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2021-06

太陽光 37府県でトラブル 再考エネルギー 

6月28日の毎日新聞が、太陽光発電設備の設置が引き起こす景観や自然破壊などの問題が各地で深刻化しているとして、トップ記事で特集を組まれました。

 

 

毎日新聞の調べでは、実に8割超の都道府県が太陽光発電をめぐる問題に頭を抱えていたことがわかったそうです。

3面にも記事が続いており、奈良県平群町の住民1000人による集団訴訟と固定価格買取利権が転売されて事業主体となる外資系投資会社がころころと別会社に替わっていく無責任体制が報じられています。

2020年時点で、500キロワット以上の太陽光発電施設は8725か所にも上っており、これらの3分の2は環境影響法(アセスメント)対象外。国立公園や鳥獣保護区にも太陽光パネルは並べられており、経済産業省は今後ますます増やしていく方針だそうです。

日本には、山を削り、森を裸にしてパネルを設置することに規制がないのだそうです。(なんてこった!遅れ過ぎ)

 

熊森から

 

太陽光発電をめぐるトラブルとして、土砂崩れ、濁水、景観悪化、反射光などが懸念されているそうです。それはそうですが、いつから人間は人間のことしか考えなくなってしまったのかと悲しみを覚えました。

 

まず一番に、生息地を奪われて息絶えるしかない野生生物たちの悲鳴が頭に浮かぶやさしい人間であらねばならないと思います。熊森のスローガンの中に、「他生物にも優しい文明が一番優れている」ということばがあります。

 

また、20年後に廃棄されるパネルのゴミ化問題、山をめぐる税制問題、そして、無責任なパネル設置が相次いでいる原因となる自然再生エネルギーが投資になる仕組み、私たちが無駄な電力を使い過ぎていないかなど生活様式への反省など、法整備も含めて、自然再生エネルギー問題はとても大きな問題を抱えていると思いました。

 

新聞社や雑誌社には、今後、自然再生エネルギー開発による生き物たちの死活問題、環境破壊問題を次々と大きく取り上げていってもらいたいです。

 

そして、地元の皆さんには、勇気を出して団結し、他生物のためにも、次世代のためにも、無茶なことをする投資会社と闘い続けてほしいです。

それでこそ大人です。熊森も声を上げ続けます。

 

当協会顧問の世界的な科学者である安田喜憲先生は、日本文明の特徴を、「祖先への感謝、未来への責任、生きとし生けるものへの畏敬の念」と言われています。(完)

快挙 奈良県荒井知事、平群町メガソーラー建設に工事停止指示 年内にガイドライン策定の考え

以下、NHK web  news6月23日より

荒井知事 建設中のメガソーラー設計に誤り 工事停止指示

 

奈良平群町で建設中の大規模太陽光発電所、メガソーラーについて、荒井知事は、業者が提出した設計内容に誤りがあったとして、工事の停止を指示したことを明らかにしました。
また、今年度中をめどに、メガソーラー設置に関する県独自のガイドラインを策定する考えを示しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平群町櫟原の山林では、甲子園球場およそ12個分48ヘクタールを切り開いて、およそ5万3000枚のソーラーパネルを設置する大規模な太陽光発電所の建設をことしから東京の業者が進めています。
このメガソーラーについて、荒井知事は、23日の県議会で、メガソーラーの設計内容に誤りがあったことが分かり、すでに工事の停止を指示したことを明らかにしました。
そのうえで、業者に対し、法令の基準に適合するまでは工事の再開を認めないことなどを通告したということです。
荒井知事は、さらに、住民と業者の間でトラブルが相次いでいるとして、メガソーラー設置に関する県独自のガイドラインを、今年度中をめどに策定する考えを示しました。
このメガソーラーをめぐっては、周辺に住む住民グループが「森林を広範囲に伐採すれば、保水機能などが失われ、土砂災害の危険性が高まる」などと主張して奈良地方裁判所で建設の差し止めを求める訴えを起こし、現在、裁判が行われています。

 

 

 

 

 


議会を傍聴する住民たち

 

住民グループの代表を務める多田恵一さんは、「偽装の数字を正しくするのは難しいので、この計画が潰れることを期待しています」と話していました。

 

