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2012-10-19

改正動物愛護法交流集会へのご参加のお願い(THEペット法塾)

2012.11.18 改正動物愛護法交流集会のご案内(大阪)
時間:平成24年11月18日(日) 午後12:30~4:30

場所:ドーンセンター1階 パフォーマンスセンター

かねてより、動物関係の法律を取扱っておられる、「THEペット法塾」様が、大阪で、動物愛護法改正に向けての集会を開催されます。

THEペット法塾のトップページ

(トップページにこの集会の案内があります。)

熊森協会のホームページでも、何回かペット法塾様間連の集会や署名をご紹介させていただいております。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

平成24年8月29日の動物愛護法改正があり、THEペット法塾及び共催団体の掲げられた提言が改正動物愛護法に取り入れられて大きな発展をしました。

今回は副題が、
「動物の命を原点に改正動物愛護法に命を吹き込む」
となっておりますが、これには、動物を殺す法律から生かす法律へ変えること、法律の文言を、形だけのものではなく、実際に機能するように変えること、と2つの意味があります。

また、ゆくゆくは、現在の動物の取り扱い方に疑問を投げかけ、国民運動とし、「動物基本法」と名前を変え、野生動物も含めた全ての動物に適用される法律にすることを目標とされております。改正法の実行化のための国民運動の活動をするためのスタートとなる集会です。

当日、愛護系をメインとして他団体の方々との交流のチャンスもあります。

お申込み方法は、THEペット法塾のホームページの内容をご覧ください。

ぜひたくさんの方のご参加をお願いいたします。

10/19 中山間地に住む支部長から・・・熊森高知が出しているメルマガです

日本熊森協会 高知県支部メールマガジン
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2012年10月19日(金)発行
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こんにちは。熊森高知です。
日本熊森協会 http://kumamori.org/ の高知県支部です。

高知県支部の所在地、すなわち支部長をやっている私が住んでいるのは、
長岡郡本山町といいまして、いわゆる中山間地域というやつです。

棚田が連なる、まぁ大多数の人が思い浮かべるような、
典型的な山の農村という感じのところです。

で、そんな農村にはこの季節になると、イノシシがよく出てきます。
収穫期を迎えた米を食べにやってくるんですね。

我ら農民側も、手をこまねいているだけではなく、
罠をかけたり、電気柵を張ったりと、いろいろやるんですが、
あまり被害は防げないというのが実情です。

さて、では昔(数十年前)からこんなにイノシシの被害が
すごかったのかというと、どうもそうでもないんですね。

イノシシやらサルやらシカが畑を荒らすというのは、
あるにはあったけれども、今ほどじゃなかった、
と、このへんの爺様たちは申しております。

じゃあ、なんで最近(といっても数十年単位の最近)になって
動物の被害が出てくるようになったかというと、
毎度のことながら、植林が原因だと思います。
イノシシやサルやシカやクマ(このへんにはいないけど)は、
何を食べているかというと、木の実や昆虫や、ミミズやカエル、
ひとくくりにして言えば「森の恵み」ってやつです。

ほったらかしにした、人間の手が入らない森というのは、
こういう食材にあふれています。

ですから、そういう森に住む動物っていうのは、
わざわざ人間のテリトリー(農村など)には出てこない。

よく「畑の作物の味を覚えたから荒らすようになった」という
説明もなされますが、それだったら昔から動物が
里に出て来なくては辻褄が合いません。
植林されたスギやヒノキの林、それも手入れのされていない、
放置された人工林の中を歩いてみると、
地面まで光が届かず、下草も生えていません。

中には、雨で土が流れてしまって、岩がちに
なってしまっているところもあります。

そういうところでは、動物の食糧となるようなものもなく、
飢えたイノシシとかシカなどの動物は、
危険をおかして人里に出てくるわけです。

「動物が可哀想」という理由でも、「田畑を守りたい」と
いう理由でも、どちらでも結論は、植林を減らして、
動物のテリトリーを増やしてやるべきだと思います。

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【活動内容】

山の散策・薪づくり体験・田んぼレンタルなど、

山里でできる活動を行っています。

やってみたい方は、このメルマガに返信してください。
場所は高知道大豊ICから30分ほどのところです。

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発行者:日本熊森協会高知県支部
サイト http://kumamorikochi.blog65.fc2.com/(熊森高知で検索して下さい)

