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カテゴリー「企画・イベント」の記事一覧

3月25日「命の森のメッセージ」 くまもり山口主催の講演会 

山口市のかんぽの宿湯田で、くまもり山口県支部主催の講演会が開かれ、中国山地を知り尽くした森の達人が、2時間講演をしてくださいました。会場いっぱいの約50名が聴き入りました。

「今は全国民が、グローバルということがどんなにいいことかのようにマインドコントロールされてしまっているが、グローバルほど人間をダメにしてしまうものはない。本当は生まれ育った小宇宙の自然の循環のなかで、地域の自然、生き物たち、人々などから深いことをいろいろと教わり、地産地消の物を食べ、方言を話して生きることが、一番命が輝く生き方です。」と参加者に語りかけるように話されました。

木の伐採現場から救出されたメスのモモンガとその子どもたちとのくらしの日々、山に逃がしに行ったときの双方の後ろ髪をひかれるつらい別れには、思わずもらい泣きしました。クマをはじめとする野生動物たちの純粋な目を写真で見せてもらいました。欲に取りつかれて狂ってしまった人間の目が、いかに汚れてしまったか。自然破壊、核開発、遺伝子操作など、手をつけてはいけなかった分野に人間が手を付けてしまっている現実を、どうしていけばいいのだろうかと思いました。

西中国山地のクマをはじめとする森の生き物たちが、戦後の拡大造林によって、人間にことごとくすみかを壊されていく過程をずっと見続けて来られた生き証人としてのお話は、本当に貴重でした。この世代の方々が生きておられるうちに、大切なことをわたしたちが伝承していかなければならないと改めて思いました。

終盤、たまたま山口市の近くに来られていた山口県選出の衆議院議員が、多忙にもかかわらず、顔出しをして下さいました。福島県浪江町の警戒区域内に取り残された牛たちの命を終生救う活動に取り組んでおられることを話してくださいました。一票にもならない大変な活動に取り組んでおられることに、頭が下がる思いでした。

トチノキ発表会のお知らせ(滋賀県)

参加申し込み 3月20日まで 募集定員150名 先着順、参加費無料

2月下旬、渾身の会長講演続く

2月22日(水)新潟県地域振興局農業関係職員研修会

新潟で訪れたこの町は、積雪3メートルでした。クマ駆除が多い新潟県庁の職員のみなさんに、熊森が受け入れられるかどうか少し心配でしたが、例によってまったくぶれたり媚びたりせず、思う通り熊森の考えていることをそのまま2時間話させていただきました。反発されるかなとも思いましたが、みなさん熱心に聞いてくださり感激でした。

とても感動した。次は中学校で講演してほしいというお話もいただきました。

1泊して、何人かの地元くまもり会員の方々にお会いしました。いずれも素晴らしい方たちで、こんな方たちが会員になってくださっていたのだと思うと、会長として誇らしさでいっぱいになりました。会報でご紹介したいです。

2月24日(金)大阪の倫理法人会主催 夜の講演会

全国で65000社が加入しているという倫理法人会。当協会は2008年に、地球倫理推進賞という賞をいただいています。しかし、法人会員のみなさんは、日本熊森協会がなにをしている会かご存じなかったようで、講演を聞いて、「初めて知った。熊森のしようとしていることに心から賛同だ。全国の倫理法人会を回ったら、みんな会員になると思います。めざす所は同じです」という感動の声が、いっぱい上がりました。ふだんから、国民の9割は熊森と同じ感覚をもっているという感触を得ていたので、改めて、やっぱりわかってもらえる、もっともっと話して歩かなければと元気づけられました。

2月25日(土)北陸地方私立学校の教員と父母の研修会

新潟、富山、石川、福井の私立学校の先生方と一部父母も参加されたホテルでの研修会で2時間講演をさせていただきました。

この日も、主催者側が、何を語ってもいいと言って下さったので、本当に語りたいことをそのまま話させていただきました。みなさん、クマ生息県の方たちなので、熊森への反発も少し心配しましたが、ここでも、2004年の北陸でのドングリ運びのことから始まって、ありのままを話させていただきました。

自分たちは山から出て来た動物ばかり見ていて山を見ていなかったと、大変な反響でした。熊森というのは、ドングリを運んだ生態系を攪乱させる変な団体という一方的なマスコミ報道しか頭になかった先生方も、実態はそうだったのかと話を聞いて深く理解して下さいました。生物の先生たちがわかって下さったのは、特に心強かったです。

無責任なマスコミや悪意あるネットでの一方的な書き込みによって、熊森の誤ったイメージが作りあげられていく。何が真実か分からなくなる。本当に怖い時代だと思います。会って話し込む。この重要性を再認識しました。

1泊した夜の懇親会で、新潟の教師や父母の皆さんが多く集まってくださり、新潟に支部を作ろうという話で盛り上がりました。最近、新潟の行政に連続して呼んで頂いています。今年、本当に新潟に支部が出来るかもしれないとうれしくなってきました。

