くまもりHOMEへ

ホーム > アーカイブ > 2022-11

2022-11

速報 クマは噛むことで親しみを表わす動物 松本市のクマによる死亡事故

NHKニュースより一部抜粋

 

11月28日午前9時20分ごろ、長野県松本市五常の住宅の敷地内で、この家に住む丸山明さん(75)がクマに襲われたと家族から警察に通報がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地元の猟友会のメンバーがこのクマを射殺したということです。

丸山さんは市内の病院に搬送されましたが、全身をかまれるなどしていて、死亡が確認されました。
丸山さんはおよそ20年間、このクマをかわいがって飼っていたということです。

 

熊森から

クマによる人身事故が起きた時、マスコミは襲ったと報道しないでください。

 

記者たちのクマに対する知識不足の故ですが、この誤報道にはやりきれない思いがします。

 

さっそく、10頭のツキノワグマと20年間家族として暮らされた顧問の宮沢正義先生(96歳、長野市在住)に、電話してコメントをいただきました。

 

宮沢先生:「クマはね、噛むことで親しみを表す動物なんだ。クマ同士遊ばせておくと、楽しそうに首とか絶えず噛み合っているよ。好きな人がいたら、どんどん噛んでくるよ。

クマの皮はものすごく厚くて硬いから、クマ同士はどうもないが、人間は皮膚が薄いから、こんなことされたらひとたまりもない。

そこで、飼い始めたころ、服の裾に鉄板を入れたり、軍手の先にボルトを入れたりして、わざと何度も噛ませて、人間の体は鉄のようなものでできており、かむと歯が痛くなると思わせるようにした。

するとそのうち、クマたちは全く人を噛まなくなった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮沢先生と息子さんでクマのお散歩

 

事故後、クマ(オス、80キロ)は、丸山さんのすぐ横をうろうろしていたというから、逃げ出そうとしたわけでも、丸山さんを噛み殺してやろうとしたわけでもなく、最大の親しみを込めて抱き着いていっぱい噛んだら、丸山さんが倒れてしまったので、戸惑っていたことが考えられます。

クマ君は、自分がなぜ射殺されねばならないのか、訳がわからなかったと思います。哀れ。

亡くなられた丸山さんのご冥福を心から祈ります。

(完)

速報 基地整備中の馬毛島で3万年前の石器発見 

鹿児島県西之表市教育委員会は10月11日に防衛省の許可を得て、米軍機訓練移転と自衛隊基地建設が計画されている馬毛島の全域で文化財調査を実施。11月24日、3万3千~3万年前の石器とみられる数点の遺物が見つかったと発表した。場所は駐機場や滑走路などが整備される区域。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石器は、島の中央部で数点が露出した状態で発見された。市教委によると、地質状態などから年代を推定した結果、3万年を超える石器で、出土例が多くなく希少だそうです。

市教委は、石器を発見した場所が「埋蔵文化財包蔵地」の可能性が高いとみて、今後、文化財保護法に基づき、県教委に報告する。県教委が包蔵地に認定した場合、国と協議。建設工事が遺跡に影響すると判断されれば、県教委は発掘調査の実施を国に勧告できるという。

 

熊森から

今年、西之表市では、基地化反対を掲げて市長に再選された八板市長が、突然、基地化容認に姿勢を転換されました。市民の間から、「公約違反」だとして、リコール=解職請求に向けた動きが出ています。

 

馬毛島の基地開発が続けば、マゲシカ数百頭の生存が難しくなります。生存に向けての有効な手立ては取られていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マゲシカ

 

そんな中の、貴重な石器の発見です。マゲシカたちが聞けば、これでしばらく生き残れると、泣いて喜ぶことでしょう。今後、馬毛島とマゲシカがどうなっていくのか、目を離せません。日本がマゲシカを滅ぼすようなことをしたら、生物多様性条約違反です。

 

