くまもりHOMEへ

ホーム > _野生動物保全

カテゴリー「_野生動物保全」の記事一覧

11/15 狩猟解禁日のハンターのブログ    <さっそくクマ2頭狩猟>

ハンターが書いているブログを、送ってくださった方がいます。11/15 狩猟解禁日、さっそくクマ2頭を狩猟して解体し、楽しんでおられるブログです。

このブログを読まれた方は、皆、狩猟の現実を知ってショックを受けられると思います。どんなにがんばっても、わたしたちは、誤捕獲された愛知県の1頭のクマの命すら助けられなかったのに、一方で、ハンターはスポーツ、レジャー、遊びとして、どんどんクマを狩猟していいことになっているのです。

命を守りたい者たちには道が無く、狩猟したい者たちには、殺す道が用意されているのです。本当に不公平だとおもいます。以前、あるハンターが、「自分たちは全国に20万人も仲間がいるけれど、保護団体なんて少ししかいない」と、わたしたちを笑いました。

森を復元し、棲み分けを復活させ、この国を、かっての野生鳥獣を殺さない国にもどしたいという私たちの考えに賛同して下さる方は大変多いと思います。意思表示のためにも、保護団体にお名前を登録していただければなあと思います。

石川県会員さんから、嬉しいお便り

石川県の会員さんから嬉しいお便りがありました。

全国でドングリを集めて下さっている方々も、このような体験をされたのでは~ 毎日、本部に届くドングリを見て、皆さんの野生動物への優しい気持ちがジンジン伝わってきております。本当に、応援してくださる方々には感謝です。ありがとうございます。

では、石川県の会員さんからのお便りを少し、紹介させていただきます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今朝はたいへんうれしいお客様が来られました。
犬の散歩から帰ってきて庭にいると、「こんにちは、こんにちは」と玄関から声がするので、行ってみると、黄色いぼうしをかぶった保育園児がたくさん居るのです。

そして「クマさんにあげてください。お願いします」「クマさんにこのどんぐりあげてください。これは食べますか?」
とそれぞれに子供達がどんぐりや木の実の入った袋を出して聞いてきました。

ちょうど1週間ぐらい前に、家の前の公園で、子供達とどんぐりを拾っている保育園の先生が居たので、私は勇気をだして「すみませ~ん、私、どんぐりを集めているのですが、もし子供達が集めたどんぐりで、余って捨てるのとかあったら分けて欲しいんです。」
と言って、小冊子を2冊と、「どんぐりを集めています」の紙をあげて、簡単に説明したのですが、先生も子供達を見ていたので、ゆっくり話も出来ずに「また読んでみますね」とだけ言って、先生は子供達を連れて行ってしまいました・・・
私は、「まあまたきっと私は、変な人と思われただろう。」とあきらめて忘れていました。
すると、今日来た先生はまた別の先生だし、「あれ?もしかして小冊子読んで頂けたのですか??」と聞くと、
「はい、先生たちも皆読んだし、子供達も年長さんになると分かるから、説明したら、みんなクマさんにあげたいってたくさん拾って、みんなクマのエサになると思うと楽しいみたいで、喜んでいるんですよ。みんなやっぱり、テレビみてかわいそうや。って思ってる子も居るんです、また集めて持ってきますね!(^-^)」
と言って子供たちは帰って行きました。お礼に「ユミちゃんとクマの絵本をあげました(^-^)
素晴らしい!!!奇跡です!!!うれしい!

そして、その後がまたすごい。
そのドングリ(4キロ)を玄関のバケツにあけたらバケツに一杯になって、すごいな~。なんて思って見ていたら、そこにうちの工務店のお客さんが来たのです。
「なんのドングリなの?」と聞くので、「クマにやるドングリを近所の園児が集めてくれたんです。」と言うと、
「あら、私 中央公園(県の大きな公園)の掃除の仕事してるのよ。たくさんどんぐり落ちてて、集めても重いし、大変なのよ。それあげましょうか??どんなのでもいいの?」
と言うのです(笑)奇跡の連続です=(^^)/

あきらめずに続けましょう!!感謝

どんぐり運びの成果あり!兵庫県本部

本日、くまもり会員4名(地元の会員さん1名含む)が約150kgのドングリ・リンゴ・カキを兵庫県の山中へ運びにいきました。

地元の会員さんや地元の方々の協力をえて、クマをはじめとする野生動物がよく目撃される山中の場所へ運びに行ったところ、前回置いてあった場所の周りには、たくさんのクマの糞とドングリを食べた後の殻を発見!!