10/14 楽しかった境内の自然観察・・・神戸東部会員のつどい

今回は、大きな神社の境内が集合場所です。エノキの大木には、実がいっぱいついいていました。この実は、鳥たちの大好物ですが、人間が食べても甘みがあり、おいしいものです。ヒヨドリがあちこちで鳴いていました。

小さい子供さんのいる方やご家族の介護をされている方など、これまで当協会の奥山での活動に参加されたことのない方たちもご出席くださいました。自然観察を指導してくださる研究者や本部スタッフを合わせて24名が参加。

この神社に、当協会スタッフが前もって観察会のお願いを申し出たところ、神社の方が、たまたま当協会森山会長の2008年のNHKラジオ深夜便を聞かれており、日本熊森協会の名を見てすぐに思い出され、すばらしい活動だと大絶賛。ふだん人が入れないようになっている境内の奥を、観察会の場として特別に提供してくださいました。

この場所は、常緑の植物が、高木、亜高木、低木、下草と生い茂っており、一見、熱帯のジャングルのようです。しかし、熱帯と違う所は、足元の落ち葉の多さです。熱帯雨林では、落ち葉はすぐに分解されて、絶えず植物に養分が提供されます。しかし、ここでは、落ち葉の分解が遅いようです。人間がいないときは、神戸の町も、大地はこのような森に覆われていたのだと思うと、目の前に当時のようすが浮かんでくるようでした。

 

研究者の先生によると、ここに生えているほとんどの植物は、鳥が種を運んで増えるものばかりだそうです。鳥たちの好きな実がたくさん実るので、鳥たちが集まって来る場所になっていました。私たちは本部スタッフは、最近の奥山から獣や鳥や昆虫が消えて、沈黙の森になっているのを何度も観察していますから、なんだかこんな町なかに、虫や鳥がいっぱいの場所があることに不思議な思いでした。

 

足元にたくさん生えている背丈の低い草は、藤原定家の名をとったテイカカヅラです。大木の下のテイカカヅラは、大木をよじ登って、高い所まで登っていました。このつる草は、6月にジャスミンに似た芳香の白い花をたくさん咲かせます。その頃のこの場所を想像すると、夢のようにきれいです。

 

クスノキや、南国を思わせるシュロノキもたくさん生えていました。こちらは、樟脳やタワシを利用するために、人間が植えたもののようです。

 

この神社のすぐ近くにお住いの会員のMさんは、会社員の傍ら、昆虫の勉強を研究者顔負けにされておられます。この神社で採集したハチの標本を持ってきてくださいました。奥山ではハチが消えているというのに、ここにはこんなにもいたのかと、みんなびっくりしました。ゴキブリに卵を産み付けゴキブリを殺してしまうハチがいて、そのハチを殺すものがいて・・・話を聞いていると、いろんな生き物がみんなつながって、ここの生態系が構成されているのがわかってきます。ここでも、要らない生物は何一つありません。全てが豊かな自然を構成する重要な要素であり、どれかの種だけが増え過ぎないように、バランスを保つ絶妙のしくみが自然界には備わっていることがわかります。

 

見上げるような大木があって、あまりに大きくて上部が見えません。この地方の潜在植生であるアラカシのドングリの木でした。枯れかけの枝の写真を撮ることが出来ました。小さなドングリです。

神社の境内で、どこまで自然の勉強ができるのか、少し不安でしたが、とてもいい勉強会になったと思います。参加者のみなさんも、楽しかったと全員が喜んでくださいました。人間という動物は、自然と親しむことに、こんなに喜びを感じる動物だったのかと、改めて再認識しました。機会があれば、私たちが取り組んでいる落葉広葉樹をベースとする奥山生態系の勉強にも、ご参加ください。

 

観察会が終わってから、近くの集会所に場所を移し、会長の話を聞いたり自己紹介して思いを語り合ったりしました。

会員同士仲良くなって、自然を守る仲間をどんどん増やしていってほしいです。参加して下さったみなさん、どうもありがとうございました。

 

 

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