速報 浜松陸上風力発電株式会社に電話しました 

【浜松陸上風力発電事業(仮称)】の配慮書に対する意見書提出にご協力くださったみなさん、ありがとうございました。
配慮書によると、(公財)奥山保全トラスト所有の静岡県浜松市の天竜川の源流域にある佐久間トラスト地(294ha)の一部が、勝手に事業区域内に組み込まれています。
  見事、尾根筋に風車を建てようとしていますね。渡り鳥の渡りのルートと完全一致です。
事業主である浜松陸上風力発電株式会社からは未だに何の連絡もないので、本日、(公財)奥山保全トラストの担当者が電話をされました。
浜松陸上風力発電株式会社
〒332-0017 埼玉県川口市栄町一丁目7番14号 2階
(株式会社INFLUX 埼玉支店内 山下、河野)
電話に出られた方は、「株式会社INFLUXです。」と名乗られました。
以下は電話内容の要約です。(奥山保全トラスト担当者を、奥山と記載します。)
奧山:(公財)奥山保全トラストですが、おたくが計画されている浜松陸上風力発電事業の事業区域内に当財団の所有地が組み込まれているんですが、どういうことですか。何も聞いていませんが?
INFLUX担当者:土地の境界が特定できておらず、推測で線引きしただけなので。
奧山:なぜあの場所で風力発電事業をやろうと思われたのですか。
INFLUX担当者:不動産屋の紹介です。浜松市風力発電ゾーニングマップで適地として指定されている場所がありますよと紹介されたので。
奧山:意見書はどれくらい届きましたか?
INFLUX担当者:まだ集計中ですが、約600通です。今のところ全部反対で、賛成はゼロでした。
奧山:10年ほど前にも、この辺りで風力発電事業計画(当時の事業主:Jパワーグループ)があって、うちの土地を一部使いたいということでしたが、私たちはこれ以上奥地の山を開発する(=自然破壊する)ことには反対ですから、お断りしました。ご存じですか。
INFLUX担当者:最近、知りました。
奧山:今回も断固反対ですので、お知りおきください。
P.S 次は浜松市に電話して、地権者である奥山保全トラストには一切、相談も連絡もなく、勝手に風力発電事業適地にするとはどういうことかと聞きたいと思います。

兵庫・京都・鳥取・岡山の11月15日から1か月間の理不尽なクマ狩猟再開に熊森が中止を要望

近畿地方のツキノワグマたちは、人間活動により本来の奧山生息地を失っており、哀れにも餌を求めて山裾に降りざるを得なくなっています。

 

 

餌のないクマ生息地の人工林 (兵庫県朝来町)

 

 

その結果、近年、人里近辺の目撃数が増え、大量の駆除や個体数調整捕殺を受けてきました。

しかし、今年はどこも目撃数や捕殺数がかなり減っています。

 

餌のないクマ生息地の自然林 (兵庫県豊岡市)

 

 

兵庫県では今年、1800基のクマ捕獲罠を常設しているにもかかわらず、9月末までの捕殺数はわずか8頭です。私たちはあまりにもクマを殺し過ぎたからではないかと心配しています。

こんな年に、一体何のためにクマの狩猟を再開するのでしょうか。

 

熊森は11月4日に兵庫県斉藤元彦知事に今年度のクマ狩猟再開の撤回を求める申し入れ書を提出し、11月7日に兵庫県服部洋平副知事に1時間会っていただきました。

 

前熊森副会長で現熊森顧問の和田有一朗衆議院議員も途中まで同席してくださいました。

 

県庁側は、菅環境部長以下、担当者の皆さんが、熊森の申し入れを傍聴されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

服部副知事への熊森の申し入れのもよう

 

現在、日本では、クマ狩猟はほぼ趣味やスポーツです。

狩猟は野生動物たちの生息地である山の奥まで入って行われます。

人間を恐れて山の奥に潜んでいるクマまで、なぜこんな年に殺さねばならないのでしょうか。

 

4府県に問い合わせましたが、猟師からクマ狩猟をしたいという声はどこもあがっていないということです。

また、4府県の猟友会が行政にクマ狩猟再開を申し出た事実もありませんでした。

 

