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2011-12-30

クマサミット:保護策検討を 国、県に調査要望--美作 /岡山

毎日新聞 12月17日(土)16時23分配信

全国で出没が急増しているツキノワグマとの共生を議論するクマサミット(美作市など主催)が16日、美作市の美作文化センターであった。鳥取や兵庫など 約30市町村の関係者ら約400人が参加。シンポジウムで首長が集落に迫るクマへの不安を訴え、生息数や生態の科学的調査をして保護策を検討するよう国や 県に求めた。
サミットでは大井徹・森林総合研究所鳥獣生態研究室長が講演。クマの大量出没の原因は山のドングリ類の不作で、残飯や柿を狙い、荒れた里山を通って人里 に近づくようになったと指摘した。全国の人身被害は80年代の年平均約10人が00年代に50人に増え、「生息地が広がったのが一つの要因」と話した。
環境省がクマの生息数の調査に乗り出したばかりで、まだ調査方法は確立されていない。シンポジウムでは、兵庫県佐用町の庵逧典章町長が「民家の納屋にク マが寝ていたこともあり、クマの出没は尋常ではない」と強調。西粟倉村の道上正寿・前村長は「東中国山地にクマがどれだけいるか情報がないまま住民に保護 を求めるのは難しい。しっかり議論しないまま、殺処分となると批判ばかりになる」と悩みを話した。
一方で、市町村がクマの調査や殺処分をするには力不足という意見も出た。美作市の安東美孝市長は「私の身近にも木の上にクマが座るクマ棚がある。岡山、鳥取、兵庫3県でクマを管理するセンターを設置し、捕獲されたらそこで飼育してほしい」と訴えた。【井上元宏】

熊森より

美作市のクマサミットに、岡山県支部をはじめ本部からも少数が参加しました。12月の熊森本部は、非常に多忙で、クマサミット出席者による報告会がまだ持てないでいます。約30市町村の関係者ら約400人出席とはすごいですね。来年には、当協会内で報告会を持って、このクマサミットの熊森評価をしたいと考えています。

信じられないその③ 群馬県八ツ場ダム工事再開決定

以下、産経ニュースより

野田佳彦首相は23日、首相公邸で政府・民主三役会議を開き、政権交代後に建設を凍結していた八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の建設再開を正式決定し た。民主党の主要公約は総崩れとなりつつある。

以下、熊森より

考え1  今、八ツ場(やんば)ダムに回すお金があるのなら、困窮を極めている福島県民に回すべ

きだ。

考え2  これまで国が、地元に期待を抱かせていたお金を、地元におろすことまでは国民として認める。ただし、取り返しのつかない国土大破壊となるダム本体工事だけは、しないでほしい。

「コンクリ―トから人へ」のマニフェストには、熊森も大いに期待していました。このマニフェストまで放棄して、まだ政権についておこうという国会議員たちの感覚が、国民としては信じられません。奥山保全・復元のためには、どうしても、ダムでない治水が必要なのです。

元ダム村におられた京都大学名誉教授で当協会顧問の今本博健先生に、ダム建設にあたって政治家におりるダム利権の莫大な金額をこっそり教えてもらいました。納得。

八ツ場(やんば)ダムに賛成、反対の国会議員名を、マスコミは大々的に発表して下さい。国民は、次の選挙まで覚えておきましょう。以下は、今本博健先生の渾身の著作です。全国民に読んでいただきたいです。

信じられないその② 武器輸出三原則の大幅緩和

以下、毎日新聞より

政府は27日、武器輸出三原則の大幅緩和を発表。国際協力目的での防衛装備品の他国への供与▽友好国との武器などの共同開発--を幅広く解禁した。個別案 件ごとに「例外」を設けていた従来の緩和方法を超え、事実上の三原則の転換に踏み切った。政府は、先端防衛技術の欧米との共有や、開発・生産コスト削減な どのメリットを強調する。だが、公開の場での十分な議論のないまま、平和国家・日本の理念である三原則を一気に緩和したことへの批判の声も上がっている。

以下、熊森より

戦争は最大の自然破壊です。人類が生き残るために、自然保護団体としては、地球上から武器を失くさねばならないと考えています。わが国が、武器輸出三原則の大幅緩和を発表するだなんて、信じられません。しかもあまりにも突然の方向転換です。国民には、考えたり反対したりする時間もありません。マスコミは、賛成した議員、反対した議員、それぞれの名前をきちんと発表してください。国民は、次の選挙の日まで、メモっておきましょう。

信じられないその① 原発輸出法案国会通過

12月になってから国が次々と出した判断には、国民として、自然保護団体として、もうついていけないのまでの乖離を感じています。

その①

12月8日 ヨルダン、ロシア、ベトナム、韓国との原子力協定を結んで、これらの国に日本が原発を輸出できるようにする原発輸出法案が国会を通過したそうです。

東電福島第1原発の事故の収束の見込みもついていないというのに、他国に原発を売りつけるだなんて。一体、国会議員のみなさんの思考回路がどうなっているのか、全く理解できません。

自然よりも利権、利権のみに心を奪われているのでしょうか。

当協会顧問のある衆議院議員が国会で反対演説をしてくださったのを知り、うれしかったです。他に、少数ながら反対してくださった党や議員のみなさんがおられます。この方たちの名前をしっかり覚えておき、次の選挙に生かしたいですね。

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