくなったMは、寂しいかったけど、COP10でたくさんの人に日本の森や野生動物の現状を知ってもらうために、そして日本熊森協会の活動を知っていただくため最後までブースに立つぞ!

気を取り戻し、今日も、世界の森林生態系の保全についての情報を仕入れるために、会議場に入る。国際林業研究センター(Center For International Forestry Research)が主催する、土地利用による森林の保全と開発に関するサイドイベントに出席。フランス・ネパール・ベトナム・日本・アフリカにおける、5名の講演者によるそれぞれ地域での森林環境の保全と開発についての状況のお話でした。ネパールやアフリカなどでは、大型野生動物のために(ネパールではトラと象)(アフリカでは象など)が住める環境を保全するために、隣国との協力で、国境を越えた国立公園や保護地区を制定し、守ると同時に、その地域に住む住民が貧困の影響で森林自然などの搾取を行い、環境破壊をしないように、住民を違法狩猟などから野生動物を守る監視員として雇ったり、森林環境に配慮した農業(アグロフォレストリー)を行うように推進したりと、野生動物と住民のことを考えた政策が行われている話を聞きき、日本にも野生動物と豊かな森を開発から守れる保護地区みたいな制度があればいいのにと思いました。日本については、森林総合研究所の方が講演を行われ、奄美大島や沖縄での、森林開発において、地元住民と弁護士が、国を相手に訴訟を起こしていることや、バブル経済期にスキー場やゴルフ場をつくって森林の開発が進んだことや、京都の嵐山での桜と松の植樹で、自然景観が戻った話などでした。講演後にインドネシア人の方が、日本の野生動物保全について質問したら。よく分からない返答でした。すべての講演後、そのインドネシア人の方の席に行き、日本の森と野生動物の現状を話したところ、「そうだったのか!日本は、特に野生動物の保護区などは設定していないのだね。」との返事、レッドリストにものっているツキノワグマがどんどん捕殺されている状況を伝えると、唖然とした表情でした。インドネシアも、トラが生息する地域は、保全のための地区を設けるなどの対策をしていると教えてくれました。彼は、WWFインドネシアの職員の方でした。COP10の開催国だからこそ、保護区制定など本格的に野生動物と豊かな水源の森を守っていってほしいと強く思いました。

くまもりブースに戻り、ボランティアの方々と共に、熊森の広報に務めていたところ、台湾でクマと住民が共生できるように、環境教育を行っている女性がブースに来てくださいました。彼女は、台湾では大学教授で、住民へのクマに関する環境教育を研究・実施をしているとのことでした。熊森協会の環境教育に興味を持っていただき、今後も相互に情報交換をしましょ!と名刺交換をしました。その後、アメリカ政府の環境政策に携わっている方が、ブースに来られました。日本の森と野生動物の話をしようとしたら、彼女は、「大丈夫、日本の森と野生動物のことは知っているわ!たくさんの人工林が、野生動物の棲息地を奪って、里に下りてくるのでしょう。」と、私が言おうとしたことをもうすでに知っていたので、びっくり!「その問題に取り組んでいるのね!いいことをしているわ。頑張って!応援するわ。」と応援エールをくださいました。昨日のカナダの森林政策担当官の方に続き、もしや結構、日本の人工林問題と野生動物については知られているのかな?と思いました。

今日も、ボランティアの方々に支えていただきながら、ブース展示を無事終わることができました!ボランティアの皆さん、お疲れ様でした。ありがとうございます。そして、クマのために、ドングリをブースに届けてくださった皆様、ありがとうございます。

COP10チームより
(Tは現場を離れましたが、Mから届いた原稿をアップするお勤めを果たします!よろしく!)

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