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2012-10-14

有害駆除されたヒグマの肉が、ペットフード会社におろされている

北海道のある町の担当者に、有害駆除されたヒグマの大きな体は、あとどのように処理されているのか、電話でたずねてみました。

 

一部は研究用に試料として行政が取り、次に、ハンターが欲しいものを取り、残された体は、ペットフード会社に払い下げているということです。

 

兵庫県では、駆除したクマの体は研究に利用した後、以前は冷凍保存していたが、最近は焼却処分にしているということです。シカやイノシシに関しては、ペットフード会社が何社も入り込んでおり、ペットフードになっているということです。

 

ある県の人からの内部告発では、そこの町では、クマの有害駆除個体は焼却処分されていますと行政によってうたわれていますが、実際は、クマノイなどを売って、猟友会の支部の資金源にしているということです。行政の人たちは、猟友会の支部長からの接待を繰り返し受けているということです。実際ここでは、熊森の支部員たちが、たまたま山に入って調査中に、焼却処分していないことを目撃して、本部に報告してきています。この町では、警察も、新聞記者たちも、ニコニコして駆除されたクマ肉を分けてもらっているところを、熊森支部員たちが目撃しており、どこに訴えればいいのか分かりません。

 

 

北海道ヒグマ哀れ 知床でも、大量駆除

北海道のヒグマの推定生息数は、1771頭~3628頭といわれてきました。(2000年調べ)

 

担当部署である道庁自然環境課(011-231-4111)に問い合わせると、昨年の2011年度、届け出があったものだけでも698頭が有害獣として駆除され、127頭が狩猟で獲られ、計、825頭(統計史上2番目に多い)が、殺されたそうです。

 

今年はすでに9月末までに、416頭が有害獣として殺され、今は、10月1日~ら1月31日までの4か月間の狩猟期に入っているそうです。こんなにヒグマを殺してしまって、今年、狩猟を禁止されないのかたずねると、そういうことは考えていないということでした。(自然環境課が考えなくて、どこが考えるのでしょうか。哀れ、北海道のヒグマ)

 

それよりも、推定生息数が間違っていなかったか、もっと多かったのではないかと、調べ直すそうです。調査の精度を高めるため、採取したヒグマの体毛をDNA鑑定して個体 を識別する「ヘア・トラップ法」の導入も検討しているということです。(ヘアトラップ法で、ヒグマの生息推定数など出るわけがない。研究者や業者が論文を書いたりお金を貰ったりして喜ぶだけだと、私たちは思います。行政のみなさんは、多くの国民の税金を使うのですから、他県の失敗から学んでいただきたいと思います。)

 

知床でも、今年多くのヒグマが殺されました。

斜里町・・・有害駆除15頭。うち、世界遺産地域内2頭。

羅臼町・・・有害駆除45頭。うち、世界遺産地域内20頭。

世界遺産地域内で、ヒグマの駆除をここまでするのなら、世界遺産返上も考えねばならないのではないでしょうか。いったいどうしてこんなにヒグマが殺されねばならないのか。当協会顧問の門崎博士は、1週間の予定で、知床調査に出られました。報告を待ちたいと思います。

 

 

 

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