熊森から

昨年、住民からの要請を受け、熊森本部が現地を視察した奈良県平群町メガソーラー問題。

投資会社により既に山林が伐採されてしまいました。

それでもあきらめずにがんばられた。住民の皆さんすごいです。拍手です。

ついに知事が動いてくださいました。荒井知事にも拍手です。

もうけに狂ったよそ者に故郷を荒らされたくないという住民の当然の願いが知事の心を動かしたのだと思います。

今後、このような乱開発が行われないように法改正が必要ですが、時間がかかります。

とりあえず、県ごとに条例を制定して歯止めをかけていくのが早いです。

 

このような大切な水源の森を投資会社に売ってしまう人たちが後を絶たないのは、水源の森を所有していても、この時代、利用価値がなく、毎年固定資産税を取られるだけだからだと思います。

国はこれから、水源の森を保全するために、固定資産税のかけ方を考え直さなければならないと思います。電気よりも水の方が大切です。

 

豊かな自然林である水源の森を所有してくださっている山主さんたちには、毎年わずかであっても水道利用者からの給付金が配当される仕組みを作るべきであると熊森は考えています。

 

それにしても、平和に暮らしていた地元の皆さんが、投資家の降ってわいたような乱暴な開発計画に立ち向かわねばならなくなったのはなんと理不尽なことでしょうか。大切な時間を使って、しかも自費で、素人がしんどい思いをして法令などを勉強しながら闘わねばならなくなったのです。こんな問題を持ち込んだ投資業者から賠償金をとれる流れができたらいいですね。最後までがんばってください。

 

この地域はシカの食害がないので、伐採跡地は、自然に自然林に戻っていくと思います。

 

他の地域でも、自然再生エネルギーという美名の元、乱暴な開発に勇気を出して声を上げて闘ってくださっているみなさん、動物の住める森保全・再生に寄り組んでいる熊森にとっては他人事ではありません。心から皆さんを応援しています。共に闘いたいです。

 

P.S

最悪のメガソーラー問題が起きているのは、長崎県佐世保市五島列島の最北端に浮かぶ宇久島です。

島面積の約3割に当たる約700ヘクタールの敷地に太陽光パネル約150万枚を設置するという国内最大級のメガソーラー計画です。島を殺してしまうことでしょう。死者まで出ているそうです。

ドイツ企業が事業主体となり、九電工(福岡市)や京セラ(京都市)などの国内大手が開発に名乗りを上げています。

お寺の住職さんたち住民が、島の自然を守ろうと必死で立ち上がっておられます。

自然があることを大切に思う全国の心ある皆さん、こちらの闘いも応援してあげて下さい!熊森からのお願いです。

デンマーク大使館にて対談を行いました     -グリーンパイオニアの国 デンマークー

「われわれはグリーンパイオニアの国でなければならない」と号令を発し、力強くCO2削減に取り組む環境先進国デンマーク。日本の野生のクマが直面している問題に関して、国際社会にも状況を知っていただき、地球規模で悪化している環境問題の解決に向けて意見交換をさせていただきたい旨、デンマーク大使館に連絡したところ、「もっと詳しいお話を聞かせてください。ぜひお会いしましょう!大使館においでください」とすぐにお返事をいただき、後日、正式なInvitation Letterが届きました。
6月11日、始発の新幹線に飛び乗って、東京へ。大使館にて、政治経済担当官のアンナノルプ ヴンシュ氏(Ms. Anna Norup Wünsch)、広報・文化・外交部のステファン クロスター ポールセン氏(Mr. Steffen Kloster Poulsen)が私たちを温かく迎えてくださいました。

ステファン クロスター ポールセン氏(写真左)、室谷悠子会長(中央)、アンナノルプ ヴンシュ氏(右から2番目)さすが福祉国家でもあるデンマーク!赤ちゃんのための別室もご用意下さいました

 

日本の森と野生動物の現状を伝える

まず室谷悠子会長から、日本の奥山及び野生動物の現状について説明しました。日本は国土の3分の2が山林だと言われているが、拡大造林政策によって日本の全森林の半分近くがスギ・ヒノキの人工林に変わり、その多くがが手入れもされず放置されてしまっているということ。クマたちは、奥山の生息環境悪化により、非常に厳しい状況にあるクマが人里に下りて来ざるを得ない状況もかかわらず、日本では、クマが現れただけで大量の捕獲罠を設置し、かかったクマを子グマにいたるまで殺処分しており、2019年ツキノワグマの捕殺は5,283頭、2020年は5,795頭にも上り、過去最悪となってしまった。このように安易な捕殺が許可されている現状が続けば、近い将来、日本のクマは絶滅してしまう可能性があること。さらに、残されたわずかな自然林においても、近年地球温暖化の影響から、ミズナラ・コナラの木が枯れるナラ枯れ現象が広がっている深刻な状況もお伝えしました。大使館の皆様はずっとメモを取りながら、真剣な表情で説明を聞いてくださいました。

