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2011-05-31

5月22日 森山会長の岩手県訪問、岩手県会員らと陸前高田市にも

東北応援くまもり基金が90万円を超えたので、各地に仕送りを始めました。福島県・宮城県と小分けして、人のため動物たちのために仕送りしましたが、岩手県にはまだ1件も送れていません。森山会長は、このたび盛岡に行く機会を得たので、岩手県会員らと被災地の訪問もおこなってきました。

岩手県で一番多くクマが出ているという盛岡のリンゴ園を見に行きました。リンゴの白い花がたくさん咲いていて、とてもきれいでした。リンゴ園の裏山は、頂上までスギの人工林でした。岩手の人工林率は県平均44%で、兵庫県より多いのです。国策というのはこんな北の地にまで及ぶ。すごい力だと思いました。これではクマは、リンゴ園に出て来ざるを得ないと感じました。地元のお料理屋さんのお店には、「クマともりとひと」の小冊子が置かれていました。そこのご主人が、「岩手県人は、だれもクマなど殺したいと思っていないよ。早く、岩手県にも熊森が広まればいいな」と話されていました。

岩手大学で、「森は海の恋人」で有名な畠山重篤さんの講演を聞かせていただきました。気仙沼在住の畠山さんですが、祖先の言いつけを守って小高い山の上に家を建てて漁業をしていたので、今回の震災でも家は残ったという事でした。祖先の言い伝えは大事だと思いました。自然林を伐ったことで、フルボ酸が海に流れ出なくなり、海が貧血になって海の生き物たちが大変なことになっているという興味深いお話でした。6月1日に、「鉄は魔法使い」という本を出版されるそうです。ぜひ買って読もうと思いました。

最後、陸前高田市は、テレビで見たよりずっと悲惨でした。こんな状態が、岩手県だけでも北に250キロ続いているそうです。見に行きますかと岩手県会員たちに聞かれましたが、耐えられないと思い、断りました。どれだけたくさんの子供たちが、突然、親を失ったことだろうと思いました。岩手県では、親を失った子供たちに、東北応援くまもり基金をつかえないだろうか。今、岩手県会員に、送り先を探してもらっています。

5月20日 東京の高校1年生523人に今年も森山会長講演

この高校は去年も、新入学の高校1年生全員に、森山会長講演会をセットしてくださいました。

校門を入ったところに、菩提樹の木が植えてあります。ちょうど、菩提樹の花が咲いていました。去年初めて訪れたとき、「菩提樹ですか、仏教みたいですね」と言うと、案内役の先生が「仏教系の学校です」と教えて下さいました。知らなかったのでびっくりしました。躾がきちんとできているのでしょう、長時間の講演にもかかわらず、生徒たちは堅い体育館の床の上に座って、最後までしっかり講演を聴いてくれ、感激でした。

講演後、校長先生をはじめいろんな先生方と校長室で長時間意見交換をしました。教育方針に感銘を受けました。学校側も、熊森協会を深くご理解くださったように思います。若い理科の先生が、都会育ちの生徒たちが全生物の生存を支えている森の保全に目が向くように、実践活動も取り入れてがんばっておられました。

今年は講演も2年目ですから、登校中の生徒たちにも親しみが持てました。

今年も、新入生523名が、100分間にもわたる長時間講演をしっかりと聴いてくれました。みなさん本当にありがとうございました。

講演会が終わってから先生方と控室で、社会問題も含めて最近のいろんなことがらについて懇談しました。先生方が、より良い教育を行い、より良い社会を作ろうと燃えておられるのが強く伝わってきました。最近、私立高校はどこも入学生徒が減ってきて経営困難に陥っていると聞きますが、この学校は反対に生徒数が増えているという事でした。先生方の熱意が、生徒たちや保護者の方たちに伝わっているのかなと思いながら、今年もさわやかな気持ちで学校をあとにしました。

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