ドングリを食べた跡のクマの糞

私たちの運んだドングリをクマが食べていることが、今回は、5カ所にて確認できました。クマたちが人間の所に出てこなくなったということです。ドングリ運びの成果が、どんどん出てきています。

ドングリ等を送ってくださる皆様のお気持ちが、山の野生動物たちに届いているのが分った一日でした。

クマがリンゴを食べた跡   (芯のところは食べない。人間と同じですね)

11月13日(土)朝、瀬戸市で、誤捕獲されたクマが射殺されることに!

緊急

11月13日(土)朝、瀬戸市で、誤捕獲されたクマが射殺されることに!

愛知県瀬戸市片草の山の中に、射殺を止めるためにお集まりください。

当日現地連絡先 090-7118-9033

愛知県は、鳥獣保護法違反を続けています。イノシシ罠に誤捕獲されたクマは、その場で放獣しなければならない(民家に近いなどの不都合があるとき は、移動させて放獣しなければならない)のに、熊森が県に抗議しても市に任せてあるの一点張りで逃げ通し、全く聞く耳を持ちません。11月7日に瀬戸市で イノシシ罠に誤捕獲された今年4頭目のクマ。今度こそ放獣して命を助けようと、熊森はあらゆる手段を講じて交渉し続け、一旦放獣が決定されたにも関わら ず、11月12日夜、突然、愛知県庁の反対にあい、11月13日早朝に射殺されることになりました。ただいま、真夜中ですが、現地放獣をお願いするため、急遽、現地に集まること になりました。可能な方は、駆けつけてください。

11月12日 鳥取県鳥取市佐治町ではクマを放獣して対応しているとのこと!

千葉県の会員さんより、鳥取県の佐治町にてクマがイノシシ檻にかかったので早速電話にて問い合わせをしたところ、「佐治町では檻にかかったクマは放獣しています。」と回答を得たと本部に連絡が入った。

多くのクマが捕殺処分される昨今、放獣対応を一生懸命されているところが鳥取県にあるんだ!と思い、早速本部からも電話をかけさせていただいた。状況を聞くと、今年は5頭のクマが檻に捕まったが、5頭とも放獣したとのこと。佐治町では、ナシ農園があり、野生動物によるナシをはじめとする農作物被害が多い。幸い、今のところ人身事故の報告もなく、檻につかまったクマは放獣しているとのこと。山の状況を尋ねると、放置人工林はたくさんあり、町として間伐などの手入れをしたいが、民有林であったり国有林だったりで、容易に間伐などの手入れができない情況にあるそうです。 放獣対応を一生懸命されている地元の方々と一緒に放置人工林を動物の棲める豊かな森に戻していきたい! 熊森協会には、鳥取県支部もあるので、これから、一緒に活動をしていきたい町でした。これから、佐治町の町役場の方に早速、熊森協会の資料などを送りたいと思います。

同じ鳥取県内でも、捕獲したクマは原則殺処分として、次々に殺されている町もあります。しかし、人間側に配慮があれば、共存は可能なのです。佐治町の近くにある鳥取県智頭町では、こちらも民家近くでどんどんクマが出てきていますが、町長さんによると、「うちでは、クマが出ていても、人が引っ込んでそっとしているよ。それで全部殺さずに対応できている。カキなどを食べものを探しにきているだけだからね。」と言っておられました。