兵庫県が主導して近隣府県に呼びかけて発足した「近畿北部・東中国ツキノワグマ広域保護管理協議会」で決まったことだと思われます。

4府県の中で、クマの研究者は兵庫県の森林動物研究センターにしかいませんので、他府県行政としては、広域協議会と言いながらも、実質はセンターが主導しての狩猟再開という結論だったと考えられます。

今年、春の時点で、

東中国ツキノワグマ地域個体群推定数808頭

近畿北部ツキノワグマ地域個体群推定数814頭

だったそうです。

800頭を超えているから4府県で狩猟再開となったそうです。

これでは、まるで数字だけの捕殺ゲームです。

彼らの生息環境や、狩猟をすることが意味があるかという検討すれば、こういう結論にはならないでしょう。

森林動物研究センターの責任は重いです。

 

第一、808頭、814頭、800頭…すべて研究者が推定した数字で、どこまで信ぴょう性があるのか誰にもわかりません。

環境省に問い合わせると、地域個体群が推定800頭を超えたからと言って狩猟する必要はないし、狩猟するようにとも言っていませんとのことでした。

 

2007年以来、兵庫県は森林動物研究センターを発足させ、捕殺による数のコントロールである個体数調整を唱える研究者たちによって、クマ対策を進めてきましたが、クマの生息環境の問題も、クマとの軋轢の問題も解決しません。

数合わせの対策は、現場を見ない、机上の空論になってしまっています。

兵庫県は、初めに個体数調整捕殺ありきではなく、生息地保障、被害防除にこそ一番力を入れて、棲み分けを復活させるべきです。そして、可能な限り野生動物たちの生命を尊重し、殺さない倫理観の高い野生鳥獣行政をめざすべきです。

兵庫県の鳥獣行政の転換を強く求めます。

 

青森県八甲田連峰「みちのく風力発電事業計画」に次々と反対の声が

(1)10月27日(木) 毎日新聞記事要旨

「風力先進県青森」で地元がノー 

国内最大級の風力発電計画に“逆風”

 

 

県内にすでに300基以上の風車が建ち並ぶ青森県は、風力発電の導入量で全国トップ。

2003年に国の構造改革特区の認定を得て国有林での風力発電事業を可能にした。

そのお膝元の八甲田山系で計画されている再生可能エネルギー最大手の(株)ユーラスエナジーホールディングス(東京)が手掛ける国内最大級の風力発電、「(仮称)みちのく風力発電事業」を巡り、地元で異論が噴出している。

 

青森県三村申吾知事

「再生可能エネルギーだったら何をやってもいいというものではない」と不快感を表明。資材搬入ルートの開発などに伴って大規模な森林伐採がなされれば、地元の水資源や農林水産業そのものに影響しかねない。

 

平内町船橋茂久町長

「山と海はつながっている」と町で盛んなホタテ養殖への打撃を警戒。10月に計画に反対する立場を表明した。

 

青森市の小野寺晃彦市長

100点という答えはないのがエネルギーの世界だと理解を示す。

 

●他の地元首長たち

計画を全面的に支持する発言はない。

 

■八甲田のガイドらが立ち上げた会「Protect Hakkoda」

2022年5月、計画の中止を求める署名7627筆を三村知事と小野寺市長に提出。

クラウドファンディング

■神奈川県弁護士会と第二東京弁護士会有志

2022年9月、現地訪問。

 

■日本自然保護協会若松伸彦博士(環境学)

再エネの導入自体は推進すべきだが、開発が環境への配慮を欠けば逆効果となってしまう。

 

 

(2)10月31日(月)デーリー東北新聞記事 要旨

みちのく風力発電 地下水脈悪化、自然林破壊、乾燥化・・・

保護団体反対の声次々と

 

事業主は計画の一部見直しを余儀なくされており、思わぬ“逆風”に見舞われた形だ。

保護団体は、景観の問題だけではなく専門的な知見から環境への影響を指摘し見直しを求めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●NPO法人地球守(千葉県)高田宏臣代表理事

