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2012-01

1月8日 社会問題に目を向けた子どもたちのミュージカル

地球人口70億人突破、人口爆発が止まらない、来るべき食糧難、水不足、核兵器を含む戦争の危機、環境破壊、放射能汚染・・・・・社会のことをまじめに調べれば調べるほど、今の子どもたちは、未来が絶望的になっていくはずです。そんななかで、社会問題に目を向けた子供たちが作ったミュージカルを、東京小平市で見る機会を得ました。

歌え♪命の星のメッセー

どんなミュージカルになるのか、内心不安でもあり怖くもありました。しかし、見に行って本当によかったと思いました。子供たちの熱演もすばらしかったし、 台本も見事でした。2025年の地球にワープしてみると、人間の子供たちも、動物たちも、みんな、環境破壊や放射能汚染で生きていけなくなって苦しんでい ました。

ミュージカルに登場した人間の子供たちや動物たちが望んでいるのは、ぜいたくでもなんでもなく、きれいな水や空気、汚染されていない大地や食料でした。私 たちが子供の頃は、当たり前に存在していたものばかりです。みんなが、「生きたい!」と叫んでいるのが伝わってきて、涙が止まりませんでした。日本中の大 人たちに見ていただきたいミュージカルでした。

帰り道、大人が大人としての責任を果たさなくてどうする、思考停止や白紙委任から脱出して、今まで以上に声をあげ行動しようという力が湧いてきました。作、出演者、裏方・・・、このミュージカルに関わったすべてのみなさんを讃え、心からの感謝を伝えたいと思います。

1月21日 本部森再生チーム本年初出動 チェンソーでスギ間伐43本

本部くまもり森再生チームの活動場所である兵庫県北部の山々は、今、雪に埋まっています。というわけで、森再生チームの出番は、例年、春からです。しかし、今年、地元から、雪のない山があるからと、新年早々、間伐を依頼されました。調査がてらに、4名で出かけまし

ヒノキの放置人工林です。外から見ると、青々としています。しかし、中に入ってみると・・・

これはひどい。内部は真っ暗で、草1本生えていません。そのため、表土が雨で流れ落ちてしまって、地面はガサガサです。ヒノキの放置人工林は、スギの放置人工林以上に、荒廃するのです。

これでは、クマどころか、虫も棲めません。

しかし、兵庫県行政の依頼を受けた兵庫県立大学の研究者たちは、兵庫の山は戦後、はげ山がなくなり、森林面積が拡大し、動物たちの餌は山に豊富にあると発表しています。ほんとうに、メディアと兵庫県民のみなさんに、この山の実態を見ていただきたいと思います。

近くで、カキの種がいっぱい入ったフンを見つけました。大きなフンでしたが、時間がたっているようで、あらかたが消えつつありました。クマのフンではないかと思われました。里のカキを食べて生き延びたんだろうか。どうか元気で生きていてほしいと思いました。

行政は、クマがカキを食べに人里に出て来ないようにと、カキの木を地元の人たちにどんどん伐らせています。このような話を聞くたびに、人間として、心が凍りつきそうになります。

山の調査をいくつか終え、昼食。

その後、チェンソーで、山主から頼まれたスギの放置人工林の間伐を行いました。本日の成果は43本です。ずいぶん山が明るくなりました。

熊森がボランティアで山を間伐してくれるというのを聞いて、山林所有者からの依頼が次々と誕生しています。

生きられなくなって山から出て来た動物を害獣として殺すのではなく、人工林を間伐して広葉樹林を復元し、動物たちが山に帰れるようにする。くまもり活動は、獣害に悩む地元の人たちのためにもなります。

このようなやさしい流れを全国に広めるため、今年も、熊森は会員のみなさんの会費を使って、本部、支部、地区、一丸となって森再生活動を大展開していきます。みなさん応援して下さい。

細見谷渓畔林での幹線林道の建設を 1月19日、広島県が断念!

広島県に最後に残されたクマの棲む豊かな自然林、
(安芸太田町)細見谷での幹線林道の建設を 1月19日、広島県が断念!

