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2016-11-03

NHKテレビニュース神戸放送局 11月2日

 ツキノワグマ猟解禁前に講習会 より (テレビニュース画面)

 

 

兵庫県で、ツキノワグマの狩猟が20年ぶりに解禁されるのを前に、ハンターたちが、安全対策などを確認する講習会が開かれました。
県庁で開かれた講習会には、ツキノワグマの猟を希望するハンター、およそ90人が参加しました。
はじめに、県森林動物研究センターの担当者が、「クマはふだんは用心深く、人に気づくと隠れたりするが、追い詰められると、相手を攻撃して逃げ出す性質がある」として、猟の際にはクマの反撃に警戒するよう呼びかけました。
また、講習会では、▼クマを確実に仕留めるための銃の使い方や、▼ハンター同士で事故を起こさないよう、つねに銃口の向きを確認するなどの安全対策について、説明があったということです。

ことしは全国各地で、クマに人が襲われる被害が相次ぎ、県内でも、先月17日に、宍粟市で60歳の男性がクマに襲われて、手首を折るけがをしました。
兵庫県は、こうした被害を防ごうと、今月15日から、20年ぶりにツキノワグマの猟を解禁することにしており、940頭と推定される県内の生息数を、800頭前後に減らしたい考えです。

参加した兵庫県猟友会の西川義丈会長は、「クマは木にも登るし、動きも素早いので、不安もあるが、事故を起こさないよう、しっかり気を付けて、猟に臨みたい」と話していました。

ハンターの声

「シカとかイノシシが主やからねえ。どうしても熊が自分の方に向かってきたときはしゃーないなと。わざわざクマを撃ちたいとは思いません」

「出てきたら、まあ許可出てるから撃とうかなと思います。基本的には取らない方がいいと思います。カキを植えるとかドングリを植えるとか、そちらの方に進むべきやと思います」

 

一方、ツキノワグマの狩猟解禁に反対する西宮市の自然保護団体、「日本熊森協会」は、講習会が行われた県庁前で、ハンターたちにチラシを配りながら、猟をしないよう呼び掛けました。
協会の室谷悠子副会長は、「ツキノワグマは、環境の悪化で山奥に住めなくなっており、そうしたなかで、猟を再開するのは問題だ。合理性がない。山の事情をよく知るハンターたちだからこそ、クマ猟を行うべきではないとわかるはずだ」と話していました。

フィード

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