土壌や水脈の悪化、地下水汚染、川や海の汚染など、数十年後の影響は計り知れない。

 

●日本自然保護協会(東京)若松伸彦室長

計画地域の8割が原生の自然林。環境への配慮に欠けた計画は持続可能とは言えない。

 

●日本熊森協会(兵庫)森山まり子名誉会長

尾根は山の命。祖先が伐採を禁じてきた場所。伐採すれば山の乾燥化が進み、ブナが枯れだす。

 

★事業主(株)ユーラスエナジーのコメント

事業区域から「十和田八幡平国立公園」を外すことにします。

最大150基としていた風車の数を100基に減らします。

年内に、環境影響評価法(=環境アセスメント)第2段階の「方法書」を公開する予定でしたが、未定とします。

 

熊森から

ユーラスの計画では、生態系保全上とても大切な国有林「緑の回廊」に全面的に風車を建てることになっています。

「緑の回廊」に風車を建てた例は、今のところ国内皆無です。

日本の森を守るためには、前例を作らせないことが大切です。

これまでの経験からいうと、事業者は地元住民の反対の声をあらかじめ予測して、最初大ぶろしきを広げておき、住民が事業計画に反対すると、うちも譲歩して計画を縮小しますのでその代わり、建設を認めてくださいと言うことになっています。

その手には乗りませんぞ。

クマたちも棲んでいる豊かな八甲田連邦の自然環境を守るため、そして青森の水源を守るため、「みちのく風力発電」が白紙撤回される日まで、みなさん、とことんがんばりましょう。

11月23日(水・祝)13時~北海道を再エネ植民地にさせないために(於:札幌エルプラザ)

北海道には現在324基の風車があります。

今後、新たに計3000基設置する計画です。

「風車10倍計画」で、北海道の大地は10倍傷付きます。

風車の被害は建ってみるまでわからないものです。

建つ前に、風車被害について学んでおく必要があります。

建ってしまってから気づいても遅いのです。

 

第一、北海道の大地は人間だけのものではありません。

高速で動く巨大な異物を(羽の先端スピードは新幹線並み)、人間が自分勝手に自然界に設置していいのでしょうか。

鳥や野生動物たちはどうなるのでしょうか。

 

次世代に豊かな自然を残す義務が、今を生きる私たち国民にはあるのではないでしょうか。

 

風力のほとんどは外国資本なので、外国人による土地買い占めの問題と似た構造です。

利益は外国に、電気は東京に、環境破壊は地元に

これでいいのでしょうか。

一つの市町だけで反対の声を上げても、結局他の市町に計画が行くだけです。

全道的に声を上げる必要があります。

皆さんぜひお集まりください!

 

11月23日(水・祝)13時~16時40分

「北海道を再エネ植民地にさせないために」

(於:札幌エルプラザ)

資料代500円

下のチラシはクリックで大きくなります。

拡散をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

zoomでの参加もできます。

ご希望される方は、11月20日(日)までに、北海道風力発電問題ネットワーク

hokkaido.huryokunet@gmail.comまでお名前とアドレスをお知らせください。

シンポジウム開催にあたり、ご寄付を募っております。

可能な方はよろしくお願いします。

北海道銀行 花川支店 普通口座 0997560

ホツカイドウフウリヨクハツデンモンダイネツトワーク

 

お問い合わせ先

北海道風力発電問題ネットワーク

佐々木 090-2814-4953

安田  090-6211-1602

平山  090-3437-3771

 

このシンポジウムは、熊森が事務局を務める全国再エネ問題連絡会も後援しています。

熊森北海道支部長をはじめ、熊森北海道会員たちも参加します。

皆さん、周りの方々を誘い合ってお集まりください。

11月19日(土)全国再エネ問題連絡会(事務局:熊森)ネットで一般国民向け公開シンポジウム

 

国の法規制が遅れている今、私たちは山林破壊型再エネ事業にどうしたら歯止めをかけられるでしょうか。
そこで考えられたのが、市や県独自で、山林破壊型再エネ事業に課税するという案です。
課税が高いと、業者は水源の森である山林での開発事業を思いとどまるのではないか。