その後意見交換を行いました。デンマークにおいても、環境問題や生物多様性保全への取り組みは、関心が高く、EUの基準に則って、国内でも力強く取り組んでいるということで、環境への意識が深く根付いているということがうかがわれました。しかし「自然林と人工林、どちらが自分たちにとって本来の森か」という質問に対して、デンマークではもはやほとんどが人工林となっており、自然林は自分たちにとってなじみがないということでした。原生的な森はもはや失われてしまい、二次林ばかりになってしまった事実はありますが、一方で、自然の修復に力が入れられ、近年、オオカミなども野生で戻ってきている例もあるそうです。やはり野生動物との軋轢は避けては通れない問題だということでした。

クマと人が接触する根本的な原因は、人工林の放置と山の開発や温暖化による森林の劣化であり、捕殺数をどんなに増やしてもクマと人との接触は防げないことを両氏も賛同してくださり、これからの時代は、いかにして野生動物と共生していくかを模索することが大切だということで意見が一致しました。野生動物保護の重要性への理解は両国共通の問題であることを確認し合い、今後、デンマーク大使館から本国の環境問題に関わる団体と日本熊森協会が連携を取れるよう働きかけてくださると力強くおっしゃってくださいました。

熱心に聞いて下さる両氏、右から2番目は国際社会への働きかけにご協力下さった会員伊藤純子さん

 

長期的視点を持った対策を
今回のデンマーク大使館訪問が実現したのは、当協会を応援してくださる方々の、豊かな森を次世代に引き継ぎたいという思いと、野生を懸命に生きるクマを守りたいという情熱があったからこそです。国際社会に向けて素晴らしい一歩を踏み出せました。
デンマーク大使館の皆様には温かく迎えていただいただき、真摯に私たちの話に耳を傾けてくださっただけでなく、大使館のSNSにも熊森協会をご紹介いただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

デンマークは、2030年までにCO2排出量を1990年比70%削減、2050年までにカーボンニュートラルにするという目標を掲げ、既に現在約25%のCO2削減を実現しています。「VikingからBiking」と言われるほど、自転車需要の高さも環境政策として導入され大きな成果を挙げています。将来世代が生き残るために、今何をなすべきかを長期的に考えているデンマークと比べると、日本は野生動物対策をみても、対策が場当たり的で、長期的視野に欠けているように思わずにはいられません。生息地の復元こそが、根本解決であり、野生動物のすむ豊かな水源の森こそ、誇るべき次世代への財産です。我が国において、クマの大量捕殺という短絡的な対策を食い止め、将来世代のためにクマなど大型野生動物の共存と、豊かな水源の森の再生に向けて国の流れを変えていきたいと強く思いました。

6月18日札幌ヒグマ人身事故、4名負傷 ヒグマを追いかけまわしたことが大きな要因 

6月18日、札幌市東区に1頭のクマが市街地に現れ、次々に人身事故が発生し、クマが射殺されるという非常に痛ましい事件が発生してしまいました。

 

以下、各マスコミの報道

 

uhb北海道文化放送 「緊急特番 札幌の住宅街でクマ出没4人けが・駆除までの一部始終」

hbc北海道放送 「速報 札幌の市街地にクマ、ハンターが駆除…襲われた4人ケガ、路上で倒れ込む人も」

 

お怪我をされた4名の方々には、1日も早いご回復を祈念し、心よりお見舞い申し上げます。

 

熊森本部は、当日の朝、この情報を知り、すぐにヒグマ研究第一人者の、北海道野生動物研究所所長、門崎允昭顧問にこのクマの対応についてご助言をいただきました。全国の会員や胸を痛めた人たちが、札幌市や北海道庁にこのクマをそっと見守ってほしいとたくさん電話をしてくださったようです。

しかし、午前11時10分、クマは射殺されました。

 

市街地に出てきたヒグマが人身事故を起こした例は、これまでありません。

 

