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カテゴリー「くまもりNEWS」の記事一覧

うれしいお便り

今日、神奈川県の児童養護施設からどんぐりと一緒に素敵な絵手紙が届きました。
子どもたち7名(3歳~小1)のお手紙を送って下さった先生は、日ごろから森林破壊による動物たちへの影響を新聞やテレビ等の情報から子どもたちに話をしていたそうで、くまもりの活動を知った子どもたちが、秋に拾ったドングリを届けたい!と言ってくれたのだそうです。
子どもたちが送ってくれた「くまさんへ」の素直で率直な言葉に、心がじんわりとします。他者への思いやりとやさしい心をもったまま、大きく成長していってほしいです。
ありがとうございます。

祝 一般財団法人化

新春早々、会員のみなさんに、おめでたいニュースをおしらせします。この度、日本熊森協会は、2年前にできた新しい財団法人法に基づき、協会を法人化し、一般財団法人となりました。

これまで当協会は、天下りや公権力の介入を避けるため、任意団体を貫いてきました。新しい財団法人法では、法人化してもそのような恐れがないと判断し、法人化に踏み切りました。一般財団法人は、これまでの財団法人が持っていた寄付金控除などの特典は何もありませんが、法人化したことにより、協会が大団体に成長することが可能になります。

新財団法人法を作ってくださったみなさんに感謝です。

尚、会費納入名義などに関しての変更は、本部から全会員の皆様へ、そのうち連絡させていただきます。それまでは、従来通りでお願いします。

謹賀新年 2011年1月1日

北海道の、徹底した動物侵入防止柵付き高速道路

熊森から、会員のみなさまに、新年のごあいさつを申し上げます。

北海道の高速道路では、野生動物が車にひかれるという事故がないそうです。その秘密は、道路の両側に徹底して張り巡らされている、動物侵入防止柵の設置です。(上部写真参照:写真茶色の柵に注目下さい。そばで見ると、動物の大きさに合わせて、上中下と部分によっていろいろの工夫がなされている)この柵は、北海道野生動物研究所所長で当協会顧問でもある門崎博士が、現地での徹底した動物行動調査を重ねられ、設置に深く関わられました。

奥山保全・再生をめざす熊森は、今年も、野生鳥獣と棲み分け共存する、野生鳥獣を殺さない自然尊重型のやさしい文明をめざして、全力で活動を進めます。多くのみなさんの参加をお待ちしています。

富山県の森林組合員からドングリ運び応援の電話

富山県の森林組合員から電話が入りました。ナラ枯れがひどくて、標高1000メートルまで枯れが入ってきている。この分だと、来年以降も、森の動物たちには餌がないのではないか。ドングリ運び、応援していますという電話でした。当協会の正会員だという事です。来年以降、いっしょに活動してもらえるといいですね。

また、息子が富山市在住の会社員というお母さまからの手紙では、次男の息子が、今年、クマが皆殺し状態になっているのを知って耐えられず、個人的にドングリを山奥に何回も運んだということです。心配で、長男といっしょに山裾で待っていたら、3時間ぐらいして、次男が山から降りてきた。彼が言うには、「あちこちにクマの巣穴があって、子グマ達が母グマの帰りを待ってピーピー泣いていた。母グマは、有害駆除されて、戻ってこないだろう。あの子たちは、生き残れない」人間が、動物を殺すことをなんとも思わなくなってきている。自分の幸せしか考えない日本人でいっぱいになってきている。とんでもないことだ。熊森のような団体があることを知ったので、息子に教えたいとのことでした。

12月25日26日 お手伝いください! くまもり通信 発送ボランティア募集

京阪神地方の会員のみなさんへSOS

お待たせしました。

「くまもり通信」第65号・66号の会員への発送が始まりました。

発送数が半端ではなくなっているので、一人でも多くの方に手伝って頂けたらと願っています。
1日中、又は少しの時間でもかまいませんので、来ていただける方は、本部事務所まで駆けつけてください!

☆☆☆
場所:くまもり本部事務所(兵庫県西宮市)
日程:2010年12月25日(土)午前10時~午後6時45分まで  この日は、午後6時45分以降は、事務所は閉まります。

26日(日)午前10時~夜遅くまで       この日は、夜も事務所はずっと開いています。

☆☆☆

お手伝い下さる方は、可能な日時をご連絡ください。
どうぞ宜しくお願いいたします!

12/7 兵庫県井戸敬三知事とくまもりの懇談 

くまもり会長ら6名は、兵庫県井戸知事を緊急訪問。兵庫県庁で、45分間懇談していただくことができました。県庁の担当局長らが同席されました。

今年のような奥山の大凶作年に、落ちリンゴや都会の公園のドングリを、クマに給餌する活動をおこなっているが、環境省などから、餌付けはやめろなどという批判があるという話を、くまもりがしました。

知事は驚いて、「そんな馬鹿な話はない。なぜ、餌付けになるんだ。人の世界に入ってこいというのが餌付け。人の世界に入ってくるなというのは餌付けではない。食糧供給だ。餌がないから出てきているんだから、餌をどうにかするしかない」と、断言。「くまもりは、ドングリ運びという方法を提示し、地元の人にも知らせるべき。子どもたちを巻き込んでできるのではないか」などと、アドバイスをしてくださいました。(詳しくは会報に)

知事のお考えを聞けて、本当によかったです。さすが、関西広域連合の連合長をされるだけあって、国がどう言おうとも、ご自分の判断力で、こう思うとバシッと言われます。井戸知事の偉さ、立派さが、再確認できた会見でした。