シンポジウムは、再エネ課税が検討されている岡山県美作市と宮城県の興味深い報告から入ります。

 

再エネ自然破壊問題にご関心のある方ならどなたでも参加可能です。

あなたも大人の責任として、全生物のため、子や孫のため、勉強されませんか。

事前申し込み必要 無料

 

日時:2022年11月19日18:00から90分程度
場所:ZOOMを使ったオンライン開催

→ お申し込みはこちらから

主な内容

1.岡山県と宮城県の現状報告

2.パネルディスカッション

パネラー
・石本崇(山口県岩国市議会議員)
・中村ミツオ(青森県青森市議会議員)
・千葉修平(宮城県仙台市議会議員)
・室谷悠子(全国再エネ問題連絡会共同代表・日本熊森協会会長)
・山口雅之(全国再エネ問題連絡会共同代表・静岡県函南町)

3.シンポの総論

・鈴木猛康(山梨大学名誉教授)

再エネ発電やるなら都市部で

11月7日の神戸新聞が、一面トップ記事として「太陽光発電 広がる拒否感」と題する特集を組みました。

山林を破壊しての太陽光パネル設置に泣く住民が各地で噴出していることを受けて、新たな道をさぐるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全世帯が反対したのに山林に建てられてしまったメガソ―ラー(姫路市)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

都市部の駐車場の屋根に張られたパネルと、日本企業が開発した窓に張れるパネル

 

熊森が再エネ山林破壊問題に取り組んで2年です。大変な事態になっているのに、この分野では、いまだ行政や政治がほとんど動いていません。

 

住民が行政に助けを求めても、「私たちは法にのっとり開発許可を出しただけです。この後のことは、住民と業者で、民と民でやってください」と行政は逃げてしまいます。

今のところヨーロッパと違って、山林を破壊しての再エネ事業は我が国では違法ではなく合法ですから、専門知識も複雑な法体系も知らない一般住民が業者と闘うなど、至難の業です。

姫路市の住宅地の上の山林に建てられたパネルを見て、胸が痛くなりました。

 

再エネ発電をするのなら、神戸新聞が紹介しているようにすでに自然が破壊され終わった都市部でやるべきです。送電ロス問題も解決します。ただし、今の太陽光パネルには毒物が使われており、廃棄物となったパネルの処理場所も処理方法もないという原発同様の問題は残りますが。

 

お忙しい国民の皆さんには、熊森協会のように自然を守るために本気で闘う自然保護団体を会員になって支えていただき、もっともっとこの国で大きく育てていただきたいと願います。山林を破壊されてしまってからでは遅いのです。

山林破壊型再エネ事業に国民皆でノーの声をあげよう 

『日本経済新聞』2022年9月13日によると、近年、需要量を超えてしまい、使いきれずに捨てられている再エネ電気が多くなってきているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2018年以降、太陽光発電の出力制御が必要になるケースが増えている。捨てられる電力は今後さらに増える。経産省などの試算によると、2030年ごろには、再エネによる発電は最大で北海道は49.3%、東北は41.6%、九州は34%が捨てられる恐れがある。

(以上、記事より)

 

FIT法では、再生可能エネルギーで発電した電力のすべてを電力会社が買い取ることになっています。ならば、発電した電気が発電過剰で捨てられた場合も、業者には発電量に見合うお金が入るのでしょうか。

 

確認したくて経産省エネ庁に問い合わせると、廃棄された再エネ電気に対する支払い問題は、エネ庁の委託を受けた「FIT・FIP制度及び再エネにかかる支援制度に対するお問い合わせ」という民間団体0570-057-333が答えることになっているということでした。

 

ここに問い合わせたると、発電された再エネ電気が供給過多として捨てられるのは、電力需要が少ない春と秋だそうです。この捨てられる電気に対しても、私たちの再エネ賦課金は支払われているということです。捨てる電気にまで使ってほしくありません。

 

