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2016-11-04

本部11月3日、安全講習会に参加された狩猟者の皆さんにクマを撃たないようにお願い その2

この日は安全講習会に来られた50名の狩猟者の皆さんに、兵庫県庁西館前で、「絶滅危惧種のクマを撃たないでください。800頭もいません」と、みんなでお願いし続けました。

立ち話でしたが、何人かの狩猟者のみなさんと立ち話ができてよかったです。もっとじっくり狩猟者のみなさんと話し合ってみたいです。

 

<狩猟者の声>

・「応募する気なかったんやけど、人が集まらんからって、何度も何度も応募するようにという連絡が県から来て、仕方ないから応募したんや」

 

・「あんたら(クマの)人身事故起きたら、保証金出すんか。そういうこともせずにクマ撃つななんて、無責任やろ」

 

・「クマは増えとる。子連れをよく見かけるから。放置されたシカの駆除死体を食べて増えているんじゃないかって?うーん・・・(否定的)。クマの母親は徹底的に子供を守るから、生存率がすごく高い。

山が荒れたからクマが出て来るというけど、昔、山が今よりも良かったときでも、クマは出てきて、鶏小屋とか襲っていた。柿とかには来なかったけどな。

クマは頭がいいから、罠掛けてもなかなかかからん。特に夏はかからん。有害駆除では獲りきれん。

山にクマが棲めないというけど、それはシカのせいやから、もっともっとシカを駆除せなあかんのや。

シカが何で増えるのかって?、それは、みんなしてシカのえさばっかり作っているからや。シカはな、柔らかい草しか食べられへん。みんなで草刈りをした後、柔らかい新芽が出て来るやろ。あれをシカが喜んで食べとるわ。

禁猟になる前、クマを撃ったことがある。心配せんでも、狩猟ではそんなに獲られへん。あんたらそんなにクマ守りたかったら、山の周りに金網柵張って、山からクマが出て来んようにしてくれたらええんや」

 

(熊森から)

以前、クマの狩猟がおこなわれていた時、狩猟数は年間10頭前後でしたが、今年、県は140頭獲る予定です。予定がすごいです。

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一体、今年何頭狩猟でクマが獲れるのか、予測がつきません。

それはそうと、そもそも、それ以前の問題として、

①山奥で暮らしている野生動物まで、人間が入って獲る権利があるのか。

②人間が狩猟しないと、野生動物たちの数が増えすぎてしまうという説に根拠はあるのか。

これら根源的な問題について、国民的議論を湧き起こさせることが必要だと思います。

 

クマなんかいなくていいやないかという考えは、完璧な自然を形成している一つ一つの部品を、○○もいなくていいやないかと、人間の浅知恵で次々とこの世から外していくことにつながります。

宇宙船地球号に乗っていて、部品を一つずつ外して外へ捨て去っているのと同じです。

気が付いたら墜落です。自然界にいらない部品などないし、私たち人間は全部品がそろって初めて命が繫がっていることを知らねばなりません。

クマがいるから、毎日おいしい水が飲みたいだけ飲めるということを、知らない人が多すぎます。

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