北陸からの帰り、石川県支部長宅を訪れていろいろと話し込み、帰宅しました。(森山)

祝15周年 くまもり全国大会を開催します!4月15日

日本熊森協会の結成から15年間、当時の熱い気持ちのまま、奥山保全・再生活動にまっしぐらに突き進んで参りました。おかげさまで会員数も年々増え、法人化も果たしました。
今年の全国大会は、そんな熊森のこれまでとこれからがわかる、勇気と希望にあふれる15周年記念内容とする予定です。
会員のみなさま、お誘い合わせの上、どうぞご参加ください。
http://kumamori.org/subcategory/projects/15thsoukai/

1月8日 社会問題に目を向けた子どもたちのミュージカル

地球人口70億人突破、人口爆発が止まらない、来るべき食糧難、水不足、核兵器を含む戦争の危機、環境破壊、放射能汚染・・・・・社会のことをまじめに調べれば調べるほど、今の子どもたちは、未来が絶望的になっていくはずです。そんななかで、社会問題に目を向けた子供たちが作ったミュージカルを、東京小平市で見る機会を得ました。

歌え♪命の星のメッセー

どんなミュージカルになるのか、内心不安でもあり怖くもありました。しかし、見に行って本当によかったと思いました。子供たちの熱演もすばらしかったし、 台本も見事でした。2025年の地球にワープしてみると、人間の子供たちも、動物たちも、みんな、環境破壊や放射能汚染で生きていけなくなって苦しんでい ました。

ミュージカルに登場した人間の子供たちや動物たちが望んでいるのは、ぜいたくでもなんでもなく、きれいな水や空気、汚染されていない大地や食料でした。私 たちが子供の頃は、当たり前に存在していたものばかりです。みんなが、「生きたい!」と叫んでいるのが伝わってきて、涙が止まりませんでした。日本中の大 人たちに見ていただきたいミュージカルでした。

帰り道、大人が大人としての責任を果たさなくてどうする、思考停止や白紙委任から脱出して、今まで以上に声をあげ行動しようという力が湧いてきました。作、出演者、裏方・・・、このミュージカルに関わったすべてのみなさんを讃え、心からの感謝を伝えたいと思います。

12月18日 第5回くまもり東京シンポジウム 於 一橋大学

3・11のため、一時期今年のくまもり東京シンポジウムの開催が危ぶまれたこともありましたが、東京を中心とした関東会員のみなさんの開催決意があり、年末ではありましたが、今年も熊森東京シンポジウムの灯をともし続けることができました。

一橋大学は、国立の駅から徒歩数分で、便利かつ環境のいいところにありました。会場周辺には、ボランティアスタッフのみなさんが寒さの中、そろいのジャンパーを着て、にこやかに立って迎えてくださいました。

会場入り口では、館内でのボランティアスタッフのみなさんが、生き生きとして忙しく動き回っておられました。

今年の参加者は200人。これまでと比べると人数は少なかったのですが、みなさん、安田喜憲先生のスケールの大きな文明論やエネルギッシュな目からウロコのご講演に、聴き入っておられました。

渡部康人氏や宮下正次氏の発表も、タイムリーで、とても興味深いものでした。

このシンポジウムの内容は、次回会報で、会員の皆さんにお伝えする予定です。お楽しみに。

福島県で、被曝牛たちを捕殺から守る「希望の牧場」に取り組んでおられる、衆議院議員高邑勉氏(山口県)も駆けつけてくださり、あいさつをしてくださいました。

また、体に障害のある女性も、クマを殺さないでという内容の、胸がいっぱいになる作文を書いて車いすで持ってきてくださいました。

たくさんの人たちのおかげで、本当に参加してよかったとみなさんが喜ばれるような、いいシンポジウムになりました。準備してくださったみなさん、参加して下さったみなさん、本当にありがとうございました。

クマサミット:保護策検討を 国、県に調査要望--美作 /岡山

毎日新聞 12月17日(土)16時23分配信

全国で出没が急増しているツキノワグマとの共生を議論するクマサミット(美作市など主催)が16日、美作市の美作文化センターであった。鳥取や兵庫など 約30市町村の関係者ら約400人が参加。シンポジウムで首長が集落に迫るクマへの不安を訴え、生息数や生態の科学的調査をして保護策を検討するよう国や 県に求めた。
サミットでは大井徹・森林総合研究所鳥獣生態研究室長が講演。クマの大量出没の原因は山のドングリ類の不作で、残飯や柿を狙い、荒れた里山を通って人里 に近づくようになったと指摘した。全国の人身被害は80年代の年平均約10人が00年代に50人に増え、「生息地が広がったのが一つの要因」と話した。
環境省がクマの生息数の調査に乗り出したばかりで、まだ調査方法は確立されていない。シンポジウムでは、兵庫県佐用町の庵逧典章町長が「民家の納屋にク マが寝ていたこともあり、クマの出没は尋常ではない」と強調。西粟倉村の道上正寿・前村長は「東中国山地にクマがどれだけいるか情報がないまま住民に保護 を求めるのは難しい。しっかり議論しないまま、殺処分となると批判ばかりになる」と悩みを話した。
一方で、市町村がクマの調査や殺処分をするには力不足という意見も出た。美作市の安東美孝市長は「私の身近にも木の上にクマが座るクマ棚がある。岡山、鳥取、兵庫3県でクマを管理するセンターを設置し、捕獲されたらそこで飼育してほしい」と訴えた。【井上元宏】