このように、再エネ業者には20年間の確実な儲けが保障されています。よって、儲けに狂った多くの業者が、山林伐採や山林変形を伴う国土破壊事業に、国民としての良心も忘れ殺到しているのです。外国企業やグローバル企業の参入が多いのもうなづけます。知っておきたいことの一つに、銀行が競ってこれらの再エネ業者に融資しているという事実があります。水源の森破壊事業者の罪も大きいのですが、それを可能にしている銀行の罪も同じく重いと思います。無責任極まりない、欲に目がくらんだ大人たちの行動は、子供たちに聞かせられませんね。

 

FIT法は20年間のみの限定ですから、20年後、再エネ業者は一斉に撤退します。処理不可能な太陽光パネルや風車の残骸が国中いたるところで放置されることでしょう。だれが片付けるのでしょうか。山主ですか。表土をはぎ取られた山は、森に戻りません。第一この後、日本の電気は一気に、不足するのではないですか。たった20年間の発電のためだけに、日本列島ができて以来、荒廃させても誰も破壊まではしなかった水源の森を、今、山林破壊型再エネ業者が大規模に破壊しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再エネ賦課金は国会審議も経ず、国民の知らない間に決められた税金のようなものです。今後ますます、金額が増えて家計を圧迫していきます。窓口であるこの民間団体に、これ以上、山林破壊型再エネに加担したくないので、再エネ賦課金を不払いとしたいと申し出ましたが、経産省内で決めたことなので、不払いの道はないとの答えでした。

 

山林破壊型再エネ問題は、本来、行政や国会議員が動くべき国家の大問題ですが、彼らは動きません。わたしたち国民が一斉にノーの声を上げないと、この国は救われません。

再エネ問題記事 宮城に河北新報あり 山口に長周新聞あり

熊森から

宮城県が再エネ森林破壊の草刈り場になっている。

どうしようもないこのとてつもなく大きく重い問題に、「奥羽山脈守れと」参入した熊森。

 

きっかけは2年前。

宮城県の一会員から、「計画では、うちの町を取り囲む山に巨大風車が林立する。もう、クマたちとの共存など無理だよ」という悲鳴にも似た電話が、熊森本部にありました。

熊森兵庫県本部には、それでなくても野生動物や森林保全に手が足りなくて、東北まで目が行き届かないという現状がありましたが、訴えを聞いて早速調べ出しました。

これはだめだ、町、県、国は何をしているのか?!

 

奥羽山脈400キロにわたる林野庁緑の回廊、ここを見捨てては熊森は名乗れない。

私たちは悲壮な決意をして、奥羽山脈の再エネ森林破壊問題に取り組むことにしたのです。

当時は、全く光が見えませんでした。

 

今、光が見え始めてきました。

ここまでこれたのは多くの皆さんのご尽力の結果です。

中でも宮城県の山林再エネ推進の流れを変えることに大きな力を発揮したのは、河北(かほく)新報だと思います。

河北新報は、再エネ問題を連日掲載してこられました。

国策に疑問を投げかけることは、忖度報道でいっぱいの日本では勇気がいります。

この2年間を振り返って、熊森は、河北新報の記者たちの正義感と勇気を心から讃えたいと思います。

出来るものならこの新聞社を表彰したいぐらいです。

宮城に、河北新報あり。

 

10月20日の再エネ関連の河北新報の記事は、以下です。

クリックで文字が大きくなります。

 

記者が先を見通している、すごいと感じました。

 

全国紙で言うと、熊森が表彰したいのは、再エネ狂信社会に鋭くメスを入れて、人々の目を覚まさせ続けてくれている長周新聞です。

いかなる権威に対しても書けない記事は一行もないと宣言されているすごい新聞社です。

金もうけのために他生物への思いやりを失い、自らの首を絞めることにもなる自然破壊に歯止めがかからなくなっている愚かな今の日本社会ですが、この二つの新聞社の存在を思うと心が明るく楽しくなってきます。

ただし、熊森はどちらの新聞も、再エネ関連問題の記事しか読んでいませんが。

フィード

Return to page top