くまもり推薦図書: 橋本淳司氏 最新著書 『日本の「水」がなくなる日』 12月6日発売されました。

橋本淳司氏の最新著書『日本の「水」がなくなる日』 (主婦の友社)が12月6日に発売されました。

著書の中には、橋本氏による日本熊森協会の取材内容が多く盛り込まれております。

皆さん、是非読んでみてください。

11/27 新潟県初 くまもり会員のつどいに45名

新潟県内でくまもりの会報を読んでくださっているのは、約40家族。今年のクマの駆除は半端ではありません。しかも、県内に駆除の暴走を止める部署がどこにもないのです。新潟県在住のハンターからも「このままでは、ハンターの獲りたい放題。新潟県のクマが絶滅する!」という悲鳴が本部に入っています。

これまで、世話人が現れなかったため、新潟県会員は孤立したままでした。しかし、今回、子育て中のお母さんたちを中心に、名乗りがあがったため、初めて会員のつどいを上越市で持てました。上越市周辺を中心に、45名もの方々が、急遽お集まりくださいました。予想以上の参加者数に、当初の、輪になって語り合おう、自己紹介し合おうという計画は、時間的に無理となるうれしい誤算でした。

長年、新潟県でツキノワグマを研究してこられたグループの代表も来て下さいました。以前、山で酔っぱらって寝ていたら、顔をペロペロなめるものがあり、目が覚めたらクマだったというお話を、ニコニコしながら披露してくださいました。一同、犬のなかまであることを納得しました。とっさに、クマを刺激しないようにしなければと判断。その結果、何も起きなかったということでした。新潟県のクマの有害捕殺数を、くまもり本部から行ったスタッフが、「新潟県は、推定生息数600頭のクマを2006年度525頭有害駆除・・・」などと発表していく度に、この方が、「本当は607頭駆除したんだ」と、猟友会から仕入れた本当の数に訂正し続けてくださいました。クマの正確な生息数など、どんな方法をもってしても出すことなど不可能です。しかし、それなら、生息推定数以上の有害駆除が行われたことになります。新潟県だけに限ったことではありませんが、今のままでは県や市の行政が、野生動物の保護に、いかに無力であるか思い知らされました。もっともっと県民が、クマたちと共存したいという声を上げていかねばなりません。

森山会長が、江戸時代の新潟県の実話集であるという北越雪譜出典の童話「クマに助けられた男」を朗読。今はマスコミで、クマはまるで人を襲う凶暴動物にされてしまっているが、あれは、クマがその臆病さゆえに人から逃げようとして起こした人身事故であり、クマは本来やさしい動物である。ただし、大きくて力も強すぎるので、安全上、人とクマが混ざり合って棲むことは難しい。人間が一歩後退して、昔のように棲み分けて共存ですべき。人間が荒廃させた森を、もう一度人間の責任で食糧豊かな森に復元し、クマたちに返さなければならない。それは、クマたち動物のためでもあるが、人間がこの国に生き残るためでもあると、講演した。

日時:2010年 11月 27日(土) 10:00~12:00

会場:上越市市民プラザ グラスハウス

(上越市土橋1914-3 025-527-3611)

※駐車場300台(無料)

富山県(2)山中へのドングリ運びに本部から援軍

富山県のクマが食糧を求めて次々と人里に出てきては、猟友会に絶滅するほど獲り尽くされているという情報が、富山県の地元からいくつか入ってきています。富山県では、届出があっただけでも、今年既に156頭のクマが、有害駆除されており、狩猟自粛が発表されました。

本部スタッフたちが、富山県会員たちによる山中へのドングリ運びの応援も兼ねて、猟期に入った富山県の山を訪れると、ちょうどハンターたちが、望遠鏡で山を眺めているのに出くわしました。「何をしているのですか」とたずねると、「こうやってクマを見つけて、ここから撃つんだ」と、当然のように言われました。狩猟自粛ではなく、狩猟禁止にしていただかないとだめだとつくづく思いました。

しかし、このような富山県でも、一般の地元の人たちは、「ここはクマの国で、自分たちはクマたちと一緒に暮らしてきた。今年、集落にクマたちがたくさん出てきたが、だれも行政に届け出ないし、殺そうとも思わない。行政に届け出たら殺しにくるだけ。クマと人間は共存できるし、してきた」と、当然のごとく言われました。このような名も無き一般庶民が、今年、何頭ものクマたちの命を守ってくれたのを、各地で見聞きしました。

クマがどんなに平和的な動物か、本当の姿を知っている人は、いてもなんにも思わないが、クマを知らず凶悪動物と誤解している人は、恐れてクマを殺そうとする。無知というのは、本当に恐ろしいと思います。ある人が、クマは今、だれかによって恐怖の対象、やっつける対象、まるで戦争中の鬼畜米英にされてしまっていると、言われていました。こういうときこそ、今一度、相手を見つめなおす冷静さが必要とされます。

富山県(1)魚津トラスト地に植林した広葉樹の苗木の今

魚津の島尻というところにある当協会のトラスト地に、先日、北陸のくまもり会員たちみんなで植樹した広葉樹の苗木を見に行きました。苗木は、見事に全て、引っこ抜いて捨てられていました。兵庫県でも、動物の棲める森復元植樹を始めたころ、役場の方たちと組んでの植樹会だったにもかかわらず、だれかに苗木を全部抜かれて枯らされたことがあるのを思い出しました。このような活動は、地元の人たちと懇談するところから始めなければならないとつくづく思いました。

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