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2022-11-06

再エネ問題記事 宮城に河北新報あり 山口に長周新聞あり

熊森から

宮城県が再エネ森林破壊の草刈り場になっている。

どうしようもないこのとてつもなく大きく重い問題に、「奥羽山脈守れと」参入した熊森。

 

きっかけは2年前。

宮城県の一会員から、「計画では、うちの町を取り囲む山に巨大風車が林立する。もう、クマたちとの共存など無理だよ」という悲鳴にも似た電話が、熊森本部にありました。

熊森兵庫県本部には、それでなくても野生動物や森林保全に手が足りなくて、東北まで目が行き届かないという現状がありましたが、訴えを聞いて早速調べ出しました。

これはだめだ、町、県、国は何をしているのか?!

 

奥羽山脈400キロにわたる林野庁緑の回廊、ここを見捨てては熊森は名乗れない。

私たちは悲壮な決意をして、奥羽山脈の再エネ森林破壊問題に取り組むことにしたのです。

当時は、全く光が見えませんでした。

 

今、光が見え始めてきました。

ここまでこれたのは多くの皆さんのご尽力の結果です。

中でも宮城県の山林再エネ推進の流れを変えることに大きな力を発揮したのは、河北(かほく)新報だと思います。

河北新報は、再エネ問題を連日掲載してこられました。

国策に疑問を投げかけることは、忖度報道でいっぱいの日本では勇気がいります。

この2年間を振り返って、熊森は、河北新報の記者たちの正義感と勇気を心から讃えたいと思います。

出来るものならこの新聞社を表彰したいぐらいです。

宮城に、河北新報あり。

 

10月20日の再エネ関連の河北新報の記事は、以下です。

クリックで文字が大きくなります。

 

記者が先を見通している、すごいと感じました。

 

全国紙で言うと、熊森が表彰したいのは、再エネ狂信社会に鋭くメスを入れて、人々の目を覚まさせ続けてくれている長周新聞です。

いかなる権威に対しても書けない記事は一行もないと宣言されているすごい新聞社です。

金もうけのために他生物への思いやりを失い、自らの首を絞めることにもなる自然破壊に歯止めがかからなくなっている愚かな今の日本社会ですが、この二つの新聞社の存在を思うと心が明るく楽しくなってきます。

ただし、熊森はどちらの新聞も、再エネ関連問題の記事しか読んでいませんが。

くまもり拍手:宮城県村井知事、北部の尾根筋風力6計画の反対団体と連携したいと発言

9月28日、県議会で宮城県の村井嘉浩知事は、「森林を開発して再生可能エネルギーの発電施設を設置する事業者に課税し、経済的な負担が重くなる状況をつくり出すことで、森林以外の適地に(再エネ事業を)誘導する方法を検討している」と、全国初の山林再エネ規制条例案を発表されました。(くまもりブログ、フェイスブックで既報)

 

くまもりは村井知事がこのようなことを言われるとは思ってもいなかったので、驚くと同時に感激しました。すぐに、秘書課に「村井知事に大拍手」のFAXを入れさせていただきました。

 

10月17日、産経新聞やkhbなどの報道によると、「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会(考える会)」の曽根義猛代表ら10団体が村井知事に会い、鳴子温泉郷周辺で、陸上では日本最大級となる200メートル級の風車180基以上立ち並ぶ計画が、7つの業者によって進められていることを訴えたところ、村井知事は2024年度の導入を目指している独自の課税を紹介して反対住民らの訴えに理解を示し、「再生可能エネルギーは非常に重要だが環境破壊につながっては意味がない。国、県と、市町、そして皆さん方と連携してやっていかなければいけない。住民の意向や要望書をしっかりと受け止める。(森林への再エネ設置が)環境破壊や健康被害、野生に影響を与えることを認識した。前向きに協力するように国にも伝えていく」と発言されたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風力発電に反対する団体から要望書を受け取る村井嘉浩知事(中央)於:県庁

 

大崎市の伊藤康志市長も9月末、市議会で「現行の事業計画は容認できない」と答弁されたという。

 

熊森から

最高です!これでこそ知事です。人間のことだけでなく、野生動物のことまで考えてくださっている!

 

普通の住民が日常生活まで犠牲にして、法の抜け穴まで知り抜いた金もうけのプロの再エネ業者たちと、どんな大変な思いでふるさとを守るために闘ってきたことか。これからは、知事が連携してくださるのだ!10団体の皆さんの喜びと感謝が目に見えてきそうです。

 

宮城県が再エネ森林破壊事業の草刈り場になっていることをこれまで嘆いてきたくまもりですが、なんという宮城県の急転回。わたしたちも26年間、熊森活動をがんばって来た甲斐がありました。弱者を救ってこそ政治です。宮城県知事や大崎市長に手を合わせて、心から感謝の気持ちを伝えたいです。

 

署名などで熊森も必死になって応援してきた宮城県の再エネ森林破壊に反対する団体の皆さん、知事が賢明で良かったですね!

 

再エネ業者は、「環境などに配慮しながら計画を進めていきたい」と答えているようですが、森林伐採して、切土盛り土して、どこに環境への配慮があるのかと問いたい。

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