今回なぜこのような痛ましい人身事故が連続してしまったのか、確実に言えることは、

大勢のマスコミなどが、このクマを追いかけまわし、パニック状態にさせたことです。

これは、クマの専門家だけでなく、インターネットのニュースをみた多くの方々も指摘されていることです。

タクシーでクマを追いまわすメディア。奥に見えるドーム状の建物は、自衛隊丘珠駐屯地。uhb北海道文化放送6月18日より

自衛隊丘珠駐屯地正門で、逃げてきたクマに押し倒され、転倒する自衛隊員と思われる方 uhb北海道文化放送 6月18日より

 

 

今後、市街地に出てきたクマを、大声を出したりクラクションを鳴らしたりして大勢のマスコミや人員で執拗に追う行為は絶対にお控えいただきたいです。自分がそのようなことをされたらと想像すればわかることです。クマをパニックに陥れ、人間の命と、クマの命の両方を危険にさらします。

 

現在、北海道内在住の門崎允昭氏、安藤誠氏の両熊森顧問とも連絡を取り、今回の件についての詳細な検証と市街地に出てきたヒグマにどのように対応すべきかを検討しています。詳細は追ってご報告します。

宮城県と山形県の県境、奥羽山脈の尾根筋(国有林)に高さ200mの風車70~90基の計画

2019年から、「宮城山形北部風力発電事業」という事業の構想が持ち上がっているのを、最近知りました。

またか・・・東北の山が次々と狙われていると思いました。

 

 

完成イメージ図(熊森作成)注:地図は下が北になっている Wクリックで拡大

 

 

こんな巨大開発がなぜ問題になっていないのかというと、計画地が国有林だからだと思います。

 

宮城県と山形県の県境付近の尾根筋が55kmにわたって巨大風車建設によって開発される計画です。

このうち、39km(全体の70%)は、ブナ、ミズナラ、コナラなどの広葉樹林です。

これらの山は、宮城県を流れる鳴瀬川、山形県を流れる最上川の水源となっています。

 

林野庁に問い合わせると、国有林の尾根筋を風力発電に提供する計画は、北海道、東北、関東を中心に100か所強、上がっているそうです。

国有林ですから林野庁としては土地を売ることはできませんが、土地を貸すことはできるそうで、賃料は林野庁に入るそうです。

 

ちょっと待ってください。

風車の高さは200メートルです。

3,000~4,000kW 級風力発電機を 70~90 基設置する予定です。

ここはクマを初めとする野生動物たちの生息地です。

こんなところで大工事をしたり尾根筋で風力発電の風車を回したりしたら、野生動物たちは生きていけなくなります。

そのうち、山が崩れてくることでしょう。

山からの湧水に、コンクリートからのあくがしみだします。

 

林野庁は、野生動物や国民のことを考えないで、勝手にこのようなことを進めてもらったら困ります。

 

事業者は、株式会社グリーンパワーインベストメント という日本の投資会社(代表取締役社長 坂木 満)ですが、この会社の代表取締役副社長と専務執行役員は外国人です。

主要株主は以下です。

 

Pattern Energy Group LP(アメリカ・カナダ)
株式会社日本政策投資銀行
堀 俊夫
幸村 展人

 

とにかく今回の開発計画は、規模が大きすぎます。

 

熊森は、この計画をもっと多くの方に知ってもらいたいです。

 

この度、熊森協会宮城県支部が立ち上がろうとしています。

支部役員の皆さんは、早速この計画について調べ始めました。

 

今を生きる大人たちは、他生物や次世代の子供たちに責任を持たねばなりません。

宮城県民の皆さんで、この問題について一緒に考えようと思ってくださる方は、熊森本部まで至急、ご連絡くください。

7月11日(日)に富谷町で支部結成準備会が予定されており、その時にこの問題についても話し合います。

 

自然再生エネルギー推進の名目で、とんでもない自然破壊が次々と我が国で計画されています。

国民の皆さん、麻痺してしまわないできちんと声を上げていきませんか。

 

6月20日静岡県知事選速報① 伊豆半島で計画が相次ぐメガソーラー問題を両候補が取り上げ

知事選まであと3日、伊豆半島が一つのキャスティングボードになっているようです。

両候補とも、メガソーラー問題を積極的にアピールしています。

マスコミは、両候補の具体的な言及を引き出して報道しておいてほしいです。

どちらが知事になっても、知事選で言ったことを守ってもらわねばなりませんから。

 

以下は、静岡新聞です。

 

6月20日静岡県知事選速報② くまもり注目の最大争点は、リニア

リニアは経済最優先の時代錯誤事業です。

取り返しのつかない国土大破壊です。

大深度地下の地下水脈をズタズタに切って、不自然極まりない人工水脈に切り替えていきます。

人体で言うなら、血管をズタズタに切って、人工血管に替えていく大手術です。

どなたか、望まれますか?