一つの県でも、地域によって対応が違うのがよく分ります。佐治町や智頭町のように、クマを見守ってくださる地域が増えることを心より願います。

11月7日 各県でどんぐり運びが進む


7日の日曜日、各地で、熊森のどんぐり運びが進みました。ある県のある町では、1トン以上運んだチームもありました。なんとか殺されずに冬篭りができるよう、みんな祈る思いでした。クマに発信機を付け回っている行政は、クマがどの辺りにいるのか知っているのですが、私たち自然保護団体には、絶対に教えてくれません。地元の人たちの、「あそこに、行政が罠をかけているよ」などの情報がとても役に立ちます。

クマの錯誤捕獲事故後も、清川村にくくり罠を16基設置したままにしている神奈川県庁

新聞報道によると、10月29日、神奈川県清川村で、シカやイノシシを獲る為のくくりわなにクマがかかりました。猟友会員が近づいたところ、急にクマが立ち上がったため、危険と感じて射殺したということです。死体は、研究のため神奈川県の生命の星地球博物館に送ったそうです。誤捕獲なのに、急に立ち上がったから殺していいなど、無茶苦茶です。では、クマは、どうすればよかったのでしょうか。

清川村は、これまでも、獲ってはいけないといわれているクマを獲っているとして、熊森本部に地元から通報が何回か来ているところです。

さっそく、神奈川県庁自然環境保全課に電話をして、状況を聞いてみました。

くまもり「神奈川県のツキノワグマは、もう、絶滅寸前ですよね」

神奈川県「ええ、丹沢に、残りあと30頭、孤立個体群です」

くまもり「そんな清川村に、だれが、くくりわななどかけたのですか」

神奈川「神奈川県です」

くまもり「ええっ?!密猟者かと思ったら、県なのですか」

神奈川「シカやイノシシを効率よく獲るための罠さくの実験をしようと、自然環境研究センター(環境省の外郭団体)に委託して、9月から11月14日の期間で実験してもらっていました」

くまもり「クマがかかるところでは、そういう実験はすべきではないと思うのですが。今回のように貴重な1頭を失います」

神奈川「くくり罠の直径を12センチを超えないようにと言ってありますから」

くまもり「でも、クマが今回かかったのですよね。クマの指ですか」

神奈川「いいえ、前足がズボッとかかっていました」

くまもり「じゃあ、12センチのくくり罠は、クマがかかるということですね。本当に12センチは守られていたのですか。終わってしまったことは、もう仕方がないとして、今後の反省として、ここはクマの生息地だから、また、クマがかかるかもしれない。罠は撤去してくださいましたよね」

神奈川「いいえ、シカさくの開口部に、今も16基のくくり罠を設置したままです」

くまもり「どうして撤去しないんですか」

神奈川「11月14日まで、シカとイノシシを獲るさくの実験をしていますので」

くまもり「もうすぐ14日ですよね。今回こんな事故があったのですから、また、クマがかかるかもしれないと考えて早めに撤去するのが、自然環境保全課ではないのですか。」

神奈川「その予定はありません」

くまもり「それはそうと、イノシシやシカを殺すことばかり考えるのではなく、県は、神奈川の放置人工林を間伐して、なんとか動物が山に帰れるようにしてあげることにこそ、力を入れるべきだと思うのですが」

神奈川県庁自然環境保全課担当者の考えることが、どうしても理解できません。

どんぐり運び 延長のお知らせ

くまもりはクマたちが冬眠できるまで、狩猟期間中も山にドングリを運び続けることを決定しました。
今後も、ドングリや規格外果実を、くまもりまでお送りください。
送付先はこちら

鳥取県さん、腹すかしたクマを殺さんといてやってくれ、お願いや (大阪在住H氏の大奮闘)

大阪で商売を営むH氏(非会員)が、1ヶ月ほど前、熊森本部に飛び込むようにして入ってこられました。がっしりした体格でこわもてのH氏。熊森に何か言いに来られたのかと、一瞬、私たちは身構えました。しかし、H氏の口から出た言葉は、

