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2012-12-24

12月18日兵庫県香美町で倉庫内にいたクマ射殺  クマの一時預かり施設が必要!

神戸新聞記事で知りましたが、何とも胸の痛む話でした。

このクマは12/15、除雪作業中の女性の背中をさわったそうです。

12/17には、近くの集落でゴミをあさっていたそうです。

12/18倉庫の中で寝ているのが見つかったそうです。

倉庫の中で3時間動かなかったので、「住民に危害を及ぼす恐れがある」と判断され、射殺されたそうです。痩せてガリガリだったということです。メスでした。

「なぜこのクマは、殺されねばならなかったのですか」

熊森は、地元の方に聞いてみました。

 

支部のみなさんも、殺されたクマ一頭一頭について、地元への聞き取りをお願いします。

それぐらいしないと、クマの絶滅は止められないと思います。

 

熊森から

 

何らかの理由で、冬ごもり前の食い込みが出来なかったため、冬ごもりが出来ず、雪深い香美町をさまよって歩いていたのだとおもいます。女性の背中を触ったのは、何か食べ物を下さいということだったのではないでしょうか。倉庫の中で3時間動かなかったら、なぜ、住民に危害を及ぼす恐れがあることになるのかわかりません。倉庫にいることを人間に発見されて、見張りが付けられていたのです。もうどこへも行けないのではないでしょうか。それこそ、倉庫の外に出て行けば、人を襲う恐れがあったとか言われ、即射殺されたと思います。

 

もし、わたしがこのクマだったら、どんなに悲しかっただろうかと思います。本部にはドングリのストックがあるので、持って行って食べさせてやりたかったです。このようなクマを保護する施設が兵庫県には一箇所もありません。

 

兵庫県森林動物研究センターについて

旧青垣町の広々とした敷地内にある兵庫県森林動物研究セン ターは、わたしたち一般県民の話をよく聞いてくださっていた貝原知事さんの時代に、野生鳥獣の保護センターとして建設計画が進められていました。ところ が、平成13年7月に、貝原知事が引退されると、突然、研究センターにすると県担当部署官が言い始めました。その時のことは、今もはっきり覚えています。

熊森「そんなあ・・・兵庫県森林動物保護センターですよ」

兵庫県「いいえ、研究センターにします」

熊森「研究だけではおかしい。せめて、名前のどこかに保護という言葉を入れてください」

熊森は、検討委員会で、ひとり必死で抵抗したのですが、突然この時、研究センターにされてしまいました。(ガーン)訳が分かりません。

 

セ ンターには大きな冷凍庫が設置され、殺されたクマたちが運び込まれます。研究者の先生たちが、クマを何十頭も解剖し続けておられます。わたしたちが中を見 たいと訪れた時、玄関以外は入れませんと断られました。どういう力関係で、突然方針が変えられたのか知りませんが、熊森の力不足で、「野生動物ふれあいの 郷公園(仮称)」で、計画が進んでいたのに、わたしたち県民が望みもしない「研究センター」に変えられてしまったのです。唖然でした。

 

今、兵庫県に必要なのは、クマの研究ではなく、クマの保護や、クマと のふれ合いだと思います。熊森は、そのような施設の新設運動を進めていきたいと思いま す。

他県の例ですが、行政に頼まれてしばらく保護したクマを、これまで数十頭、春に野生に復帰させてうまくいっている方に、今年、お会いしました。

もし、 兵庫県に、保護センターがあれば、このクマを助けられたのにと、残念です。このクマが、犬であれば、きっとみんなで助けたと思います。もし兵庫県にふれあ いセンターがあれば、クマも犬も同じ動物だということを、多くの方に、理解して頂けて、こちらの面からも助けられたと思います。

 

 

12/21 福島県  ツキノワグマ推定生息数、カメラ調査の結果を撤回

県内に生息するツキノワグマの推定生息数について、県が今年度から導入した「カメラトラップ調査」による試算結果を撤回し、来年度以降の調査方法を再検討することがわかった。

カメラトラップ調査は、クマが生息する森にカメラを設置、映ったクマの胸にある「斑紋」と呼ばれる模様から個体を識別し生息数を推定する手法で、 8~10月に西会津町の20か所で実施した。11月に県が学識経験者らによる検討会に報告した調査結果では、推定生息数は514~3384頭と試算してい た。

しかし、この数は過去に別の方法で行った調査(860~1600頭)に比べ最大で2倍以上に上るため、21日に福島市で開かれた検討会で、委員らから「調査区域の設定が限定的で、推定に必要な個体数が少ない」といった指摘が相次いだ。

検討会は、調査の手法自体は有効としながらも、「調査の精度に問題がある」と結論づけ、今年度の調査結果をいったん取り下げ、来年度以降に区域設定や計算方法を再考する。県自然保護課は「調査地点の数や選び方を増やすなど、精度を上げる工夫をしたい」としている。

(2012年12月23日  読売新聞)
くまもりから
自浄力のある福島県検討委員会に、敬意を表します。
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