 

南アルプスのトンネル貫通によって山が乾燥し始め、太平洋側で唯一まとまって残された南アルプスの自然の森が劣化し、ツキノワグマを初めとする多くの生き物たちが生きられなくなります。

他生物と次世代の生存を脅かす裏切り行為です。

 

熊森は自然保護団体として、メガソーラーやリニアに対する両候補の訴えに注目しています。熊森にとって静岡県知事選は、今後、日本国が自然を守れるのか、水を守れるのか、注目度最大の知事選です。

 

以下は、6月15日の静岡新聞です。

 

リニア論戦活発化 川勝氏/JRとの対峙を強調 岩井氏/大井川流域10カ所へ 静岡県知事選

20日の静岡県知事選の投開票まで1週間を切り、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題に関する論戦が活発化してきた。リニア問題が最大の争点と訴える現職の川勝平太氏(72)は県内各地で国、JR東海と対峙(たいじ)する姿勢を強調。13日から大井川流域入りした新人で前参院議員の岩井茂樹氏(53)=自民推薦=はこれまであまり触れてこなかったリニアに関する主張で街頭演説の大半を費やした。

(左)大井川の水問題について語る川勝平太氏=14日午後、東伊豆町/大井川流域の島田市でリニア問題について訴える岩井茂樹氏=14日午後、島田市
(左)大井川の水問題について語る川勝平太氏=14日午後、東伊豆町/大井川流域の島田市でリニア問題について訴える岩井茂樹氏=14日午後、島田市 

 川勝氏は14日、伊豆地域で街頭演説をこなした。伊豆の国市では伊豆半島の一部で反対運動が起きている大規模太陽光発電所(メガソーラー)とリニアを絡め、「水の問題はあちこちにある。命の水を守る」と強調した。
13日は静岡市中心市街地で決起集会を開き、呉服町商店街を練り歩いた。前後に行った街頭演説の話題の中心はリニア問題。「水の問題は党派の問題ではない。一企業のために、(リニアで到着地に)5分、10分早く行くために黙っていろというのは無礼千万、国民に対する侮辱だと私は思っている」と声を張り上げた。

岩井氏は14日、大井川流域の市町10カ所で街頭演説を行った。島田市では「私はリニア推進派でも国土交通省の回し者でもない。相手陣営がレッテルを貼っている」と強調。必要なのは流域、JR東海、国が参画した議論の場だとして「JRや国の説明が納得いくものでなければ当然、工事はできないと思っている」と訴えた。
岩井氏は報道陣に「これまで水問題を避けていたわけでなく、浜松ならものづくり、伊豆なら観光と地域の課題を訴えてきた。ここにおいてはまさに水問題。地元の不安解消のため、丁寧に説明したい」と話した。

 

https://www.at-s.com/sp/news/article/shizuoka/915324.html

6月20日(日)14時森山名誉会長福岡講演「奇跡の日本文明、次世代へ!」会場を警固神社に変更

くまもり福岡県支部が準備を進めてきました名誉会長の福岡講演ですが、コロナ緊急事態宣言で予定していた会場が使えなくなりました。

会場を警固(けご)神社貸会場1階 貴徳・東遊

福岡市中央区天神2-2-20

福岡市営地下鉄「天神駅」より、徒歩4分

TEL︓092-771-8551

に変えて、予定通り14時~16時(開場13時半)で実施させていただきますので、お間違えのないようにお願いします。

 

 

 

兵庫県の熊森植樹地の見回りとシカよけ柵の修理

6月8日、熊森本部は豊岡市内にある4か所の熊森植樹地のうちの3か所を見回ってきました。

ここでは、里にクマが出てこないよう、集落からはなれた山奥に実のなる木を植えています。

大型野生動物との棲み分けを復活させるのがねらいです。

 