(広島県庁担当者)「今回の断念は、環境保全のためで はなく、財政難が唯一の理由です」

細見谷を西中国山地国定公園特別保護区に格上げし、ツキノワグマの聖域にするという大事な課題が、保護団体に残されていることがわかりました。

川の横の現在の地道林道。ここの拡幅舗装工事が撤回されました。

3月12日、細見谷渓畔林訴訟に対する判決がおりるそうです。ご注目下さい。

自然林再生のためのチェンソー講習会のお知らせ

熊森本部では、自然林再生のための人工林の強度間伐を、今春より次々と予定しています。実施するにあたっての、技術講習会を下記の日程で開催します。ふるってご参加ください。

ステップ1(座学)
第3回 2月4日(土)  10:00~16:00 

10:00 本部事務所集合

受講料    会員500円 一般1500円

定員      6名(先着順)

持物      筆記用具、軍手、昼食、保険証をご持参ください。

間伐や除伐など、山林の手入れをするのに威力を発揮するチェンソー。といっても、いきなりチェンソーを渡されても、エンジンはどうやってかけるの?

燃料は何をつかうの?などなど分らないことがたくさん!研修会ではそんなチェンソーのノウハウをしっかりと身につけることができます。

●チェンソーを使った安全な間伐研修をステップ1~ステップ3の3段階に分けて開催します。

※(ステップ2、ステップ3は来春実施予定)

●伐倒、チェンソー未経験の方でもご参加頂けます。

●軽量チェンソーを何台か本部で用意していますので、女性でも十分参加できます。

●最小遂行人数は3名です。

申込み方法  一般財団法人 日本熊森協会まで 電話・メール・FAXでお申込みください。(担当:斉藤)

☆ご不明な点は必ずお申し込み前にご質問ください。

↓ 講習会の様子

1月14~15日「1万人の脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」開催!

横浜で1万人規模の脱原発大集会が開催されるということなので、みなさんにお知らせします。インターネットでも、全世界に発信されるそうです。

以下は、合同出版社からの情報です。

2012年1月14~15日開催 「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」
[前売りチケット完売間近!]
━━━━━━━━━
世界の叡智をあつめ「原発のない世界」を実現するための具体的な行動を生み出す集会。
コンセプトは、「インタラクティブ(双方向コミュニケーション)」。
総勢1万人の大集会(各種分科会/シンポ/イベント/展示/活動交流の場)に是非ご参加ください。

公式サイト:http://npfree.jp/

■日時:2012年1月14・15日(土・日)
■場所:パシフィコ横浜
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1
http://www.pacifico.co.jp/visitor/accessmap.html
■チケット:★売り切れ間近! http://npfree.jp/ticket.html
脱原発世界会議オフィシャルWEBショップ「脱原本舗」または、ローソン
にてお買い求めください。
■内容:プログラム詳細 http://npfree.jp/program.html
参加ゲスト一覧 http://npfree.jp/program/guest-lisg.html

ビッグイシュー1月1日号で、当協会副会長が日本版トラスト法を初提案

ビッグイシュー1月1日号が、ナショナル・トラスト(保護団体が国民に呼びかけて寄付金を集め、豊かな自然や価値ある歴史遺産物などを買い取り、責任を持って保全すること)を、9ページにもわたって大特集しています。

そのなかで、当協会副会長(弁護士)が、日本でもナショナル・トラストが進むように、イギリス、オーストラリア、韓国に次いで、日本でもトラスト法を制定すべきだとして、わが国初の日本版トラスト法の原案を発表しました。

トラスト例として、2010年NPO法人奥山保全トラストがナショナル・トラストに成功した三重県大台町676ヘクタールと、(公財)柿田川みどりのトラストがナショナル・トラストに成功した富士山裾野の柿田川の湧水周辺土地が取り上げられています。

今号は、当協会にとっても、記念すべき内容の号です。会員のみなさんは、ぜひ、大都市の大きな駅周辺で立ち売りしているホームレスの方たちから、ビッグイシュー1月1日号を、お買い求めください。

2012年 新年のごあいさつを申し上げます

三重県志摩市から見た、大台ケ原(中央台形部分)
この美しい国土、そこに住むたくさんの生き物たち、これらを守りたいと心の底から願い、この国の将来を純粋に思う一般国民、研究者、官僚、政治家、マスメディア・・・、今年も熊森はこのようなすべての方々と手を結んで、さらに実践自然保護活動に邁進していく決意です。

本年も、どうぞよろしくお願いします。

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