「殺されたクマの胃の中は、からっぽやったんやて。えさがないから出てきただけやないか。何で殺すねん。もう耐えられへんわ。クマがかわいそうやないか。なんとかしてやってくれ。毎日毎日全国で、腹空かしたクマが殺されていってるんや。熊森の会員、何人おるねん?みんな何してるねん!」と、うめきにも似たものだったのです。

何日か後に、H氏、再び熊森本部に、今度は元気良く飛び込んでこられました。「鳥取県が、26頭のクマを今年捕まえたというので、そのクマをどうしたのかきいてみたら、4頭殺して、あとは放獣したというんや。鳥取にドングリをいっぱい持って行こうと思う。放獣するとき、いっぱいくわしてやったらええんや」

さっそく電車に乗って、H氏、鳥取県庁へ。わかってもらえなかったようですが、めげずに、こんどは鳥取県のクマ生息地役場へ。「むずかしいことはわからん。お願いするしかない。お願いや、腹すかしたクマ殺すのだけはやめてやってくれ。かわいそうやないか。もう、たえられへんのや」H氏は、鳥取県民に協力者が必要と感じ、大阪の、鳥取県人会を訪れることまでしました。もちろん、熊森鳥取県支部にも電話。その純粋さと行動力は、18年前の中学生たちと同じです。

最近、H氏に電話したら、「今、鳥取です。今日は電車違う。車や。ドングリいっぱい積んでるから、車でないとあかんねん。思てるだけでは世の中変わらんで。自分が動かな」元気な声が返ってきました。「お願いします。殺さんといてやってほしいねん」大きな体を曲げて、鳥取のクマ生息地を、頭を下げてまわっているH氏の姿には、熊森スタッフ一同も、胸を打たれます。本当は、日本の自然や森、動物を守っていく力を持っているのは、このような人たちなのです。

そういえば、昔、私の周りには、H氏みたいな大人が、たくさんいたような気がします。人間の心を失っていないあたりまえの人間たちです。

新潟県のハンターから、新潟のクマが絶滅するという悲痛な叫び

新潟県のハンターから、熊森本部に電話が入りました。

クマを有害駆除するには、法的には、有害とする理由を書いて、行政に駆除申請し、許可を得てから罠をかけます。

しかし、新潟県ではこのような手続きは作動しておらず、ハンターが罠かけをしてクマをとってから、有害駆除しておいたと行政に言う。言わない人もいる。行政は、見にも来ない。新潟のクマはハンターの獲りたい放題ということでした。

クマは、日本では狩猟するとき、罠を使ってはいけないことになっています。これでは捕まえるのがなかなか大変です。しかし、有害捕殺するとなると、罠の使用が許されます。罠に蜂蜜を入れると、簡単にクマがかかるため、ハンターは、狩猟ではなく、有害駆除でクマを獲ろうとするのです。新潟県のクマ生息推定数は、600頭とされていましたが、平成16年から18年の3年間で、768頭が有害捕殺されています。(環境省発表) 狩猟を合わせればもっと多くのクマが殺されているわけです。

当時、新潟県庁にとんでいって、担当部署に、クマを絶滅させてはならないという話をしましたが、担当者はまったく関心が無いという感じでした。生息推定数以上のクマを殺しても、何の疑問も感じない自然保護課だなんて!生物の多様性を保全することの大切さが、いまだに伝わっていないのには驚きました。新潟県民の中から、クマを滅ぼすという人間の自滅行為に歯止めをかけようとする人が、勇気を出して現れないと、状況は変わらないと思います。

新潟はナラ枯れもものすごくて、クマがもう生きられない。その上に保護の動きも全くない。新潟のクマは、今年も獲りたい放題に獲られている!もう絶滅する!ハンターの訴えは悲痛でした。

新潟県庁環境企画課鳥獣保護係に電話をしてみました。有害駆除の許可権限は市町村に委譲している。県としては調査していないが、きちんと作動していると信じているということでした。保護係の職務を全うするには、いくつかの県内事例を抜き出して、駆除申請の記載状況が本当だったかどうか、チエックしてみる必要があると、調査をお願いしましたが、「やります」とは、言ってくださいませんでした。

フィード

Return to page top