1か所目

豊岡市は、日本海に面する豪雪地帯で、冬季の積雪が2mを記録することもあります。この数年少雪が続いていましたが、昨年から今年にかけての数年ぶりの大雪で、苗木をシカの食害から守るためのネットがなぎ倒されていました。

この場所では、10本ほどの苗木を3か所に分けて大きくシカ除けネットで囲っていましたが、なだれ落ちる雪の力で囲いが倒れ、シカが入って苗木を食べてしまっていました。

これまでも何度も試行錯誤してきましたが、豪雪地帯、急斜面、シカ高密度、この3条件がそろうと、実のなる木を植樹してもなかなかうまく育ちません。

6月17日、ボランティアさんに来ていただいて、植樹地を階段状に整備し、1本づつの苗木にシカ除けガードをつけるやり方に変えようと思います。大きな囲いでは、1か所囲いが破れただけで、シカがすべての苗木を食べてしまうからです。

 

2か所目

この場所では、1本づつの苗木にシカ除けガードをつけています。苗木の成長はよく、すでに人の背丈を超えている木が多いです。シカよけ柵が雪の力で倒れてしまっているのもありましたが、なぜかシカの食害はあまり見られません。

下の写真のカキの木には、クマが実を食べに来て枝を折った跡がありました。

 

3か所目

ここでは、2002年に斜面に植えたシバグリやコナラが現在、高さ5~6mにまで大きく成長しています。2019年に地元の植木屋さんから、ヤマボウシ、ウワミズザクラ、シバグリ、ヤマグワの大苗を購入し、(購入時の高さ2.5~3m程度)植えてみました。

 

今年の大雪でネットは倒れ、シカに食べられている芽が多くありましたが、何とか幹の頂芽(ちょうが)は無事でした。ヤマグワはかろうじて葉が残っており、実がついていました。

倒れたネットを、しっかり修繕してきました。

 

植樹地を回っている途中、山奥のキャンプ場の近くに大量のごみが捨てられ散乱しているのを見つけました。近くに大きな鉄板の蓋付きごみ箱があるのに、なぜ外に捨てるのかと思って蓋を開けてみると、中にはテレビやラジカセといった家電がいろいろと捨ててありました。

 

 

不法投棄です。片付け始めましたが、あまりにも膨大で私たちだけでは片付けきれないため、役場に行って回収をお願いしたところ、すぐ動いてくださるということでした。ありがたいです。

 

 

奥山水源の森こそすべての生き物の命の源です。

祖先は、神様が棲んでおられるところとして入ることすら禁止し、遠くから手を合わせてきた場所です。

山奥に捨てられた大量のごみを見て、「山」という聖域がいかに今の日本人に軽視されているのかがわかりました。

 

熊森が、ほとんどだれも見ていない奥山の荒廃を世間に伝え続け、自ら野生動物たちの餌場やねぐらを復元・再生する活動を続けて25年目です。

これまで必死に動き続けてきましたが、民間のボランティア団体には限界があります。

思い切った法整備が必要です。

 

生きとし生けるものたちの命を救い水源の森を再生することを、多くの国民が願っていると会員数で示さなければ、法整備にまで進みません。まだの方は、ぜひご入会下さい!

すでに会員になってくださっている皆さんは、一人でもいいので会員を増やしていただきたいです。

 

入会ページhttps://congrant.com/project/kumamori/2662

 

祝 やったあ!オリックス(株)が徳島県天神丸などの風力発電計画をついに白紙撤回!

貴重な自然や地域の人々の生活を破壊する風力発電やメガソーラー開発は、未来の日本のために撤退の英断を!

オリックス株式会社は2018年、徳島県の那賀町、美馬市、神山町にまたがる標高1500m級の険しい山々の総延長約30kmの尾根筋に、高さ178mもの風車を42基設置する巨大な天神丸風力発電事業を計画しましたが、ついにこの度、公式に白紙撤回しました!