熊森より

美作市のクマサミットに、岡山県支部をはじめ本部からも少数が参加しました。12月の熊森本部は、非常に多忙で、クマサミット出席者による報告会がまだ持てないでいます。約30市町村の関係者ら約400人出席とはすごいですね。来年には、当協会内で報告会を持って、このクマサミットの熊森評価をしたいと考えています。

12月10日 鳥取市でクマとの共存を考えるシンポジウム

この日のシンポジウムには、鳥取市福祉文化会館2階会場いっぱいに、数十名の参加者がありました。まず最初に、長野県軽井沢町のNPO法人ピッキオ職員玉谷宏夫氏と広島県役場職員の栗栖浩司氏から、講演がありました。

熊森の自然観や動物観とどこがちがうのか、少しわかってきました。一つの現象に対しても、人にはいろんな考え方や見方があるものだと、改めて思いました。違いがあっても、相手への敬意を失わずに、耳を傾けることが、人としては大切です。このような舞台の上の短い時間だけでは、どこからこのような違いが生じているのか、わかりませんでした。現代人はみんな忙しいのですが、じっくり話し合える機会があればと思います。

後半の初めは、鳥取県庁担当者からの発表でした。今年、鳥取県は、クマが増え過ぎているという民間調査会社からの調査報告を受けて、東中国山地の3県のなかで唯一、クマの個体数調整を開始すると新聞に発表済みでした。しかし、熊森は、鳥取県に対して、個体数調整捕殺の導入撤回を求めていました。理由は以下です。

①人工林率54%で、しかも、その多くが放置された人工林である鳥取で、クマが増え過ぎられるはずがない。

②去年、多くのクマたちが山から出て来たのは、数が増え過ぎたからではなく、なぜか山がありえないような大凶作だったからだ。その証拠に、今年は、目撃数も捕獲数も激減している。個体数調整の導入は、過剰防衛である。

③他生物の生命も尊重されるべきで、可能な限り殺さない対応が求められる。

この日、鳥取県庁担当者は、個体数調整の導入実施を検討すると言う文言に押さえて発表されました。これは行政としては、メンツを考えればなかなかできないことです。鳥取県行政担当者を讃え、拍手を送りたいと思いました。

このあと、熊森協会から森山会長も参加して、シンポジウムが始まりました。4つの違う立場からの声が出されて、バランスのとれたシンポジウムになったと思います。このような会には、必ず、奥山を歩き続けている熊森協会が出席すべきであると思いました。

最後に、熊森鳥取県支部長が、福島原発事故を引き合いに出して、これまで人間のやってきたことを、クマ対応についても見直すべき時ではないかという、人々の胸に響く発言をされ、閉会となりました。

12月10日 大盛況、岩手県滝沢村での宮澤顧問講演会

日本一広い村、岩手県滝沢村、もちろんクマの生息地です。ここから、熊森に講演依頼が来ました。

当日は、村長さんら120名の方々が集まってくださり、宮澤正義先生の、研究者としての専門知識がいっぱい詰まった講演に、みなさん喜んで聴き入っておられたそうです。参加者のみなさんは、熊森協会って、こんなにも深く研究していたのかと、驚かれたそうです。

ある参加者の感想

自然との共生について、新たな視点を持つことができました。私は、宮澤先生の背筋がピンとした滑舌の良い話しぶりと、84歳とは思えないバイタリティに敬服すると共に、心の底に流れる「やさしさ」に感動いたしました。本日は、本当にありがとうございました。

宮澤先生のご感想

滝沢村のみなさんには、村長さんをはじめ大歓迎を受け、本当に感謝です。こんな話初めて聞いたと、みなさん大いに喜んでくださいました。クマのことには少ししか触れられなかったけれど、クマのことがよくわかったとみなさんが言ってくださいました。こんなに喜んでいただけるのなら、これからは、百姓仕事を減らして、元気なうちに、もっと全国を語り歩かなければならないと思うようになりました。今回の講演会では、岩手県会員のMさんに、大変お世話になりました。ありがとうございます。

●ちなみに、先生には、ある県の森林組合から、次の講演依頼が来ているそうです。熊森にも、信越地方のクマ生息地の行政から、講演依頼が来ています。今のような、殺すだけのクマ対応ではいけないと、人々が感じ始めてきたのかもしれません。


11月26日 くまもり本部主催 安田喜憲先生講演会

「森を守ることは、日本の未来を守ること」

会場の参加者のみなさんにマイクを向けながら講演を進めていくという、新しい講演形式を楽しませていただきました。

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