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2013-11-18

西宮市のライオンズクラブの設立記念例会で、森山会長が講演 11月17日

西宮市のライオンズクラブの設立記念総会で、森山会長が40分間の記念講演をさせていただきました。講演会場の入り口には、熊森による、滋賀県朽木のトチノキ巨木群立木トラスト成功を報じた先月末の新聞記事のコピーが、たくさん置かれていました。材木商を営むあるライオンズクラブの会員の方が、この熊森活動に感動して、新聞記事をたくさんコピーして配布しようと発案してくださったのだそうです。

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初めて熊森の話を聞かれた方々は、森や動物のことなど何も知らなかったと驚いておられました。中には、「すでに熊森会員ですよ」と声をかけてくださる方も2~3名おられました。熊森もライオンズクラブも、ボランティア団体という点では共通項があります。

 

この会の会長さんのご趣味は、渓流釣りだそうです。昔、ヤマメを釣って、おなかの中をわったら、セミがいっぱい出て来たと教えてくださいました。渓流魚は、死んで谷川に落ちてきた虫を餌にして食べているそうです。山が、スギやヒノキばかりになってからというもの、昔雨が降っても濁ることのなかった川なのに、今はすぐ濁るし水量も激減、山に虫がいなくなって餌不足となり、渓流魚もすごく減ったと嘆いておられました。

 

今度、熊森と一緒に奥山に入って、渓流魚や渓流の環境についていろいろ教えてくださることになりました。楽しみです。釣りに入られる山は、どこも熊の生息地だそうですが、40年間やっているが足跡を見るばかりで、実際のクマには会ったことがないと言われていました。人間に会わないように、そっと身を隠している森の中のクマたちの姿が見えてきそうなお話でした。

 

西宮市に、こんな素晴らしい活動をしている団体の本部があったなんて知らなかった。みんなで応援していこうと言ってくださる方もおられました。嬉しい限りです。

 

細かいところまで気配りされた楽しい例会に参加させていただき、とても勉強になると同時に、豊かなひと時を過ごさせていただきました。会長さんはじめ、関係者の皆様に心からお礼申し上げます。

 

 

森づくりの名人 柿の種をまいて歩く

山で、クマの糞を見つけました。

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表面が黒くなっていましたが、中を割ってみると、柿の種がコロコロといくつか出てきました。

柿は、種類によっては、発芽させるのが難しいと言われています。

しかし、動物たちの体内を通った種は発芽しやすいのだそうです。

どれくらい違うのか、調べた人がいたら、教えてほしいですね。

 

野生の鳥や獣によって、人間にとってもその存在が欠かせない、森づくりがなされています。

クマも人も守りたい  くまもり柿もぎ隊の知恵

クマは何よりもドングリが好きだと、わたしたちは思いこんできました。しかし、もしかしたら、柔らかくて甘い柿の実の方が好きなのかもしれません。そう思いたくなるほど、集落周辺の柿の木に、クマがやってくる。そんな集落があります。

 

集落の人たちの中には、「昔からだから気にならないよ」という人もいれば、「クマが怖いから何とかしてくれ」という人もいます。

 

そこで、くまもり柿もぎ隊が出動です。集落近くの柿の木の枝を伐り落とす人。

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枝についている柿の実を取る人。取った柿の実は、袋に入れて、山に運びます。

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人家から離れた人工林内。ここで食べてください。裏山の、クマたちの通り道に運びました。緊急避難措置です。

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くまもり柿もぎ隊に参加してくださったみなさんです。後ろに見えている柿の木の実がなくなりましたね。

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このような活動の一方で、さあ、次の活動は、昔あったように山の中に柿の木をもう一度植えることです。

餌を求めて山から出て来た動物たちを殺すだけが、能じゃない。出てこないように、戦後私たちが壊した山中の餌場を復元してやりましょう。

 

他生物にも優しい文明だけが生き残る。熊森のスローガンの一つです。

 

 

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