 

海外資本や投資家による利益を目的とした風力発電やメガソーラー開発が、再生可能エネルギーの名のもとのに貴重な自然を破壊し、地域の人たちの生活や安全を脅かしています。

再生可能エネルギーが本当に持続可能な社会のためのものであるなら、その開発にはモラルがなくてはならず、貴重な自然を破壊せず、少数者の利益でなく地域のためになる形を模索するべきです。

徳島新聞の記事によれば、採算性やグループ内での事業選択など複数の観点から総合的に判断し、オリックス社は撤退を決めたそうです。

6月11日に熊森本部スタッフが、オリックス社の環境エネルギー本部 事業開発部に電話で確認したところ、「事業は中止しました。四国の別の場所でということも考えていません」と返答されました。

白紙撤回してくださったオリックス社の英断に感謝します。

未来の子どもたちに、本当に持続可能な社会を残すために、まず日本企業のみなさんから、オリックス社に続いて、祖国の自然を大破壊するような事業から撤退していただきますようお願い申し上げます。

以下は、2021年5月29日付徳島新聞朝刊28面のうれしい記事です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(経緯)

2018年、熊森は、オリックス社の風力発電計画を見て真っ蒼になりました。四国山地は、戦後の拡大造林政策によってふもとから頂上までスギやヒノキの人工林で埋まってしまった感があります。ご多分に漏れずその多くは放置され、内部は大荒廃しており茶色一色、生物は住めません。

 

一方、徳島県にはブナの巨木の森を中心とする豊かな森がわずかに残されている地域があります。絶滅寸前の四国ツキノワグマの大切な大切な生息地です。そこからはこんこんと清らかな水が湧き出しており、この水は四国最大といわれる吉野川に流れ込んで、愛媛県、香川県、高知県、徳島県に住む64万人もの人々の生活を支えています。

 

オリックスの天神丸風力発電事業の計画地は、まさに四国最後のこの貴重な森を破壊してしまうものでした。尾根というのは山の一番デリケートな場所で、ここを破壊してしまうと、山全体がだめになっていきます。

天神丸風力発電計画地。

赤線が計画範囲で、白い棒は風車を見立てて178mの仮想の棒を立てたもの。

(熊森本部作成)

 

あと16頭と言われる四国のツキノワグマの絶滅を何とか止めたい。熊森は当時、四国の生息地にある高知県側の人工林の山を購入し、広葉樹林化してクマの餌場を少しでも広げようと努力をし始めていました。自然再生エネルギーが大切だとしても、よりによってこのような最後の貴重な自然を破壊してしまうのであれば、絶対に間違っています。四国のクマは一気に絶滅してしまいます。クマたちの棲む完全な生態系を四国に残したいというのは熊森の悲願であり、熊森はこの計画を絶対に認めません。

 

当時の2018年7月26日、室谷会長と本部職員2名は、早速現地調査に入りました。この時のことが、翌日の徳島新聞の記事となって残っています。

7月27日朝刊、徳島新聞の記事 2018年

 

現地を訪れてみたところ、嬉しいことに、徳島大学の先生を初め多くの地元の皆さんが、利益優先にしか見えないオリックス社この天神丸風力発電計画に反対の声を大きく上げておられました。さすが、徳島県は、かつて吉野川の河口堰を止めただけの県民力を持っていると、頼もしく思いました。(みなさん、声を上げないと自然は守れませんよ)

 

天神丸風力発電計画に対して、環境省、経済産業省、徳島県知事、各首長、県民、国民、多くの人々が白紙撤回や抜本変更を求めましたが、当時オリックス社に熊森が電話すると、あきらめないという回答でした。

 

 

熊森から

自然再生エネルギーを開発するために、残された貴重な自然を大破壊する。こういうのを本末転倒というのです。

 

今、全国各地で、自然大破壊を伴うメガソーラーや尾根筋への風力発電などが目白押しに計画されています。多くがエネルギーを心配してではなく、投資目的です。

 

地元で被害を受ける人たちや、私たちのように自然を守りたい者たちは、これらの計画を撤回させるために生活を犠牲にして儲かるどころか自費を使って、反対運動に身を投じることになります。本当に不公平です。条例や法による規制が早急に必要です。政治家の皆さん、残された自然を開発から守るために動いてください!

 

駐車場にソーラーをつけるなど電気を大量に使う都市部の近くで発電できるように検討したり、湯水のように電気を使っている私たちの生活を見直したり、改善できることはいろいろとあるはずです。みんなで知恵を出し合いましょう。

 

それにしても、こんな朗報、なぜ28面の小さな記事なんでしょうか。第一面のトップ記事にしてほしかったです。ヤフーニュースが取り上げて欲しかったです。メガソーラーや尾根筋風力発電に反対している人たちがどんなに勇気づけられたかしれません。

(完)

 

 

 

 

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